2011年8月18日 (木)


ぼくらの原始力展

告知です。
復刊ドットコムでも日頃お世話になっている作家さんもが多数参加される
展示イベント「ぼくらの原始力展」が、
東京・東中野のspace&cafe “ポレポレ坐”にて行われます。
興味のある方は是非どうぞ!


「ぼくらの原始力展」
原始の力に想いを馳せた59名の絵本作家たち

■期間:2011年9月19日(月・祝)~10月2日(日) 月曜定休・入場無料
■営業時間:火曜~土曜 11:30~21:00  
         日曜 11:30~18:00
     *19日(月・祝)は18:00からの有料(¥2,000) opening partyのみ
      スズキコージ Live Painting+おまつとまさる氏(松倉如子+渡辺勝)Live ほか色々。
■制作:ぼくらの原始力委員会
     *売上は運営費を引いた全額を、エネルギー問題で動く全国の団体か
      震災支援など、その時点で最も有効と思えるところに寄付します。

■参加作家(敬称略50音)
あおきひろえ、青山友美、アキノイサム、荒井良二、飯野和好、石井聖岳、
市居みか、伊藤秀男、いまきみち、今森光彦、植田真、大石芳野、大西暢夫、
大畑いくの、おくはらゆめ、かとうまふみ、加藤休ミ、くまあやこ、
黒田征太郎、こしだミカ、小林敏也、ささめやゆき、篠崎三朗、下田昌克、
城芽ハヤト、スズキコージ、竹内通雅、たなか鮎子、たむらしげる、
たんじあきこ、寺門孝之、どいかや、nakaban、中野真典、中村征夫、
西村繁男、野村辰寿、長谷川集平、長谷川義史、はまぐちさくらこ、早川純子、
原マスミ、ハンダトシヒト、平澤一平、降矢奈々、堀越千秋、マスリラ、
松成真理子、丸山伊太朗、南椌椌、美濃瓢吾、みやこうせい、ミロコマチコ、
本橋成一、山口マオ、やまぐちめぐみ、山福朱実、山本孝、WAKKUN

■オフィシャルHP
ポレポレ坐
http://za.polepoletimes.jp/

投稿時刻: 午後 03:00
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2011年4月10日 (日)


退任のごあいさつ -See you sometimes somewhere!-

復刊ドットコム利用者の皆さまへ

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
すっかりご無沙汰していてごめんなさい。
そして、本日は私から皆さんにお知らせがあります。

私熊野は、本日をもって復刊ドットコムを離れることになりました。
明日からは心機一転、新たな部署で活動をはじめます。

早いもので、私が復刊ドットコムを担当するようになってあっという間に3年の時が過ぎました。ユーザーの皆さんと同じ目線で一喜一憂した復刊活動、積年の思いが復刊実現により結実したときの喜び、本を手にした皆さんから寄せられる溢れんばかりの充足感に満ちたコメントの数々…そんな他には代えがたい貴重な経験や出来事が、私にとって一生忘れられない宝物です。
本当にありがとうございました。

復刊ドットコムに寄せられる4万点を超える復刊リクエストには、読者一人ひとりのかけがえのない思い出や熱意が詰まっています。また、これまでに復刊した5,000点の作品は、復刊実現に奮戦するスタッフやご協力いただいた著者・出版社の皆さんの地道な努力が大きなうねりとなってもたらした、偉大なる功績だと胸を張っていえます。

その想いを形にする楽市楽座として、復刊ドットコムはこれからも活動を続けます。開設から10年…初の全面リニューアルを終え、新たな夢に向かって大きく舵を切った復刊ドットコム。明日からは私もユーザーのひとりとして、皆さんとともにふたたび感動を共有していきたいと思っています。

ありがとう。そして、さようなら。
またいつかどこかでお会いましょう!

See you sometimes somewhere!

2011/04/10

投稿時刻: 午前 10:03
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2010年12月31日 (金)


~年末のご挨拶に代えて~

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
今年1年、復刊ドットコムをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。

こうして昨年、年末のご挨拶をしてからもう1年が経つのかと思うと、なんとも感慨深い気持ちになります。毎年思うことですが、1年間の復刊活動を振り返ると復刊が難しいといわれていた作品だったり、長い間お待たせしてしまった大型作品などが、かつての息吹を取り戻し、ふたたび躍動していこうとする場に立ち会えていることが何をおいても幸せなことだなと感じています。

本日は、そんな熊野の想いを形にするべく、独断と偏見により“印象に残った復刊作品ランキング”を第5位からカウントダウンさせていただきます!

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★熊野おすすめの復刊作品【第5位】

■『はみだしっ子 (サウンドコミック版)』(最終得票数 389 票)
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【著者】三原 順 原作/谷山浩子 音楽プロデュース

三原順さんが原作、谷山浩子さんが音楽プロデュースを担当した、伝説の
コラボアイテムがCDとなって復刻しました。懐かしい『はみだしっ子』を
クリアな音で楽しめるだけでなく、当時を忠実に再現した大型のLPサイズ
ジャケットも付いていて、2倍楽しめます!


――――――――――――――――――――――――――――――――――
★熊野おすすめの復刊作品【第4位】

■『ライアンの娘』(最終得票数 113 票)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【著者】坂田靖子

今年デビュー35周年を迎えた坂田靖子先生の幻の未単行本作品『ライアン
の娘』が、念願の初単行本化を果たしました。ちょっとおかしなライアン
一家のドタバタコメディは一読の価値あり!


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★熊野おすすめの復刊作品【第3位】

■『佐藤さとるファンタジー全集 全16巻』(最終得票数 442 票)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【著者】佐藤さとる

永遠の名作「コロボックル物語」シリーズをはじめ、佐藤さとる先生の
魅力的なファンタジー作品をあますことなく収録した豪華全集を、毎月
2冊のペースで刊行中です。イラストはもちろん、佐藤さとる作品には
欠かせない村上勉先生の手によるもの。「こびとづかん」や「借りぐらし
のアリエッティ」など、小人ブームが盛り上がる中で復刊が決まったこと
はとても印象深い出来事でした。


――――――――――――――――――――――――――――――――――
★熊野おすすめの復刊作品【第2位】

■『ゴーストハント 全7巻』(最終得票数 720 票)
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【著者】小野不由美

「悪霊シリーズ」の名でファンに親しまれている小野不由美先生の代表的
ホラー長編が、全編リライトによる『ゴーストハント』となって21年ぶり
に蘇りました! 女子高生の麻衣と《渋谷サイキックリサーチ(SPR)》
所長のナルが、遭遇する身も凍るような恐ろしい怪事件に挑みます。
2010年を代表する話題の大型復刊です。


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★熊野おすすめの復刊作品【第1位】

■『シナリオエクスペリメンツ レイン [新装版]』(最終得票数 323 票)
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【著者】小中千昭

1998年に放送されて大きな反響を呼んだ、伝説の深夜アニメ「serial
experiments lain」。哲学的で先進的な全13話の作品世界を理解するため
必須となるシナリオブック『シナリオエクスペリメンツ レイン』が、
新装版となって、ついに復刊を果たしました! 実に323票もの復刊リクエ
ストを集めただけでなく、本書の直前に発売されたBlu-ray BOXとともに、
「lain」再評価のターニングポイントとなる1冊でした。シナリオ完全収
録のほか、著者の小中千昭さんによる詳細な“脚注”、さらに復刊版だけ
の巻末企画、小中・安倍吉俊・上田耕行各氏によるスタッフ特別座談会
「12年目のlain」と見どころも満載。下半期の復刊ドットコムを席巻した
この作品を、文句なしの第1位とさせていただきました。


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★熊野おすすめの復刊作品【番外編】

■『新編集 怪物くん 全21巻 【豪華化粧函付き限定セット】
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【著者】藤子不二雄(A)

嵐の大野智さん主演で初の連続ドラマ化が実現した『怪物くん』を番外編
としてチョイスしました。「今年の復刊」の選定基準からは外れてしまっ
たため、惜しくもランク外となってしまいましたが、今年上半期に大きな
話題をもたらしてくれたこの作品は外せないだろう、というわけで特別に
ご紹介させてもらいました。愉快痛快怪物くんは、いつの時代も大人気!
ドラマ化記念で登場した「豪華化粧函付き限定セット」は、まだ買えます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――


2011年は今年以上に復刊の話題が尽きない1年になることを祈りつつ、年末の挨拶に代えさせていただきます。
それでは皆さま良いお年を!

投稿時刻: 午後 04:01
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2010年12月30日 (木)


Webマスター熊野の「復刊ドットコムリニューアル日誌」12/30

復刊ドットコムの“中の人”こと、Webマスター熊野です。
年の瀬も押し迫る中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

毎週水曜日配信のメールマガジンをお読みいただいている方はすでにご存知かもしれませんが、≪2011年1月・初の全面リニューアル≫が決定しました!!

前回から約4年ぶりとなる2度目のサイトリニューアルでは、この10年間で培った復刊ドットコムの良さは活かしながら、スタッフ側で改善した方が良いと思うところ、そして皆さまからいただいた改善要望を中心に、思い切った見直しを図っています。そういう意味での“全面”リニューアルとなるので、ユーザーの皆さまにはぜひ期待していただければ!

せっかくなので具体的にどこが「リニューアル」されるのかをちょっとだけご紹介します。今回は下の3つをピックアップしました!

・復刊マイレポート配信
⇒投票した作品の新着投票やニュースに応じて、お知らせメール「復刊マイレポート」をお届けします。


・レビュー投稿サービス
⇒復刊リクエスト/ショッピングページで、レビューが書けるようになります。お気に入りの本の魅力を紹介したり、読後の感動を伝えたり、使い方はあなた次第。


・「特集」ページは「キーワード」一覧に刷新
⇒現在の著者・出版社・趣向別特集は、「キーワード(タグ)」別の一覧に変わります。これまで以上に検索や編集機能が使いやすくなります。


and more...

今年1年、着々と準備を進めてきた手応えからいえば、「リニューアルは伊達じゃない!」といった感じでしょうか。何もかもが新しい、復刊ドットコムの新装オープンはまもなくです。

あっ!? オープンまでの数週間、期間限定コーナーとして熊野の「なう」を伝えていきますので、皆さま来年も本ブログ&限定コーナーよろしくお願いします!


P.S.生存報告でもロングツイッターでもないのでくれぐれもお間違いなく(苦笑)


◇復刊ドットコムリニューアル
復刊ドットコム・全面リニューアル! - 復刊ドットコム公式Twitter(12/23)
Website Renewal! - 復刊ドットコム公式Twitter(12/22)

投稿時刻: 午後 01:16
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2010年10月26日 (火)


『佐々木丸美コレクション』でおなじみ! 味戸ケイコ先生の個展「少女の庭」好評開催中!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

いよいよ秋深まる中、本日は芸術の秋にふさわしい話題です。
佐々木丸美コレクション』の装画をはじめ、絵本や挿絵の世界でご活躍されている味戸ケイコ先生の個展「少女の庭」が、現在、東京・銀座のスパンアートギャラリーで好評開催中です。

佐々木丸美コレクション 全18巻


実は先日、熊野もお邪魔して、実際に味戸先生の原画の数々を見させていただきました。迫力の大型サイズ『佐々木丸美コレクション』の原画は表紙と同じイラストながら、味戸先生の雰囲気たっぷりの色使いや構図によってまったく違う作品のような印象を受けました。また、薄い鉛筆の下地で表現された新作「少女の庭」シリーズの繊細なタッチ、特に描かれた女の子の瞳に映る“表情”に深い感動を覚えました。

芸術センスに乏しい熊野ですら思わずため息がこぼれた、味戸先生の優しくも、少し憂いをおびた印象深い作品が展示された「少女の庭」は今週30日(土)までとなりますので、お時間ある方はぜひ銀座に足を運んでみてはいかがでしょうか。貴重な原画をじっくりと見られる絶好の機会ですよ。

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【味戸ケイコ 個展 『少女の庭』】

◆会期スケジュール
10月18日(月)~30日(土) 11時~19時(最終日17時まで)

◆会場:スパンアートギャラリー(中央区銀座2丁目2-18西欧ビル1F)
※入場は無料です。
※ギャラリー内で『佐々木丸美コレクション』の装画を
はじめとする作品を販売しています。

◆詳細について:http://www.span-art.co.jp/


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投稿時刻: 午後 10:34
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2010年9月29日 (水)


これからの「復刊フェア」の話をしよう

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

秋深まる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
復刊ドットコムでは、『シナリオエクスペリメンツ レイン』(322票)を筆頭に、『コングルGood』(322票)『楽しいバイエル併用 MOTHER2 ギーグの逆襲(重版)』(417票)『ゴドーは待たれながら』(157票)『せかいのブタばんざい!』(90票)『見上げれば雲か』(200票)『クラムボン/JP ピアノ弾き語り』(320票)などなど…この3週間は大型復刊の波が一気に押し寄せ、早くも“実りの秋”といった感じです。

そんな陰にちょっぴり隠れがちですが、今月から特定のテーマに沿って関連本を紹介する、期間限定のフェアをはじめました。まずは、出版社さんにご協力いただきながら「歴懇リバイバル」「ドレミ楽譜フェア」を行いましたが、予想以上の反響の中、まもなく終了の時を迎えようとしています。

最初は手探り状態の中で試行錯誤の繰り返しでしたが、今回の経験を通じて(少しだけですが)手ごたえをつかめた気がします。というわけで、今後はさらに皆さんに楽しんでいただけるフェア開催を目指して力を入れていきますよ。この場を借りて宣言! というわけでもないですが、毎月2つを目処に個性的なフェアを展開します! そして皆さんにも魅力的な本の世界にますます触れていただけたらと思っています。

もちろん皆さんからの逆企画提案やフェアに関するご要望も大歓迎です! 「こんなフェアがあったらいいな」「このテーマでフェアを企画してほしい!」など、皆さんのご意見をぜひ復刊ドットコムまでお寄せ下さい。応募先は、(1)こちら(ブログ・コメント)か(2)こちら(問い合わせメール)、もしくは(3)こちら(MyTwitter)まで(笑) 締め切り期限は特にありません。いただいたご意見は、熊野が責任をもって今後のフェアに生かします!

ちなみに昨日からは、『ゴルゴ13』でおなじみのさいとうたかを先生の限定企画「さいとう・たかを名作漫画フェア」を開催しています。旧来の「漫画的表現」と一線を画す、リアルな劇画描写の原点を感じ取れる名作30作品をラインナップ。さいとう先生の直筆サインプレゼント企画もありますので、気になる方はぜひこちらもチェックして下さい。

次回はガラッとテーマを変えて、いま話題の「正義とは何か」について、熊野が熱く語る予定……。それではまた!

投稿時刻: 午後 11:39
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2010年8月31日 (火)


復刊ドットコム・編集部Twitter開設! 絶好調つぶやきなう♪

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

最新の復刊ニュースを連日配信中の公式Twitter@fukkan_comに続き、先週からは編集部が新たに編集部Twitter@fukkan_editorsを開設しました。
皆さんはもうフォローされていますか?

この編集部Twitterは、公式とはまったく違う本の制作という視点から、復刊ドットコム編集部のMとYがオススメの作品について、他では絶対に明かさない数々の裏話を交えながら、連日熱いつぶやきを展開しています。

実際の現場を知る編集者だからこそ語れる、1冊の本が出来上がるまでの知られざる秘話や苦労話が続々と明かされていて、まさにトリビアの宝庫といった感じです。

これまでに最新刊『高橋真琴のまんがアンデルセン』、10月刊行予定
鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集 ユニット5 【アトム 対 プルートウ編】』、仮予約『エターナルコレクション銀河鉄道999』の3作品についてのつぶやきがありますが、もちろんこれから日にちを重ねるごとにドンドンつぶやき作品も増えていくはずです。

本が好きなら一度は覗いてみたい本の制作現場を、ちょっとだけ覗きにいきませんか? これまでとは違った本との出会いや楽しみ方が見つかるかも!? 皆さんからのフォローをぜひお待ちしています!


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◆編集部ならではの汗と涙のつぶやきが満載!
復刊ドットコム編集部Twitter

◆最新復刊ニュースはこちらでチェック!
復刊ドットコム公式Twitter “なう”


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投稿時刻: 午前 12:04
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2010年8月 3日 (火)


村上春樹の新訳で復刊! 世界的ロングセラー絵本『おおきな木』

おおきな木

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

1964年に発表されて以降、半世紀以上にわたって世界中で読み継がれるロングセラー絵本、シェル・シルヴァスタイン作『おおきな木』が、村上春樹さんの新訳で来月復刊します。

おおきな木』といえば絵本好きの方なら一度は読んだであろう名作ですね。

友達として心を通わす少年とりんごの木。二人はとても幸せな日々を送っていました。
しかし、月日が流れるにつれ、いつしか少年は大人になり、お金が必要になります。木は自らりんごの実を少年に差し出しました。
またある時、大人になった少年は、自分の住む家が必要になりました。木は家を建てるために自分の枝を切るよう、彼に助言します。
男は木の枝をすべて持っていきました。
それからしばらくして、今度は男は木に「悲しいので遠くへ行きたい」と言います。木は「私の幹で舟を作りなさい」と伝えました。男は幹をすべて持っていきました。
随分と時が経ち、年老いた男は木の前に帰ってきました。「疲れたので休む場所がほしい」彼は言いました。木は優しく「切り株の私に腰をかけなさい」と答えました。男は切り株に腰をかけます。木は彼との時間が幸せでした…。

一体この話から作者は何を伝えたかったのか? 変わりゆく少年を見守りながら、ただ与える事に徹したりんごの木。そこで描かれる無償の愛こそがこの作品の最大のテーマなのは間違いないと思います。しかしその一方で、一望すると少年の身勝手さ、りんごの木の報われない(とも感じる)生き方に憤りを覚える方も少なくないはずです。果たして本当の幸せとは何なのか。難しい問いかけですね。

ちなみにその点に関して、今回、新しく翻訳を努めた村上春樹さんは、素敵な言葉を散りばめた「あとがき」で表現してくれているので、ぜひこちらも併せてお読み下さい。

どれだけ時を重ねても、変わらず楽しめる名作というのは存在するのです。さあ、心の目を開いて、そこに映るあなただけの答えを見つけて下さい。

あなたはこの木に似ているかもしれません。

あなたはこの少年に似ているかもしれません。

それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。

あなたは木であり、また少年であるかもしれません。

あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。

それをあえて言葉にする必要もありません。

そのために物語というものがあるのです。

物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。

(村上春樹/訳者あとがきより)

投稿時刻: 午前 11:51
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2010年7月27日 (火)


あなたの声で、あの文庫が蘇る! 「筑摩書房 文庫リクエスト復刊」アンケート募集中!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

あの筑摩書房が今年、創業70年を迎えるのを記念して、ただいま文庫作品150点を対象に自社のホームページで復刊リクエストを受け付けています。筑摩さんといえば、最近も『山田風太郎明治小説全集』の全巻復刊で反響を呼ぶなど、過去の刊行物をふたたび世に送り出す事に前向きな出版社さんのひとつです。

そんな筑摩さんが、ちくま文庫2,600点、ちくま学芸文庫1,200点の中から選びに選び抜いた150作品を対象に復刊リクエストを募るという事で、Twitterをはじめとするネットを中心にまたまた大きな話題を集めています。今回の復刊企画では、150作品のうちあなたが復刊してほしい作品3点を選んでリクエストすることができ、その中で上位の作品については実際に復刊が実現されるとの事です。

ラインナップを見てみると、例えば『チェーホフ全集』や『ギリシア文化史』から、海外翻訳もの『王の二つの身体』(E・H・カントーロヴィチ)、『空飛ぶ円盤』(C・G・ユング)、さらには“これぞ筑摩”といった『JAMJAM日記』(殿山泰司)、『フーテン(全)』(永島慎二)、『焔に手をかざして』(石垣りん)まで、ジャンルを問わない豊富な作品群が軒を連ねています。そのいずれもが現在は手に入らないのが不思議なぐらいですが、この中から絞り込んで3点を選ぶのは正直ツライ作業ですね。
筑摩さーん、ぜひ全タイトル復刊お願いします!(笑)

ちなみに私は悩みに悩んだ挙げ句、≪超名作!≫『コン・ティキ号探検記』(T・ヘイエルダール)、『あの世の事典』(水木しげる)、『「ガロ」編集長』(長井勝一)にリクエストしてみました。…なぜって? ただ読みたかったからです!(キッパリ)

なお、受け付けは9月15日(水)までですので、復刊リクエストを希望される方はぜひお早めにお願いします。また、復刊ドットコム内にも「筑摩書房 復刊特集ページ」がありますので、選考に漏れてしまった文庫作品や文庫以外の作品のリクエストはぜひこちらへどうぞ!

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筑摩書房創業70周年記念 文庫復刊リクエスト

概要:近年、復刊のご要望が多い150点の中から3冊までをお選びください。
※復刊リクエストにご協力いただいた方の中から、
抽選で100名の方にオリジナル・トートバッグを差し上げます。

締切り:2010年9月15日(水)
※復刊決定書目・刊行時期など今後の詳細は、筑摩書房ホームページ上で随時お知らせする予定です。



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投稿時刻: 午前 10:05
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2010年7月20日 (火)


魚屋、世界を救えるか!? 『勇者カタストロフ!!』堂々復活!

勇者カタストロフ

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

三連休の訪れとともに、一気に梅雨明け&夏本番を迎えた日本列島。
夏休みを利用して旅行や行楽地へお出かけを考えている方も、きっと大勢いらっしゃる事でしょうね!

ただ、正直このうだるような暑さです。。
炎天下の中、外出は辛すぎる…なんて私同様にインドア派を地でいく皆さんにオススメしたい夏の過ごし方があるんです。

それは、ズバリ涼しい部屋での読書!
特に気軽にサクッと読めて至福の感動を味わえるのが魅力の漫画作品から、今回は熊野的に超オススメしたい『勇者カタストロフ!!』をご紹介します。

「月刊少年ガンガン」の増刊をベースに、当時人気だったギャグ・4コマを中心とするオリジナル作品を次々と世に送り出した漫画雑誌「月刊少年ギャグ王」。そんなギャグ王の中でも断トツの人気を誇ったのが『勇者カタストロフ!!』です。著者の牧野博幸先生は『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』で大活躍し、その後もスパロボやゲーム系の4コマアンソロジーを多数手がけていらっしゃるので、その名をご存じの方も多いはず。

勇者カタストロフ!!』の物語は、勇者シャカネアと間違われた“魚屋”ズックが大魔王打倒のために旅立つ、というRPG的展開で幕が上がりますが、そこは出世作「ドラクエ4コマ劇場」のエッセンスを引き継ぎ誕生したギャグ作品という事もあり、いきなりズッコケてしまうような予想外の方向に突き進みます。

勇者カタストロフ 元祖表紙

開始数話にして早くも大魔王を打ち倒し、タナボタ的に勇者の称号を得たズック。でも、このエピローグは新たなプロローグへの扉にしか過ぎなかったのです。当初のギャグ一直線の作風から、運命に導かれた勇者ズックの大冒険を自然環境と絡めて描いた壮大ファンタジー作品へと転換させるストーリーラインも秀逸で、漫画ファンなら誰もが心熱くなる事間違いなし!

もちろん読者をグイグイ引き込む小ネタの利いたギャグのキレには大笑いさせてもらいましたし、細部まで丁寧に描き込まれた牧野先生の画力の高さには思わず息を呑んでしまいました。そして何より登場人物が個性的で味わい深いところが素敵です。普段は商売人ならではのセコサがありながらもいざという時は男気ある姿を見せてくれるズック、まさかの出生魚的変貌をとげた謎の妖精ハチ、ロマンと私欲のために人々を混乱に貶めながらもなぜか憎めない王様、過酷な運命を背負ったハーフエルフの少女リプリィ、ズックに復讐を誓うもいつも失敗するダメダメな元百貨店王ダイ・バザール、と一人ひとりがとても魅力的に描かれています。

ちなみにこの作品、物語とは関係ない部分でマニアックなネタがこれでもかと言わんばかりに仕込まれているんです。例えばサブタイトルですが、ズバリ某ロボットアニメのオマージュです(笑)「魚屋、大地に立つ」「ズック脱走」なんてのは序の口で、「灼熱の商店街リーダー」(なんとア○ザムリーダー!)、「復活のダイ・バザール」(元ネタはもちろん赤いあの方)などなど、ファンなら思わずニヤリとしちゃいますよね。ただ、個人的に、第17話の“アイロン・ギア”“シャローン・ホーラ”“ファットマン”のザブングルネタ応酬は反則だろーと(笑)カラオケで必ず「疾風のように~」を熱唱する熊野への挑戦だと思いましたよ。(…牧野先生ゴメンナサイ)

ジロン・アモスは男の子っ!(爆) ってなわけで、ドラクエファンも往年のロボットアニメファンも大満足の『勇者カタストロフ!!』は、熊野的に超オススメの漫画なのでした。

勇者カタストロフ 記念全集

(おまけ)ちなみに表紙カバーを外すと裏側には別バージョン「記念全集」イラストが描かれたWジャケット仕様になっています。この辺のマニア心をくすぐるニクイ演出にも大感動です!

投稿時刻: 午後 02:50
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