「バイキンです よろしく」第十八回(最終回)
《おはなし》
さっきまで、あんなにいばっていたバイキンが、「おねがいします」なんて、いったんだ。
なにをおねがいされるんだ!
じょうだんじゃない!
モニカを殺したくせに!
「いやだ!」
ミリはかんがえていたとおりに、自動車に火をつけた。
どすぐろいけむりがあがった。
見ているまに、車は火につつまれた。
パチンパチンと火花がとんだ。
きっと、バイキンの子がはじけるんだろう。
ミリは、空にあがるけむりを見あげて、
「とうとう、やってやった!」
と、さけんだ。
日がきえた。
自動車はまるやけだ。
一ぴきのバイキンも見えない。
火にすいとられたみたいだ。
――そのとき、グルグルグル……という音がしました。
あの、三きのヘリコプターだ。
ヘリコプターは海岸におりた。
みんなが出てくる。
かけてくる。
ゴロも、ロクロもいる。
「どうしたの?」
と、ゴロがいった。
「バイキンをやき殺してやった。」
と、ミリはぶっきらぼうにこたえた。
「どうしたって?」
「やき殺したんだって。」
「よくやったね。」
「すごいぞ、ミリ。」
と、みんながさわいだ。
ミリはまた、ぶっきらぼうに、いった。
「きみたちもやれよ!
にげるなよ!」
みんなはだまってしまった。
――そのうちに、だれかがいった。
「ぼく、にげるの、やめた!」
「ぼくもやめた!」
「ぼくもやーめた。」
「あたしも!」
「あいつら、やっつけるまでは、にげないぞ。」
みんなはヘリコプターにのりこんだ。
ミリも、ドカンとのった。
ヘリコプターはうなりを高めて、町へひきかえしていった。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)















