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京極夏彦
(本書原作者解説より)
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| 五番目の又市は凄い。 |
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(前略)
新しい妖怪小説を作るにあたって、私は小股潜りの又市なる怪しい男をメインキャラクターに抜擢しました。しかしこの小股潜りの又市なる男、実は私の別の作品である『笑う伊右衛門』という小説に登場する小悪党でもあります。
(中略)
この度、又市は五番目の顔を得ました。
ドラマの又市とは一味違う、ちょっと怖くて凄みのある素敵な又市が誕生したのです。
又市に新しい顔を与えてくれたのは、新進気鋭の漫画家・森野達弥さんでした。森野達弥さんは、私と同じ妖怪狂(水木先生のお言葉です)であり、私と同じ「水木門下」でもある漫画家です。しかも長く水木先生のアシスタントもされていた方ですから、自称の弟子とは違う、いわば「本当」の弟子といえるでしょう。その森野さんが、『巷説百物語』を漫画にしてくれたのです。これは私にとってこの上なく嬉しいことでした。貸本時代の水木漫画を彷彿とさせる章立てや、迫力ある見開き大ゴマ、そして書き文字の妙 ー どの頁を開いてもにやりとしてしまいます。
(後略) | |