« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

2006年3月31日 (金)


助役さん

助役さんは役所のナンバー2です。区長は政治家がなるので、実質的には現場ナンバー1でしょう。PTA会長として出席した中学の卒業式で、来賓でいらした助役さんのご接待をいたしました。ご接待と言っても特別のことをしたわけでなく、みんなが気後れして一人でいた助役さんの話し相手になっただけです。しかし話してみて23区の助役にまでなる方は、やはり違うと思いました。話していて清々しく、こちらも背中がピンとするのです。卒業生たちが校門の前で記念撮影に沸いていて、公用車が外に出れなくても、じっとお待ちでした。見兼ねて、生徒たちを整理して「お車にお乗り下さい」と申しあげても、「失礼に当たりますから」と、おっしゃって運転手が車を校外に出してから、お乗りになりました。これまで「競争のない世界」と批判的な目で見ていた、公務員という職業の方々を初めて見直しました。

投稿時刻: 午前 01:00
その他 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月30日 (木)


柚子の本

メディックス発行、ブッキング発売書籍の第2弾「柚子~小さなゆずの村から」という本が発売になりました。今度も、1月に発売された「はじめての玄米」に続く、「三分クッキング」などで活躍する中村成子先生の著書です。「はじめての玄米」ができたときの第一印象は「美味しそう!」でした。そして今度の「柚子~小さなゆずの村から」への初見の感想は「とってもきれい!」でした。柚子の持つレモンイエロー色が、書籍全体から春の気配を漂わせて、手に取っていると柔らかい気分に浸れます。人口1150人の高知県安芸郡馬路村は、たわわに黄色い果実が実る柚子の里です。著者が馬路村をたびたび訪れて農協婦人部の方々との交流の中で生まれた柚子づくしのレシピは、見るだけで心ときめくシーンです。「風呂吹き大根の柚子味噌」「柚子釜」などの本格料理もさることながら、やはり柚子の持ち味は「青柚子のソルベ」「柚子みつ白玉」のようなデザートに真骨頂があるのかなと思います。

投稿時刻: 午前 01:00
実用書 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月29日 (水)


ゲームマーケット2006

3/26に浅草の東京都立産業貿易センター台東館5階で開催されていたゲームマーケット2006に顔を出してきました。復刊ドットコムでも復刊した「戦国霊異伝」「マルチプレイ三昧」を販売するために、作り手の編集部員Fがブースを出展しておりました。二年前にJGCに参加して以来、ゲーム系のイベントには久々の参加です。約300坪ほどの会場には、男性9割、30代中心の来場者がわんさかです。会場内はカードゲームやTRPGなどの販売を企業ブース、個人ブースで販売する傍らで、ゲームに興じる人々の楽しそうなこと。お子さん連れの家族の破顔一笑に、こちらも笑みがこぼれます。ゲーム購入のためのオークションも熱い戦いのようです。「ラストコール」などという主催者の掛け声も聞こえます。とっても熱くて、楽しい広場、そんなコミュニティが会場に広がっておりました。

投稿時刻: 午前 01:00
ゲーム | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月28日 (火)


京都北山からの熱い風

京都精華大は日本唯一の漫画学科があるユニークな大学です。京都は貴船近くにある在籍1000人くらいのこじんまりした学校です。しかし、そのユニークさで異彩を放っています。かの竹宮恵子先生も教授をなさっていると伺っています。今日は今秋に同大学が漫画博物館を設立するに当たって、そのお手伝いをする旧知の会社の方に誘われてイベントを訪問いたしました。今日は「京都北山からの熱い風」と題するイベントでした。青山の会場では、イラストやオブジェを製作した美術学生たちが、自らの作品をPRし、説明に当たっています。天野喜孝風あり、季刊エス風のイラストあり。ムーミンのニョロニョロみたいな妙に官能的なオブジェありとバラエティに富んでいました。それにしても会場で目立つのは、やはり女子学生。われわれに積極的にプレゼンするのも女子学生。現代の女子学生はまことに元気溌剌であります。男子諸君、負けずに奮起して下さい。

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)


「逃亡」完成

戦犯としての父の半生を描いた小林弘忠「逃亡~油山事件戦犯告白録」が終に毎日新聞社から出版されました。ハードカバーの、シブい装丁でまとめられた重厚な本です。出版されたとたんに、何人かの方に「見たよ!」との電話を受けました。私が渡した父から受け継いだ資料をもとに、そして父が戦犯として逃亡していた多治見での現地取材、神戸在住の妹(私にとっては叔母に当たります)へのインタビューを敢行してのノンフィクション完成となりました。BC級戦犯裁判である横浜裁判の日本での最終結審となった父と遺された家族の逃亡時代の辛苦、巣鴨プリズン拘留の詳細な記録、そして何より実際の捕虜斬首に至る経緯の法廷供述など昭和の実際が、この一冊にこめられています。油山事件は、終戦間近に頻繁に起こった米軍捕虜の処刑をめぐる国際法上の訴追事件のひとつです。上官の命令と、自身の良心の狭間に悩む人の心の苦しみは、時代を超えて伝わってくるのです。著者は息子である自分以上に、父の人間像を深く捉えて下さいました。そのことに感謝。

投稿時刻: 午前 01:00
日本文芸 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月26日 (日)


夜間中学

東京都には八つの中学夜間学級があります。そのうちの一つが、同じ荒川区内にあります。その荒川区立第九中学のPTA会長は、荒川区のPTA会長会でよくご一緒するのですが、先日居酒屋で飲んでいた際に「うちには夜間があって、山田洋次監督『学校』の舞台にもなったのですよ」と。そして彼は夜間学級に関わった経験を「人生観が変わった」とまで言いました。そして「今度、卒業生を送る会があるので、皆さん来てみませんか」と誘ってくれました。一ヵ月後、校長からの招待状に応えて出席してみました。そして、この会は私にとって相当のカルチャーショックでした。今の中学の夜間学級は、その9割が外国人と言って過言ではありません。何らかの事情で日本には来たものの、彼らは日本社会になじめず苦しんだり、すねたり、ひきこもっていたりしていました。ここ荒川九中でも、中国、韓国、ミャンマーなど様々な国の生徒が在籍しています。彼らはここで日本語を習い、仲間を求めて集まります。年齢層は意外にも高齢の方から、高校生くらいまで非常に幅広い構成です。もはや山田洋次の映画「学校」とは全く違った世界がここにはあります。映画「学校」がとらえた生徒像は、学習機会を持てずに就業してしまった大人や、学校生活になじめなかった生徒たちの心の回復の物語でした。しかし、今の夜間学級の姿は、日本の文化に溶け込めない海外からの移住者の融和トレーニングの場と化していたのです。そして、いよいよ「送る会」本番です。全てが生徒たちの手づくりで工夫された会でした。圧巻は14名の卒業生の一人一言。彼らの素朴な学校への感謝のことばに、聞いていてずっと涙や嗚咽が止まりませんでした。みな日本語が完全ではなく、つっかえ、つっかえ喋ります。ときには途中で何を話していたのか判らなくなって混乱して、三分ほども絶句して立ち尽くしてしまう中国人の青年もいます。85歳の女性は中国から日本に来て62年働き詰めで、初めて修学旅行で行った京都の街の美しさや、食べた料理の美味しさに「あんな素晴らしいところに連れて行って頂いてありがとうございました」と何度も何度もくどいくらいに頭を下げていました。交通事故を起こした青年は、何度もお見舞いに来てくれた担任の先生への感謝のことばで、声を詰まらせて最後まで喋ることができませんでした。ある母親はフィリピンから日本に嫁いで、日本語は話せるが、漢字が読めませんでした。自分の子供たちは学校で字を習って読めるのですが、子供が学校から持ち帰ったプリントを読解できずに悲しい思いをしていたそうです。そこで夜間学級に通い始めたのですが、まだ幼い子供が母親の不在を辛がるので、かくれんぼをした隙に通学に出ていたそうです。そのことを自分の子供たちに詫びていました。夜間学級の受け持ちになった教員は実際に担当してみると、昼間の生徒とは比較にならない向学心や、運動会などのイベント参加への積極性などに心を打たれ、自分たちも熱くなってしまうそうです。九中には「千江子の鐘」と呼ばれる始業用の鐘が吊るされています。病いに倒れて勉学をまっとうできなかった第5期生の永井千江子さんの「自分の遺志を継いで欲しい」という後輩たちへの願いを込めて昭和40年に設置され、今も現役で活躍しています。ここはそういう場所なのです。この日の私は、仕事で半年間かけてきたプロジェクトが水泡に帰すことが確実になり、かなり落ち込んでいました。やけ酒でも飲みたい気分で、この送別会に来るのも、ちょっと億劫でした。でも逆境にめげずに生きる彼らの姿を見て、逆に励まされました。こんなことで落ち込んでちゃいかん、と。

投稿時刻: 午前 01:00
その他 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月25日 (土)


オンデマンド上製本

ブッキングとはオンデマンド出版で業務提携しているOPSですが、ここのところめざましくサービスを拡大、レベルアップしています。昨年度からコミックのオンデマンド事業化に成功して「真珠色マーメイド」「キノコキノコ」などを復刊オンデマンド商品として、投票者の皆さんに送り届ける重責を果たして下さっています。しかしながら、ここのところ、カラー口絵、見返し、上製本など通常の印刷製本技術に遜色ないサービスを確立しています。そして何より大いのは、これらのサービスがオフセットの大量ロット印刷と比較して、対抗しうる価格体系となってきたことです。200頁×100冊の角背上製本が、一冊1000円前後の単価で製本できるようになったのです。32頁×100冊のカラーオンデマンド印刷が20万円程度の費用で可能になったのです。ブッキングがスタートした1999年には信じられない状況です。何と半分以下となってしまいました。

投稿時刻: 午前 01:00
電子書籍 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月24日 (金)


不思議の国のアリス

待ちました。そして遂に登場した「不思議の国のアリス」です。この本はルイス・キャロルの文章に、お茶の間にもおなじみのムーミンシリーズで有名なトーベ・ヤンソンが絵をつけた絵本です。前から面白そうな絵本だなーと思い、その去就を版権エージェントの方にも照会していたのですが「既に日本国内の出版社と契約済み」ということでした。その後、なかなか出ないなーと思っていたら、遂に出ました!。何と、あの村山由佳先生のご翻訳です。これは多少時間がかかってもしかたありませんね。待望の絵本が、超期待の新訳でメディアファクトリーからリリースとなりました。しかしこのところ復刊ドットコムは「完全版アリス」も含めて、アリスづいているなぁと思います。やはり、それだけいつまでも世界の人の心をつかんで離さない名作の力量ということでしょうか。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月23日 (木)


私の本談義

ここのところ「ダ・ヴィンチ」づいています。先月の北尾トロ氏取材に続いて、今月も「私の本談義」という読者推薦のブックレビューで、またしても「復刊ドットコム奮戦記」が紹介されています。書評誌には「ダ・ヴィンチ」以外にも、「活字倶楽部」「本の雑誌」などがありますが、取り上げて頂く機会は、圧倒的に「ダ・ヴィンチ」が多いです。きっと、「ダ・ヴィンチ」編集者の方々が、復刊ドットコムを愛して下さっているのかなーと思います。おそらくは取材対象と媒体にも相性があるのでしょう。そういえば、藤子不二雄Aランド完結の記事取材で同行された編集者の方は、ほとんど個人的趣味チックな興奮状態にありましたっけ(笑)。今後も「ダ・ヴィンチ」誌に取材意欲を起こして頂けるよう、頑張ります。

投稿時刻: 午前 01:00
復刊全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月22日 (水)


ロマン組曲

いよいよ青池保子コレクション第2弾「ロマン組曲」が発売です。なかなか手前味噌ながら、美しい本です。青池先生が描き下ろしの表紙は、これまた少佐風のダンディで、クールな青年像です。バックとなっている翡翠(ジュードですね!)の地色が、手に取っただけで、自分自身が高貴な人柄となったかのような錯覚を覚えます。さて「ロマン組曲」では、主人公である大学生のダニエルが、黒猫グリフォンとともにロンドンを離れ、親戚のエドウズ未亡人のもとを訪ねたときのお話しです。家庭教師だというクロウジアには歓迎されなかったが、美しく成長した娘のキャサリンと再会する主人公。しかし彼女には、悲しい真実が秘められていたのです。。。 本作品は集英社「セブンティーン」で76年に連載、「エロイカより愛をこめて」と同じ年に発表された連作集です。 今回の作品にも、幻の短編「フランソワの部屋」や、作者のあとがきが追加収録されています。是非、手に取ってみて下さい。

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月21日 (火)


五百羅漢

「五百羅漢」は、小山田いく先生の実質的なデビュー作です。第4回小学館新人コミック大賞を受賞した幻のデビュー作「菩薩」は、その作品が雑誌掲載も単行本化もされないという数奇な運命に翻弄されてしまいました。その後を受けて、小山田先生が放った青春のファーストショットは、1979年に本名の田上勝久名義で描いた小学館ビッグコミック増刊への初出です。小山田先生の作品は大きく分けて、「すくらっぷ・ぶっく」などの学園もの、サスペリア系のホラーもの、グリム童話などの原作ものの三つに大別できます。その中で「五百羅漢」は、ホラー系で著者の原点がここにあることを示しています。長らく、まぼろしの作品として単行本化されないままファンが待ち望んでいた登場です。既に原画は失われているため、残された雑誌頁からの本作りなので、品質についてはご容赦下さい。さてストーリーです。恋人の故郷を、石仏撮影のために訪れた主人公の数巳は、奇怪なトラブルに次々と遭遇します。土地の人たちが、何か事情を隠しているような様子を察知した数巳は、その謎を探ろうとしますが。。。

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月20日 (月)


ギャオからの取材

ライブドア買収で一躍有名となったUSENですが、そのUSENが運営するGyaO(ギャオ)から復刊ドットコムの活動について取材を受けました。このサイトは映画などの動画ソフトを無料で閲覧できるということで、今や超人気サイトとして膨張的成長を遂げています。しかし、もうこういうサービスだけでなく、インターネットニュースも独自取材で始めているのですね。これまでのウェブによるニュースというのは、新聞社などの既存媒体から情報提供を受けて横流ししているだけという受身のサービスが多かったですが、終にインターネットも主体的な媒体化したかというのが実感です。USENの宇野社長とは一回だけ宴席でお会いできそうなチャンスがありました。あいにく宇野社長が所用でいらっしゃれなくなったため、果たせませんでした。しかしながら、ここ最近のTV登場で「あぁ、こんなカッコいい方だったんだー」と、会えなかったことに残念しきりであります。

投稿時刻: 午前 01:00
復刊全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月19日 (日)


新人物往来社

「三国志研究要覧」の復刊交渉に、神田錦町にある新人物往来社のオフィスを訪問いたしました。何とオフィスは、アスペクト社さんの同じビル、同じフロアのお隣でした。さて、交渉です。三国志は64点もの投票がある、復刊ドットコムでは人気ジャンルです。前向きに復刊を検討して下さるそうですが、何しろ研究書ですから、内容の改訂が必要かどうかなど、復刊に向けた検討事項も多々あるようです。しかしながら「どこにも置いてあるわけではないが、どこかで必ず求める人がいる」と言われる新人物往来社の書籍のことです、復刊ドットコムのコミュニティを利用して、あんな復刊やってみたら、こんな提案してみようかなど、いろいろ企画のフラッシュアイデアで大いに盛り上がりました。とりあえず、この日は、先ずは投票がガシガシ入っている三国志モノ、新撰組モノの復刊検討をプッシュしてまいりました。

投稿時刻: 午前 01:00
専門書 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月18日 (土)


「食いしんぼう王様の冒険」

今日、小学三年生の姪が書いた400字詰め原稿用紙30枚の童話「食いしんぼう王様の冒険」を読みました。前半はなかなかしっかりした文章で感嘆いたしました。ストーリー展開も起伏に富んでいるのです。後半は登場人物たちが何を食べたかとか、持っているお金が差し引きいくらになるかといったディテールに走り過ぎてはいましたが。それでも締めくくりに、ちゃーんとオチがついてます。後半をコンパクトに削れば、有名画家の絵画を付ければ充分に商業出版物として通用するのでないかと思えるほどの出来映えでありました。才能というものは早熟なのでありましょうか。未来の絵本作家は、市井にこんな幼い時期から潜んでいるのかもしれません。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月17日 (金)


山椒魚戦争

あまりにユニークな作品でしたので、復刊ではありませんが「山椒魚戦争」の読後感想文をアップいたします。まことに寓話的な作品です。1994年に小学館から刊行された チャペック著、,小林 恭二,氏と大森望氏が翻訳された、風刺&未来予言的なSF作品です。まるでジョージ・オーエン「1984年」のようでもあります。奴隷のように使役される山椒魚を、黒人と置き換えると「ルーツ」の世界となります。正直、かなり奇異な物語であると思いましたが、人間界に警鐘を与えるスケールは壮大です。やや期待の方も大きすぎた読後感でしたが、むしろ巻末のブックレビュー集が、なかなか興味深かったです。

投稿時刻: 午前 01:00
その他 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月16日 (木)


Cocco復活!

3月3日のひな祭りの日、伝説の歌姫Coccoがミュージックステーションに出演いたしました。多くの芸能人や有名歌手たちの間で、ぎごちなく居心地の良くなさそうな佇まいです。しかし新曲「音速パンチ」を歌い始めた途端に、見違えるように生き生きと動き始めたCocco!。別人のようでした。復刊された写真集SWITCH別冊の「Cocco~Forget it,letit go~」は2001年までの彼女です。その後で突然消失してしまった歌姫が、今日再登場するまでに5年の星霜が流れました。今、彼女を取り戻したファンの方々、 待ち望んだその日がようやくやって来ましたね。

投稿時刻: 午前 01:00
音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月15日 (水)


封印作品の謎2

太田出版から安藤健二氏の「封印作品の謎2」が発売になりました。読んでみて、ビックリ!。「キャンディ・キャンディ」「ジャングル黒ベエ」「おばけのQ太郎」など、復刊ドットコムの投票上位にして、「膠着」「残念」状態になっている本ばかりがテーマになっています。文中にも著者の先生がたはもちろん、復刊ドットコムや、私の名前、嶋中書店や藤子プロの社長など存じ上げている方々のお名前もオンパレードでした。著者の方とは、取材でインタビューを受けたこともありましたが、私が「復刊ドットコム奮戦記」で書いた実際に復刊の波の中に身を置いている立場と、ライター個人として出版業界の葛藤を抉り出した安藤氏のスタンスの違いをつくづく実感いたしました。そこには共感する部分、そうでないよと言いたい部分とが合い半ばいたします。そして復刊ドットコムというサイトが、安藤氏言うところの封印作品たちと、いかに境界線近くで仕事をしていることも体感したのです。

投稿時刻: 午前 01:00
復刊全般 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年3月14日 (火)


村上保先生

村下孝蔵の数々のCDジャケットを飾ったことで音楽党の方々から人気に火の付いた村上保先生。この日は多くの復刊投票を集めている「村上保イラストレーション集」の復刊打ち合わせでお会いして頂きました。先生の故郷である愛媛県大洲の田園風景をバックに、無垢な少女たちが佇む切り絵の世界は、一度見たら忘れられない数々です。この素晴らしい絵を、どうすれば広く読者に伝えることができるか、それを二人で喫茶店で珈琲を啜りながら、智恵を出し合い、ウンウンと頭を絞ってみました。いくつか浮かんだ作品を、いろいろ模索してみましょうということになり、後は雑談。もともと村上保先生は彫刻の方がメインで、その数々の作品写真を見せて頂いたり、これまでカップリングした文章の作家の方々とのお話しや、さらには愛犬についてのお話しまでもうかがったりと、話題豊富で、気さくな先生に、たっぷり楽しませて頂きました。

投稿時刻: 午前 01:00
美術、アート | | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年3月13日 (月)


「くにたち物語」再開!

おおの藻梨以先生からうれしいお便りです。いよいよ、あの胸がキュンとする青春物語「くにたち物語」が、新連載再開するそうです。『続・くにたち物語』として、6月売の『ワン・モア・KISS』誌(別冊・隔月刊)から連載開始だそうです。ちなみに1月11日付のブログでお伝えした『国立駅保存問題』ですが、おおの先生ご自身が取材を受け、東京新聞(朝刊)に掲載されたそうです。おおの先生ご本人は「国立駅舎はこのままいけば8月にはなくなります。ですが、かえってこの事で私の『くにたち物語』の国立に対するこだわりとか執着とかをバッサリ切り捨てる覚悟ができました。とにかく学生時代のモコの恋を描き切って『くにたち物語』に一度ピリオドを打つ決意をしました。その後の話を描きたいと思ったら《国立にこだわらず》描けばいい。そんな風に思えるようになりました」とのことです。おおの先生の決意は本物です。モコとトッドの青春の葛藤、そして恋のリスタートの行方を見守りましょう。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20060302/mng_____thatu___000.shtml

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月12日 (日)


藤子不二雄A先生72歳

3月10日は安孫子先生の72歳のお誕生日でした。いよいよ予約が開始された「ミス・ドラキュラ」復刊に向けたブックデザインの打ち合わせついでにお祝いに行きました。表紙にはリゾート地を背景にミス・ドラキュラがエマニエル夫人にように艶然と椅子に座るカット。裏表紙は新服の高層ビル街をバックにした虎木さんのクールな横顔です。そして、打ち合わせの席のテーブルには、おーっとこれはファンの方々の手作りの「少太陽」ではないですか!。もちろんこれは安孫子先生と藤本先生が若かりし時代にお二人で手作りの漫画本小冊子をお作りになったのを模したものです。中身は全てファンの方々が描かれたイラストやお祝いのコメントです。こういうのって貰って本当に嬉しいプレゼントでしょうね。負けました!。ついでに先生に、アニソンをロックンロール調で歌うバンドのCDを教えて頂きました。今日は忍者ハットリくんのロックンロールを聞いて爆笑いたしました。

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月11日 (土)


ちなっちゃん!

このたび復刊が決定した「ふるいみらい」の著者は画が中村道雄先生、そして文章の方はあの中山千夏先生です。現在は青山の花林舎(どうして芸能人の事務所って、みんな港区なんでしょう)に所属して活動を続けていらっしゃいます。そしてこの素晴らしい作品に、2002年にはミュージシャン長谷川きよし氏が同名の曲を付けてCDも出されています(聴いたことないので聴いてみたいのですが!)。かつて数々のTV番組に出演してお茶の間のアイドルであった中山千夏先生(われわれおじさん世代には『ちなっちゃん!』です)は、1980年に革新自由連合から参議院議員に当選し、文字通り「先生」となられました。「ふるいみらい」復刊の折りには、国会会期の合間を縫ってサイン会に駆けつけて下さっていたそうです。このたびの復刊も大変お喜び下さって、復刊に寄せたコメントも期待できそうです。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月10日 (金)


販売ナンバー1の座

復刊ドットコムで長く販売冊数トップであった復刊書籍はゲーム本である「Beep!」です。もちろんブッキング発売で書店ルートで販売した書籍には、数万部単位でもっと売れた本もあります。しかしながらインターネット通販だけで、復刊ドットコムというネット書店での販売実績において最も大きな実績を挙げたのは、これまでは「Beep!」でした。しかし、このほどジリジリジリジリと販売実績を重ね、遂に「Beep!」を抜いてしまったのは押井守監督の「METHODS~押井守『パトレイバー2』演出ノート」です。2回の増刷を重ねて、コンスタントに読者層を拡げて、遂にこのような結果となりました。良書はひっそりと置かれていても、必ず求める人には判るものなのですね。またもや在庫僅少気味となってまいりましたので、ご注意下さい。

投稿時刻: 午前 01:00
復刊全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 9日 (木)


ブルース・インターアクションズ

「ブルース飲むバカ歌うバカ」という珍妙なタイトルの書籍の復刊交渉のために、ブルースインターアクションズ社を訪問いたしました。乃木坂駅から乃木神社の前を通って、さすが港区の素敵な佇まいの街並みを通りながら、港区立赤坂中学校のシックな校門の前を過ぎて、脇に入る坂を登った先に現れたモダンなオフィス。ブルースインターアクションズ社は社名の通りブルース、ブラックミュージックなどに絞り込んだ雑誌、音楽ソフトの特色ある中堅メーカーです。販売活動も書店よりもCDショップが中心という、出版社というより音楽の世界に重きを置いているそうです。さて交渉の方は近年メキメキと人気急上昇中のミュージシャン吾妻光良さんだけに、既に復刊を検討中であったとのことです。復刊ドットコムに集まった声を伝えて、このユニークなエッセイ&対談集の復刊の実現を強くお願いいたしました。そして交渉するうちに、交渉窓口となって下さっていたT氏が、「復刊ドットコム奮戦記」の編集者である築地書館のI氏の後輩であると判明いたしました。縁は奇なり、本が繋ぐ人間関係の糸は、世界のどこかで結ばれているのかもしれません。

投稿時刻: 午前 01:00
音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 8日 (水)


久世光彦先生逝く。

螢子~昭和抒情歌50選」の作者である久世光彦氏が3月2日の未明に、ご他界されました。昭和の絵師、上村一夫先生の妖艶な絵と、久世先生がチョイスされた数々の昭和の名曲の歌詞が一つの作品として、読む者の心に訴えてきます。清水健太郎の「失恋レストラン」、イルカの「なごりゆき」など、私も聴きなれた、歌ったことのある歌の数々に、思わず親近感を誘われます。小谷夏というもう一つのお名前を持って、多くのヒット曲の歌詞を紡ぎ続けてきた久世光彦先生。お忙しい中、昨年春に、喫茶店でお話ししたことが忘れられません。電話口で先生がぶっきらぼうな口調だったので、おどおどしながら喫茶店で待っていた僕に、先生はとてもざっくばらんな口調で、今の出版業界の現状を僕に訊き、ご自身も読書人口の衰退を嘆いておられました。秋には日販の発行する「新刊展望」誌で、阿久悠先生との上村一夫先生を偲んだ対談を快く一つ返事でお引き受け下さったことも、今となっては優しい思い出です。怖そうで、実はとても優しくて、腰が軽かった久世先生。お亡くなりになったのが、上村一夫先生の没後20周年と同じ年になったのも縁を感じます。天国でのご冥福をお祈り申し上げます。3月6日通夜、3月7日告別式、護国寺には参列者の心には、目に見えない雨が降ったのでした。

投稿時刻: 午前 01:00
アニメ・コミック | | コメント (1) | トラックバック (1)

2006年3月 7日 (火)


ときをわたるキャラバン

「空をとぶじゅうたん」の新藤悦子先生が初めて書かれた長編小説です。しかし、この楽しい作品も「入手不可」です。なんか、日本の出版業界もなぁ。。。

画廊に展示されていたトルコのアンチーク絨毯から自分だけが感じることのできる匂い。その匂いに魅惑されてトルコに旅した友香は、市場で競り落とした同じタイプの絨毯を、金髪の美女に盗まれてしまう。絨毯を取り戻すために彼女を追った友香とトルコの青年アリジャンは、洞窟の聖なる泉から13世紀のビザンチン帝国に渡ってしまう。スルタンの国で出会う友香の冒険と恋のロマン飛行が始まる。といったストーリーですが、十字軍やビザンチン帝国といった世界史だけで出会った国々の風物や民族がリアルに登場するのがとっても新鮮です。教科書の中で無表情に名前だけを羅列していた遠くの人々が、愛し合い、憎み合い、孤独を感じ、美味しい食事をたいらげ、沐浴する中で「世界は一つ」を実感いたします。毎年ここを訪れ、自ら絨毯を織り続ける著者だからこそ書ける作品なのでしょう。

投稿時刻: 午前 01:00
日本文芸 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 6日 (月)


今はなき月刊ペン社

私の大好きな出版社(過去形もあり)を挙げてみます。社会思想社、評論社、岩波書店、晶文社、そして月刊ペン社です。いずれもファンタジーや奇譚文学に強い出版社です。その中で今日は海外ファンタジー文学に強かった月刊ペン社をご紹介いたしましょう。月刊ペン社の出版物で何と言っても秀眉は「妖精文庫」でしょう。昭和51年6月10日から始まったジョージ・マクドナルドの「リリス」を先頭にして、全34巻+別冊3巻で刊行されていた全集です。その一部はちくま文庫などで刊行されていますが、今だ「美妙な死体の物語」などは救済されておりません。あぁ、「リリス」のあとがきに掲載されていたウィリアム・ブレイクの詩「童心占徴」の一節が、いまだに忘れられません。その一文に私は眼前に宇宙を見ました。「一握の砂に世界を観る。一輪の花に天界を眺める。汝の掌に無限を握る。そして一刻の中に久遠を」

http://www.fukkan.com/group/?no=3160

投稿時刻: 午前 01:00
海外文芸 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年3月 5日 (日)


見積もりをしてみたら

絵本の復刊の準備をする中で気がついたことがあります。それは投票される本に、ページ数が多い本が多いということです。絵本は全頁が4色カラー印刷で、32ページの構成であることがほぼ常識です(一般に出版印刷は、紙を経済利用するために16の倍数ページで行われます)。その理由は、カラー印刷が、モノクロ印刷に比べて、印刷コストが高価であるため、このくらいの頁数でないと、とても高い定価をつけなければならなくなるからです。あまり高くなると、今度は読者の方が腰が引けてしまい、需要を喚起できないという恐れが出版する側にあります。いつも原本を手にしたとき「あっ、やっぱり」と思います。経済的な理由による絶版の中でも、さらにまた事情が存在するケースがあるのだなと実感いたします。このような場合、やっぱり定価を高めに設定せねばならないわけですが、そのあたり事情をお汲み取り下さい。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 4日 (土)


中村道雄先生ご夫妻

「ふるいみらい」の画家である中村道雄ご夫妻と出版契約の打ち合わせで、組み木絵個展の最終日に貴重な時間を割いて頂き、お会いして頂きました。現れた中村道雄先生は、木こりのようにたっぷりと髭をたくわえていらっしゃいました。おまけに着ていらっしゃったジャケットは、組み木絵本のような色合いとデザインのファッションだったので「おーっ、先生そのものではないですか」と一瞬思いました。奥さまは、大変おきれいでエレガントで快活な方でした。アーティストや芸術家の皆さんは、奥さまが外交官の役割を果たしているケースが、よく見かけられます。明るく元気な奥さんは、芸術家のパワーの源泉です。中村先生ご夫妻も、まさにそんな感じでありました。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 3日 (金)


カント・アンジェリコ

「架空の王国」が新たな書き下ろし外伝作品とともに復刊される、鬼才、高野史緒先生が描く、カストリートたちと零落した王女による電話ネットワークの乗っ取りの物語です。「カント・アンジェリコ」は、現代にはいなくなってしまった去勢された少年たちの栄華と悲しみをメインモチーフに、欧州の電話網が大混乱に陥ったハッカーたちの跳梁跋扈を描きます。しかし事件の解明というミステリー的要素よりも、何よりもカストリートという爛熟したオペラ文化が生んだ天上のごとき畸形美と、彼らが一生抱える性的に完全でない存在としての疎外感の描写こそが本作品の最大の魅力です。

投稿時刻: 午前 01:00
日本文芸 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年3月 2日 (木)


青いチューリップ

「空とぶじゅうたん」の著者、新藤悦子先生の代表作である「青いチューリップ」を読んでみました。オスマン・トルコ王朝が欲する青いチューリップの球根をめぐって起こる争いと悲劇。美しい花は、いつも人心を迷わせる。騒動に巻き込まれた少女ラーレと少年ネフィムの信じ、信じ切れない心の振幅。イスラム文化を深く愛する著者だからこそリアルに書ける、愛と友情の萌芽の物語です。児童文学者協会賞に輝いた本作品は、一気に読ませる感動の310頁です。あー、続編の刊行が待ち遠しいです。今は品切れ中の「時をわたるキャラバン」をアマゾンマーケットプレイスで入手いたしましたので、先ずはこちらを先に読みましょう。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 1日 (水)


素顔の新藤先生

「空とぶじゅうたん」の復刊打ち合わせで、新藤悦子先生と初めてお会いできました。調布は焼鳥屋以外は存じ上げなかったので、昼食がてらに打ち合わせの場所を先生に選んで頂きました。連れて行っていただいてビックリ、「カフェinno(いの)」はカレー屋さんなのですが、室内にグランドピアノや、アリストテレス全集が並ぶシックで、ゆったりした空間。カレーの方も美味しくて、「うーん、いい店教えて頂いたな!」という感じでした。カレーの話しばかりして脱線しましたが、新藤悦子先生は本当に素敵な方でした。イスラムを舞台としたファンタジー、エッセイなどの著書を多数出されているだけあって、その方面のお話は聞いていて楽しいものでした。毎年夏にはご家族でトルコを訪問されているとのこと。そこでかつて新藤先生が執筆された福音館書店「ギョレメ村でじゅうたんを織る」に感動して、現地に旅行されていた日本人親娘と対面した感動秘話などを聞かせて頂きました。他にもいろいろ聞かせて頂いたお話しをペラペラ喋りたくてしかたないのですが、各社の企業秘密に触れるとまずいので、今日はここまで。

投稿時刻: 午前 01:00
児童書、絵本 | | コメント (1) | トラックバック (0)