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2006年8月31日 (木)


過去最悪

7月のブッキングは、売上実績が全部門で大幅予算未達での、過去最悪の数字でした。企業人として、恥ずかしい限りです。こういう危機に際して、人は器量を問われます。親会社の日販では、練馬にあった物流センターの屋根が降雪の荷重で落下して作業の進行に支障を来たした際、毎晩就業後に管理職が会議を行い、その対策を講じたそうです。今回は部下たちが8月に向けた10件の売上リカバリー策に取り組むことを宣言しました。若い力の底力に期待するとともに、その行方を見守ってみたいと思います。

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2006年8月30日 (水)


宇野亜喜良先生の技

宇野亜喜良先生の面目躍如たる至宝の一冊となりました。この度復刊した「金銀砂岸」は萩尾望都先生による描き下ろしされた原画を表紙カバーに持ってきています。その絵をゴールドとシルバーの中間的な色合いの帯で包んだアイデアは、まさにタイトルを装丁で体現した心憎いばかりの演出です。ブックデザインというしごとは、こんな粋な演出までできるのだなーと実感いたしました。素晴らしい料理を、いかに素敵な食器やテーブルセッティングで供することができるか。そんな当代随一な名伯楽こそ、宇野亜喜良ここにありを示したお仕事だったと思います。

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2006年8月29日 (火)


みどりの花

翡翠のごとき宝石のような本に仕上がりました。あすなひろしみどりの花」はタイトルを本そのものが体現しています。あすなひろし代表作「青い空を白い雲がかけてった」「いつも春のよう」をも担当されたぼラーレの関善之氏が装丁を担当した本書は、B5ハードカバーという絵本のような体裁を取りながら、その作品の本質をしっかりと活かしています。推薦文がこの系統の色遣いの達人である竹宮惠子氏であるということも、やっぱりこの本が「みどりの花」そのものなんだと妙に得心してしまいます。精神に病を持つ美しい少女と、彼女を愛する貧しいペンキ職人の青年、青年を愛する高慢な令嬢が追い求める「みどりの花」とは?。さぁ、皆さん、あなたもその花が何であるかという24頁の美しい謎解き旅に出かけてみませんか?。

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2006年8月28日 (月)


原画ダッシュ展

8月26日より9月4日まで新宿紀伊国屋本店4階の紀伊国屋画廊で始まった「原画ダッシュ展」。初日は、今や京都精華大の看板である竹宮惠子&「ホモホモ7」のみなもと太郎&「おひめさまえほん」の高橋真琴の三先生による対談という、まことにゴージャスかつ復刊ドットコムチックな座談会でスタートいたしました。原画さながらな複製画の数々が美しく彩る会場では、床に車座になって取り囲む聴衆を前に、夭折の天才漫画家あすなひろしをメインテーマに、メインゲストたちが少女漫画の世界を語りました。女学生のように初々しいファッションに身を包んだ竹宮先生、意外にもギャグ多用で巧みなトークの高橋先生、イメージそのままな博覧強記で突っ込み専門のみなもと先生でした。途中、会場からバロン吉元先生と高信太郎先生も飛び入り参加して、お話しは漫画家どうしの内輪話まで飛び出して、より賑々しく、華やかになりました。中でも私にとって一番おもしろかったお話は、高橋真琴先生が、編集者にお渡しする締め切り間際の原稿に薔薇の香水を吹きかけておくと、みなさん目を白黒させて、クンクン嗅ぎ始めるというお話しでした。座談会終了後、関係者一同で夜の新宿街に繰り出しました。今回のイベント仕掛け人であるT氏を中心に、漫画家の先生方も多数参加する賑やかな会となりました。Tさん、本当にご苦労さまでした。

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2006年8月27日 (日)


竹書房

初めて竹書房に復刊交渉で訪問いたしました。受付には写真集の展示だらけで、目が幻惑されてしまいます。案内された営業の応接の背後の棚には、これまで竹書房が刊行してきた雑誌のバックナンバーでびっしり!。文字通り溢れるボリューム感でした。まずは100票以上のリクエスト書籍4点について復刊を打診。新たに復刊切り込み隊員となったT女史が、初のプレゼン。しかしながら、まだまだですなー。「頭で判っていても、まだ臨機応変に条件交渉できるには、これからが修行です」とは本人による反省の弁。頑張れよ。今回の交渉案件は、いずれもコミックでしたが、うち2点はある程度の売上が期待できるのではないかとの共通認識に達して、前向きに検討して頂けるとのことでした。

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2006年8月26日 (土)


体調の思わしくない先生方

ある絵本シリーズ復刊の打診で、収録された作品群の大物著者数人のところに電話いたしましたところ、「体調が悪いので電話と郵送にして下さい」「入院予定です」「今、臥せっています」など、心配この上ならないお返事が連続いたしました。考えてみれば、復刊投票の大半は1970~1990年にかけて出版された書籍で、著者の皆さまもご高齢になっていることが多々あります。ご高名な方かたちなので、こちらは一度はお会いしてみたい気持ちで一杯ですが、なかなかそうも行かない事情があります。できることなら、皆さん、お元気なうちに復刊を成就して、元気なお顔を拝見したいものです。

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2006年8月25日 (金)


初陣~誠文堂新光社

新復刊担当T女史の初陣でした。最初の突撃先は、ブッキングのすぐご近所である誠文堂新光社です。「愛犬の友」「天文ガイド」などユニークな雑誌ラインナップを持つ老舗ではあるものの、実に個性豊かな実用書出版社です。最初なので、私も同行いたしましたが、交渉はT女史が作った企画書をもとに進められます。今日の交渉メニューの目玉は100票超えの「切りぬく本 世界の戦闘機」です。2004年3月に「日本の蒸気機関車」「世界の戦車」「世界の軍艦 」の3点セット復刊発売が好評で、当時は残念ながら復刊の戦に漏れていた案件です。この他にも「ペキニーズ」「ワイアヘアード・フォックステリア」など「愛犬の友」誌出身の書籍についても復刊の可能性を打診いたしました。出版社の担当者は、この2点に集まった投票が、その後の同シリーズ新装改訂版に漏れていた書籍であることに気づいて、「皆さん、よく知っていますね」と感心なさっていました。

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2006年8月24日 (木)


ホン!

以前にこのブログの中でも紹介したことのある「ホン!」が徳間書店から刊行されました。漫画家いしいひさいち氏が、本を巡った漫画作品を中心に単行本をまとめられました。構成は「マンガ文豪春秋」112本、書評マンガ33本、短編小説「広岡達三コレクション」4本など盛りだくさんな内容です。この書評のうちの一冊に「復刊ドットコム奮戦記」が紹介されています。書評に添えられた4コママンガでは、復刊交渉を迎えた著者が自らの著書の多数の絶版を知って激怒するという、復刊の現場に立ち会うわれわれとしては、けっこう笑えないシーンであります。本文中で、自分の苗字が連発されているのを読むと、何だか面映い気持ちになります。

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2006年8月23日 (水)


復刊アンケート

復刊ドットコムのリニューアルに向けた会員全員アンケートが実施されています。素晴らしいレスポンスで、スタート2日目には、早くも3000人を超えた回答をお寄せ頂いております。復刊ドットコムへの期待の大きさを実感する結果です。回答結果は、復刊書籍の購入場所など集計の数字で意外な結果も多々あり、なかなか新鮮な驚きがありました。又、選択式の回答とは別に復刊ドットコムのサービス満足に対するコメントも拝見しました。励ましのおことば、耳に痛いご叱責、斬新な提案などバラエティに富んだ内容です。選択回答と違って、生の言葉ですから、内容もストレートに心に刺さります。まだご回答になっていない皆さま、より良いサービスをめざすため、是非ともアンケートにご協力をお願いいたします。

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2006年8月22日 (火)


名木田先生が・・・

知人の方が西新橋の慈恵大学病院にご入院されましたのでお見舞いに行った際に、お見舞い相手のK氏から見せられた毎日新聞の社報を見て驚きました。K氏は自著が紹介されておいた頁を私に見せて下さったのですが、同行の妻が頁をめくりながら「あっ、名木田先生!」と叫びました。何と「小説キャンディ・キャンディ」の名木田先生の故ご尊父は毎日新聞の整理記者と呼ばれる職業を管轄する部署の部長さんだったそうです。豪快で、人懐っこい彼の性格を舌って、そのOB会にご尊父の思い出を知る娘さんとして呼ばれたそうでした。

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2006年8月21日 (月)


JGC体験

夢であったJGC(ジャパンゲームコンベンション)への企業出展が、遂に実現いたしました。復刊ドットコム=ブッキングとして、物販ブースに出展!。そして第2日目は「番長学園大吟醸」の寺田とものり先生の著者サイン会!。最終日には「番長学園」のセッション!。夢のような三日間でした。会場に足を運んで下さった皆さん、どうもありがとうございました。特にセッションでご用意した5つのテーブルが参加者でいっぱいになったのを見た時は、本当に胸いっぱいになりました。復刊ドットコム投票に密接なTRPGというジャンル。今回出展してみて、TRPGをめぐる出版社や著者、そして参加者たちの立ち位置も、イベント出展した立場から眺めてみて、改めて判ったこともありました。今回、この世界に通暁するFくんの熱意と知識があってこそ、この企画が実現いたしましたことには、本当に感謝です。そして土日に渡って、ブッキングブースの先頭に立って奮迅して下さった寺田先生にも感激でした。これからもわれわれ、復刊ドットコムの一員として、TRPGの世界に新しい境地を開いてゆきたいと願っています。

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2006年8月20日 (日)


新体制

日夜変転を続けるブッキングですが、8月1日にまたもや人事異動を行いました。編集部にネット書店出身のBくん、営業部には日販グループにかつて在籍していたT女史が加入いたしました。トップの仕事は人心一新です。Bくんは出版業界経験は長いものの、編集は初体験です。T女史は、山のように蓄積してしまった復刊交渉案件をモリモリかたづけて頂くために入社してもらいました。新布陣で臨むブッキング夏の陣にご期待下さい。

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2006年8月19日 (土)


とらのあな新装開店

とらのあな秋葉原本店の新装開店内覧会に出席してきました。開会前から、コミック出版社が記帳に長蛇の列を成していました。来客一人一人にことばを交わす吉田社長は、黄緑のジャケットを着た前衛的なファッションでいらっしゃいました!。今回の改装の目玉は女性向けBLコミックの専用フロア開設と、猫耳メイドカフェのオープンでした。お出迎え頂いた役員の方々にちょうど新聞露出の後でしたので「復刊ドットコム、日経に出てましたね!」と言われました。

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2006年8月18日 (金)


キャベツ畑の遺産相続人

モーさま全集第10巻で、6つの作品の短編集です。「ママレードちゃん」はユニセックスの妙を、表題作「キャベツ畑の遺産相続人」は魔女の織り成すコメディを、「オーマイ、ケセィラ、セラ」は義理の姉弟の微妙に惹かれあう心理を、「ハワードさんの新聞広告」は飛翔する子供というファンタジーを、「ユニコーン」は宇宙と生死の世界の交流を、「温室」は義理の兄弟に通う愛憎を楽しませてくれます。一冊で6倍のお楽しみです。

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2006年8月17日 (木)


Janne Da Arc

2000年8月に発売され長らく売り切れ絶版状態になっていたJanne Da Arcのライヴ写真集「Deja-vu」がこの度、完全復活。 デビュー間もない彼らの白熱のライヴをこの一冊にパッケージ。 ライヴの模様はもとよりレアなバックステージのオフカット等内容も充実。ファン必須のアイテムです。 248票の願いが、今かないました。

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2006年8月16日 (水)


いよいよJGC

いよいよJGC2006(ジャパン・ゲーム・コンベンション)の始まりです。TRPG界最大のイベントは、今年は8/18(金)-8/20(日)に、新横浜プリンスホテルで開催されます。初参加のブッキング=復刊ドットコムは物販、イベントの両方に参加します。物販では、これまで皆さんの投票から復刊されたたゲーム関連書籍を販売いたします。中でも好評発売中である「番長学園大吟醸!」については、8/19(土)午後1時から著者である寺田とものり先生のサイン会を実施する予定です。又、イベントの方では8/20(日)の午前9時から、5テーブルを用意して、「番長学園」のゲームセッションを寺田先生自らがゲームマスターとなって実施予定です。「番長学園」ファンの皆さま、この夏は新横浜でお会いしましょう。

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2006年8月15日 (火)


機内にての思い

北海道出張の帰路で、珍しく窓側に席を取りました(ふだんはトイレに行き辛いので、通路側に座ります)。千葉県あたりの上空を飛行機が高度を下げて飛んでいます。久々に梅雨空が晴れて、視界良好です。『ずいぶん低く飛んでいるなあ』と思いつつ、『このまま飛行機が墜落したら、今交渉が進んでいる「アンジェリク」「佐々木丸美コレクション」も陽の目を見ないのかな』と思うと、『今は、なかなか死ねないな』と思いました。もう私は長女は大学生、息子は高校生となり、人の子の親としての役割は妻とともに大半を終えたのではないかと思いますが、まだまだ人生やり残したことも多いようです。

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2006年8月14日 (月)


GIFTS

ソ・ジソプファンの皆さま、お待たせいたしました!、「GIFTS」の復刊が決定いたしました。「KNTV Presents 韓流スター次世代四天王シリーズ」の中で、 若きカリスマ「ソ・ジソプ」が見せる多彩な素顔です。彼の俳優としての、天賦の才を余すところなく写し撮った記念碑的な一冊です。何よりうれしいのは初版発売時の封入特典が、今回も写真集本体と一緒に、確保されことです。A2判ポスター 、アートプリント 3枚 (全9種の中からランダムに3枚封入)は、予約の皆さまのために、竹書房がしっかり確保して下さっています。

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2006年8月13日 (日)


復刊番長

書店向けの復刊情報紙、その名も何と「復刊番長」(TRPG復刊書籍である「番長学園」と「復刊ドットコム」の子どもなのでしょうか?)ができました。復刊ドットコム出身、ブッキング発の書籍たちを紹介するためのフリーペーパー!?です。当社営業娘のKyoちゃんがイラスト出演しまくっています。復刊書籍たちのパブリシティ情報(マスコミ紹介)も案内しています。これからK編集長のもとで、月刊刊行の予定です。以後、Kyo本人ともどもお見知りおきを。

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2006年8月12日 (土)


特別版恐るべきさぬきうどん

徳島・高松のタウン誌出版社である㈱あわわが、過去2回好評だった「麺本」シリーズの第三弾を発売いたしました。その名も「特別版恐るべきさぬきうどん」というムックです。この本は名高い名書籍「恐るべきさぬきうどん」をビジュアル版にして、東宝系映画「UDON」(ユースケサンタマリア、小西真奈美主演)のタイアップブックでもあります。この度、ブッキングではこの本の発売元をお引き受けすることになりました。何でも監督が高松出身であることから実現したとのこと。いよいよ8月下旬より映画は封切りです。

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2006年8月11日 (金)


宮武外骨此処に在り

ウィキペディアから「宮武外骨」を引いてみました。こんな彼の「宮武外骨此処に在り」が在庫僅少で、ゆまに書房さんから放出されます。あとわずかですから、是非お見逃しなく。現在の香川県綾歌郡綾川町庄屋宮武家の四男として生まれた。反骨精神に富み、自ら新聞雑誌を刊行して政治や権力批判を行ったためたびたび発禁、差し止め処分を受け、大日本帝国憲法発布をパロディー化して不敬罪に問われるなど、検挙投獄も数回に及んだ。警察署長の不正や、悪徳商法の主を長期間紙面で晒し上げる一方で、日露戦争に対する社説を翻した万朝報を批判するなど、批判精神を忘れて権力・世論に迎合するジャーナリズムに対する批判も行い、反権力を貫く一ジャーナリストとして徹底した行動を取りつづけた。特に、自らの力を悪用して私欲を働くマスメディアには、「ユスリ記者」と呼び激しい批判を行った(『滑稽新聞』では「ユスリ」に特注の極太ゴシック体を使用して強調した)。宮武の厳しさは読者や親族にも及んだ。著書で「豫の先祖は備中穢多(えた)であるそうな」と書いたところ(ただし父は庄屋であると断っており、実際は被差別部落の出身者ではないことをほのめかしている)、「未だ穢多の子孫と云ふ事は耳にしたる事無之候、(中略)宮武家一門三百人の大迷惑」と抗議した親類があった。宮武は「豫の親族中にも、今尚斯る舊弊思想の脱しない者がある位だから、豫は飽迄も穢多の子孫なりと叫ばねばならぬ」(『スコブル』1917年第10号)と反論した。部落差別が解消されていれば「穢多の子孫」と自称しても全く意味はないはずだから、抗議した親類の態度こそ差別であると主張したのである。(部落差別に抗議する意味で、部落民でないのに部落民を自称した点は、中江兆民と軌を一にしている。)外骨の出版した刊行物の中でももっとも有名な『滑稽新聞』は1901年大阪で発刊した。時事批評だけでなく下世話な世相の話題まで扱い、現代の週刊誌に相当する内容であった。外骨の記事は巧みに仕込まれた毒とパロディー精神に富み、さらに挿絵も腕の良い職人の手になるもので、一般大衆に人気を博した。1915年第12回衆議院議員総選挙に立候補し、「政界廓清(かくせい)・選挙違反告発候補者」を名乗り、選挙違反を片っ端から告発。落選運動の走り的存在といえた。結果は259票と、法定得票には辛くも到達したが落選(制限選挙のため有権者数は少ない)。1917年第13回衆議院議員総選挙でも再び選挙違反告発を目的として立候補。『スコブル』に選挙違反告発の目的を達成できなくとも、「自己の賣名」は達成できると開き直ったり、投票日前に「落選報告演説會」の告知を出したりした。この時代の総選挙は厳密には立候補制ではなく、どこの選挙区で運動する事も可能だったが、東京市、大阪市それぞれの選挙区でいずれも3票と惨敗した。1927年博報堂の創業者瀬木博尚の資金援助を受けて東京帝国大学法学部に明治新聞雑誌文庫(通称「明治文庫」)が創立されると東京大学の嘱託となって吉野作造とともにその充実に貢献した。外骨が全国の旧家を回って収集を行った新聞等の資料は文化史としての歴史的価値のあるもので、現在の東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センターに改組された明治新聞雑誌文庫に所蔵され、広く研究のための利用に供されている。

主な著作 『滑稽新聞』『ハート』『スコブル』『此花』『不二』他多数

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2006年8月10日 (木)


大阪豆ごはん

400票以上のリクエストを集めている「大阪豆ゴハン」は今の段階で、11月発売が決定したそうです。正確な発売日の日取りまでは未定だそうですが。肩の力が抜けたホノボノ、ユーモラスなサラ・イイネス氏の漫画の後続巻も復刊再開は、私たちのしつこい督促も少しは効果があったようであります。そして私がその実現に向けたモチベーションは、同じ区にお住まいの、ある美しき令夫人の熱心なお勧めが原動力でもあったのです。働きかけは、それが全てではありませんが、ないよりもあった方がいいに決まっていますから。

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2006年8月 9日 (水)


佐々木丸美先生の本当の気持ち

8月明けに発表した佐々木丸美コレクションの復刊に関して、読者の皆さんにちょっと気になる反応があります。それは生前の佐々木先生が復刊をご許諾なさらなかったのに、その没後に復刊が実現したということについて、復刊はうれしいものの、複雑な気持ちがするといったご意見です。それはもちろん、私たちにとっても気持ちは同じです。佐々木先生のご存命のうちに復刊が実現されていたら、どんなにか良かっただろうとかと思います。しかし、私は佐々木先生から生前に数本の手紙を頂いていたのです。そこには、復刊はしたいけれど、そのことで再び出版業界と繋がることに不安な気持ちを訴えられていらっしゃいました。どんな仕事でもそうですが、人間関係は誤解や行き違いなどを多々生みます。佐々木先生のように、一世を風靡して、もてはやされた女流作家となれば、なおさらのこと。さぞかし辛い体験の数々がおありになったことかと思います。そんな佐々木先生の心の葛藤を知る一人として、あえて佐々木先生が人間関係に悩むことなき三界の人となった今、復刊が成就すべき時期であると思うのです。

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2006年8月 8日 (火)


伊東美咲の「めぞん一刻」

高橋留美子先生の代表作であるコミック「めぞん一刻」が、伊東美咲様の主演でドラマ化されます。来春、テレビ朝日がスペシャルドラマとして放送するそうです。原作はご存知「ビッグコミックスピリッツ」誌で1980年から7年間にも渡って連載されました。86年にテレビアニメと実写映画、88年にアニメ映画がシリーズ化されましたが、実写ドラマ化は初めて。古色蒼然たるアパート「一刻館」に住む浪人生の五代裕作くんと、管理人の若き未亡人である音無響子さんの淡き恋の織り成すドタバタコメディーです。私も当時は愛読者で、五大くん同様に「響子さん大好き」党でした。ブッキングでもこの漫画の謎本である「一刻館の思いで」が復刊されており、ドラマ「めぞん一刻」の茶の間の友として、是非ご一読を。

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2006年8月 7日 (月)


特色ある取引先

書店の取引する取次を帳合と言いますが、その帳合ごとに個性ある専門ショップなどの特色があって、出版社側から眺めるとなかなか面白いものです。特にユニークなのは大阪屋です。ジュンク堂、ブックファースト、ヴィレッジヴァンガード、とらのあななど実力と個性を揃えた取引先が数多くあります。ブッキングの書籍販売でも非常にシェアが高い販路です。そして大洋社では何といってもコミック専門店のKブックス、そして音楽系のHMVなどがユニークです。栗田ではといざらす、赤ちゃん本舗など児童系に強み。中央社ではコミック販売の雄アニメイトがダントツです。日販では芸術系で恵文社一条寺店、ナディフが素敵です。トーハンではタワーレコード、フェリシモなどが面白いところです。流通業界で育ったせいか、販路開拓にこういう楽しみを見出せることも、営業活動の醍醐味です。

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2006年8月 6日 (日)


イエローサブマリン

TRPGの聖地「イエローサブマリン」を初めて訪問させて頂きました。ご存知、TRPG系復刊書籍を販売して下さる日本最大のショップでしょう。今日は、秋葉原店で本部エリアマネージャーと、店長にゲーム本復刊企画のジャッジを相談に伺いました。とても熱心に答弁頂き、感謝感激でした。中でも、シリーズ企画のどの巻が売れて、どの巻が売れないかを、ずばっと即答する知識には舌を巻きました。アマチュアのスピリッツに、プロの知識と経験を持つ方々は凄いです。

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2006年8月 5日 (土)


東京ミムラ

両国は駅前に江戸東京博物館や国技館がデンと座っていますが、錦糸町方面に歩くと墨田区らしい下町の風情です。この街並みに、東京ミムラという会社があります。この道一筋30年の社長が運営されている、日本有数のゲーム関連書籍専門の卸会社です。新企画のご相談を、日頃の復刊書籍の販売の御礼を兼ねて伺いました。作業着姿で現れた社長はもともと玩具問屋にお勤めだったそうで、TRPGブームが日本で盛り上がる機運に目をつけて、独立されたそうです。企画相談では、この分野の日本での大半の需要を支えているだけあって、深い知識と洞察を伝授して下さいました。復刊ドットコムでのTRPG関連書籍「戦国霊異伝」「番長学園」「クリスタニア」などの復刊は、東京ミムラの協力なしでは考えられないほど、ご貢献頂きました。ちなみに社長に「ご自身でもゲームをやられるのですか?」とお訊きしましたら、「仕入に私情が入ってしまうので、私はやりません」とのこと。うーん、プロの一言は重いです。

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2006年8月 4日 (金)


みどりの花

みどりの花は、少女マンガ・青年マンガ・少年マンガ界を駆け抜けた故あすなひろしの、60年代の幻の作品が初単行本化です。その超絶的な技巧(流麗な描線、完璧な構図…)を駆使した無国籍ミュージカル風の華麗な短編作品と言えます。少女マンガ家たちに決定的な影響を与え、今もなお寺田克也・桂正和ほか第一線の作家にリスペクトされ続ける、あすなひろし。青池保子先生曰く「本当のあすなひろしは初期作品にこそあり」と。そんなあすなひろし真骨頂な初期作品群の中でも特別な、マンガ家再デビュー作品にあたる『みどりの花』が、B5・ハードカバーの美しい造本でよみがえります。 そして巻末解説は、何と『風と木の詩』『地球へ…』の竹宮惠子さんが登場いたします。 ただいま、編集部では8月26日から開催される紀伊国屋画廊で開催される原画ダッシュ展、8月27日から開催されるコミッティアに間に合わせるべく、鋭意製作中です。

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2006年8月 3日 (木)


味戸ケイコ先生

いよいよ復刊が決まった佐々木丸美コレクションですが、佐々木丸美作品群といえば、もちろん味戸ケイコ先生です。その幻想的な絵の数々は、額縁を前に観る者を別世界に連れ去ってしまうような独自の世界を構築しています。霧の中に佇む街、少女、夜汽車、どこか寂しげで、別の世界から現世を覗き込んでいるような異次元感覚は、佐々木丸美作品とは切っても切れない相性の良さでした。しかしながら、今回の復刊に当たって、味戸先生は(コミックの「恋愛風土記」を除く)全ての巻の表紙を描き下ろして下さることを決意されました。晩年、文壇に復帰されることなく他界された鎮魂の意味をこめて下さる味戸先生の装画第一弾は、12月発売予定「雪の断章」です。その出来上がりが楽しみです。

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2006年8月 2日 (水)


佐々木丸美復活!

復刊ドットコム奮戦記」でも紹介したように、交渉結果が「残念」となった書籍の代表格であったのが佐々木丸美氏の全18点の作品群の復刊が逆転復活で実現することとなりました。ご本人が出版業界との接触を断ってしまったことから、再版の機会を得ることがなかった美しく、儚い物語の数々でした。しかしながら、ご本人がお亡くなりになったことで、数奇なことに、復刊への道が開けました。このたび、佐々木先生の故郷を訪問してお会いした、ご遺族の方々が復刊をご許諾下さったのです。できることなら著者ご本人がご存命のうちに、復刊を成就したかった。。。生前、佐々木丸美氏と数少ないですが、ことばを交わせる機会がありましたが、ご本人は自身の作品がいまだに多くの読者の方々に支持されていることを、喜んでいらっしゃいました。天国の佐々木丸美さんも、きっとこの復刊を喜んで下さっていると信じています。12月から「佐々木丸美コレクション」として、投票された全18点をデビュー作「雪の断章」を皮切りに、全巻を順次復刊いたします。名づけて佐々木丸美コレクション」、マルミストの皆さま、お楽しみに。

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2006年8月 1日 (火)


スタジオジブリで

8月にスタジオジブリから刊行の、いしいひさいち[著]『ホン!』に拙著『復刊ドットコム奮戦記』が取り上げられました!。何と復刊交渉がいしいさんの4コマ漫画になっているとのこと、うれしいですね。実は復刊交渉風景が漫画化されるのは、、これで2回目です。初体験はおおの藻梨以先生の「くにたち物語」第五巻巻末でした。しかし、これでまた拙著を手に取っていただく機会が増えたでしょうし、このブログや、復刊ドットコム自体も広く皆さまにお見知りおき頂ければ幸いです。

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