『ハヤカワ文庫 SF&ファンタジイ・フェア2008』とかけまして
ディレクターの、ともおです。
早川書房さんの『ハヤカワ文庫 SF&ファンタジイ・フェア2008』が開催されています。復刊ドットコムでは、次週のメルマガでもプッシュいたします。今回のフェアは、このところ話題の「早川さん」たち、それぞれのジャンルの読書好き女性キャラクター5人が選出した本+SF編集部チョイスということだそうで、趣向別になっています。いたってオールタイムベスト的な、スタンダードな海外SFの名作が集められているので、これからたくさんSFを読んでみたい、と思っている方には最適な入門編ですね。SFニアリーでありながら距離感のある「ラノベ」好きの富士見さんのお薦めが興味深いところで、河原由美子さんのイラストが魅力的な『たったひとつの冴えたやりかた』(今度、改訂単行本も出るそうです。この文庫版は、創元さんなら『惑星カレスの魔女』並のジャケ買い度の高さでしたが、果たしてどのようになるのか)は、ラノベ的かなあとか、オタク青年が美少女ロボットを作るという『ヴァーチャル・ガール』(このストーリーは一見、キワモノめいていますが、とても良い真摯な作品です。女性作家作品的なジェンダー観を意識させられます)、また、ここに『無伴奏ソナタ』が入っているんですが、『エンダーのゲーム』は別途、チョイスされていたりと、色々な視点で楽しむことのできるセレクトです。SFスタンダード、と思われる作品の中にも、長らく品切れだった作品もあって、復刊ドットコムでリクエスト投票が受けつけられていたものもあります。復刊ドットコム的な切り口としましては、「復刊」を熱望されていた海外SF作品も多数揃っています、というあたりをお伝えできれば良いかなと思うところです。昨年、カート・ヴォネガット・ジュニアが亡くなったと思っていたら、今年は、アーサー・C・クラークが永眠されました。すでに80代、90代に入られている作家さんたちではあるので、残念ながら、しかたなく思うところではあるのですが。そうした巨匠が遺された足跡をたどりつつ、系統発生を繰り返しながら進化していくSFというジャンルの魅力を味わいたいと思うところです。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞の名だたる名作が勢ぞろい、是非、特集ページをご覧ください。
今回のフェアの対象銘柄のうち、復刊リクエストが入っていた作品を紹介します。今回のプチ・リニューアルで、投票者の皆さんのコメントも会員ログインしなくてもご覧になれるようになりましたので、是非、ご参照ください。
★『レ・コスミコミケ』(152票)
イタロ・カルヴィーノ 米川良夫 訳
★『無伴奏ソナタ』(125票)
オースン・スコット・カード 野口幸夫 訳
★『きみの血を』(6票)
シオドア・スタージョン 山本光伸 訳
★『ストーカー』 (19票)
アルカジイ・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー 深見弾訳
★『砂漠の惑星』 (9票)
スタニスワフ・レム 飯田規和 訳
★『九百人のお祖母さん』 (5票)
R・A・ラファティ 浅倉久志 訳
投稿時刻: 午前 09:00
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