イライラの衣良と申せましょう。
ディレクターの、ともおです。
大島弓子さんの『グーグーだって猫である』が実写映画化されたとのことで、もうすぐ公開となります。しかし、これを純粋に楽しみにしている大島弓子さんのファンはどのくらいいるのだろうか、と、いきなりキラーなことを書き始めましたが、これまでにも何作か大島弓子作品の実写映像化はあり、果たして、原作以上にファンに支持された作品はあったか、というのは疑問として残るところです。無論、広い層向けに作られている映像作品ではあるので、原作とはまた違った趣もあり、原作ファンだけにおもねるところのものではないのだと、擁護したいわけですが、まあ、原作の作品世界が非常に繊細なものだけに、難しいですね。映画化作品だと『四月怪談』『毎日が夏休み』『金髪の草原』、TVドラマだと『秋日子かく語りき』などが、実写化されているわけですが、果たして、今度、公開される『グーグー~』はどんな出来なのでしょうか。物語作品ではなく、エッセイ漫画が原作ではあるので、大幅に手が加えられているのだろうし、大島弓子作品がいろいろと作中で登場する、らしいので、むしろ大島弓子作品ガイド的なニュアンスもあるのでしょう。ということで、今度、角川さんから、発行される、こちらの本をご紹介します。
『大島弓子セレクション セブンストーリーズ』 (8月末発売)
内容:(出版社HPより)
大島弓子原作の映画『グーグーだって猫である』(2008年)の劇中に登場する、『綿の国星1』『バナナブレッドのプディング』『8月に生まれる子供』など大島作品7本を完全収録。
代表作品を収録したアンソロジーですね。他に何が入っているんだろう。『秋日子かく語りき』 がドラマ化された時にも記念的に本が刊行されましたが(この本には『わたしたちができるまで』に収録されていた吉本ばななさんから大島さんへの一問一答インタビューが再録されています)、実写化があるとこうしたイベント的な刊行があって嬉しいですね。『CREA』の今月号が読書特集ですが、中に、『グーグー~』映画化で主役を演じる小泉今日子さんと共演の上野樹里さんが大島作品を語る、という対談がありました。小泉さんは、ヘビーな大島弓子ファンで、小さい頃から何度も大島作品を読み返してきて、自分なりの確固たる解釈があるので、もし普通の大島作品の実写化であるならこの仕事は引き受けなかっただろうと言われています。どうやら本を読むのが苦手らしい上野樹里さんに小泉さんが薦めたのは、以下の5作品。現在、絶版中のイラスト詩集『小幻想』、あとは入手可能な白泉社文庫の『ダリアの帯』
『つるばらつるばら』
『ロストハウス』
『ロングロングケーキ』
。少女マンガ度の強くない後期の作品をあえて選んだというチョイスですが、これは、男子の自分なども、すんなりと「読めた」、というか、かなり好きな作品のラインナップですね。たしか『ダリアの帯』は、よしもとばななさんもベストに選ばれていた作品です。大島弓子作品をなかなか手にとれない男子の方も、まずはとりあえず、読んでみるべしです。
復刊ドットコムでは、これまでにも青池保子さん、萩尾望都さん、山岸涼子さんなどの、現役にしてレジェンドの少女漫画家作品の復刊を実現してきました。同世代である大島弓子作品にも、ファンの皆さんが沢山、集まっています。是非、どんなリクエストが集まっているか、ご覧になってください。
投稿時刻: 午前 09:00
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