『雪の下の炎』 のプレスリリースをしました。
ディレクターの、ともおです。
メルマガ予告の日だったのですが、ちょっと予定を変更しまして、昨日、プレスリリース(報道関係へのリリース)した『雪の下の炎』の紹介文です。「復刊を応援」するという、いたって政治的にはフラットな立場で仕事をしているわけですが、先般に復刊させていただいた『収容所群島』しかり、民衆が虐げられる政治的状況については、やはり思うところがあります。「復刊リクエスト」は、単に絶版の本を復活させるということとのみならず、その本の持つ意義をメッセージとして社会に伝えたい、というリクエスト者たちの祈りがあるのだ、という文意にしたつもりだったのですが、多少なりとも伝わるところがあれば良いな、などと思っています。
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報道関係者 各位
◆『雪の下の炎』 復刊決定◆
□中国政府に三十年間拘束されたチベット僧侶の悲痛な叫び□
現代に甦るべき貴重な証言を記した本が復刊されます。チベット僧侶である著者バルデン・ギャツォ氏の想像を絶する苦難と忍耐の記録である本書『雪の下の炎』が、絶版になった書籍の復刊を応援するインターネットサイト・復刊ドットコムで、多くの読者の支持を受け、復刊されることが決定しました。
平和の祭典、北京オリンピックの饗宴の裏で、大きな火種を抱えたままくすぶっていた中国政府とチベット自治区の紛争が、また大きな騒乱を生み出したのは記憶に新しいところです。1950年の中国政府によるチベットへの侵攻以降、強化される支配に対して、統治下にあったチベット民衆は過激な抵抗を試み続けてきました。武力と暴力の衝突。繰り返される悲劇。そして激しくなる圧政下では、無実の人間にも不幸がもたらされました。1961年、まだ28歳だったチベット僧ギャツォ氏は、身に覚えのない容疑で中国政府に逮捕、投獄されます。強制労働や飢餓、そして残忍な拷問など、いつ終わるとも知れぬ苛酷な責め苦を受け続け、それでも強靭な精神力により決して屈することのなかった著者は、三十年以上の投獄生活を経て中国占領下のチベットを脱出し、国際舞台でチベットと世界平和のために力を尽くしていきます。著者バルデン・ギャツォ氏の苦闘の記録である、本書『雪の下の炎』は、1998年に新潮社より刊行され、その後、絶版となっていました。今、再び、時代の要請に応えて本書の復刊が行われます。
本書の復刊を求める声は、2008年4月に復刊ドットコムに登録され投票が始まり、同5月には100票を突破。得票数はその後も伸び続け、現在、171票を集めています。今春、世界中の耳目を集めた中国政府とチベット自治区の紛争の波紋が広がるにつれ、本書の存在が同問題に関心を持つ方たちの間でささやかれ、この貴重な記録の復活を求める声が盛り上がりました。中国政府から弾圧を受けたチベット人個人の証言が形となっている本は稀少であり、本書が、再び多くの人たちに読まれることで、世界平和を求めようとする人たちのブログやmixi等、ネットを通じた応援運動も始まりました。復刊ドットコムを運営する出版社ブッキングでは、同書の短期間での著しい復刊投票の伸びを鑑み、今、まさに時宜に適ったものとして、同書の復刊を計画し、このたび実現いたしました。
■書 名 : 『雪の下の炎』
■著 者 : パルデン・ギャツォ 著 檜垣嗣子 訳
■発 行 : ブッキング
■サ イ ズ : 四六判 222頁
■定 価 : 2,625円(税込)
■発売予定 : 2008年10月下旬
■ISBN : ISBN:978-4-8354-4398-0
■内 容 :
28歳のチベット僧はある日、身に覚えのない容疑で中国政府に逮捕、投獄される。それは、強制労働や飢餓そして残忍な拷問など、いつ終わるとも知れぬ、想像を絶したおぞましい日々の始まりであった……。30年以上もの長きにわたる苛酷な獄中生活にもかかわらず、強靭な精神力により決して屈することなく生き延びた著者の、苦難と忍耐の物語。
■著者略歴 :
1933年生まれ。28歳のときに中国政府により逮捕。1992年、じつに31年間にもおよぶ獄中生活の後に釈放。同年、中国占領下のチベットより脱出。チベット亡命政権のあるインド北部ダラムサラを拠点に各国を訪問。国連人権委員会で証言を行うなど、チベットと世界の平和のために精力的な活動を続けている。
復刊ドットコムは、さまざまな理由で書籍流通市場から消えてしまった本を、読者の声を集めることで復刊に結びつけるサイトとして2000年に始動いたしました。8年間の活動の中で、登録書籍は3万6千点に上り、5000点以上の作品が、本サイトでの投票を契機にして復刊されています。インターネットを通じて、同じ志向性を持つ読者のニーズが投票という形で集められ、復刊されることへの有形、無形のムーブを作りだしています。今回の『雪の下の炎』は、現在は社会的関心を集める事件を扱った本でありながら、発行後、数年を経て、当初の発行元では、ニーズが小さいため重版できる要件を満たさないまま流通市場から消えてしまっていたものです。復刊ドットコムは、こうした事例を救い上げ、あらためて復刊本として世に送り出すことで、社会に一石を投じようとしています。今回、ネットを通じて、復刊活動に参画された方たちの思いにもまた、こうした形で社会に向けてメッセージを発信したいという希望が託されていました。
■投票者コメントより
この本を絶版にすることは、チベットの方々が受けている虐殺を黙殺することと同じです。国籍や人種関係なく、命の大切さ、文化の素晴らしさは平等に尊重されるべきものです。それを伝えてくれる大切な本だと思うからです。
チベット問題について興味があり、少しでも多くのチベットに関する情報や知識を得、そして何よりチベットで何が起きているかを知りたいと思い、復刊を希望いたします。
どうかよろしくお願いいたします。
いま、チベットをめぐる政治情勢が厳しい局面を迎える中で、個々のチベット人がこれまでどのように行動してきたのかを具体的に知ることは、事態の理解と前向きな進展を図る上で、重要な意義を持つと信じます。一人でも多くの読者諸氏がこの本を手にできることを切に希望します。
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只今、絶賛、予約受付中です。よろしくお願いいたします。
投稿時刻: 午前 11:42
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