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2010年7月20日 (火)


魚屋、世界を救えるか!? 『勇者カタストロフ!!』堂々復活!

勇者カタストロフ

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

三連休の訪れとともに、一気に梅雨明け&夏本番を迎えた日本列島。
夏休みを利用して旅行や行楽地へお出かけを考えている方も、きっと大勢いらっしゃる事でしょうね!

ただ、正直このうだるような暑さです。。
炎天下の中、外出は辛すぎる…なんて私同様にインドア派を地でいく皆さんにオススメしたい夏の過ごし方があるんです。

それは、ズバリ涼しい部屋での読書!
特に気軽にサクッと読めて至福の感動を味わえるのが魅力の漫画作品から、今回は熊野的に超オススメしたい『勇者カタストロフ!!』をご紹介します。

「月刊少年ガンガン」の増刊をベースに、当時人気だったギャグ・4コマを中心とするオリジナル作品を次々と世に送り出した漫画雑誌「月刊少年ギャグ王」。そんなギャグ王の中でも断トツの人気を誇ったのが『勇者カタストロフ!!』です。著者の牧野博幸先生は『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』で大活躍し、その後もスパロボやゲーム系の4コマアンソロジーを多数手がけていらっしゃるので、その名をご存じの方も多いはず。

勇者カタストロフ!!』の物語は、勇者シャカネアと間違われた“魚屋”ズックが大魔王打倒のために旅立つ、というRPG的展開で幕が上がりますが、そこは出世作「ドラクエ4コマ劇場」のエッセンスを引き継ぎ誕生したギャグ作品という事もあり、いきなりズッコケてしまうような予想外の方向に突き進みます。

勇者カタストロフ 元祖表紙

開始数話にして早くも大魔王を打ち倒し、タナボタ的に勇者の称号を得たズック。でも、このエピローグは新たなプロローグへの扉にしか過ぎなかったのです。当初のギャグ一直線の作風から、運命に導かれた勇者ズックの大冒険を自然環境と絡めて描いた壮大ファンタジー作品へと転換させるストーリーラインも秀逸で、漫画ファンなら誰もが心熱くなる事間違いなし!

もちろん読者をグイグイ引き込む小ネタの利いたギャグのキレには大笑いさせてもらいましたし、細部まで丁寧に描き込まれた牧野先生の画力の高さには思わず息を呑んでしまいました。そして何より登場人物が個性的で味わい深いところが素敵です。普段は商売人ならではのセコサがありながらもいざという時は男気ある姿を見せてくれるズック、まさかの出生魚的変貌をとげた謎の妖精ハチ、ロマンと私欲のために人々を混乱に貶めながらもなぜか憎めない王様、過酷な運命を背負ったハーフエルフの少女リプリィ、ズックに復讐を誓うもいつも失敗するダメダメな元百貨店王ダイ・バザール、と一人ひとりがとても魅力的に描かれています。

ちなみにこの作品、物語とは関係ない部分でマニアックなネタがこれでもかと言わんばかりに仕込まれているんです。例えばサブタイトルですが、ズバリ某ロボットアニメのオマージュです(笑)「魚屋、大地に立つ」「ズック脱走」なんてのは序の口で、「灼熱の商店街リーダー」(なんとア○ザムリーダー!)、「復活のダイ・バザール」(元ネタはもちろん赤いあの方)などなど、ファンなら思わずニヤリとしちゃいますよね。ただ、個人的に、第17話の“アイロン・ギア”“シャローン・ホーラ”“ファットマン”のザブングルネタ応酬は反則だろーと(笑)カラオケで必ず「疾風のように~」を熱唱する熊野への挑戦だと思いましたよ。(…牧野先生ゴメンナサイ)

ジロン・アモスは男の子っ!(爆) ってなわけで、ドラクエファンも往年のロボットアニメファンも大満足の『勇者カタストロフ!!』は、熊野的に超オススメの漫画なのでした。

勇者カタストロフ 記念全集

(おまけ)ちなみに表紙カバーを外すと裏側には別バージョン「記念全集」イラストが描かれたWジャケット仕様になっています。この辺のマニア心をくすぐるニクイ演出にも大感動です!

投稿時刻: 午後 02:50
アニメ・コミック |

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