2010年8月 3日 (火)


復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
1964年に発表されて以降、半世紀以上にわたって世界中で読み継がれるロングセラー絵本、シェル・シルヴァスタイン作『
おおきな木』が、村上春樹さんの新訳で来月復刊します。
『
おおきな木』といえば絵本好きの方なら一度は読んだであろう名作ですね。
友達として心を通わす少年とりんごの木。二人はとても幸せな日々を送っていました。
しかし、月日が流れるにつれ、いつしか少年は大人になり、お金が必要になります。木は自らりんごの実を少年に差し出しました。
またある時、大人になった少年は、自分の住む家が必要になりました。木は家を建てるために自分の枝を切るよう、彼に助言します。
男は木の枝をすべて持っていきました。
それからしばらくして、今度は男は木に「悲しいので遠くへ行きたい」と言います。木は「私の幹で舟を作りなさい」と伝えました。男は幹をすべて持っていきました。
随分と時が経ち、年老いた男は木の前に帰ってきました。「疲れたので休む場所がほしい」彼は言いました。木は優しく「切り株の私に腰をかけなさい」と答えました。男は切り株に腰をかけます。木は彼との時間が幸せでした…。
一体この話から作者は何を伝えたかったのか? 変わりゆく少年を見守りながら、ただ与える事に徹したりんごの木。そこで描かれる無償の愛こそがこの作品の最大のテーマなのは間違いないと思います。しかしその一方で、一望すると少年の身勝手さ、りんごの木の報われない(とも感じる)生き方に憤りを覚える方も少なくないはずです。果たして本当の幸せとは何なのか。難しい問いかけですね。
ちなみにその点に関して、今回、新しく翻訳を努めた村上春樹さんは、素敵な言葉を散りばめた「あとがき」で表現してくれているので、ぜひこちらも併せてお読み下さい。
どれだけ時を重ねても、変わらず楽しめる名作というのは存在するのです。さあ、心の目を開いて、そこに映るあなただけの答えを見つけて下さい。
あなたはこの木に似ているかもしれません。
あなたはこの少年に似ているかもしれません。
それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。
あなたは木であり、また少年であるかもしれません。
あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。
それをあえて言葉にする必要もありません。
そのために物語というものがあるのです。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。
(村上春樹/訳者あとがきより) |
投稿時刻: 午前 11:51
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2010年7月13日 (火)

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
明日のメルマガでもトピックに上げているんですが、いよいよ今週末よりスタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』の劇場公開がスタートします! メアリー・ノートンの名児童文学『床下の小人たち』を基に作られた本作は、宮崎駿さんをはじめとするスタジオジブリの蒼々たるクリエーターが集結して制作された作品という事もあり、映画公開を前に早くも大きな話題を集めています。声優初挑戦の志田未来さん演じる主人公・小人のアリエッティと、神木隆之介さん演じる少年・翔との交流がメインテーマになりそうですが、一体どういった形でそれが描かれるのか非常に気になるところです。
そして、そんな盛り上がりを見越したのかどうかはさておき、アリエッティ公開に歩を合わせるように、現在、復刊ドットコムでは、小人をテーマにした作品が密かなにぎわいをみせているんですよ。
まずひとつめは、先週のメルマガで大特集した『佐藤さとるファンタジー全集』。もはや説明不要かもしれませんが、実に442票もの復刊リクエスト投票を集めて復刊が実現した本全集には、佐藤さとるさんの代表作“コロボックル物語シリーズ”を筆頭に50年にもわたり愛され続ける名作童話をたっぷり収録しています。小さい頃、何気なく読んでいた“コロボックル”にまた会えるという事で刊行が待ちきれない方も多いのではないでしょうか。(もちろん熊野もそのひとり!)
そしてもうひとつは、明日から連載がはじまる大海赫先生の未公開童話最新作『オーバコが原のノホホン人たち』です。この作品に出てくる“ノホホン人”もまた、アリエッティやコロボックルに負けないぐらいのミニサイズの小人たちだそうですよ。実はどんなお話になるのか熊野もまだまったく知らされていないのですが、だからこそアレコレと想像する時間が楽しくて仕方ありません。
考えてみれば「白雪姫」や「ガリバー旅行記」、日本でも「一寸法師」など、小人をモチーフにした物語は世界中にあふれるほど存在しています。なぜだろう…きっと小人は、人に近い容姿を持つ妖精として、“創造主”である私たちが心を許した存在だからこそ、万国共通で愛されるんでしょうか。そういえば復刊ドットコムの中にも大の小人好きを公言するスタッフがいました(笑)小人好きさんにはたまらないスペシャルな夏をぜひご満喫下さい!
■『佐藤さとるファンタジー全集 全16巻』

佐藤さとるの名作童話を全巻まとめてどうぞ!
■『借りぐらしのアリエッティ』

“映画の設計図”絵コンテを完全収録!
投稿時刻: 午後 11:50
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2010年3月17日 (水)
2010年3月 3日 (水)

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
さあさあ皆さんお立会い。まずはこちらをご覧下さい!
そんなわけでご覧いただければ一目瞭然。本日、大海赫先生のブログ「週刊 大海赫童話」がオープンしました。
大海先生といえば代表作『ビビを見た!』を筆頭に、『クロイヌ家具店』『メキメキえんぴつ』といった、ちょっぴり怖くて不思議な作品の数々でおなじみですよね。今回、新たに開設した「週刊 大海赫童話」では、これまでお蔵入りとなっていた大海先生の貴重な未発表作品を先生ご協力の下、ドーンと大公開しちゃいます。
注目の第1弾「うその町」は、いつも嘘ばかりの少年が遭遇する奇妙な体験を先生自作の版画とともに4週にわたって展開していく予定です。早くもファンの間で話題騒然のこのブログ。児童書界きっての個性派作家・大海先生の知られざる世界をあなたもぜひ体験して下さい! 熊野も皆さんと一緒に毎週楽しく作品を読み進めながらブログ運営のお手伝いをさせていただこうと思っています。
■「週刊 大海赫童話」はこちら

投稿時刻: 午後 10:37
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2010年2月28日 (日)

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
一瞬台風かと見紛う春一番に、大地震、津波と、何かと自然の驚異を感じる1週間でしたね。古来から人は自然へ畏敬の念を表するとともに、それらと共生を図る事で文明を発達させてきました。ただ、忘れてはいけないのは、いくら文明が発達しても現代社会に生きる我々を取り巻いている環境は、昔のそれと少しも変わっていないという事実です。圧倒的な自然の猛威に恐怖を感じつつも、私たちが出来る事を真剣に考えなければならないときが来ていると強く感じます。
そんな話題と一部関連のありそうなイベント告知をさせてください。
復刊ドットコムより昨年12月に刊行された、ウイリアム・ニコルソンの絵本『ふたごのかいぞく』の発売を記念し、翻訳を担当された谷川俊太郎さんの読み聞かせイベントとサイン会が「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」で決定しました。詳しくは下記をご覧ください。
この『ふたごのかいぞく』は、20世紀前半代表する絵本作品にも関わらず、これまで日本では邦訳がなされておらず、今回の谷川さんの訳によりようやく陽の目をみた「幻の絵本」です。タイトルにもなっている双子の海賊は、主人公メリーとひょんなきっかけで知り合う事で初めて近代的な暮らしを体験しますが、いたずらばかりの彼らには便利な暮らしより自由を謳歌できる海賊暮らしの方が性に合ってたみたいですね。ラストはちょっと切ないけれど、何度も読み返したくなる本当に良い絵本です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆『ふたごのかいぞく』出版記念◆
谷川俊太郎さん読み聞かせイベント&サイン会決定!
【サイン会について】
・日時:2010年3月12日(金)
午後6時から谷川先生による読み聞かせ
午後6時30分からサイン会
・場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 1階カフェスペース
・整理券の配布:本年2月22日(月)からTSUTAYA TOKYO ROPPONGIで『ふたごのかいぞく』をお買い求めいただいた方に配布します。なお、定員の80名になりましたところで配布を終了させていただきます。あしからず、ご了承ください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここからは少し脱線気味なお話を。
谷川俊太郎さんは現在、糸井重里さんが主催されている「ほぼ日刊イトイ新聞」内で不定期に「谷川俊太郎質問箱」というコーナーを持たれていて、熊野も毎回楽しみに読ませていただいています。「ほぼ日」といえば他にも吉本隆明さんのコラムなど読み応えあるコーナーが満載ですが、吉本さんの講演の模様を糸井さんがまとめた『吉本隆明 五十度の講演』は特に大きな反響を集めていると聞きます。出版社ではない「糸井重里事務所」からの発売となった本書は、現在はサイト販売のみならず、紀伊國屋書店などの大型店舗では書店員さんが率先してPR活動を行うぐらいの大型アイテムに成長したんだそうですよ。熊野も興味津々です。
投稿時刻: 午後 05:44
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2009年9月29日 (火)

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
大人がハマル絵本作家として、いまにわかに注目を集めるのが、ブルーノ・ムナーリ(1907‐1998)です。
復刊ドットコムでは今年に入り、大人向け絵本の傑作『ムナーリの機械』復刊を皮切りに、代表作『闇の夜に』、そして、ついに復刊が決まった最多得票タイトル『きりのなかのサーカス』と、彼が手がけた作品を続々と紹介しています。
特にまもなく復刊となる『きりのなかのサーカス』は、霧に包まれた幻想的な景色をトレーシングペーパー(半透明な紙)の重なりで再現するというとても斬新な試みに加え、ページ単位ごとに構成から前後との関係までを綿密に計算し尽くした“デザインの魔術師”ムナーリのセンスがとにかく光る、文句なしの大傑作だと思いますよ。しかも「新訳」となる今回、翻訳を担当するのは、なんとあの“言葉の魔術師”谷川俊太郎さん! ふたりの天才魔術師の業と業が融合した事で、作品にさらなる深みが加わる事は間違いないですよね~。
没後10年を経て、ますますその魅力に磨きがかかるムナーリ作品。大人がハマル絵本作家の実力は伊達じゃない! ホント奥が深いです。
■仕掛け絵本の最高峰!『きりのなかのサーカス』(56票)
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68312753&tr=b
投稿時刻: 午後 09:08
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2009年8月14日 (金)

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
昨日はブログをお休みしてしまいました…スイマセン。
世の中お盆休み真っ盛りですが、実は復刊ドットコムも昨日からお盆休みに入っています。(詳しくはこちらから!)
久々の連休をもらった熊野なんですが、特に実家に帰省する予定はなく、すでに丸1日をボケ~と過ごしてしまいました(汗)そんな事ではいけないと今日は思いきって朝から気合いを入れ、ブログを更新しようとかなり意気込んでおります(笑)
そういえば、一昨日はペルセウス座流星群がピークという話題で盛り上がっていましたが、ふたを開けてみれば東京地方では曇り空過ぎて見えなかったという残念な結果に。個人的にはすごく楽しみだったんですけどね。同じ夜空に関するお話(かなり強引ですが)ということで、今日は「月」にまつわるお話をしちゃおうかと思います。
月は皆さんご存じのとおり、地球の周りを公転するただひとつの衛星です。それこそ太古の昔から地球の周りを回り続けている、人間にとっては実に身近な存在だったわけですが、一方でその神秘的な姿から東洋の文化では「陰の象徴」、また西洋では「狂気の象徴」とされ、さまざまな形で芸術や文学作品のモチーフになってきました。
熊野自身も月にまつわる物語や音楽が好きで、夜空を見上げては月の満ち欠けをチェックするという、ある意味、真性の“月マニア”だったりもします(笑)何があっても変わらずそこにいてくれるという妙な安心感と神秘性の両面から、月に対してはなんだか不思議な感慨を覚えるんですよね。
個人的にいまとても気になっているのが、つい最近復刊ドットコムでも販売をはじめた『ぬすまれた月』という絵本です。元々は1963年に岩崎書店さんから発表された和田誠さんの作品で、2006年に同じ岩崎書店さんによって復刊されました。月が大好きな男がある満月の夜、長いはしごを使って満月を盗み出す事からはじまるこの物語。夜空からこつ然と姿を消した、月をめぐる大騒動が実にユーモラスに描かれた傑作なんだそうです。
月の満ち欠け、月食などの科学的な要素を盛り込むながら、月に対してヒトがもつ特別な感情をストレートに表現してくれる作品が存在するということは、とても意義のあることなんじゃないかなと思いますね。
お月見の季節まであと1ヶ月。流星群のリベンジに、次こそは晴れた夜空の下、綺麗な“お月さん”が見たいもんです。
投稿時刻: 午前 10:37
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2008年8月31日 (日)

ディレクターの、ともおです。
一時期、復刊界(あるのか?)で話題になっていた『たべるトンちゃん』の復刊ドットコムでの販売を再開します。一般書店での販売も継続されていますが、異色の高額本であり、なかなか普通の絵本売り場には置かれないだろうな、と思う一冊です。昭和十二年(1937年)のクリスマスに発売されたという豪華絵本を、2005年に、よるひるプロさんが復刊された本。検印までも精巧に復刻した、もの作り感覚は、よるひるプロさんならではのこだわりです。作者の初山滋さんは、昭和初期のモダンアートを代表する人であり、抒情画の世界でも中原淳一、松本かつじ、とともに活躍された画家であると個人的には認識しておりました。なので『たべるトンちゃん』を初めて見た時の衝撃は、初山滋という画家に対する先入観からも、かなり驚くべきものがありました。あまりにもシュールな物語とモダンセンス溢れるデザイン。ポップでかわいらしく、そして、かなり変わっている。「変でカワイイ」スタイリッシュなプレゼントにも最適かと思います。是非、お手にとってお楽しみください。
『たべるトンちゃん』
発行:よるひるプロ
作絵:初山滋
判型:B5判 上製函入り
定価:2,415円(税込)
昭和十二年というと、既に大陸では戦火が上がっていた頃です。この年の七月には、盧溝橋事件が起き、ついに日中戦争が始まり、昭和二十年の終戦まで続きます。その前年には軍事クーデターのニ・二六事件が起きています。なんとなく、軍事政権が台頭しはじめた暗い時代、という気もするのですが、当時の風俗を見ていると、まだ庶民の生活はわりと自由で、明るいものもあったようです。その当時に書かれた獅子文六の新聞小説などを読むと、かなりモダンでポップな生活感覚に溢れているんですね。その当時の子どもたち(今、恐らくは七十代後半から八十代になられている皆さん)は、『たべるトンちゃん』を、どんなふうに読み、楽しんだのだろうか、と想像してします。復刻本は、そんな感覚の遊びも楽しめますね。
とうでもいい話ですが、僕は名前が「ともお」なので、子どもの頃は「トンちゃん」と呼ばれていました。『たべもの を たべられる とき が いちばん すきだ』なんてセリフにも、やたらと親近感があります。ビィー。
■『よるひるプロ』復刊特集ページ ※異色作揃いですよ。
投稿時刻: 午前 09:00
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2008年8月12日 (火)

ディレクターの、ともおです。
天沢退二郎さんの『光車よ、まわれ!』は、昭和児童文学ファンタジーの代表格のように思われながらも、ちょっと不思議な位置づけにある作品だと思っています。仏文学者、宮澤賢治研究者、そして詩人である、天沢退二郎さんが1973年に上梓された『光車よ、まわれ!』は、絶版・品切れとなっても、伝説の児童文学ファンタジーとして語り継がれ、僕が記憶する限りでも、1990年代になって勃興したネットでの読書系「会議室」(というのはパソ通時代、古いですねー)や、その後の「掲示板」でも、思い出の「凄い本」を語る時、必ず登場する名前であったかと思います。2000年に誕生した復刊ドットコムは、こうした、ささやかれ続けてきた諸々の伝説を具体的な要望としてまとめ、復刊に結びつけるサイトとして活動してきましたが、『光車よ、まわれ!』の復刊は、その中でも、かなり大きな事件ではなかったかと思うのです。1960年代後半から70年代前半と言えば、眉村卓さんなど日本SF第一世代陣が描くジュブナイルSFが活性化していた時代ですが、「文学者」サイドからの児童ファンタジーへのアプローチは、SFや、また当時の「児童文学」とも異種のものを、少年読み物の世界に持ち込みました。「ちくま少年文学館」は、小松左京さんなどSFフィールドの作家さんも入ってはいたものの、文学者カラーの強い作家さんによる読みもの選集で、先んじて、辻邦生さんの『ユリアと魔法の都』もこのレーベルから刊行されています。『光車よ、まわれ!』は、より子どもたちの生活感に密着した「日常」に忍び寄る闇のフィールドを描いたゾクゾクするような感覚を持っていて、同じように学校を舞台にしたジュブナイルSFでは得られないような世界観を見せてくれました。この蟲惑的な作品世界に感応してしまった人たちが、後に、復刊へのリクエストを投じてくださって、更に、天沢先生の『オレンジ党』シリーズも刊行され、天沢ワールドの復活が実現されていくことになります。
さて、このたび、『光車よ、まわれ!』が、文庫化されることが決まりました。復刊ドットコムを運営するブッキングからではなく、良質なYA作品を文庫化することで知られているジャイブさんのピュアフル文庫の一冊に収められるのです。ブッキング版は、復刻として司修さんのイラストもそのままに復刊されていますが、文庫版『光車よ、まわれ!』は、ぐんと趣を変えて、新装、新しい挿絵、三浦しをんさんによる解説など、若い読者に広く手にとってもらえるような体裁となっているようです(内容的にも、現代的ではない部分があるのは、どうしているのかなあ、と思うところなのですが)。ブッキングとしても、天沢先生の世界が、再度、広く読者に認知されることを願っておりますので、今回の文庫化を楽しみにしていました。旧版をお持ちの方も、是非、新しい文庫版を手にとっていただければ幸いです。ジャイブさんからいただいたリリースに、『二十世紀少年』や『電脳コイル』にハマった方は是非、との担当編集者さんのコメントがあるのもまた新しい視点です。なるほど。回顧趣味ではなく、現代の、それこそ『電脳コイル』世代に、「光車」が果たして、どのように読まれるのか、これは楽しみですね。9月上旬発売予定、ただ今、予約中です。
以前、天沢先生が、講演の中でフィリップ・ブルマンのライラシリーズの、あの第三部に登場する冥府に言及し、「光車」の中の闇の世界との比較をされていて、とても興味深く思ったものです。ある機会に、天沢先生とお話をさせていただいた時、現在の日本のファンタジーで注目されている作品はありますか、とお尋ねしたところ、この世(サグ)と異世界(ナユグ)の表裏を行き来する、例の物語をあげてくださいました(極秘情報)。なるほど、あそこにも「光と影」の二重性は存在したのです。煌々と輝く光車に照らされて、暗黒の世界は、より深い闇をたたえます。いや、闇の世界が描かれるからこそ、この世の光が輝くのですね。さて、文庫として甦る、新しい『光車よ、まわれ!』の魅力的な世界を、是非、お楽しみください。
『光車よ、まわれ!』
著者:天沢退ニ郎
カバーイラスト、挿画:スカイエマ
カバーデザイン:飯田武伸
解説:三浦しをん
A6判 304ページ 693円(税込)
■『天沢退二郎』復刊特集ページ
投稿時刻: 午前 09:00
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2008年7月28日 (月)

ディレクターの、ともおです。
大道あやさん、という画家・絵本作家をご存知でしょうか。もしご存知なければ、是非、福音館書店さん刊行の『へくそ花も花盛り』
という聞き書き自叙伝をご覧になっていただきたいのです。元は1985年に刊行された大型本ですが、2004年に文庫化されています。1909年(明治42年)広島生まれの大道あやさんの少女時代からはじまる、この語りおろしの4分の3あたりまで、画家・絵本作家として個性的な作風で知られる大道あやさんは、まだ絵を描き始めていないのです。彼女が絵を描き始めるのは、60歳を越えてから。美容師として、また夫と一緒に花火工場の仕事をしていた彼女は、明治、大正、昭和を生きた一介の生活人です。しかし、凶刃に倒れた母の死、夫の壮絶な事故死、息子が大事故に遭い重い障害を負ってしまうなど、度重なる家族の不幸の連続を越えていくために、60歳を越えてから絵筆を持たれました。大道さんの作品は、とても個性的で、漲る自然の生命エネルギーに満ち溢れていました。猫、犬、にわとりやあひるなどの動物や、たくさんの植物と一緒に山に暮らす大道あやさんのナチュラルなスピリットは、その絵からドキドキするほど伝わってきます。『へくそ花も花盛り』にも多少、図版が収録されていて、大道あやさんの作品の片鱗を知ることはできるのですが、残念ながら、絵本の代表作である『ねこのごんごん』
や『けとばしやまのいばりんぼ』
は品切れのまま入手できない状態で、こんごん他の作品には復刊ドットコムにも多くのリクエストが寄せられています。これは、本当に惜しいことです。復刊ドットコムスタッフの中にも、僕も含めファンは多く、なんとか復刊を実現させたいという悲願を持っていました(今もいますので、更にリクエストをお待ちしております)。
■ 『大道あや』特集ページ
そんな大道あやさんの生誕100年を記念して、東京、愛知、福岡で、初の本格的回顧展が開催されることになりました。日本画、絵本原画、素描、陶製人形など140点もの資料の展示が行われます。以下に詳細を掲載させていただきます。
『生誕 100年記念 けとばし山のおてんば画家 大道あや展』
会 場 渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14)
会 期 2008年8月5日(火)~ 9月21日(日)
(休館日) 毎週月曜日*ただし9月15日(月・祝)は開館、9月16日(火)休館
主 催 渋谷区立松濤美術館、東京新聞
会 場 高浜市やきものの里かわら美術館
(愛知県高浜市青木町9-6-18)
会 期 2008年10月11日(土)~11月16日(日)
主 催 高浜市やきものの里かわら美術館、中日新聞社
会 場 田川市美術館 (福岡県田川市新町11-56)
会 期 2009年1月6日(土)~2月15日(日)
主 催 田川市美術館、西日本新聞社
是非、お近くの方は、お立ち寄りください。
また、復刊ドットコムをご覧の皆さんに嬉しいお知らせです。
この展覧会の会場のみでしか販売されない、大道あや展の「展覧会カタログ」を復刊ドットコムでのみ購入できることになりました。7月30日より予約販売を開始させていただきます。(発送:8月中旬)
■ 『生誕 100年記念 けとばし山のおてんば画家 大道あや展 カタログ』
B5判 112ページ(カラー91ページ)、ソフトカバー
価格:1,300円(税込)
大道あやさんの作品で、現在、流通しているものは少ないため、こうしたカラー図版は、大変、貴重なものと思います。会場に行けないファンの方は是非、ご予約ください。
投稿時刻: 午後 03:54
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2008年7月20日 (日)

ディレクターの、ともおです。
「妖精」の通弊したイメジと言うと、キラキラとした羽が生えて、ピラピラとした服を着た女の子というところでしょうか。ちょっとそれはワールドワイドに商業化されてしまったキャラクターという感じがします。妖精キャラの代表格と言えば『ピーターパンとウェンディ』のティン・カー・ベルであって、彼女の嫉妬深さはかなり「妖精的」ですが、ピーターパンの(ディズニーアニメではなく原作の)方が、性格的にはもっと妖精めいている気がしています。つまり、気まぐれに優しかったり、冷たかったり、邪気はないけれど、突然、無茶苦茶なふるまいをする破天荒さを持っている、そんな存在感です。ケルトの薄暮、アイルランドの森に住む、あの伝承の妖精たちのことを『救われないほど良くもないが、救われぬほど悪くない堕天使』と農民たちは信じているとW・B・イエイツは伝えています。つまりは「野良の天使」です。でも、心優しい天使というよりは「小鬼」に近いものかもしれません。群れをなしているタイプの妖精は、おおむね温和なたちだそうですが、人間としては、けっして距離感を誤ってはなりません。親切にしていればそれなりに報いてくれるものの、時として冗談にならない悪戯をしかけてくる、手ごわい相手なのです。そんな原初の妖精の魅力を伝える、一冊の本が発行されました。
『妖精物語 遙かな国の深い森で』
朽木祥 文
スザンナ・ロックハート 絵
発行:講談社
この『妖精物語』は、ちょっと特殊な本です。イギリス在住のイラストレーターによって描かれた、綺麗な妖精たちがたくさん描かれたスライド式の仕掛け絵本なのですが、そのテキストは、発行される国々によって、まったく違うものがつけられているのだそうです。日本版のテキスト作者に選ばれたのは、気鋭の児童文学作家、朽木祥さん。これまでに朽木さんが書いてこられた、いずれも高評価を得た作品では、「河童」や「きつね」などの妖力を持った存在がバイプレーヤーをつとめてきました。土着の「あやかし」たちを物語の構成要素に用いるものの、朽木作品にとってファンタジーの要素は、物語のテコとして作用するものでした。児童文学的なデリケートな心象を描きだしながら、あやかしのまやかしめいた幻想の情景の美しさも描く。そんな、心象と情景がスパークする瞬間を巧みに紡いでこられた美文を以て知られる作家さんです。ところが今回は「妖精」という題材。次は「天狗」か「鬼」か、と和物のラインを想像していたら、意外なところがきました。実は、朽木さんは、妖精伝承を多く遺すアイルランドに精通した英文学研究者であるため、今回のテキストもまた本領発揮ではあるのです。予想通り、ファンシーなメルヘンに堕さない、メルフェンの神秘性と、民話伝承を文学的に語るイエイツ流の文学性を持った言葉で、このイラストを解釈した作品を作り上げられています。
復刊ドットコムでは「妖精・精霊」ジャンルへの人気が高く、先日も、日本の妖精研究の第一人者である井村君江さんの『妖精学大全』をご紹介しましたが、今回は、その井村君江さんも推薦の本格妖精絵本の登場をお知らせしてみました。ところで、復刊ドットコムでは「妖怪」も人気なのです。それぞれの民族固有の伝承ということでは一緒ですが、どうも妖精ファンと妖怪ファンはかぶらない気がするのは、不思議です。
■ 『妖精・精霊』特集ページ
■ 『幽霊・お化け・妖怪』特集ページ
■ 『昔話・民話』特集ページ
投稿時刻: 午前 10:00
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2008年7月17日 (木)

ディレクターの、ともおです。
梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』
が楡出版さんから刊行されたのは今から十年以上前の1994年のことでした。それが梨木さんの単行本デビュー作となりますが、それ以前から児童文学誌『飛ぶ教室』には何篇か短編が掲載され、児童文学ファンの注目を集めていただけに、この『西の魔女が死んだ』の刊行は嬉しいニュースでした。当時、僕は取次のエレベーターで、たまたまこの本の新刊見本を手にされていた楡出版の方と乗りあわせるという好機があり、刊行をいち早く知ることができた記憶があります。『飛ぶ教室』
でのデビュー作が『西の魔女~』のスピンオフ作品(『渡りの一日』とも別の作品)で、それに衝撃を受けていたものですから、本編にはかなり期待していたのです。楡出版さんの一時期の活動休止に呼応して『西の魔女~』は96年に小学館さんに移り(小学館版
も現在、入手不可能のようでリクエストがはじまっていますね)、後に2001年に新潮社さんで文庫化
されます。この間、数々の名作を生み出し、高い評価を受け、各賞を受賞された梨木さんは児童文学ファンのみならず、一般的な人気をも獲得されています。そして、今度は映画化です。ひとりの作家が世の中に受け入れられ、ひとつの作品が進展していく様子をつぶさに見た感じですね。どんな本もそれぞれの生き様をもっています。複雑な事情もままあります。復刊という蘇生には、本の在りし日を偲ぶだけでなく、もうすこしアクティブな調査活動が必要とされます。皆さんと情報を共有して一冊でも多くの復刊に結びつけていきたいと思っております。情報提供に是非、ご協力をお願いします。
さて、西の魔女といえば思い出すのは荻原規子さんではなく、元祖「オズ」シリーズです。個人的に好きな『オズのつぎはぎ娘』などにもリクエストが入っております。色々と思い入れがあるのですが、長くなるのでまた稿を改めまして。
■ 『ライマン・フランク・ボーム』特集ページ
※通勤電車が事故でなかなか動かず、今日のブログ原稿、既に書き終えたもののまだまだ会社にはつきません。ぬう。それにしても最近の携帯電話の進化には驚かされます。このぐらいの長さの文章なら車内で書いていてもストレスフリーですね。
投稿時刻: 午後 12:25
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2008年7月14日 (月)

ディレクターの、ともおです。
この度、あかね書房さんから六冊の児童書の復刻が行われます。これが、とても素敵なラインナップなのです。是非、復刊ドットコムのユーザーの皆さんにもご紹介したいと思います。
まずは「日本の創作幼年童話」シリーズからの二作品。この幼年読み物のシリーズは、1960年代後半から70年代前半に発行されたものなのですが、著名なところでは神沢利子さん&堀内誠一さんの『ふらいぱんじいさん』や、個人的にとても思い入れのある山中恒さんの『このつぎなあに』などが入っていたシリーズです。今回の復刊では、現代でもトップの人気を誇る詩人、谷川俊太郎さんの文章と、イラストレーター和田誠さんの遊び心にあふれたセンスが光る『しのは きょろきょろ』。そして、このところ復刊が続いている渡辺茂男さんの文章と、渋沢龍彦氏との書簡集の刊行などでも注目を集めている(というか『ぐるんぱのようちえん』のという方が良いのか)堀内誠一さんの絵による『しゅっぱつしんこう』が刊行されます。そう、のりもの、と言えば、じぷた、の渡辺茂男さんですね。二作品ともドキドキするような傑作です。
『しのはきょろきょろ』
谷川俊太郎 作 和田誠 絵
しのは きょろきょろしたよ。
しのの むねはどきどきしている。
しのの あしはかけだしそう。
だって、5歳の女の子、しのは、たったひとりでデパートにいるんだから。でも、迷い子になったわけじゃないんだ。7階の美容院でお母さんが髪をセットしてもらっている間だけ、ほんのちょっとの冒険を楽しんでいるのです。しのの視線で描かれる大きなデパートの中は不思議に満ちていて、あたりまえのエレベーターにとまどったり、あたりまえじゃないファンタジーな展開にも動じなかったりするのです。子どもの頃のデパートの、あの見るものすべてがめずらしくて、なんでも大きく見えた世界の広がりと、ワクワクする気持ちが、いっぱいつまった楽しい作品です。
『しゅっぱつしんこう』
渡辺茂男 作 堀内誠一 絵
なにがいったい、出発進行するのかと言えば、電車でも、バスでもなくって、いや、電車でも、バスでもある「としょかん」なのです。ある町で、使われなくなったのりものを図書館にしようという試みが行われました。これが、好評だったために、どんどんといろんな町に広がっていって、ぐんぐんスケールアップしてしまうのです。やがて、国家レベルの巨大なプロジェクトにまで発展して、世界をも巻き込んでいく大変なことになるのですが、これは読んでのお楽しみ。「行きて帰りし」物語のパターン。くりかえしながらどんどんと広がっていく面白さ。ワクワクが止まらない展開と、なんともいえない優しさにみちあふれた大人たちの善意に、思わずなごんでしまいますよ。
続いて、1970年代後半の「あかね創作どうわ」シリーズから、川崎洋さん&飯野和好さんの『ぼうしをかぶったオニの子』と、灰谷健次郎さんと坪谷玲子さんのコンビによる『子どもになりたいパパとおとなになりたいぼく』をご紹介します。
『ぼうしをかぶったオニの子』
川崎洋 作 飯野和好 絵
オニってちょっとかなしい、というのは、民話ならぬ、現代童話ではいつも描かれる宿命ですね。怖いと言われて、人からいやがられるんだから、寂しくもなってしまうのもしかたない。「心の優しいオニの家」なんて、看板だしても無駄なのです。だから、たったひとりのオニの子は、ぼうしをかぶってオニであることを隠し、いろいろなものとふれあっていきます。文章が描き出す情景の美しさを、絵がおぎなって、大きな広がりを持った世界を見せてくれます。飯野和好さんの、あの懐かしい初期のタッチが、すごくいいんですね。淡い色調のカラーと、びっくりするような大胆な構図が川崎洋さんの詩的センスあふれる文章とあいまって、美しい情景とオニの子の心象を彩っていきます。文芸的な美しさとアート的なセンスが融合した一冊です。
『子どもになりたいパパとおとなになりたいぼく』
灰谷健次郎 作 坪内玲子 絵
こちらは、一見、スタンダードな作品に思えます。子ども視点で、粉飾も装飾もせず、素直に描きだされた無邪気な世界。でもこの作品、お父さんが、ちょっと「疲れている」のが気になります。それは「仕事」に対して?、いえ「人生」すべてになのでしょうか。お母さんとの関係も、ちょっと微妙な雰囲気もあります。子どもが大人になりたい、と夢見るのと、大人が疲れた顔をして、子どもにもどりたい、というのは深刻さが違いますね。深層は言葉にはされませんが、邪推と想像を重ねて最後のお父さんのセリフを読むと、ちょっと泣けてきます。お父さん、一体、今、どんな気持ちで働いて、家庭を支えているのかな。がんばっているお父さんと無邪気な子どもの対比が、とてもとても、深い作品です。
さて、1980年代に入りまして、今度は「あかね創作えほん」シリーズから、絵本の復刊が二冊。長谷川集平さんの、とっても可愛い作品と、神沢利子さん+田畑精一さんのこれもまたカワイイ作品です。こうやって時代をおって、作品を見ていくと、変遷を感じますね。
『7月12日』
長谷川集平 作絵
誕生日のパーティーに田中君と長谷川君の二人の男の子を招いた、ゆみ。でも、本当にてきてほしかったのは、ゆみが好きな長谷川君だけ。はりきる田中君と、おとなしくて照れ屋の長谷川君。このぐらいの年頃って、女の子のほうがマセていますね。男の子を「好き」だなんて気持ちを抱いたりしても、少年たちの関心はまだ昆虫の方にあったりして。そんな季節の、淡くドキドキした感じがいいんです。緊張したり、照れまくったり、お母さんに図星を言い当てられたり。ゆみの表情がすごくいい。むろん長谷川作品ならではの大胆な構図も健在です。あの怪作、『パイルドライバー』にも通じるような、キュートな長谷川集平作品の魅力満載です。
『たこのタコちゃん』
神沢利子 作 田畑精一 絵
神沢利子さんの作品にはいくつかの側面があるんですが、これは素直に楽しめる愉快な作品です。浜にうちあげあれたタコの子のタコちゃんが騒動をまきおこすお話。お祭りにまぎれこんだタコちゃんは、具合が悪くなったお囃子のおじさんに代わって、その足をたくみに使って笛をふき、お祭りをもりあげます。僕が個人的に怖れていたのは、タコ焼き屋とのニアミスですが、さすがにそんなダークな展開はなくほっとしました。安心して読める作品です。田畑精一さんは『おしいれのぼうけん』や、『太陽の子』の挿絵の印象がすごく強いのですが(なのでわりと漆黒の印象があるんですね)、この作品は色彩豊かでグラフィカルというか、80年代的なポップさを感じます。
すいません。ちょっと盛り上がって、長々と書いてしまいましたが、本当に良品揃いの復刊です。今回、あかね書房さんにご連絡をいただいて、あらためて手にとって見ましたが、一作、一作の精度の高さにため息をついてしまうような作品ばかりなんですね。復刻版として美しく甦ったこれらの作品、是非、ご入手いただければ幸いです。
■ あかね書房 特集
まだまだあかね書房さんには、品切れのままになっている沢山の素敵な作品があって、復刊ドットコムにも多くの得票が集まっています。今回、あかね書房のご担当者様と、お話する機会があったので、リクエストをくださっている皆さんの熱意をお伝えいたしました。新刊でも良い本をたくさん刊行されている、あかね書房さんですが、過去の名作もまた、読み返す価値のある作品ばかりです。是非、今後ともその出版活動に期待して参りましょう。僕がおまけブログで書いている、あかね書房特集も宜しければご覧ください。
投稿時刻: 午後 12:33
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2008年7月11日 (金)

ディレクターの、ともおです。
先月、東京の日本橋三越で行われた『赤毛のアン展』は、とても盛況だったようです。復刊ドットコムでリクエストを集め、ブッキングから復刊された『赤毛のアンのお料理BOOK』も採りあげてもらっていて、この本のレシピから作れる料理のレプリカの展示も行われていました。僕も見に行ってきましたが、モンゴメリー女史の直筆原稿(これが、僕には全然、読めなかったのですが)や、村岡花子さんの直筆原稿もあり、ここから『赤毛のアン』が生まれ、日本で紹介されたのか、と感慨深いものがありました。各国や、日本の過去の単行本もあったのですが、これがアンか?というような、ビジュアルイメージの変遷も面白かったですね。今月は、2008年7月17日(木)~7月28日(月)に、今度は場所を名古屋のジェイアール名古屋タカシマヤに移して、『赤毛のアン展』は開催されます。名古屋ではカフェも併設で、物語に登場するお菓子も食べられるみたいですね。各会場によって違いがあるようです。この後の予定は、公式HPでご覧ください。
さて、『赤毛のアン』100周年ということで、各種イベントがとり行われておりますが、新潮社さんでは、『「赤毛のアン誕生100年」感想文コンテスト』を開催されるようです。「最優秀賞受賞者は、アンの島・カナダのプリンス・エドワード島へペアでご招待」だそうなので、これは、是非、参加されてみてはいかがでしょうか。僕も先日、アンの感想を書いてみたのですが、これは新潮文庫版じゃないので対象外なので残念です(ついでアンケートをとってみたら、マシュウ人気高し、でした。現時点では)。ところで、おまけブログで児童書の紹介、というか感想をずっと書いていたのですが、面白いもので、「課題図書」に選ばれた本にはページビューが多く集まるんですね。そうか、子どもたちも(あるいは親御さんか)ネットにあがっている感想文やコメントを参照したりするんだなあ、と、最近の「読書感想文」事情を興味深く思ったりしました。ネット時代になって、興味、関心、感動を共有しやすくなったなあ、と思うところですが、自分で考える前に、他の人の感想を見てしまうような、そんな弊害もあって、影響されずに自分の心の声を聞くことが難しくなっているのではないかと思います。自分の心の裡がわかってから、ようやく人との対話ができるような気もします。「感想」に正解も不正解もないので、自分の所感を信じて書く、ということができれば、それが良い感想なのだと思うんですけれど。コンテストとなると、どうなんでしょう。審査員が梨木香歩さん、というのも興味をひかれるところです。
投稿時刻: 午後 06:29
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2008年7月10日 (木)

ディレクターの、ともおです。
中川李枝子さんと山脇(大村)百合子さんご姉妹の作品と言えば、やはり『ぐりとぐら』
を思い出す方が多いかと思います。45年前に「こどものとも」に登場した二ひきのねずみの絵本は1967年に単行本になり、およそ四百万部の大ロングセラーとして、今も多くの人たちに親しまれています。個人的には『いやいやえん』
の方が印象に深く残っていて、山脇(当時は大村)さんの絵には、懐かしさと、今もどきどきするような斬新さを感じています。ダヴィンチ6月号
の特集『「ぐりとぐら」ができるまで』では、『ぐりとぐら』誕生にまつわる、お二人の対談が掲載されています。ぐりとぐら、という名前は、中川さんがご覧になっていたフランスの絵本に、黒猫と白猫が冒険しながら、グリ、グル、グラ、と歌を唄う場面があり、そこから採られたそうです。さて、そんな山脇百合子さんの、全国を巡っている絵本原画展『ぐりとぐらのなかまたち』が、うらわ美術館で7月5日(土)~8月31日(日)まで開催されています。『ぐりとぐら』だけでなく『そらいろのたね』
など、23タイトル、320点の展示が行われています。お近くの方は、是非、お立ち寄りください。
今年の1月から、ブッキングは『復刊傑作幼児絵本シリーズ』(全13巻)を刊行いたしました。今から40年前に訪問販売のみで販売されていたシリーズの新装復刊です。出版社が倒産してしまった関係で、幻の絵本として語られてきた作品たち。現在、ロングセラーとして読み継がれている作品の作者たちが、そうした作品を生み出したのと同じ頃に作った作品でありながら、質的な問題ではなく、流通事情により消えてしまっていた名作たちばかりなのです。詳しくはこちらをご覧になっていただくとして、このシリーズには、中川李枝子さん、山脇百合子さんの作品が三冊入っています。とくに『いちくん にいくん さんちゃん』は注目です。あの「ねずみの兄弟」と同じ頃に生まれた、「ねこの兄弟」もいたのですよ。しかもこちらは三兄弟。そして『うさぎのにんじん』と『みかん』。こちらの三作品については、MOE7月号
の特集『復刊絵本の魅力』の中で、山脇百合子さんご本人が製作当時のお話をされておりますので、ご覧になっていただけると、一層、この絵本の魅力を感じられるかも知れません。



ちなみに、どの作品にも「おおきなたべもの」が登場します(にんじんは、たくさん、なのですが)。このあたり、中川・山脇作品がツボに入るところですねえ。とくに、『みかん』に登場する、抱えきれないぐらいの大きな「みかん」というのはちょっと憧れるところです。ヤクルト1.5リットル壜の夢もまんざらでないというか(本当は、ヨークの方がいいんですが、どっちにしても胸やけしそうです)。中川・山脇作品の他にも傑作が揃っているシリーズなので、他の作品も、是非、ご覧ください。
投稿時刻: 午後 02:04
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2008年6月16日 (月)

「絵巻えほん 妖怪の森」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。
こぐま社より復刊いたしました!
子ども向けの絵巻絵本です。
投稿時刻: 午前 09:56
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2008年6月 2日 (月)

いろいろ担当のともおです。
このところ、いくつかの雑誌で「復刊絵本」が紹介されています。
直近では、6月3日発売の「MOE7月号」で、
「話題企画 もういちど読みたい まぼろしの絵本復刊ガイド」
と題して、5ページの特集が組まれています。
絵本を応援する月刊誌、MOEならではの切り口で、復刊絵本の魅力を伝えてくれる特集です。この中で、復刊ドットコムでリクエストを集め、ブッキングから刊行された絵本も多数紹介されております。『もじゃもじゃペーター』の飯野和好さんのインタビューや、現在いちおしの『復刊傑作幼児絵本シリーズ』、この40年前に作られたロングセラー作家さんたちの幻の名作を、現在人気の絵本作家さんたちが対談で語り合う、など愉しい企画が満載です。是非、ご覧になっていただければ幸いです。
また、現在発売中の「PEN6月号」でも「絵本」が特集され、その中で「復刊絵本」についての記事があり、ブッキングの本も紹介されています。PENというと、わりと知的で硬派な男性向け雑誌というイメージがあったのですが、この「絵本」特集、ちょっと異色の感はありますが、とても微に入っていて詳しく、MOEのような専門誌とはまた別の切り口で紹介されており、面白いのです。
他にも何件か取材協力をしているものがありますので、近々、ご報告できるかも知れません。「復刊本」がより注目を集めるようになってきた実感があり、復刊ドットコムで、こうした活動をしている自分たちスタッフとしては、大変、嬉しく思っています。また、取材される編集者や構成ライターの皆さんが、とても絵本に詳しく、情熱のある方たちが多いので、こうした本のお話をさせていただくだけでも楽しいのです。折角、甦った良い本たちがありながら、なかなか広く紹介することができないのをいつも残念に思っております。こうした機会に是非、多くの方たちに注目していただければと思います。
「復刊絵本」というキーワードが多くの方たちから注目されているのは、時代の趨勢の中で、一度は読まれなくなった本や、読めなくなった本でありながら、甦り、再度、刊行されたという、その本の持つ真の実力に対する興味かも知れません。本当に面白い本を読んでみたい、そんな気持ちに「復刊絵本」は応えることができるのです。復刊ドットコムに寄せられた読者の皆さんのリクエストは、これまでに多くの本の復刊を実現してきました。元の出版社さんが重版(復刊)されない場合には、復刊ドットコムの運営会社であるブッキングが出版社として本を刊行してきましたが、児童書だけでも100点を越え、これも相当な点数に及びます。できれば、1点、1点とりあげて、詳しく紹介したいところなのですが、現在、色々と準備中です(まだ内緒)。おまけブログでも、少し紹介していますので、こちらも宜しければ、是非。
投稿時刻: 午後 12:37
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2008年5月19日 (月)

「シチリアを征服したクマ王国の物語」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。
福音館文庫より発売中。
面白く、やがて悲しい、クマ王国の物語!
投稿時刻: 午前 10:28
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2008年3月27日 (木)

「まざあぐうす」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。
ブッキングのスタッフ会議で復刊にあたっての調査を開始しました。
新たな情報が入り次第、こちらのブログにてお知らせいたします。
投稿時刻: 午前 10:23
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「ABCブックシリーズ 全26巻」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。
ブッキングのスタッフ会議で復刊にあたっての調査を開始しました。
新たな情報が入り次第、こちらのブログにてお知らせいたします。
投稿時刻: 午前 10:20
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2007年10月 1日 (月)

副編集長Bです。
先週末、千葉で行われた会留府さんの30周年記念イベントに行ってきました。
会留府さんは児童書専門店で、広さはたった10坪です。
この広さだと、ジャンルを児童書に特化したとしても置ける点数は更に絞り、結果、店主の阿部さんのセレクトショップのようにならざるを得ません。
会留府の棚を眺めてますと、書店の今の時流である「超大型化・フルラインナップ化」とはまた違う、書店のあるべき姿を見ているように感じます。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■だむのおじさんたち
一行紹介:かこさとしさんの約半世紀前の絵本デビュー作です。
表紙のおじさんの顔がたまりません。
復刊ドットコムでお買い求めになられたお客様から抽選で5名の方に、かこ先生直筆サインが付いてきます。
投稿時刻: 午後 05:30
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2007年9月26日 (水)

副編集長Bです。
先日、みなもと太郎先生の画業40周年記念パーティーに行って参りました。
ステージ上でみなもと先生が着替えをはじめられたかと思うと、『ホモホモ7』のコスプレをされて会場大受けでした。
さて、今日は復刊ドットコム取り扱い商品を一行で紹介します。
■なおみ(福音館書店)
一行紹介:読後、ゾっとします。
この感覚は、『少女アリス』に近からず遠からずと言った感じでしょうか。
投稿時刻: 午前 11:16
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2007年9月19日 (水)

副編集長Bです。
先週の未来創造堂(日本テレビ系)で紹介されました効果で、『学食ガイド』がふたたび動きはじめております。
書店さん、じゃんじゃんご注文くださいませ。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■コンタロウのひみつのでんわ
一行紹介:『安房直子コレクション』未収録作品です。
コンタロウさんとは関係ありません。
投稿時刻: 午後 05:45
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2007年9月11日 (火)

副編集長Bです。
先週、また夏風邪をひいてしまい、更新がストップしてしまいました。
打たれ弱いです。
まるでK-1のバダ・ハリのようです。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■もじゃもじゃペーター
一行紹介:160年前のドイツ絵本を飯野和好流に描いた快作。
私はこの本の原書(ドイツ版)を持ってます。
ミュンヘンの古本屋で格安で売ってたので喜んで買ったのですが、帰って読んでみたら乱丁でした。
投稿時刻: 午前 10:58
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2007年7月23日 (月)

副編集長Bです。
先日発表された第137回直木賞ですが、某作の鉄板かと思いきやそうではなく、また、今回初ノミネートの面々でもなく、終わってみると、直木賞らしい受賞だったように思いました。
時代小説の受賞も久々です。
久々に読もうと思った直木賞でした。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■ベンケーさんのおかしな発明
一行紹介:大海赫さんの、ブッキング刊行作品10点目。
復刊ドットコムの大海赫特集ページにはよしもとばななさんとの対談ページもございますので、ぜひご覧ください。
投稿時刻: 午前 11:46
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2007年7月 9日 (月)

副編集長Bです。
仮予約タイトルだった『おきらく忍伝ハンゾー』ですが、本日、復刊決定となりました。
山中あきら先生と直接お会いしたのは5月下旬でしたから、あっという間にここまで来たような感じがします。
ちなみにその日は、骨折していることを知らずに、普通に歩いて行きました。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■きこえるきこえる
一行紹介:『もりのなか』のマリー・ホール・エッツの絵本です。マーガレット・ワイズ・ブラウンではありません。
エッツの絵は、表情が本当に豊かです。そして、絵は黒一色で描かれていますが、本文には違う色が置かれています。それがまた、本当にしっくりきます。
投稿時刻: 午後 05:48
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2007年7月 3日 (火)

副編集長Bです。
一昨日ですが、久々に自動車を運転しました(非常に短い距離ですが)。
私は基本的に短気なのですが、久々に乗るせいか、渋滞に巻き込まれても以前よりもイライラしなくなったように感じました。
これはいい傾向だと思い、ためしに「運転適正診断 あなたの危険度」をチェックしてみましたが、しっかりレッドゾーンでした。
さて、今日は復刊ドットコムの「100票間近リクエスト」中から一点を、「グっときたコメント」付きで紹介します。
■『ねこのごんごん』(福音館書店)
グっときたコメント:2006.03.24 ぴょん
なにごとも、あきらめがかんじん。---30年以上経った今でもふと、ちょんのことを思い出します。実家の母もいまだに猫を見ると「ごんごんだね」といいます。いつもはさして考えたこともありませんが、こんなに自分の人生の身近に寄り添ってきた絵本があったでしょうか。版元さんにぜひ、これだけ深く人の心に長く穏やかに根ざし続ける良書の圧倒的な存在感を、お伝えくだされば幸いです。猫も人も、かぎりがあるから愛おしくうつくしい。些細な日常の断片でふと、ちょんの生き様がちらりと脳裏をかすめます。タイトルをくちにするだけで、いつもすこしだけ泣きそうになるのはなぜなのでしょうか。ちなみに拙宅のちいさな招き猫2匹の名前はそれぞれ、「ごんごん」と「ちょん」といいます。
この作品を大切にされている気持ちがなんとも強く伝わってくるコメントです。
投稿時刻: 午後 04:07
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2007年6月27日 (水)

副編集長Bです。
昨日、骨折してからはじめて親会社へ行きました。
親会社は原則スーツなので、カジュアルな格好で行くと目立つのですが、マイ杖をつく時の「カツーン、カツーン」という音のせいで更に目立ってしまいました。
この「カツーン、カツーン」という音、意外に耳に心地よいので、早朝の駅構内などでは、必要以上に大きな音を立てて杖をついていたりします。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■たなばたさま
一行紹介:織姫・彦星伝説とはまったく別の、もう一つの七夕ものがたりです。
滝平先生の絵は、指が本当にきれいです。
投稿時刻: 午後 12:05
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2007年6月13日 (水)

副編集長Bです。
松葉杖で歩くのがすごく早くなりました。
5月発売の『銀の鬼 -目覚め―』ですが、発売2週ちょっと過ぎでもう重版がかかりました。
こういう場合、「なら最初からもっと刷っとけばよかったのに」という意見をたまに聞くのですが、出版社にとって、初版部数は慎重にならざるを得ません。
それは、売れなかったら書店から返ってくるからです。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■ハイラム・ホリデーの大冒険 上・下

一行紹介:ポール・ギャリコのデビュー作を、『ストリート・キッズ』(ドン ウィンズロウ)の東江一紀さんが新訳しました。
ハヤカワ文庫のスタンリー・ヘイスティングズシリーズのように、表紙を見てるだけでも楽しい作品です。
投稿時刻: 午前 11:53
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2007年5月29日 (火)

副編集長Bです。
挫いた右足がずきずきと傷みます。
先週金曜日の晩に飯田橋駅の階段で思い切り右足を捻ってしまい、かなりの激痛だったのですが、周りに人がたくさんいるので平気なふりをしようとしたところ、それができないくらいの挫き方で、結果、平三平のような歩き方になり、余計に恥ずかしい思いをしてしまいました。
さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。
■新八犬伝 上の巻

一行紹介:平均視聴率20%の人形劇のノベライズです。
ナレーターは坂本九です。
投稿時刻: 午後 01:14
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2007年4月26日 (木)

副編集長Bです。
ブッキングには親会社がございまして、私はたまに親会社のオフィスへ行ったりします。
その際、すごいなといつも思うことがあります。
それは、男性社員の9割以上が、無地の白いワイシャツを着ていることです。
※ただ、中にはカジュアルな人もいて、そういう人は頭の中もカジュアルなのだろうと思います。
さて、今日は復刊ドットコム取り扱いアイテムを一行で紹介します。
■アルセーヌ・ルパン全集 全30巻セット
一行紹介:著者はモンキー・パンチではなく、モーリス・ルブランです。
「『踊る人形』でも再読しようか」と思いましたが、それは別の全集でした。
投稿時刻: 午後 12:02
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2007年3月30日 (金)

復刊ドットコムの最も強力な応援団の一人である、赤木かん子先生のオフィスを打ち合わせで訪問いたしました。赤木先生には、これまでも大海赫先生や故佐野美津男先生のシュールな作品の数々のご紹介など、そのPRに多大な尽力を頂いています。いつもお会いした際は、江戸っ子っぽい威勢の良いマシンガントークを、たっぷり満喫させていただいています。その中でも先日、赤木先生に伺った話で最も面白かったのは、髪を赤く染めている理由が、知らない方との待ち合わせですぐ判るので、というお話しでした。このお話しをすれば、子供たちもカンペキ納得したとのことでした。子どもも黙らせる赤木かん子というわけですね(いや、怖いわけではなく)。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月27日 (火)

宮崎県立図書館で、復刊絵本『空とぶじゅうたん』をホームページと、小中学校向け配布冊子で、表紙付きで紹介して頂けることになりました。宮崎県といえば、今は東国原知事の登場で、一躍脚光を浴びている県です。これを機に、新藤悦子氏のオリエンタル情緒あふれる物語と、こみねゆら氏の織り成すタペストリーのようなイラストが、南九州に浸透してゆくことを願います。オリエンタルな情緒と、秘めやかな恋物語が、読んでいて心に染みとおる本当に素敵なお話しなんですよ。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月18日 (日)

「コンタロウのひみつのでんわ」は、復刊会員にも大好評だった「安房直子コレクション」にも入っていないレアな作品です。もともとの出版社だった秋書房がなくなってしまったため、ぽつりと浮いていた作品なのでしょう。今回ブッキングでは、今は亡き「秋書房」から刊行されていた、この愛すべき作品を復刊することに決定いたしました。かこさとし先生の「きんいろきつねのきんたちゃん」以来の、愛すべき狐ものです。田中槇子氏の愛くるしいイラストと一緒にお楽しみ下さい、コーン!
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月16日 (金)

名作絵本「もりのなか」で知られるマリー・ホール・エッツの「きこえるきこえる」が4月の復刊予定ラインナップに加わりました。さすがはマリー・ホール・エッツ、発売発表と同時に書店からもガンガン注文が入っています。復刊書籍では珍しいケースです。黒と緑の微妙なツートーンの絵画の世界は、読み込めば、読み込むほど、味わい深い楽しみがあります。アニメっぽいカラフルな絵本のような刺激的なアメニティとは対極の世界にあります。毎日味わう食事と同じで、本も刺激的な物ばかり味わっていたり、柔らかい物ばかり食べていると、味覚や咀嚼する力が落ちてきます。本書は、まさに読み手の基礎代謝や読書力を育てる絵本です。今回の名作絵本復刊に多大な協力を下さいました、らくだ出版のSさんに深く感謝いたします。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月12日 (月)

土佐の方々、お聞き召され。郷里の英雄、坂本龍馬の絵本「なかおかはどこぜよ」が復刊されます。関屋隆俊先生の絵に、田島征彦先生が文を書いた通常とは逆パターンの絵本であります。テレビのブラウン管から坂本竜馬と中岡慎太郎が現代世界に出入りするという愉快な絵本です。高知県といえばブッキングでは「野中兼山」をオンデマンド復刊したこともあります。どうか人口80万人の高知県人会の方々、是非このユニークな絵本をお楽しみ下さい。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月 1日 (木)

「星とトランペット」復刊が好評をもって迎えられた竹下文子先生と、復刊ドットコム屈指の人気女流漫画家である坂田靖子先生の強力タッグによる素敵な読み物が「アイヴォリー」です。投票オーナーによれば、「『幽霊になってしまってからは、アイヴォリーのほうが美月よりずっと私らしい気がする。・・・・・もしかしてわたしは、美月という貝殻に間違って閉じ込められたアイヴォリー、だったのかもしれない。』墓場に住む幽霊になったばかりの女の子「アイヴォリー」は、ある日少年と出会います。誰にも見えないはずなのに…。せつないせつない物語。ラストは泣けて仕方がなかった。坂田靖子さんの絵も雰囲気にぴったりです」とのことです。復刊の時が愉しみですね。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年2月27日 (火)

7月に復刊予定のマンロー・リーフ「みてるよみてる」の翻訳者をご存知でしょうか? あの誰もがご存知の名作絵本「どろんこハリー」の故わたなべしげお氏です。昨年末にお亡くなりになったばかりです。投票オーナーによれば、『「こんな悪い子はいないかな?」というようなしつけに役に立つ絵本です。子供が「こんな子になりたくない!」と自分で考えらるような絵と文章がとても印象的です』とのことです。どこのご家庭でも躾は悩ましい問題です。本書がその一助となれば幸いです。尚、本書は今月にNHK-BS『夢のつづきわたしの絵本』で紹介されています。残念ながら、番組放映までには復刊は間に合いませんでしたが。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年2月24日 (土)

復刊ドットコム発の復刊児童書のPRや販売で大変お世話になっている千葉の児童書専門店「会留府(えるふ)」は今年で開店30周年だそうです。ここのお店は、千葉県庁のすぐそばにあり、失礼ながら僅か10坪もあろうかというお店です。しかしながら店主の阿部さんは、選書眼も高く、業界の人脈も幅広いお方です。ブッキングでも先日に販売実績を集計いたしましたら、何と全国15傑に入っていました。それだけ地域の信頼が厚い証でしょう。ここ会留府では、5年の都度、周年のお祝いに谷川俊太郎先生など児童書界のVIPや、「花神」「山河燃ゆ」などのテーマ曲で知られる音楽家の林光氏などをお呼びして記念イベントを開催されるそうです。今回の30周年は、9月29日に開催とのこと。「今年で周年も最後かも」と呟く阿部さんに、「そんなこと言わないでずっと頑張って下さい!」と、みんなで勇気づけましょう。千葉にある大切な児童文化の宝箱なのですから。
投稿時刻: 午前 01:00
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2007年2月22日 (木)

厚生労働省の社会保障審議会で「児童福祉文化財」にエレサ・ベスコフ「クローカ博士の発明」が推薦に申請されました。申請書の説明書によれば、児童福祉法第8条7項にもとづいて、18歳未満の児童の福祉向上を図るため、「福祉文化会」を設けて、優れた児童福祉文化財の推薦を行い、児童の自主的で創造的な活動を女性し、児童福祉思想そのものの啓発と普及を図るというものです。行政の中でも、いろんな制度があるとは思っていましたが、今回のような制度があるのは、初めて知りました。ともあれ、推薦が決定した場合は「児童福祉文化財年報」に掲載されるそうです。さらにこの中で「特別推薦」となると、その中から児童福祉文化賞受賞作品が選ばれるそうです。どんな形にせよ児童福祉界でクローカ博士が、脚光を浴びることは、うれしい限りです。
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2007年2月21日 (水)

人形師の辻村寿三郎氏が主催される人形町のアトリエ・ジュサブローを訪問いたしました。この日は3月より隔月で全3巻を復刊予定で進行中のNHK人気人形劇だった「新八犬伝」ノベライズの表紙や本文イラストに関するブックデザインの仕様を打ち合わせに行くためです。皆さん、この本は何と辻村寿三郎先生ご自身がブックデザインに当たられるのです。今月いっぱいでデザイン案があがって来る予定ですが、是非、皆さん、お楽しみに!
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2007年2月19日 (月)

TRCが主催するNPO図書館の学校で作られた冊子「子どもの本~この一年を振り返って」で、2005年、おすすめの本200選に「ハリスおばさん、パリへ行く」が選ばれました。日本子どもの本研究会の某女史が薦めて下さったものです。この作品は、児童文学には珍しくクリスチャン・ディオールという企業がテーマに描かれています。作品中ではクリスチャンディオールの高価なドレスに憧れた英国の掃除婦であるハリスおばさんが、一念発起してお金を貯めて、パリの本店に買いに行くという笑いあり、涙あり、心爽やかで、痛快なる物語です。本書は新進女流イラストレーターのサカイノビーさんの、いかにも人情たっぷりな明るいイラストの数々で、今や大人気、復刊ドットコムの主役に躍り出る勢いです。そんな本書に、初の勲章を授かったのです。
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2007年2月17日 (土)

遂に翻訳が脱稿いたしました。5月に上下刊での復刊が予定されているポール・ギャリコ「ハイラム氏の大冒険」です。今回は新訳での新装復刊となり、翻訳をご担当なさったのはニール・ケアリーシリーズで有名な東江一紀氏です。ポール・ギャリコは、その優しい読み口とは対照的に、翻訳にはものすごく難しい文章だそうです。流石の名手も相当の苦戦だったようで、海外版権の出版期限まで、あと半年という冷や汗ものの仕事でした。そんなご苦労の賜物だからこそ、この素晴らしい、心温まるヒューマン・ストーリーが新たに輝くのです。東江氏によれば、本書は後の「ポセイドン・アドヴェンチャー」などの冒険小説に連なる系譜の第一歩にして、処女作であるとのこと。なかなか興味深い解釈でした。サカイノビー女史の新イラストと併せて、お楽しみに。
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2007年2月16日 (金)

谷川俊太郎+安野光雅「あけるな」が、いろんな場所で紹介されています。この日に入ってきた知らせだけでも、駒ヶ根市ケーブルテレビ「テレビ図書館」で1月末に放映されました。又、長崎県子ども読書推進HPの「新刊案内」にて『あけるな』が、やはり1月末には紹介されています。また『イラストレーション』誌3月号(2月発売)にて、絵本評論家の広松由希子氏による「あけるな」の紹介記事が掲載されます。中でも広松由希子氏による紹介は、「開く」というテーマで執筆された、2頁に渡る画像がたっぷり入った詳細な紹介です。おかげさまで重版も決定しました。ただ今、在庫僅少状態でご迷惑をおかけしておりますが、2月末には入荷の予定です。
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2007年2月 8日 (木)

島根県の美しき街、津和野にある安野光雅美術館で『あけるな』を販売をして頂けることになりました。谷川俊太郎+安野光雅の名コンビによる、この絵本の復刊は大好評をもって迎えられました。その「あけるな」と書かれた扉が描かれたページをめくっていくと、華麗で、不思議な世界が広がっていく絵本です。ただ美しいだけでなく、ちょっと妖しい感じもまたその魅力を増しています。そして、この津和野の地は安野光雅氏生誕の地であるのです。安野先生の関心の全てを収めこの美術館には、制作アトリエ、昔の小学校の教室やプラネタリウムなどが揃っています。世界でも類を見ない美術館に、世界でも類を見ない不思議な絵本が、きっとマッチしていることでしょう。全ての人々の空想、創造の場、学びの場として。
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2007年1月29日 (月)

「ハリスおばさん」シリーズが好調につき、「パリ」「モスクワ」の2点が重版となります。ポール・ギャリコは私の最も大好きなハートウォーミングなストーリーテラーな著者の一人ですが、それに加えて思わず心和むサカイ・ノビー氏のイラストが人気の秘訣なのではないかと思います。このシリーズの中では私は「パリ」が一等好きですし、ギャリコの全作品の中では一人の人間の性格分裂を哀しくも、優しく描いた「七つの人形の恋物語」に魅せられたものでした。ともあれ、こういう優れた作品が世の中でコンスタントに読み継がれてゆくことを見ると、そう世の中捨てたものではないなぁと思います。
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2007年1月28日 (日)

東京都立図書館より広報誌とそのホームページの中で「はるかなるわがラスカル」「ハリスおばさんパリへ行く」を紹介したいとのオファーありました。この広報誌は何と10万部もの発行部数を誇っているのです。さすがはみんなに愛されている都立図書館です。都立図書館には至近の場所にある伝統ある老舗の日比谷図書館、有栖川記念講演の憩いの地にある広尾の中央図書館、児童書の蔵書が充実している立川にある多摩図書館。いずれも個性豊かなそれぞれ違う顔を持つ、そこにいるだけで心和む場所で、私は大好きです。館内にある食堂での安くて、たっぷりした食事も訪れる愉しみの一つですが。
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2007年1月27日 (土)

昭和女子大付属中高の広報誌「ル・ベレー」に「ならの大仏さま」が紹介されました。昭和女子大といえば、復刊ドットコム誕生時にパートナーとなった企業であるビズシークの事務所が三軒茶屋にありました。オフィスのちょうど隣が昭和女子大で、ビスシークに打ち合わせのため訪問する際は、昭和女子大の女子生徒たちが華やかに行き交うのが印象的でした。又、ここでよく食べた「こうや」系のラーメン「茂木」も思い出深い味です。今回はまじめで躾が厳しいと評判の昭和女子大で、勉学に役立つ絵本として紹介されています。子供向きの絵本という範疇にとどまらず、大人が研究用に読むに足る深く掘り下げた知識と学究の書として本書が耐えうるからでこその評価でありましょう。
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2006年12月29日 (金)

来年3月に復刊が予定されている『なかおかはどこぜよ』(文;田島征彦+絵;関屋敏隆)の、関屋敏隆先生がブッキングのオフィスにいらっしゃました。なかなかフランクな方で、お話しが弾み、2時間もの楽しい闊達な打ち合わせとなりました。自転車で日本一周をされた体験談などを、楽しく伺いました。この絵本はテレビから抜け出した坂本竜馬と中岡慎太郎が、現代で酒を飲み、帰ってゆくという抱腹絶倒なお話しです。絵の方も『鉄人衣笠』で知られた関屋先生の骨太で個性的なイラストが、強烈に読む人を惹きつけます。この日の話題は、せっかくだからタイトルかサブタイトルのどこかに幕末スター「竜馬」の二文字を入れたいということでした。さて、何か良いアイデアがありますことやら。
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2006年12月22日 (金)

「びんの中の子どもたち」が復刊なった大海赫先生ご夫婦は多摩センター駅そばでリサイクルショップ魔女を経営なさっていることは、氏の復刊各書の著者紹介にも記されています。母校が二つ隣の駅なので、母校に寄ったついでにお店に顔を出してみました。残念ながら先生はいらっしゃらず、奥さまがお店番をされていました。奥さまによれば、最近、よしもとばなな先生もご来店なさったとのこと。大海先生の復刊デビュー第一作「ビビを見た!」で激賞して下さったよしもと先生は、その後も大海先生への尊敬の念が、変わらず心に燃え盛っているようです。
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2006年12月19日 (火)

愛知県はちくわが名物の豊橋方面から「空とぶじゅうたん」の数多くのお引き合いを頂きました。こういうのを出版業界では「採用品」とか「一括採用」と言います。普通は学校の教科書に用いられることが多いのですが、今回は著者である新藤悦子先生が「豊橋ふるさと大使」をお務めになっていらっしゃることが、その大きな理由のようです。豊橋ふるさと大使は1999年4月に、豊橋市が中核市に移行した際に設けられた制度だそうです。豊橋出身、あるいはゆかりの著名人に委嘱し、市の知名度アップなどPRに一役買ってもらおうという狙いです。これまでに大津美子(歌手)、平田満(俳優)さん、それからマツケンサンバの松平健さんら13人が委嘱されている名誉職なのです。
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2006年12月17日 (日)

今年も別冊太陽でブッキングから復刊された書籍が紹介されています。これまで別冊太陽は「日本の絵本作家たち」という切り口で、過去4年間に渡って編集、発売されてきました。今年は趣向が変わって「絵本屋さんが選んだ絵本100」という興味深いテーマになりました。選書に当たられている児童書専門店の方々の多くが、日頃からお世話になっている方々ですので、とても読んでいて親近感が湧きます。復刊書籍から選ばれたラインナップはかこさとし先生の「ならの大仏さま」、長谷川集平氏の「パイルドライバー」、スズキコージさんの「さんざんまたせてごめんなさい」が紹介されています。中でも「パイルドライバー」は、元気な女の子の活躍の魅力を大きく紹介して下さっています。また「さんざんまたせてごめんなさい」は、復刊を期待されている書籍群の中で紹介されているうちに、本当に復刊されてしまっている書籍です。
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2006年12月11日 (月)

スズキコージ「さんざんまたせてごめんなさい」復刊記念イベントがジュンク堂新宿店で開催されます。当日は著者であるスズキコージさんが登場するのはもちろん、ブッキング編集者であるYくんがトークショーのお相手をさせて頂きます。トークショーが終わったら、引き続き、サイン会を実施。12月16日(土)午後4時から8階喫茶室にてトークショー、5時半からサイン会の予定ですので、全国津々浦々のスズキコージ党員の方々は、是非ご集合下さい。
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2006年12月 2日 (土)

天沢退二郎先生がついにオレンジ党シリーズ続編(完結編)の執筆を開始されました。天沢先生は執筆の際、先ずは物語全体のプロットを固めるところからスタートされます。ここが最も集中力を要する一番肝心なプロセスということで、そこさえ固まれば後は筆に任せて流れるように進むとのこと。先生は先々月の10月、数日間ホテルに缶詰となって、すでにこのプロットづくりを終え、今月の中旬には原稿追い込みに向けて第二次合宿をされる予定です。さぁ、いよいよ1983年以来となるオレンジ党の新しい、そして最後の冒険がすぐ目前に迫っています。
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2006年11月26日 (日)

来春よりブッキングはCBLの会に加入することになりました。一般に読者の皆さんは、本は書店で売るものだと思っていらっしゃると思います。しかしながら、それがそうでもないのです。特に児童書や医学書は全く別ルートで売られる方が主力と言っても差し支えありません。ブッキングでも児童書復刊に取り組みますが、児童書は書店でももちろん売ります。しかし年々その比重は小さくなってきています。それ以上に図書館需要が大きいのです。図書館と言っても公共図書館、学校図書館の大きくシェアを二分する二つの販路があります。前者はTRC=図書館流通センターが大きなシェアを、後者はあらゆる書店が混戦を形成しています。そして幼稚園ルートと呼ばれる出版社系販社は、もともと出版社が自社商品を直販していたのが、ついでに他社商品も販売するようになった経緯があります。そして地域生協、販社ルートなどもあります。いずれにしても児童書出版は取次経由の書店販売というノーマルな選択肢だけでは成立し辛い事業なのです。われわれもここを避けて通れないということで加入いたしました。そんなこんなで、幹事会社の絵本館にご挨拶に伺いました。エネルギッシュに児童書販売の意義を語るA社長、凄いなと思いつつ、読者の復刊支持に応えるブッキングは、やはり、いわゆる出版社とは違うんだなという漠然とした違和感も感じた次第です。
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2006年11月25日 (土)

MOE誌12月号で「空とぶじゅうたん」「イモヅル式物語」が紹介されています。特にこの中で「空とぶじゅうたん」のイラストを担当された、こみねゆら先生の特集が「絵本作家のアトリエ訪問」のコーナーで「『おさんぽ』とこみねゆらの絵本」として、5頁に渡って組まれています。この雑誌のイラストコンテストをきっかけとしたデビュー、そして9年の及ぶパリ生活、帰国後の創作活動と、ちょっとした「こみねゆら史」になっています。その他、こみねゆら先生のアトリエ風景、仕事道具や、ご自身も制作に携わる人形コレクションなど、こみね先生の世界に触れたことのある読者であれば、セピア色の誌面は読みどころ、見所満載の構成でありました。
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2006年11月18日 (土)

ワールド・フォトプレス社から刊行されているトム・ソーヤ・ワールド誌10月号でリブロ池袋店の駒瀬店長が長谷川集平「とんぼとりの日々」を推薦紹介下さいました。大人を哲学者にする「えほん」10冊というテーマの中で選ばれたものです。駒瀬店長曰く「とんぼをばらしたり、かえるふくらましたり、いまではすっかり都会になってしまった町に生まれたぼくにも経験はある。力強い絵と方言が少年時代のリズムを刻む」と。生と死という重いテーマを、淡々と描いた絵本です。そういえば、私が初めてこの絵本と出会ったのは、絶版になって何年も経った後に、リブロ池袋店の児童書売り場の棚に、この絵本を見つけ、狂喜して購入いたしました。
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2006年11月11日 (土)

「びんの中の子どもたち」は、大海赫氏の最新復刊書籍です。今回はイラストは全て書き下ろしになりました。身体を小さくする薬を発明して、人間の子どもを瓶に閉じ込めて、ボトルチャイルドとして販売して、大儲けをたくらむ悪魔たち。そんな彼らの甘い誘いにうかうかと乗ってしまった仲の良くない四人姉妹。末っ子のキッコが自分たち姉妹を救うべく知恵と勇気で奮闘いたします。大海節の不気味怖さ+生きる勇気がうまくミックスサンドされています。家族の絆の大事さ、ペットという人間の自分勝手さ、昨今の誘拐事件が頻発する社会への警鐘。生きることの意味において、いろんなことを前向きに考えさせてくれる一作です。
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2006年11月10日 (金)

安野光雅先生が絵を描き、谷川俊太郎先生が文を書くという豪華組み合わせの絵本「あけるな」がもうじき発売になります。こちらの復刊編集には、それなりの裏話があります。それはさておき、谷川俊太郎先生の毎日は強烈なお忙しさです。打ち合わせのためにアポをお願いしても、「その日は九州に出張」「明後日からは外国に行く予定」などと、超過密スケジュールです。さすが日本最高の詩人のスケジュールは凄いと思いつつ、「お疲れになりませんか?」と尋ねてみますと、「出張先の方が家事しなくていいので、疲れないよ」とのこと。藤子不二雄A先生といい、谷川俊太郎先生といい、年齢を超えるお元気さと健康は、サミエル・ウルマンの詩「青春」そのものの生き方と、ほとほと感心いたします。うん、まさに「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」です。
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2006年11月 9日 (木)

東海ウォーカー増刊号(11/17発売)に新刊書籍「アザーサイド」を、タレントのYOUさん推薦の絵本として、紹介のオファーがありました。身の周りの世界を、こちら側から眺めたのと、あちら側から見たのではゼーンゼン違うことを、寡黙なイラストがシュールに教えてくれます。著者であるイシュトバン。バンニャイはハンガリーの生まれです。現在はニューヨークに在住し、イラストレーターとして第一線で活躍するかたわら、絵本の創作を手がけています。ブッキングから復刊して大好評となった絵本第一作『ZOOM』は世界十数ヵ国で翻訳され、ベストセラーとなりました。その独特のセンスとアイデアは、谷川俊太郎先生をも唸らせた、読む者を不思議な非日常の世界へと誘うドラえもん顔負けの作品です。 そんなイシュトバン・バンニャイの不思議世界を、ケイト・ブッシュのような(古いか)不思議な色気とユーモアが漂うYOUさんが押して下さるそうです。YOUさん、わかっていらっしゃる!
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2006年10月30日 (月)

銀座教文館で復刊書籍「トム・チット・トット」の翻訳者である吉田新一先生の講演会「イギリス挿絵美術の系譜~アーサー・ラッカムまで」が開催されました。講演会場は約100人の収容スペースが上品な女性の聴衆中心に満員でぎっしりでした。講演の内容は児童書における挿絵の歴史です。活版印刷の発達以後、モノクロから手描き彩色を経て、カラー挿絵印刷に至るコンテンツの歴史の流れを説明されていました。先ずは私も大好きなウィリアム・ブレイク。「童心占徴」などの優れた詩作の一方で、カラー挿絵の描き手でもあったのです。以降、トマス・ビュイックの動物博物画、ジョージ・クルックシャンクのアルコール依存批判の風刺画、ケート・グリーナウェアーの「ハーメルンの笛吹き」、アーサー・ラッカムの「マザーグース」や「たのしい川べ」などを解説して下さいました。中でも乳搾りの娘を持参金目当ての青年が、魂胆を知られて娘にこっぴどくやられる絵本のお話しは、吉田新一先生の軽妙なお話がバカ受けでした。良き翻訳者は、良きストーリーテーラーでもあるのだなと、得心した一日でありました。
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2006年10月24日 (火)

「hanae*」より改名された華恵さんと言えば、いまや言わずと知れた売れっ子モデルです。そして雑誌モデルとして活躍するかたわら、作家としてもエッセイ集「小学生日記」を出版し、大いに話題になりました。 今年3月で終わってしまいましたが、フジテレビ「ガチャガチャポン!」でも大活躍でした。そんな華恵さんが、先日の楽天ブックス鼎談に続いて、今度は本の雑誌WEBの華恵書店で「はせがわくんきらいや」を推奨されています。華恵さん、よほどこの絵本がお好きとみえて、店長直筆POPまで付けて、一押しです。
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2006年10月23日 (月)

大、大、大好きな西岡千晶先生の新作が長崎出版(といっても長崎県の出版社じゃありません)からリリースされました。「そっくり、そらに」がそれです。大海赫「白いレクイエム」挿絵の西岡千晶先生、何と初のソロ作品なのです! あらすじは、同じアパートに住むシシーとスースーの二人は、赤の他人なのに見た目も行動もそっくりさんなのです。 ある日スースーの大鍋が底なしになり、なぜかシシーの部屋とつながって…。見知らぬ同士のそっくりさん二人が織りなす不思議なお話です。ある日スースーの大鍋が底なしになり、なぜかシシーの部屋とつながって…。 これまではお兄さまがストーリーテリング、妹の千晶氏が絵と役割を切り分けていらっしゃいましたが、今回はお話も絵も千晶氏による新しい境地の出版です。
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2006年10月 8日 (日)

あおい書店町田店で「イシュトバン・バンニャイ」フェアが開店オープニング記念として開催されます。日本では昨年ブッキングが「ZOOM」復刊以来、「RE-ZOOM」「THE OTHER SIDE」を立て続けに復刊が実現いたしました。あの谷川俊太郎先生をして「面白いじゃないの、これ!」と叫ばせたイシュトバン・バンニャイの遊び心溢れる、世界をいろんな視点に転換して眺めるパラダイム・シフトは、大人も子どもも楽しめる不思議な宇宙旅行であります。
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2006年10月 5日 (木)

「さんざんまたせてごめんなさい」はスズキコージ氏の魅力がいっぱいにつまった、傑作ナンセンス創作絵本です。相変わらずのダイナミックな色遣い、筆のタッチ。ページを開くと異国の街角で、大道芸を眺めているような気持ちになってしまいますから不思議です。初版は1993年、童心社より刊行されました。主人公である街の人気者ゾンドさんはちょっとドジなのがたまにきず。思いもかけないハプニングがゾンドさんにふりかかります。しりとり式の愉快なことばあそびで物語が進む楽しさこそが、コージ流です。
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2006年10月 3日 (火)

「空とぶじゅうたん」が遂に新装版で復刊いたしました。一冊本だったのが、サイズを大きくして二分冊に、更に用紙もグレードアップと、大幅に衣替えしています。そして何より素晴らしいのは、著者である新藤悦子先生がその文章に全面的に筆を入れて下さっていることです。新藤先生は、私の厚かましいお願いに快く応えて下さったのです。悲しくも、美しい、オリエンタルな物語の数々が、よりグレードアップして、匂い立っています。更にこみねゆら先生のイラストも、新規のアイテムを加えて、新しい楽しみに彩りを添えています。この身も心も美しい絵本を、是非あなたも手に取って下さい。そしてこの絵本の復活に多大なるご援助を下さいましたSさん、本当にありがとうございました。
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2006年10月 1日 (日)

『はせがわくんきらいや』が、楽天ブックスの華恵・西加奈子・松田専務鼎談で、ホットな話題にのぼっています。特にタレントの華恵さんは、著書「本を読むわたし」の中で『はせがわくんきらいや』を取り上げられています。この名作絵本には、今売り出し中の気鋭の小説家、西加奈子氏も大いに強烈なインパクトを受けていたそうです。関西弁の上に、絵もすごいし、字もすごい。なにより「はせがわくんきらいや」ってハッキリ言って、それで終わる。 それでいて、小さい子が「かなしかった。でもおもしろかった」という感想を書いている。やっぱりこの絵本は不朽の名作です。
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2006年9月27日 (水)

子供は下ネタが大好き。ウンチ、おしっこ、おちんちん、そんなことばが出るたびに、ゲラゲラ笑って、連発してみたりします。お子さんを持った経験、特に男の子がいる家庭の親は、なるほどと思われることでしょう。そんな子供たちですが、いざ自分がということになると、特に小学校の校舎で大きい方の自然の欲求を満たすことが恥ずかしいことは、今も昔も同じなようです。友だちの目をはばかりながら個室を出入りした後で、うっかり誰かにに見つかってしまったら「やーい」とはやし立てられるなんてシーンは日常ちゃめしごとでした。そんな子供たちの葛藤を、ウンチッチ体操という発散法による解決の試みを「今日も元気にウンチッチたいそう」という絵本で表現してみました。今回は何とあのドリフ加藤茶の歌がCD付録としてカップリングしての発売!。日本クラウンの赤坂スタジオで行われたレコーディングに現れたナマ加藤茶!。3時間にも及ぶトライアルは真剣そのものでした。加藤氏自らの解釈を加えて、様々な表現にチャレンジして下さいました。さすがはプロ!、見ていてその真摯さに感動いたしました。完成予定のCDには振り付けイラストも付いていますので、皆さん身をもってウンチッチ体操をご実践下さい。
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2006年9月24日 (日)

「タック、そらをゆく」では復刊ドットコムで予約をして下さった方30名に抽選でサイン本を差し上げることになっています。今日、できたてのホヤホヤのサイン本が届きました。表紙を開けた見開き部分のページ、そこには雲海の絵を利用して、フープ博士の顔が一筆書きのようなタッチで、サラサラと描かれています。そして博士の鬚の部分を、うまく下地の絵の雲を利用して組み合わされています。何という素敵なたむら先生のアイデアでしょう。そのあまりの見事さに、思わず見とれてしまいました。
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2006年9月23日 (土)

谷川俊太郎+安野光雅という、今の日本の絵本界で考えられる最高のコラボです。「あけるな」は、とてもシンプルで、それでいて謎めいていて、世の中の含蓄に富んでいる素晴らしい絵本です。このほど両先生の復刊へのご許諾を得て、遂に久方振りの復刊です。安野先生とは今回初の接触でしたが、会社のお名前も「空想工房」と素敵なんです。契約書を作成した際、へぇー流石!と思いました。以下、『ウィキペディア(Wikipedia)によれば、安野 光雅氏(1926年3月20日生)は、日本の画家、装丁家、絵本作家。島根県鹿足郡津和野町出身。現在は東京都小金井市在住。子供の頃より、画家への夢を抱いてきた安野光雅は、美術のみならず、科学・数学・文学などにも造詣が深く、豊かな知識と想像力を駆使して独創性あふれる作品を発表してきました。原色や派手な色をほとんど使わない淡い色調の水彩画で、細部まで書き込まれながらも落ち着いた雰囲気の絵を描かれます。 主な著書に『ふしぎなえ』、『繪本平家物語』、『天動説の絵本』、『空想の絵本』、『ABCの本』、『旅の絵本』、『算私語録』、『空想工房』、『空想書房』、『わが友 石頭計算機』(『石頭コンピュータ』としてリメイクされている)など。 森鴎外の翻訳『即興詩人』(アンデルセン原作)の熱心なファンとしても知られ、舞台となったイタリアの紀行文『繪本即興詩人』を発表していらっしゃいます。
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2006年9月22日 (金)

11月からブッキングが贈る「住井すゑとの絵本集」シリーズの第一弾です。同和差別問題を描いた「橋のない川」で巨星となった女流作家、住井すゑによる文、「じごくのそうべえ」などの代表作を持つ絵本の神さま田島征彦による絵で構成されてます。「まんげつのはなし」は無敵の弓矢という武器をめぐる、ちょっと大人の世界なおはなしです。もちろん4色カラーの絵本なのですが、絵本に描かれた壮大な合戦風景は、水墨で描かれた山水画のごとき歴史の悠久感を醸成します。このシリーズはこの後も、ラヨス・コンドル絵(ハンガリー)「ピーマン大王」、滝平二郎絵「たなばたさま」、佐野洋子絵「かっぱのサルマタ」、ハタオ絵「空になったかがみ」と実力派の名作が続きます!。
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2006年9月10日 (日)

絵本ナビは国内外の優れた絵本を紹介、販売するサイトです。言わばレコメンドとネット書店を特化したジャンルで行っています。このサイトで特にユニークな部分が「パパ’S絵本プロジェクト」です。楽天ブックス店長の安藤哲也氏、絵本ナビを主催する金柿秀幸氏、グランまま編集長の田中尚人氏の三名のお父さんが、全国を股にかけ、子連れで読書会を開催するというユニークな試みです。お忙しい三人は、子育てを実践する父親を身をもって体現されています。こんな絵本ナビの金柿社長とは、パーティをきっかけに知己を得ました。ポリシーがあって、生きのいいネット新興勢力の方とお話しするのは気持ちの良いものです。「何かコラボしましょうね」とお話ししつつ、合言葉は「軽はずみに行こう!」の乗りで行きたいものです。
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2006年9月 6日 (水)

縁あって「橋のない川」の故住井すゑ先生のご居宅に併設された「抱樸舎」に行ってきました。田島征彦、滝平二郎、佐野洋子など錚々たる面々がイラストを担当している絵本集「住井すゑとの絵本」のシリーズ復刊の打ち合わせのためです。住井先生のご著書に「牛久沼のほとり」とあるように、ここは本当に庭先に牛久沼の湖水が望めます。「抱樸舎」は、住井先生が昭和10年から在住された牛久での文化活動の拠点です。朗読会、映画鑑賞会、学習会などの活動を地域の学校や、読者の方々を巻き込んで行ってきました。「抱樸」の原典は「老子」の第19章から引用されたことばで、「樸」とは山から切り出された原木を指します。見かけは凡庸ながら、多種多様な可能性を秘めているから、素朴な心を抱き続けることを表徴しています。このことばを明治の画聖、小川芋銭が見事な書にしたためて、ここ「抱樸舎」を飾っています。住井先生の書斎兼仕事場では、いつも先生が執筆に使われていた座卓に、愛用の万年筆が。お使いの万年筆は何とウォーターマン、住井先生のハイカラさに頬が緩みました。ここで60歳にして、大作「橋のない川」の執筆に着手されたのかと思うと、急に自分の身体に時の流れという荷重がずっしりと覆いかぶさってきたように思えました。
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2006年8月22日 (火)

知人の方が西新橋の慈恵大学病院にご入院されましたのでお見舞いに行った際に、お見舞い相手のK氏から見せられた毎日新聞の社報を見て驚きました。K氏は自著が紹介されておいた頁を私に見せて下さったのですが、同行の妻が頁をめくりながら「あっ、名木田先生!」と叫びました。何と「小説キャンディ・キャンディ」の名木田先生の故ご尊父は毎日新聞の整理記者と呼ばれる職業を管轄する部署の部長さんだったそうです。豪快で、人懐っこい彼の性格を舌って、そのOB会にご尊父の思い出を知る娘さんとして呼ばれたそうでした。
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2006年7月29日 (土)

「ビンの中の子どもたち」が生まれ変わりました。この作品はもともとが大海赫作+スズキコージ絵という組み合わせでした。しかしながら今回は絵も大海赫先生の新作に統一させて頂きました。昨年末から今年にかけて「ママが六人???」「あくまびんニココーラ」と立て続けの単行本化、復刊で大活躍、快進撃が続行中の大海赫先生ですが、今度は自作のリニューアル復刊です。全て描き下ろしの版画の数々にご期待下さい。今春に交通事故に遭遇してしまった大海赫先生ですが、健康面でも、創作面でも、ますますフルスロット全開です。
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2006年7月28日 (金)

「タックそらをゆく」が予約スタートいたしました。蛍光色の幻想的な絵画が身上のたむらしげる先生にしては珍しく、原色の溌剌とした作品です。「ニルスの不思議な旅」に出てくるような白い大鳥に乗って、大空の旅を行く少年タック。大鳥の背中から見る下界の大パノラマは、視界爽快にして、あの大ヒット絵本「ウォーリーをさがせ」のようなパズル的楽しみを味わえます。コミック出身のたむら先生の持ち味か、私は少年タックに、スヌーピーに登場するチャーリー・ブラウン少年のような親しみを感じます。たむらしげる先生の絵本創作の原点とも言える初期作品の初々しい香りを是非お楽しみ下さい。
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2006年7月25日 (火)

7月22日(土)朝日新聞朝刊15面の「読書おうえんだん夏休み特集」に「
小さな魔法のほうき」が表紙画像付きで取り上げられて紹介されていました。この夏に映画化される「ゲド戦記」「ブレイブストーリー」を軸に、魔女、ドラゴンをキーワードとした冒険ファンタジーをピックアップした見開きの特集でした。「小さな魔法のほうき」は、岡澤香寿美氏による推薦文で「主人公は夏休み、大叔母さまのもとにひとり預けられることになった少女メアリー。ここでもキーワードは『退屈』。そこに一匹の黒猫が現れて、感激の魔女との出会いが」と紹介されています。しかし、この日出るの聞いていなかったなぁ。事前に教えてもらえば、いろいろアピールしたのに。。。
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2006年7月24日 (月)

下関市立美術館で「日本の絵本・イギリスの絵本」展が7月28日~8月27日にかけて開催されます。ここで復刊ドットコムからみでは「はせがわくんきらいや」が出品及び会場販売の要請がありました。公式HPによれば、近代以降の日本の絵本の歴史を、大正・昭和前期の主要な絵本や雑誌と、戦後の代表的な絵本原画によって総合的に紹介します。 「赤い鳥」「コドモノクニ」などの日本の雑誌、絵本約200点、 長谷川集平、丸木俊、長新太など30数人の作家の絵本原画約100点。 あわせて、旧下関英国領事館築100周年を記念し、日本の絵本とも関係が深いイギリスの絵本の歴史も紹介します。ケイト・グリーナウェイ「窓の下で」、ポター「ピーター・ラビットのおはなし」など初版本、リトグラフ、絵本原画約50点を展示するそうです。
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2006年7月22日 (土)

| 復刊ではありませんが、あまりに素敵だったので読書感想文を。「天のろくろ」の翻訳者である脇明子先生が推奨されていたので、「とぶ船」(上・下)を読んでみました。本の中ではサブキャラクターなのですが、マチルダ姫の気高さ、雄々しさに思わずハラリと瞼が濡れました。子供って、こんなに自己に厳しくなれるまで成長するのですね。ハンフリのマチルダへのキスは間違いなく、二人が少年と少女から、青年への階段を登った第一歩です。子供たちが入院した母親に会いに行くシーン、ピーターが船を返すシーン、どれも涙なしでは読めません。これぞザ・ビルディングロマンスです!。是非、皆さまもご一読を。 |
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2006年7月14日 (金)

7月15日(土)のTBSのTV番組「王様のブランチ」で、長谷川集平さんの名作絵本「はせがわくんきらいや」が紹介されます!。15歳にして女優であり、著者でもある華恵(hanae改)さんが「本コーナー」(朝9:30~)の中で紹介予定です。お見逃しなく!。それにしても今日「パイルドライバー」推薦者である忌野清志郎さんが癌で入院されたとの報、心配です。
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2006年7月 7日 (金)

ハンガリー出身の絵本作家イシュトバン・バンニャイ「ZOOM」「RE-ZOOM」が好評です。その彼の新作「THE OTHER SIDE」を10月に刊行予定です。いかにもイシュトバン・バンニャイらしい、ウイットと人生の機微に溢れた味わい深い作品です。世の中の森羅万象を表から見たり、裏から見たりと。この「THE OTHER SIDE」の制作に当たって、今回は特殊な方法が採用されました。「コープロ」という技法で、簡単に言えば世界同時制作です。印刷製本を世界各国版で一斉に行うという手法でコスト削減を狙うものです。ブッキングのようにマスセール出版でない出版社にとっては、ありがたい手段です。
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2006年7月 4日 (火)

本四架橋の完成以来、淡路島は関西通勤圏に変貌しています。そしてそれだけでなく、実は四国からもバスで1時間の至近距離なのです。徳島出張の機会を利用して、7月に復刊予定である「てんにのぼったなまず」の著者である田島征彦氏のご自宅を訪問させて頂きました。初めて訪れた先生のお宅は、潮風たなびく漁港のそばにある隠れ家です。かつては灰谷健次郎氏の邸宅だった場所であったそうです。農耕民族(田畑を耕されるという意味ですが)である田島征彦氏は、鶏舎をアトリエに改造されていました。そこで私が見たものは、7月29日から高知県立美術館で開催される兄弟美術展で使われる20mもの布地に染められた型絵染作品でした。型絵染は切り絵された型紙を友禅糊を置いて乾した後、染色と水洗を繰り返して、時間のかかる工芸工程を経て完成させます。スケールの大きい、生命力躍る、野趣たっぷりな作品でした。美術展の暁には、屋外展示のオブジェとなるそうです。複数の作品がご用意されるそうですから、その壮観が今から楽しみです。
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2006年6月25日 (日)

「ダ・ヴィンチ」誌7月号(阿部寛さんの表紙の号です)の「この本にひとめ惚れ」コーナーで大海赫「ビビを見た!」が「ダ・ヴィンチのひとめ惚れ」の3点に選ばれました。著者である大海赫先生と、小社編集長である染谷の名前が併記されて紹介されておりました。ちなみに選考委員はコピーライターの糸井重里氏、アートディレクターの秋山具義氏、ダ・ヴィンチ編集長の横里隆氏の3名です。記事を読む限り、横里編集長が推して下さったようで「本当にオススメ。ちょっとダークでおもしろかった」との寸評が掲載されていました。
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2006年6月18日 (日)

「映画アルプスのハイジ」が今夏7月に映画化されます。全国41館で上映されるそうです。復刊ドットコムでも「アルプスのハイジ(上・下)」「それからのハイジ」「ハイジのこどもたち」が既に復刊されて、現在でも好評発売中です。さすが伝統の名作ハイジです。この4冊以外にも実に全17点もが復刊リクエストされています。それだけ多くの派生的著作物を生むだけの影響力を持った名作であるということです。私もハイジのおばあさんの「本当の花園は目に見えるのではなく、心の中にある」というお話を、自分の宝物としています。スクリーンでのハイジ、クララ、アルムおじいさん、ペーター、ロッテンマイヤー夫人、ゼーゼマン夫人、デーテ叔母さんとの再会はもうすぐです。
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2006年6月 9日 (金)

「世界の民話館」の著者である西本鶏介先生のお宅に久しぶりにお伺いいたしました。今後のブッキングの児童書復刊に相談に乗って頂くために訪問させて頂きました。これまでずっと大学での教授としてもお忙しかった先生ですが、今年3月で本格的に退官されたとのことでした。そこでこれまで充分に時間が取れなかった講演行脚などを精力的にこなされているそうです。今年で71歳になる西本先生ですが、お話ししていて、威勢のいい辛口のセリフ、それでいて話す相手に甘口の思いやりも見せて下さる西本先生は、ますますお元気でありました。話しているこちらも元気を頂けます。
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2006年6月 2日 (金)

広島に投下された原爆の残酷さを表現した絵本「MY HIROSHIMA」を7月に発売することになりました。この絵本は現在、オーストラリア在住の森本順子先生の作品です。今回の企画は、広島女学院大学で英語テキストとてのみ使われていた英語版の好評から、対訳をつけた上で、あえて日本国内に英語版を送り出そうという試みです。そんな「MY HIROSHIMA」刊行に大きな援軍が登場いたしました。何と日野原重明先生が推薦文を寄せて下さるというのです。あの大ベストセラー「生き方上手」(120万部!)の著者でもあり、聖路加病院の名誉院長でもあります。ありがたき幸せ。
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2006年5月26日 (金)


毎年銀座で高橋真琴先生とお会いできます。銀座五丁目のギャラリー向日葵では、5/23から6/3まで、今年のテーマを「お菓子と少女たち」と題して、今年も多くの燦燦と輝く少女たちと向き合うことができます。テーマ通りに、構図のどこかに、白い手許や少女の佇む背景にお菓子が配されています。多くはチョコレート、ケーキ、キャンディーなどの洋菓子ですが、私が「いいなぁ」と思ったのは、和菓子を手にした和服の少女たちです。袴姿で桜餅を手にした女性にじっと見つめられると、自分自身が大正ロマンに染まってゆく気がいたします。「おひめさまえほん」復刊からはや2年半、高橋真琴先生は今年もお元気で、女性ファンの方々と明るく語らっていらっしゃいまっした。
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2006年5月23日 (火)

「天の鹿」は安房直子先生の民話風の朴訥な語り口の文章に、スズキコージ先生が線の太い、実にコクのある挿絵をつけた一冊です。人間に殺されて肝を食べられてしまったために現世にさ迷う鹿。その鹿をめぐる三人姉妹の行動の違いが、鹿の魂の救済がいかにして行われるかという寓話めいた部分も持っています。優しい、悲しいお話なのですが、安房作品には、人間の持つ愚かしさを読み手にハッとさせます。同時に心の優しさとはどういうことなのか、ということも登場人物たちが身をもって示してくれます。
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2006年5月21日 (日)

たむら先生の5/10の日記からです。きのうに続く「たむらしげるワールド」です。「昨日のNHKニュースを見ていたら、ありゃ!? ニュースキャスターが、ぼくが描いた表紙の国語教科書を持っていた。他社のも含め、今年度の教科書は校正ミスが多いとの報道。まあ、ぼくのせいでは無いけど......うーむ。」。たむら先生、テレビ画面を見て焦ったそうです。教科書会社が少子化の影響で経費節減のため、校正費用を削減したため、誤字脱字が多いというニュースです。もちろん表紙の絵に罪はないのですがね。たむら先生ご本人は「一千一秒物語」でわかるように、とってもことばを大切にされる方です。
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2006年5月20日 (土)

たむらしげる先生の本の復刊はブッキングでは、だいたい年一回ペースです。「一千一秒物語」を皮切りに、二年目は「ながれ星の夜」、そして今年は「タックそらをゆく」です。今までの幻想的な作品群と違って、色がはっきりした明るい絵本です。和製ニルスの冒険のようなストーリーで正体不明な大鳥に乗って、空を駆ける少年タック。コミックが出発点となった、たむら先生らしくコマ割りも構図も独特かつ大胆な面を見ることができます。中でも見開きで、空から地上の大パノラマでタックが犯人を追うシーンは「ウォーリーをさがせ」的な面白さがあります。たむら先生の仕事場に伺うと、必ず海外の面白い絵本コレクションを、われわれに見せて下さいます。中には百万円以上する本もあり、その都度、ワクワクどきどきいたします。きっとさりげなく、われわれの復刊企画をインスパイアして下さっているんだろうな、と思います。
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2006年5月15日 (月)

「天の鹿」「北風のわすれたハンカチ」の故安房直子氏の作品を愛でる「花豆の会」が、母の日にちなんで開催されました。その会に復刊ドットコムもご招待頂きました。故人の母校である日本女子大で約100人の安房フリークが集まりました。この日は安房作品に数多くのイラストを寄せられている味戸ケイコ氏のお話も聞ける有意義な会でした。安房先生のご主人もいらっしゃっていました。安房作品って民話調で木訥なお話なのですが、どこかそこはかとなく物悲しいのです。そこに皆さん惹かれるのでしょう。この会の名称である「花豆の会」は故安房直子氏の遺作「花豆の煮えるまで」に由来しています。ところで味戸ケイコ先生は、安房作品にも馴染み深い方ですが、多くの作品に復刊投票を集めている故佐々木丸美氏の作品の大半も味戸ケイコ先生のイラストによる装丁です。故安房直子先生とのお二人が天国から、われわれに会わせて下さったような不思議な縁を感じます。
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2006年5月 9日 (火)

近日中に「空とぶじゅうたん」が復刊されるというのに、一回も実物を見ていないというのは、ちょっとまずいかなーと思っていました。そんな風に思っていたところに、根津神社で満開のつつじを楽しんだ後、不忍通りに面して絨毯屋さんが目に入ったので、ちょっと店内を拝見させて頂きました。「オリエンタル・ガーデン」という5坪ほどの小さなお店ですが、シルクやウールの、大きなものから小さなものまで、丸いのに四角いのなど、様々な手織りの品揃えです。中でも丸くて、センターが紫地に金模様の品には、うっとりいたしました。女性店主がおっしゃるには、丸いペルシャ絨毯は、モスクのドームを下から見上げた状態だとか。そのほか、堀口大学の詩に毬の上で踊る情景が描写されているのは円形の絨毯のことですと、面白い知識を教えて下さいました。お値段は一枚20万円弱、うーんちょっと私が即断で買える品ではなかったのが残念(飾る場所もないし・・・)。後ろ髪を引かれながら、お店を後にいたしました。新藤悦子先生が絨毯の魅力にはまってしまったのも、よく判ります。
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2006年5月 1日 (月)

「書評の出番」という文を4月29日に書いておりました。そうしたら、とたんに朝日新聞にエレサ・ベスコフ「クローカ博士の発明」が紹介されました。出張帰りの4月30日の朝刊の生活欄に掲載されていました。こどもの本棚欄には、毎月月末に児童書新刊の注目本がピックアップされていますが、今月の4点のうち1点として紹介されておりました。「クローカ博士の発明」は子供の学力を飛躍的に発達させる機械を発明するクローカ博士と、その息子の悪がき連中が裏をかいて抵抗するお話しです。面白くて、ちょっぴりアイロニーも混在した大人も子供も楽しめる寓話的なお話しです。ただ今回の掲載は署名記事ではなかったし、本丸の書評欄ではなかったので、次回は書評欄の中央で取り上げてもらえるように頑張るぞっ!。
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2006年4月27日 (木)

「少年少女世界推理文学全集」の復刊交渉に、児童書出版の老舗「あかね書房」を訪問してきました。ちょうど九段下にある飛鳥新社のハス向かいに社屋を構えられています。これまで訪問したことがないことが不思議なくらいに、多くの書籍に復刊投票が投じられている出版社です。応対して下さったのは、新しく営業部長となられた専務さん(ちょっと変な日本語かな?)。名刺を拝見すると、おぉ、どこかで見たような苗字。そうか、あかね書房の社長さんはこの苗字だったなと納得。応対していただいて腰の低い、柔らかな話し口に、さすが血筋の良さは争えないと内心でゴニョゴニョ実感。出版業界は産業としてはそんなに巨大でないので、二世の方が多く活躍する世界です。どの方も育ちの良さ、そして先代から継承する家業の重さを背負っておられることに接する度に、羨ましいような、大変だなーと思う気持ちが相半ばいたします。
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2006年4月14日 (金)

人は誰もちっぽけな寂しさを抱え、ささやかな幸せに喜びを噛み締めるものです。そんな気持ちについさせるのが、安房直子さんの作品群です。今回復刊された「北風のわすれたハンカチ」は、表題作と「小さいやさしい右手」「赤いバラの橋」の三作品が収録されています。表題作は家族を鉄砲で撃たれた小熊の悲しみを、北風の娘が優しく慰めるお話。「小さいやさしい右手」は裏切られたと誤解した魔物と、成長した少女の寛解の物語。「赤いバラの橋」は鬼の男の子と、魔女の娘の許されない友情の絆が描かれています。いずれも、大人もほろりとする訥々とした素朴さに溢れた素敵なお話です。僕は「人を好きになりすぎる」と後輩たちにたしなめられる性格ですが、この本に登場する主人公たちも、やっぱり大好きになってしまい困っています(笑)。
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2006年4月13日 (木)

大阪府立国際児童文学館で展開される予定である「本の海大冒険」から、スズキコージ先生の「クリスマスプレゼントン」「すいしょうだま」が紹介のオファーがありました。日本を代表するこの施設は「資料収集」「情報発信」「研究」を活動の三本柱としています。「資料収集」では日本と外国の児童文学資料を収集し、その永久保存と利用者への提供に努めています。出版社をはじめ個人・団体・機関から多くの資料が寄贈されています。収集対象資料としては図書以外にも、雑誌、原稿、原画、同人誌、紙芝居、ポスター、チラシなどに及んでいます。これらを利用者に閲覧提供し、更に利用相談に乗るサービスが行われています。又、6名の専属研究員もいらっしゃるので、独自の児童文学研究の体制も整えられています。そして今回ご紹介するこの機能は、大阪府立国際児童文学館の子どもの本を検索するサイトです。子どもたちが楽しく本を探せるようにビジュアルにも、検索のしかたも工夫された、目線を合わせたシステム設計となっていますね。
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2006年4月10日 (月)

イギリス民話「トム・チット・トット」は、なかなか愉快痛快な絵本です。本文部分には、スズキコージ氏のダイナミックなイラストが、たっぷりぎっしり64ページ(普通の絵本の何と2冊分)も繰り広げられています。骨太なストーリーと、ぴったりマッチしています。モチーフは、魔物が秘密にしていた名前を当てられて正体を失うという物語です。世界各国に散在する、このようなモチーフの伝説や民話を、本書の翻訳者である吉田新一氏が、あとがきのコーナーでわかりやすく、興味深く、掘り下げて解説して下さっているのが、わくわくする読み応えです。そういえばル・グイン「ゲド戦記」も名前という物の持つ深遠な力をモチーフにしていますね。
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2006年4月 9日 (日)

国土社とブッキングの大型ジョイント復刊が遂に実現いたします。「創作子どもSF全集」は現在の日本の児童文学界では珍しい和製国産のSF児童文学の集大成です。豊田有恒、光瀬龍など大人も満足の作家ラインナップに加えて、田島征三、大石真、砂田弘など児童文学界の真打ちも登場です。そして復刊ドットコム的に見逃せないのは佐野美津男、中村宏のお二人です。そう、あの不思議な作品「ピカピカのぎろちょん」でコンビ結成したお二人です。これは見逃せないですよ。それにしても、この本は「復刊確定」のニュースを投票者の皆さまに開示したとたんに、掲示板にドンドン喜びの声が書き込まれました。こういう声は、われわれも本当に復刊交渉の励みになります。
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2006年3月24日 (金)

待ちました。そして遂に登場した「不思議の国のアリス」です。この本はルイス・キャロルの文章に、お茶の間にもおなじみのムーミンシリーズで有名なトーベ・ヤンソンが絵をつけた絵本です。前から面白そうな絵本だなーと思い、その去就を版権エージェントの方にも照会していたのですが「既に日本国内の出版社と契約済み」ということでした。その後、なかなか出ないなーと思っていたら、遂に出ました!。何と、あの村山由佳先生のご翻訳です。これは多少時間がかかってもしかたありませんね。待望の絵本が、超期待の新訳でメディアファクトリーからリリースとなりました。しかしこのところ復刊ドットコムは「完全版アリス」も含めて、アリスづいているなぁと思います。やはり、それだけいつまでも世界の人の心をつかんで離さない名作の力量ということでしょうか。
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2006年3月18日 (土)

今日、小学三年生の姪が書いた400字詰め原稿用紙30枚の童話「食いしんぼう王様の冒険」を読みました。前半はなかなかしっかりした文章で感嘆いたしました。ストーリー展開も起伏に富んでいるのです。後半は登場人物たちが何を食べたかとか、持っているお金が差し引きいくらになるかといったディテールに走り過ぎてはいましたが。それでも締めくくりに、ちゃーんとオチがついてます。後半をコンパクトに削れば、有名画家の絵画を付ければ充分に商業出版物として通用するのでないかと思えるほどの出来映えでありました。才能というものは早熟なのでありましょうか。未来の絵本作家は、市井にこんな幼い時期から潜んでいるのかもしれません。
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2006年3月11日 (土)

このたび復刊が決定した「ふるいみらい」の著者は画が中村道雄先生、そして文章の方はあの中山千夏先生です。現在は青山の花林舎(どうして芸能人の事務所って、みんな港区なんでしょう)に所属して活動を続けていらっしゃいます。そしてこの素晴らしい作品に、2002年にはミュージシャン長谷川きよし氏が同名の曲を付けてCDも出されています(聴いたことないので聴いてみたいのですが!)。かつて数々のTV番組に出演してお茶の間のアイドルであった中山千夏先生(われわれおじさん世代には『ちなっちゃん!』です)は、1980年に革新自由連合から参議院議員に当選し、文字通り「先生」となられました。「ふるいみらい」復刊の折りには、国会会期の合間を縫ってサイン会に駆けつけて下さっていたそうです。このたびの復刊も大変お喜び下さって、復刊に寄せたコメントも期待できそうです。
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2006年3月 5日 (日)

絵本の復刊の準備をする中で気がついたことがあります。それは投票される本に、ページ数が多い本が多いということです。絵本は全頁が4色カラー印刷で、32ページの構成であることがほぼ常識です(一般に出版印刷は、紙を経済利用するために16の倍数ページで行われます)。その理由は、カラー印刷が、モノクロ印刷に比べて、印刷コストが高価であるため、このくらいの頁数でないと、とても高い定価をつけなければならなくなるからです。あまり高くなると、今度は読者の方が腰が引けてしまい、需要を喚起できないという恐れが出版する側にあります。いつも原本を手にしたとき「あっ、やっぱり」と思います。経済的な理由による絶版の中でも、さらにまた事情が存在するケースがあるのだなと実感いたします。このような場合、やっぱり定価を高めに設定せねばならないわけですが、そのあたり事情をお汲み取り下さい。
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2006年3月 4日 (土)

「ふるいみらい」の画家である中村道雄ご夫妻と出版契約の打ち合わせで、組み木絵個展の最終日に貴重な時間を割いて頂き、お会いして頂きました。現れた中村道雄先生は、木こりのようにたっぷりと髭をたくわえていらっしゃいました。おまけに着ていらっしゃったジャケットは、組み木絵本のような色合いとデザインのファッションだったので「おーっ、先生そのものではないですか」と一瞬思いました。奥さまは、大変おきれいでエレガントで快活な方でした。アーティストや芸術家の皆さんは、奥さまが外交官の役割を果たしているケースが、よく見かけられます。明るく元気な奥さんは、芸術家のパワーの源泉です。中村先生ご夫妻も、まさにそんな感じでありました。
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2006年3月 2日 (木)

| 「空とぶじゅうたん」の著者、新藤悦子先生の代表作である「青いチューリップ」を読んでみました。オスマン・トルコ王朝が欲する青いチューリップの球根をめぐって起こる争いと悲劇。美しい花は、いつも人心を迷わせる。騒動に巻き込まれた少女ラーレと少年ネフィムの信じ、信じ切れない心の振幅。イスラム文化を深く愛する著者だからこそリアルに書ける、愛と友情の萌芽の物語です。児童文学者協会賞に輝いた本作品は、一気に読ませる感動の310頁です。あー、続編の刊行が待ち遠しいです。今は品切れ中の「時をわたるキャラバン」をアマゾンマーケットプレイスで入手いたしましたので、先ずはこちらを先に読みましょう。 |
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2006年3月 1日 (水)

「空とぶじゅうたん」の復刊打ち合わせで、新藤悦子先生と初めてお会いできました。調布は焼鳥屋以外は存じ上げなかったので、昼食がてらに打ち合わせの場所を先生に選んで頂きました。連れて行っていただいてビックリ、「カフェinno(いの)」はカレー屋さんなのですが、室内にグランドピアノや、アリストテレス全集が並ぶシックで、ゆったりした空間。カレーの方も美味しくて、「うーん、いい店教えて頂いたな!」という感じでした。カレーの話しばかりして脱線しましたが、新藤悦子先生は本当に素敵な方でした。イスラムを舞台としたファンタジー、エッセイなどの著書を多数出されているだけあって、その方面のお話は聞いていて楽しいものでした。毎年夏にはご家族でトルコを訪問されているとのこと。そこでかつて新藤先生が執筆された福音館書店「ギョレメ村でじゅうたんを織る」に感動して、現地に旅行されていた日本人親娘と対面した感動秘話などを聞かせて頂きました。他にもいろいろ聞かせて頂いたお話しをペラペラ喋りたくてしかたないのですが、各社の企業秘密に触れるとまずいので、今日はここまで。
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2006年2月28日 (火)

ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店で開催された地元作家である大海赫先生の「あくまびんニココーラ」復刊記念の紙芝居&サイン会の模様です。当日は70人近い親子連れやファンの方々がお越しになり、大盛況でした。お子さんたちにはお店から飴玉が配られ、みんな目を皿のようにして「化け猫のお嫁さん」などの出し物を楽しんだり、怖がったり。実は大海赫先生は今年1月13日の金曜日に、交通事故に遭われて骨折されるという不運にあわれました。不幸中の幸いにして足だけのお怪我ですみましたので、過日無事退院されました。心配する周囲の声も何のその。この日は立ったまま紙芝居をされ、すっかりお元気な復活のご様子です。ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店は、オープン初日に開店イベントとして藤子不二雄A先生がサイン会をなさったお店です。ブッキングとしても、こちらのお店は何かとご縁の深さを感じます。
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2006年2月23日 (木)

かこさとし先生の復刊第2弾は、昨年末の「きんいろきつねのきんたちゃん」に続く、「ならの大仏さま」です。この本はA5判変形(のび)のビッグサイズ、しかも80頁オールカラーというド迫力の「図鑑」と呼んでもいいのではないかと思われる絵本です。東大寺に鎮座する奈良の大仏について、ここまで詳しく追った本を、私はこれまで見たことがありません。大仏誕生に至る歴史的、社会的な背景を追い、そして鋳造法の奥底まで見せる工学博士「かこさとし」の面目躍如たる一冊です。そして何より凄いのが、かこさとし先生が、現在の大仏建立に関する通説に、真っ向から異を唱えていらっしゃることです。本書の中で、かこさとし先生の主張に、ぜひ耳を傾けてみて下さい。工学博士にして、心優しき絵本作家であるかこさとし先生は、硬骨の漢でもあったのです。
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2006年2月15日 (水)

大海赫先生の復刊第5弾「あくまびんニココーラ」が完成いたしました(新刊3点も刊行されていますが)。奇抜で、それでいて愚意に富んでいて、とっても読み応えのある物語です。瓶という物を、人間になぞらえて、ありえないのに、とてもリアルな不思議光景が、語りかけられてくるのです。えぐるような悪意と、優しく手を重ねるような善意が、相半ばする大海先生の作品には、いつも読んで、心を打たれます。今回は、中でも大海先生ご自身による「あとがき」の文章が、気高く、決然として、本当に素敵でありました。実は大海先生、先日、事故でお怪我をされてしまったのですが、無事退院されました。病院のベッドの中でも、ますます童話創作に、意欲を燃やしていらっしゃいました。これからも、大海先生の凛々しい活躍に期待いたします。
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2006年2月12日 (日)

年末に単行本化されたスズキコージ作の絵本「イモヅル式」の刊行記念イベントが開催されました。先ずは青山ピンポイントギャラリーで、今週末まで開催されている原画展。入り口から、写真のような様々なディスプレイが工夫を凝らされていて、入室する前からコージズキンワールド気分に浸れます。ギャラリーの内部は、こじんまりしたスペースですが、「イモヅル式」の表紙カバーも含めた全頁の原画がずらりと勢揃いして圧巻です。画を買いたかったのですが、先月一枚買ったばかりなので、うーん、どうしようとしばらく悩みました。やはり手頃な価格で「いいなーぁ」と思う画は既に売約済み。結局は断念、無念。そして11日(土)夕方には、ジュンク堂池袋店でのサイン会。数十人が並ぶ盛況でしたが、ファンの皆さんがスズキコージ先生と記念写真に収まったり、和気あいあいとした雰囲気でした。みーんな、何だか、とってもうれしそうです。私も日頃から御世話になっているジュンク堂さんの売上貢献のために、一冊購入して、コージさんからサインを頂きました。特製スタンプ付きです!。

特製スタンプ付きサイン!
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2006年2月11日 (土)

安房直子先生の復刊といえば、一昨年春の「安房直子コレクション」が大好評だったことが、今だに記憶に鮮烈です。しかしそんな大好評の中、こんな声も聞こえてきました。「牧村慶子さんの絵で『北風のわすれたハンカチ』を読みたい」と。その声は安房直子作品の読み語りなどの活動を、長年、地道に続けられている「花豆の会」の方面から寄せられた声でした。そういえば「安房直子コレクション」のイラストは、北見葉胡先生のファンタジック・メルヘン調なイラストでした。これに対して取り寄せてみた牧村慶子版の方は、手に取ってみれば、こちらはこちらで、たしかに素朴な優しさと色彩に満ちています。そうです、牧村慶子先生の画で飾られた安房直子作品も、また違った素晴らしい読書体験なのです。そんなご要望の声にお応えして、牧村慶子先生のイラスト版「北風のわすれたハンカチ」が復刊決定です。安房ワールドの柔らかさに包まれたい皆さん、お待たせいたしました。
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2006年2月10日 (金)

久し振りに乗る西武新宿線に「懐かしいなぁ」という気持ちでいっぱいになりました。以前は石神井台に住んでいたので、よく上石神井駅を往き来しましたから。今日は下落合にある国土社に復刊交渉に伺いました。ちなみに、この日のメイン交渉は、復刊投票上位書籍「創作子どもSF全集」全20巻の復刊打診でした。何しろ、先方の重版を打診もいたしましたが大作であるため、要検討ということになりました、何とか実現させて欲しいものです。
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2006年1月17日 (火)

復刊ドットコムでも大人気のエルサ・ベスコフ。北欧(実は私は文学も音楽も北欧大好き!~音楽のグリーク、シベリウス、ニールセン、文学のイプセン、トーベ・ヤンソン、マリア・グリーぺなどなど)を代表する児童文学作家であるエルサ・ベスコフの「クローカ博士の発明」復刊が確定いたしました。マッドサイエンティスト「クローカ博士」の織り成す物語です。奇想天外、役にも立たない?、想像力豊かな博士の心ときめく発明の数々と、それを出し抜かんとする腕白坊主たちの駆け引きに、請うご期待!。尚、本書は表題作の他にも「森の中のお城」「記憶をとりかえっこした王さま」「格子山と縞畑」の4つの短編作品から構成されています。いずれも笑いあり、涙あり、ウィットありの楽しい民話世界がたっぷりです。
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2006年1月13日 (金)

昨年末に新刊刊行された大海赫先生の「ママが六人???」の発売記念イベントが、ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店(042-356-3365)で開催されます。大海先生の活動拠点は多摩センターにある「リサイクルショップ魔女」ですから、地元作家のアピールイベントとして、ときわ書房さんが企画して下さいました。既に年末から本書イラストの複製原画などが展示されています。そしてメインイベントは2月26日に予定されているサイン会と、紙芝居&トークショーです。当日は14時から「こどもの本のコーナー」で開催されます。ショーは参加無料、サイン会は同書店で大海先生の著書お買い上げの方に整理券を配布します。
東京では昨年5月以来のイベントですので、是非、京王線聖蹟桜ヶ丘まで、皆さん足をお運び下さい。
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2006年1月12日 (木)

スズキコージの新刊「イモヅル式」発売記念の書店サイン会が、ジュンク堂新宿店で2月11日(16:30~)に開催されます。既にブックファースト渋谷店の1階ディスプレイでも本書のPR展示がされていましたので、アピール第2弾です。先着締め切りとなっていますので、出遅れないようにご注意下さい。いずれも書店さんからの自主的な申し出から持たれた機会で、出版するわれわれとしてもうれしい限りです。又、2月6~18日までは、青山pinpoint-gallery(ピンポイントギャラリー)で、「イモヅル式」原画展が開催されます。こちらの方もお見逃しなく。
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2006年1月 9日 (月)

「コンセブリ島の魔法使い」が「子どもの本棚」誌の1月号で表紙画像入りで紹介されました。この雑誌は日本子どもの本研究会で発行している広報誌で、毎号に優良な「選定図書」が紹介されます。しかしながら、その中でも特に審査員の方々が推す作品群は巻頭に表紙画像入りで紹介されます。この栄誉に浴することは復刊書籍ではなかなか難しくて、これまでイシュトバン・バンニャイ「ZOOM」に続いて、2回目の快挙です。復刊して世に送り出した後、こういう形で専門誌の方々に好評を博すと、何だか「合格!」と言われたようで、うれしくなります。ちなみに日本子どもの本研究会以外では、全国学校図書館協議会、日本図書館協会の選定図書があり、先ずはこちらで「合格」をもらうことが、(販売以外の品質面での)本作りの目標であります。
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2005年12月26日 (月)

ブックファースト渋谷店で、12/26~1/15まで発売となったスズキコージ「イモヅル式」を1階ディスプレイでPRして下さることになりました。表紙カバーの絵を大きくディスプレイしたり、スズキコージ先生作のお面が飾られていたり、賑々しいクリスマスシーンとなりました。この作品は全12編を収録したこのオムニバス構成で、ブッキング初のスズキコージ先生の新刊発売です。 絵も文ともに、全編にわたりスズキコージ先生ならではの魅力とパワーが充満しています。 1995年に福音館N雑誌『おおきなポケット』で一年間連載された作品群ですが、 表紙以外にも、描きおろしのイラスト・カットを多数収録しています。読みごたえたっぷりの絵本としては異例の76ページを、ブックファーストで手に取ってみて下さい。
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2005年12月19日 (月)

加古里子先生の「きんいろきつねのきんたちゃん」、復刊されたばかりの本を読んでみました。今から34年前に刊行されたこの絵本は、読んで思わず「わーん!」と泣きたくなるような、切ない童話です。無垢なる自然を傲慢に、無神経にいじり回す人類への抗議が、加古里子先生の社会派としての隠された牙で、されげなく表現されています。森の友だちたちを、そしてお母さんを思う子狐の優しい心を、胸の奥で抱きしめて生きてゆける一冊です。今日はクリスマスイブ、お子様へのクリスマスの贈り物にも、是非この一冊を。
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2005年12月 3日 (土)

ブッキングの復刊活動の中で大きな出荷実績は、インターネットと図書館需要です。その図書館需要をとりまとめて下さる会社の最大手が、TRCこと図書館流通センターという会社です。私たちの出版した本は通常なら公共図書館向けのストックブック(SB)と呼ばれる販売方法で図書館に案内されます。TRCが発注した見込み部数の中から、公共図書館から発注頂くシステムです。しかし、このような中から特に社会的な影響や需要の大きいと認識される出版社の書籍は、ベルと呼ばれる選書群の中に入り、さらに大きな受注を集めることになります。私の目標の一つに、ここで採用してもらえる書籍を刊行するということがあります。原則として復刊は対象外ということですので、良質な新刊書を継続して発行する出版社と認識されなければ、このグループには選ばれません。いつかはベルに、具体的な自分たちの目標の一つです。それが社会的に認められるコンテンツをクリエイトできる会社と育った、一つの証しとなるからです。
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2005年11月13日 (日)

自他共に認める?ポール・ギャリコ党です。復刊ドットコムからも「ハリスおばさん」シリーズ全4巻が新装復刊されましたが、それ以外でも「トマシーナ」「ジェニー」などの猫物、「七つの人形の恋物語」「雪のひとひら」「ほんものの魔法使い」など、どれも珠玉の一品で大好きです。そんなポール・ギャリコの佳品に「ハイラム氏の冒険」が復刊投票に挙がっています。この作品を、読める機会がありました。うーん、何と素晴らしい。この作品はポール・ギャリコの描く「ローマの休日」であり、「サウンド・オブ・ミュージック」であるのです。冴えない新聞記者の気高い大活躍が、気品薫るロイヤル・ロマンスに昇華する美しくも、ハラハラドキドキのギャリコ節でありました。
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2005年11月10日 (木)

「小説キャンディ・キャンディ」の名木田恵子先生の「海時間のマリン」が復刊確定いたしました。この作品は人魚の母と、人間の父の許されない恋によって生まれた少女が、呪われた宿命から逃れるために、同じような境遇に陥った仲間たちと、自らの救済のために旅する冒険小説です。ひたむきで、健気で、それでいて単に純情だけではなくなってくる成長期の心の葛藤を、切なく描くジュブナイル・ファンタジーです。早川司寿乃さんの幻想的なイラストと、併せてお楽しみ下さい。
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2005年11月 9日 (水)

予約が開始された「水族譚」は天澤退二郎先生が、70年代後半に誌上発表された作品を中心とした初期童話集です。天澤作品には珍しく、 動物をモチーフとした作品集で、著者が高校2年生のときに書いた作品も二編収録されています。これで、ブッキングから天澤作品の復刊は8冊目。だいたいこれで天澤ファンの皆さまのリクエストは、全て叶えることができたのではないかと思います。 あとはいよいよ、天澤先生が公約して下さった「オレンジ党」シリーズの続編を残すのみです。
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2005年11月 1日 (火)

ブッキングでは初のスズキコージの新刊絵本「イモヅル式」です!。 1995年に雑誌『おおきなポケット』(福音館発行)で一年間連載された作品でしたが、単行本にはならず、入手不能な状況となっていました。コージさん、いつもながらの、まか不思議で、踊るが如く愉快な物語、全十二編を収録したオムニバス絵本です。 表紙以外にも、描きおろしのイラスト・カットを多数収録しており、読み応え、見応えが十分 の大作76ページですから、普通の絵本の2冊分です。描きおろしのイラストは、私も原画を拝見しました。そこには燃えるような鮮烈な朱が、その中に蠢く生命体の躍動が、爆発するように描き込まれておりました。そちらさんも、そこのあなたも、イモヅル式にハートに火をつけて下さい。
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2005年10月17日 (月)

「ママが六人???」は大海赫快心の作ではないかと思います。大海先生の作品にはホワイト系とブラック系があるのではないかと思います。ブラックには「メキメキえんぴつ」「クロイヌ家具店」、ホワイトは「童話ガイコ」「白いレクイエム」などが挙げられます。前者は怖くて、暗黒の世界をイメージできます。後者は幻想的で、幽界の世界と通じています。そして「ママが六人」は、どちらかといえばブラック党ではないかという印象を受けます。自分の都合のいいように、いろんなタイプのママを用意してしまったジコチューな子供に待っていた結末とは!。さて、皆さん、誰もの心の奥底に潜む、実現などありえないはずの願望がかなえられたときの報いを、主人公の少年と一緒に、たっぷり味わってみて下さい。
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2005年10月 1日 (土)
2005年9月27日 (火)
2005年9月21日 (水)

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| 今日は明治学院大を退官なさる天澤退二郎教授の引っ越しのお手伝いの下見に伺いました。高輪の明治学院大のキャンパスは古い歴史的な建造物と、近代的なビルが融合した、とても洗練された空間です。憧れの研究室には内外の文学全集がずらり。職業柄、研究室には、ちょこちょこお邪魔いたしますが、篠沢秀夫教授の学習院、西本鶏介教授の昭和女子に続いて、今日で三回目の体験です。たまーにキャンパスに足を踏み入れると、心が知的なアカデミズムで洗われたような気持ちになりますよ。 |
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2005年9月15日 (木)

銀座プランタンで開催されていた「アカデルミック コージズキン展」に、所用の帰りに、ふらりと訪ねて
みました。今回は、コラージュ作品の展示がボリュームたっぷりでした。「こんなのあったらいいなぁ」という題で十数点の原画が展示されていましたが、乗ったら走ってくれる椅子など、なかなか愉快痛快な連作でした。ちょうどコージさんご本人も会場にいらして、日曜に予定されているワークショップで製作するというマスクを、ご自身で被って下さいました。これで銀座の街を練り歩くんだそうです。「楽しいぞぉー」と誘われましたが、「すいません、その日は別のイベントが」とお断り。いえ、決して恥ずかしいわけではありませんので。
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2005年9月12日 (月)

今年、最も大型で年季の入った台風が、東北地区に9月20日からの上陸が懸念されています。その台風の名は「大海赫」と申します。大海台風は、仙台の都市部のギャラリー「MIKKE」で、9月20日から28日までの原画展、9月22日の夜7時にはその勢力が最高潮に達して、新作「白いレクイエム」の朗読会という事態を引き起こすとのことです。大海台風は、接する人々に、ちょっぴり怖かったり、涙腺の弱い方を強く刺激し、その世界に浸った方をファンタジックな幻覚に誘い込みますので、非常に警戒が必要です。大海台風は、仙台地区の復刊ドットコム会員の方々に大きな影響を与えそうです。
【大海赫展】
①日時 9月20日(火)~9月28日〈水)の9日間
②場所 ぎゃらりいMikke in Mikke
宮城県仙台市青葉区立町スクエアビル4F(定禅寺通り)
Tel.022-221-0262
③イベント 9月22日(木) 19:00~21:00
朗読とトーク(「白いレクイエム」を読む)
141ビル5F セミナーホール(170名収容)
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2005年9月11日 (日)

復刊ドットコムからも「クリスマスプレゼントン」「すいしょうだま」などが好評復刊されているスズキコージさん(この方だけは、コージさんと呼びたい方です)。今年もコージさんのライブペインティングが、銀座で行われます。2005年9月13日(火)~19日(月)の約一週間、10:30~20:30(日・月曜は19:30まで~最終日は18:00にて閉場)プランタン銀座本館7階(東京都中央区銀座3-2-1、03-3567-0077)のギャラリーで開催されます。例によって、コージさんは、会期中、1階正面入口で、ライブペインティングに挑戦いたします。まだ残暑残る中、脇目もふらず黙々と描く姿は、絵画の世界に没頭する魂の現場を生で見ることができる感激があります。そして巨大な壁画が、徐々に完成してゆく過程が、目の前で展開してゆくのを実況観戦できるのです。9月18日(日)13:00~からは、ワークショップ「お面を作って行進しよう!」(参加費2,000円)も開催されますので、スズキコージさんと直に触れ合うチャンスです。
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2005年9月 6日 (火)
2005年9月 5日 (月)


絵本ギャラリーin奈良での講演会で、大海赫先生がお勧めになっていた児童書のベスト9を、ここで改めてご紹介いたしましょう。さすがプロの児童文学作家です。なかなかのラインナップに、その慧眼に、ちょっと唸ってしまいます。①ミヒャエル・エンデ「夢くい小人(夢を喰う小びと)」(同学社)②ミヒャエル・エンデ「オフェリアと影の一座」(岩波書店)③ペーター・ニクル「わにくん」(偕成社)④チャールズ・キーピング「まどのむこう」(らくだ出版)⑤モーリス・センダック「まどのそとの、そのまたむこう」(福音館)⑥センダック「いる、いる、おばけがすんでいる」(ウェザヒル出版)⑦エズラ・ジャック・キーツ「にんぎょうしばい」(偕成社)⑧ジャン・コクトー「おかしな家族」(講談社)⑨長谷川集平「はせがわくんきらいや」(ブッキング)。以上であります。
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2005年9月 1日 (木)

私の一押しのイラストレーターさんです。サカイノビーさんは、上田三根子氏の門下で、その楽しくてユーモラスな記号的な画風を継承しながらも、より少年少女のきめ細かい情感を独自に醸し出しています。私は、あまり彼女の絵が好きなので、以前の個展で目が釘付けになった一枚を、すぐさま購入させて頂いたくらいです。こんなノビーさんの、おそらく2回目の個展が開催されます。今回は「サカイノビーの植物園」と題して、植物をモチーフに緑の空間による癒しを描いているそうです。9月2日から9月7日と一週間に満たない会期ですが、皆さんも是非会場である神宮前のOPAギャラリーに足を運んでみて下さい。
「サカイノビーの植物園」はこちら
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2005年8月28日 (日)
2005年8月25日 (木)

児童文学評論家の赤木かん子先生にお会いしてきました。10月に復刊予定の「ピカピカのぎろちょん」のあとがき執筆をお願いするためです。某大手児童書出版社のオフィスの一角で、会議の合間を縫って時間を作って頂きました。依頼する仕事の話はそこそこに、本格的な復刊話をいろいろさせて頂きました。何しろ赤木先生は「本の探偵」なる、うろ覚えの児童作品の書名を探るという仕事をなさっているので、復刊ドットコムには非常に相通じるものがあるのです。お話の中で、われわれの活動における大海赫作品の復刊は、非常に高く評価して頂きました。共通して山積みする難題を前に、赤木先生の智恵と行動力で一緒に解決できることも、たくさんあるのだろうなと思いました。とりあえず、赤木先生ご指導よろしくお願いいたします。
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2005年8月18日 (木)

天澤退二郎先生が出演されたスカイパーフェクTV「エッジ」という番組を、ようやく見ることができました。7月9~10日にかけて放映されたこの番組の中で、詩人としての天澤退二郎氏を中心にして、その作品世界、生き様をとてもセンス良く、高踏的にまとめ得たドキュメンタリー番組でした。番組の中で、ヘルメットとマスクをかぶって挙式したご夫妻の写真、若かりし時代に(本当に)疾走して出演なさったたビデオ作品など、われわれも知らなかった素顔が拝見されて、非常に興味深い内容でした。もちろん番組の中では、「オレンジ党シリーズ」「光車よ、まわれ!」などのファンタジー作品も紹介されていました。そして番組の愁眉は、インタビューアーに「あなたは詩人ですか?」と問われた天澤先生が「それも仮の姿である」とお答えになっていたシーンでした。揺れ動く人間の視座、確実なようであって不確実な万物の存在。村上春樹たち多くの作家が描こうとする、世界の存在そのものの危うさを、天澤先生は一言のインタビューで表現していらっしゃいました。
「天澤退二郎復刊特集ページ」はこちら。
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2005年8月 7日 (日)

「世界の民話館」の翻訳者である西本鶏介先生から、暑中見舞いのお葉書を頂きました。その一文に、とても心励まされる一節がありました。「つまらない新刊よりも、消えているいい本を出していくのは大切な仕事です。がんばってください」。新聞の書評に取り上げられることも少ない、復刊という地道な仕事に携わっているわれわれとしては、何よりも最高の賛辞であります。西本先生の葉書のように、「世界の民話館」は、発売から一年が経とうとしていますが、今でもコンスタントに図書館を中心とした出荷要請が続いています。
「世界の民話館」はこちら。
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2005年8月 4日 (木)
2005年7月29日 (金)

「夢でない夢」の復刊を記念して、西東京の大型書店である立川のオリオン書房ノルテ店で、今年第3回目の天澤退二郎氏の講演会の実施が決定いたしました。テーマは前回のリブロ池袋店で開催された際と同様に「賢治童話読みからファンタジー創作へ」ですが、今回の趣旨から先生の初期作品である「夢でない夢」の創作の経緯や、解説をふんだんに盛り込んだ内容とする予定です。開催規模は30名強と、これまでの講演会より、やや収容可能人員が少なくなっていますので、ご希望の方は、早めにお店の方にお申し出下さい。尚、会場となるオリオン書房ノルテ店では、講演までの間ずっと「天澤退二郎フェア」を開催して下さっていますので、是非、そちらの方にもお立ち寄り下さい。
★天澤退二郎氏講演会~9月3日(土)午後3時から。
オリオン書房はこちら。
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2005年7月26日 (火)
2005年7月25日 (月)

新井素子+古川タクの両氏による素敵で、楽しい絵本「季節のお話」の復刊がスタートいたしました。平成2年に雑誌『SFアドベンチャー』で一年間連載された12編のショート・ストーリーで構成されています。いわば大人のための絵本(もちろんお子さんも楽しめますが)といった存在です。このたびの復刊では、今までのB5判から、ハンディなA5サイズに生まれ変わっての復刊です。やっぱり、他の新井素子先生の作品と隣り合わせで、書棚に並んで欲しいので、このサイズに変更になりました。SF作家の先駆け的存在である新井素子氏と、漫画家協会参与も務められている古川タク氏のコラボによって生まれた本書は、いよいよ15年ぶりのお目見えであります。
「季節のお話」はこちら。
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2005年7月24日 (日)

いよいよ自称大道芸人「大海赫」が初の関西進出です。昨日、8月20~21日に開催される絵本ギャラリーin奈良のパンフレットができあがって、送られてきました。われらが大海赫先生の出番は、8月21日(日)10時30分となりました。「~おとなも子どもも楽しめる童話を!~ 『夢は与えられるか?』」と題して、1時間も持ち時間の中で、童話を語り、そしてもちろんお得意の紙芝居パフォーマンスも行う予定です。入場無料、先着100名ですので、関西地区の大海赫ファンの皆さんは、是非、奈良教育大学のキャンパスに足を運んで下さい。
「絵本ギャラリーin奈良」はこちら。
「大海赫復刊特集ページ」はこちら。
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2005年7月22日 (金)

衝撃の復刊であった「ちびくろさんぼ」が、遂に完全復刊いたしました。春に発売された超有名な「虎とバターの話」に続き、ちびくろ・さんぼに可愛い双子の弟が生まれた、もう一つのお話しも復刊となりました。今、改めて読み返してみると、鋭角的な絵に、鮮やかな原色を使った頁からは、荒々しい生命感の躍動が伝わってきます。1953年の発売、言葉狩りの嵐の中での1988年の絶版。その後17年の星霜を経て、この誰もが知っている偉大な絵本は、ご家庭の、図書館の棚の中、あるべき場所に帰ってきたのです。
「ちびくろさんぼ2」はこちら。
↓
http://www.fukkan.com/sell/index.php3?mode=detail&i_no=44230375
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2005年7月18日 (月)

八王子に夢美術館という不思議な名称の美術館があります。ここは、市民の皆さんが気軽に親しめる「くらしの中の美術館」として、市街地に完成した再開発ビル(ビュータワー八王子)の2階に平成15年10月にオープンしました。ここで7月29日(金) から、9月19日(月)まで「たむらしげるの世界展」が開催されます。夢美術館の案内では『「どこか見覚えのある」このイラストは日本を代表する絵本・アニメーション作家「たむらしげる」の作品。本展覧会では、透明で幻想的なたむらしげるワールドの魅力に絵本の原画や映像作品を通じて迫ります』。なかなか、たむら先生の作品群を言い得て妙であります。
「八王子の夢美術館」はこちら。
↓
http://www.yumebi.com/
「たむらしげる復刊特集ページ」はこちら。
↓
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=2592
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2005年7月13日 (水)

子ども心に怖ぁ~い思い出のトラウマ系にして、あらすじは覚えているがタイトルが思い出せない児童書の代表格である「ピカピカのぎろちょん」が、復刊に向けて準備が進んでいます。既に100票以上の復刊投票を集め、児童文学評論家の赤木かん子氏も、本書の復刊を強く支持されています。既に著作権継承者の方も、挿絵画家を担当された先生も、復刊を前向きに受け止めていらっしゃいます。ある日、突然、異世界から街にやって来た「ピロピロ」たちの侵入に、大人たちは危機感を募らせます。しかし、その実態は、誰もが知っているようで、誰も知らない様子なのです。やがて街の中心となる広場には、バリケードが築かれ、不気味なギロチンが設置されたのです。何に使われるのかよく判らないけれど、その残虐な処刑用具を、子どもたちは見てみたくてしかたありません。彼らはそれを「ぎろちょん」と呼んで、何とか謎を探ろうとします。皆さんが、幼心に強烈なインパクトを残した作品を、今、再び手にして確かめることのできる日が近づいてきました!。
「ピカピカのぎろちょん」はこちら。
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http://www.fukkan.com/vote.php3?no=1364
投稿時刻: 午前 01:00
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2005年7月 7日 (木)

金の星社から初の復刊です!。これも過日の日本児童文学家協会でお会いした、金の星社の斎藤会長にお会いして、名刺交換のついでに、おねだりしたことが、結果に繋がりました。 「のぼるはがんばる」は童話、絵
本作家である、今は亡き東君平(ひがし・くんぺいと読みます)の 「猫もの」です。
1986年12月3日に齢46歳にして、肺炎で急逝されたこの方は、「紅茶の時間」「くんぺい魔法ばなし」「はちみつレモン」「潜水夫の夢」「心のボタン」など多くの優れた作品を残されました。そして、この方、実は作家にして、中山美穂サマのダンナである辻仁成の叔父にも当たるそうです。ともあれ「のぼるはがんばる」は、東さん家で飼われている猫とねずみの、日本版トムとジェリーも言える、暖かくも切ない物語なのです。
「のぼるはがんばる」はこちら。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5822
投稿時刻: 午前 10:05
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2005年7月 4日 (月)

6月29日の読売新聞の「KODOMO楽しむ」のコーナーでは「アイドルを探して」と題して、「王子様」をテーマとした本を紹介していました。その冒頭に「世界の民話館」の「王子と王女の本」が引用されています。その引用とは「王女と結婚できるまで次から次へと冒険を重ね、絶望的なことにも耐えなければならないが、必ず幸せになる」ことが、世界各地に残る民話の中の王子の役割だそうです。オスカー・ワイルド「幸福な王子」、マーク・トゥエイン「王子と乞食」、新刊相次ぐ「星の王子様」。比類なき、高潔な魂の持ち主は、今の日本でも「白馬に乗った王子さま」として、女性の永遠の夢であり、憧れであります。
「王子と王女の物語」はこちら。
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http://www.fukkan.com/sell/index.php3?mode=detail&i_no=25153354
投稿時刻: 午後 09:59
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2005年7月 3日 (日)
2005年7月 1日 (金)

「季節のお話」のイラストを担当されている古川タク氏が「もし自身の作品で復刊するなら、この本です」と推奨されている作品が「アニメしりとり」です。この作品は2色刷りの頁の絵に、透明に縦縞のセルロイド板を当てると、あれあれ不思議、絵の中の人物や動物が、とても見事に走ったり、腕を上げたりするではありませんか!。この写真でもシマシマ板を当てると、二本あった国旗が、一本になってしまっています。編集企画会議の中で、みんなでこの本を見ていて、全員が子供のように面白がって、夢中になってしまいました。飛び出す絵本、大型絵本など絵本の世界は、外観でも、使い方でも自由奔放な発想の嗜好がこらされることが多いのですが、このアイデアは、百聞は一見にしかずの楽しさです。
「アニメしりとり」はこちら。
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http://www.fukkan.com/vote.php3?no=29522
投稿時刻: 午前 09:56
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