2009年10月 6日 (火)


One for All, All for One. ~『三銃士』より

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

先日、復刊ドットコム宛てに「三銃士ファンクラブ」の方から激励メールが届きました。
熊野自身は直接面識はないのですが、自社復刊第1号となった記念碑的作品『ダルタニャン物語 全11巻』刊行の際にとてもご尽力いただいたそうで、そのような方々から10年の節目をお祝いいただけるなんて、復刊ドットコムはとても幸せな会社だなとつくづく感じます。

日本だとなぜか『ダルタニャン物語』より『三銃士』の方が圧倒的に有名なんですが、実は『三銃士』は、壮大な『ダルタニャン物語』の一部にしか過ぎないという事は案外知られていません。
第1部『三銃士』、第2部 『二十年後』、第3部 『ブラジュロンヌ子爵』 をもって、はじめて物語は完結するのです。かくいう私も復刊ドットコムに関わるまでは、恥ずかしながら『三銃士』しか知りませんでしたけど…。

熊野にとって『三銃士』といえば、幼いときに欠かさず見ていた『アニメ三銃士』の印象が今でもすごく強いんですよね。ラグビーの標語なんかでもおなじみの“One for All, All for One.”(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために…)という言葉も『アニメ三銃士』 で知りましたし、大好きな言葉のひとつです。

自己犠牲とも言えなくもない言葉ですが、熊野は仲間意識の象徴、みんなで協調しあう事の大切さを説いた言葉だと解釈しています。いまの復刊ドットコムも少ない人数でなんとか仕事をこなしている状況なので、常にこの精神を胸に刻みながら、みんなで力を合わせて、より良い会社にしていかなくてはと思ってます!

そして『三銃士』関連で、もうひとつ大事なお知らせがあります!!
かつて『アニメ三銃士』を放送していたNHKさんが、『NHK連続人形活劇 新・三銃士』として新たに人形劇を放送します。『ひょっこりひょうたん島』などで実績十分の人形劇が久々に復活という事に加え、脚色・脚本をあの三谷幸喜さんが手がけるそうなので、これはかなり期待できそうな予感。初回は来週10/12(月・祝)からなので、ぜひこの機会に『三銃士』の世界を堪能してください!


■あなたも壮大なダルタニャンの世界に触れてみては?

投稿時刻: 午後 12:11
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2008年8月 8日 (金)


ギャリコ復刊

ディレクターの、ともおです。

ポール・ギャリコの『七つの人形の恋物語』が角川文庫版で復刊します。以前にも角川文庫から出ていましたが絶版状態で、その後、王国社さんからも刊行されています。今度の新しい角川版はギャリコの代表作『スノーグース』も弊録されるそうで、なかなかお値打ちな復刊となるようです。この作品もまたギャリコの一面を伝える、実にロマンあふれる、痛々しい作品なので、是非、未読のギャリコファンの方にはご一読いただきたいところです。身寄りのない女の子が、お祭りなんかで公演しているドサまわりの小さな人形劇団に拾われるのですが、この劇団で、一人、人形を操っている親方が実に粗暴な男で、ひどく女の子をイジメるわけです。そんな彼女を慰めるのは、劇団で活躍する人形たち。彼らのおかげで、女の子は笑顔をとりもどしていくのですが、ところで、この人形たちを操っているのは誰なんだ?って、この「構造的矛盾」が、なかなか泣かせるところです。気持ちを素直に伝えることができない男の悲しみが冴えわたる傑作ですね。このストーリーでハリウッド映画の『リリー』を思い出される方もいるかと思います。大分、イメージは違いますが、あの作品の原作なのです。映画は往年のミュージカルなので、大分、原作よりもソフトな物語になっています。主人公の女の子を演じたのは『巴里のアメリカ人』などの大作ミュージカルにも出演していたレスリーキャロン。でも小品の『リリー』の方が魅力的だった印象があります。『リリー』は日本でも舞台化されていて、荻野目慶子さんが若かりし頃、演じられていました。今後、『七つの人形の恋物語』のタイトルで、音楽座で舞台化されます。今回の復刊は、この舞台化に呼応したものなのかな。音楽座なら、土居裕子さんが主演か、などと思っていた自分は、かなり時代から取り残されていたようです。最近、また少し見に行くようになりましたけれど、地味な会社員生活を続けていると、舞台の世界にはかなり距離を感じますねー(いいんだけれど)。

ギャリコの意外な映像化作品としては『ポセイドンアドベンチャー』のようなサスペンスもあげられますが、年配の方には1960年代に放送されていた『ハイラム君乾杯』というテレビシリーズが懐かしいところかも知れません。『ハイラム君乾杯』はギャリコの初期作品、『The Adventures of Hiranm Holiday』の主人公、ハイラム氏のキャラクターそのままに、時代設定を変えてアレンジされた作品。この原作も永い間、絶版になっていましたが、昨年、復刊ドットコムのリクエスト投票から甦り、ブッキングが発行いたしました。新装・新訳です。そんな『ハイラム・ホリデーの大冒険』も、是非、一緒にお楽しみください。

◆『ポール・ギャリコ』復刊特集ページ

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年8月 5日 (火)


ソルジェニーツィン氏のご逝去を悼んで

ディレクターの、ともおです。

昨日、亡くなられたソルジェニーツィン氏を悼んで、『旧ソ連 ロシア 東欧』『政治学 政治史 政治思想』『ノーベル賞受賞者』、そして『ソルジェニーツィン』 復刊特集にリクエストをいただいた皆様に、氏のご逝去をお知らせするメールをお送りしておりますが、こちらのブログにも、同内容の文章を掲載しておきたいと思います。

日本時間8月4日早朝、モスクワの自宅にて、ノーベル賞文学作家のアレクサンドル・ソルジェニーツィン氏が逝去されました。89歳でした。『イワン・デニーソヴィッチの1日』や『ガン病棟』などの作品や、旧ソ連のスターリン体制の批判により告発され、強制収容所に送られ、過酷な生活を送られたことでも知られています。

復刊ドットコムでの復刊リクエスト投票から、2006年にソルジェニーツィン氏の、絶版になっていた代表作『収容所群島』の復刊が実現しブッキングより出版が行われました。この日本での復刊に際して、当時、高齢で体調が良くないとされていた氏から、メッセージを寄せていただき、また、原文にも手直しを加えていただいたものが、ブッキング版『収容所群島』(全6巻)には反映されています。

このたびの氏の逝去を悼み、あらためて、ソルジェニーツィン氏特集他、関連特集にリクエストをいただいた復刊ドットコムユーザーの皆様に向けて、多くの皆様の力を得て復刊ドットコムから甦ったブッキング版『収容所群島』へのメッセージを再掲してお届けしたいと思います。残忍で非人間的な政治支配と、そうした過酷な試練がどこの国もふりかかる可能性があることを、残虐で過酷な強制収容所での生活に耐えながら、世界に向け警告したソルジェニーツィン氏。その志を、是非、心に刻んでいただければ幸いです。

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『本書は自分の良心に忠実であるか、道徳的に屈するか、その選択を人がしなければならない深刻な危機状況を描き出している。読者が前者の道を選ぶたび、私の努力は報われる』(ソルジェニーツィン氏の『収容所群島』復刊へのメッセージより)
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■『収容所群島 1918-1956 文学的考察』(最終得票数 113 票)(全6巻)
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=2396#cart&tr=s
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【著者】ソルジェニーツィン著 木村浩訳
【発行】ブッキング
【定価】各3,675円(税込み)
【発送時期】3~6日後
【内容】
苦しみ、死の恐怖、様々な思いの交差するソ連の収容所の現実を生々しい
ほどに描いた名作。共産主義を唱え、労働者の天国であると宣言したソビ
エト社会主義人民共和国。しかし、その裏で国家に反抗した人間たちを収
容所に送り、苦しめた。長らく入手困難だった名作がついに復刊されました。
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慎んで、ソルジェニーツィン氏のご逝去を悼みたいと思います。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年8月 1日 (金)


ピーターパンの前編や続編

ディレクターの、ともおです。

舞台ミュージカルのピーターパンが1400回目の公演を迎えた、とのニュースが報じられておりました。榊原郁恵さん主演で1981年にはじまったこの舞台は毎年、夏に上演され、、キャストを替えながら、現在も続いており、めでたく1400回、だそうです。主役のピーターパンも9代目になるとのこと。個人的にはフック船長の変遷が気になるところで、金田龍之介さんから始まり、もっぱら体格の良い俳優や声楽家がキャスティングされていた当初から、だんだんと偏向していくのが面白いところ。1998年からの古田新太さんや、2000年のROLLY(ローリー寺西)さんあたりになると、随分と路線の変更が感じられるところです。現在は、鶴見辰吾さんですが、これもまた意外か。それにしても、ピーターパンを、毎度、ボーイッシュな女の子が演じる、というのは「少年っぽさ」の演出なのでしょうね。僕は、ピーターパンは少年っぽいというより、ムチャクチャな人という印象なので、むしろROLLYさんに演じて欲しい気がします。そのラインで言うと、以前に『星の王子さま』の舞台を市村正親さんの「操縦士」で上演されたそうですが、これも、むしろ市村さんが王子様の方が、王子のムチャっぷりが表現されて良いと思うんですが、どうか。

この舞台化されている『ピーターパン』は、バリイの原作では続編にあたる『ピーターとウェンディ』の方のストーリーです。ディズニーのアニメもそうですね。現在、いろいろなところで刊行されている『ピーターパン』は、おおよそこの作品です。その前編にあたる『ケンジントン公園のピーターパン』(これも日本で刊行されていた時には『ピーターパン』というタイトルだったので、ややこしいのですが)は、現在、絶版となっているようで、復刊投票も行われております(復刊ドットコムでも人気のアーサー・ラッカムの挿絵なので、その魅力もありますね)。両者は物語としては随分と印象が違いますし、冒険譚としては続編の方が面白いですね。どちらかというと、前者は、よりファンタジックで幻想的な色合いが濃い。『ピーターパンとウェンディ』の方は、なんといっても、フック船長という、トラウマとコンプレックスに苛まれ続ける、心の複雑骨折した人物の屈折ぶりが実にいとおしく、是非、大人の読者の方にあらためて読んで欲しいと思っています。また、その公式続編に選ばれたジュラルディン・. マコックランの『ピーターパンインスカーレット』に僕はもうひとつノレず、むしろ映画の『フック』の方が良かったよなあ、という印象もあるのですが、皆さんはどうでしょうか。

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2008年7月27日 (日)


『ハヤカワ文庫 SF&ファンタジイ・フェア2008』とかけまして

ディレクターの、ともおです。

早川書房さんの『ハヤカワ文庫 SF&ファンタジイ・フェア2008』が開催されています。復刊ドットコムでは、次週のメルマガでもプッシュいたします。今回のフェアは、このところ話題の「早川さん」たち、それぞれのジャンルの読書好き女性キャラクター5人が選出した本+SF編集部チョイスということだそうで、趣向別になっています。いたってオールタイムベスト的な、スタンダードな海外SFの名作が集められているので、これからたくさんSFを読んでみたい、と思っている方には最適な入門編ですね。SFニアリーでありながら距離感のある「ラノベ」好きの富士見さんのお薦めが興味深いところで、河原由美子さんのイラストが魅力的な『たったひとつの冴えたやりかた』(今度、改訂単行本も出るそうです。この文庫版は、創元さんなら『惑星カレスの魔女』並のジャケ買い度の高さでしたが、果たしてどのようになるのか)は、ラノベ的かなあとか、オタク青年が美少女ロボットを作るという『ヴァーチャル・ガール』(このストーリーは一見、キワモノめいていますが、とても良い真摯な作品です。女性作家作品的なジェンダー観を意識させられます)、また、ここに『無伴奏ソナタ』が入っているんですが、『エンダーのゲーム』は別途、チョイスされていたりと、色々な視点で楽しむことのできるセレクトです。SFスタンダード、と思われる作品の中にも、長らく品切れだった作品もあって、復刊ドットコムでリクエスト投票が受けつけられていたものもあります。復刊ドットコム的な切り口としましては、「復刊」を熱望されていた海外SF作品も多数揃っています、というあたりをお伝えできれば良いかなと思うところです。昨年、カート・ヴォネガット・ジュニアが亡くなったと思っていたら、今年は、アーサー・C・クラークが永眠されました。すでに80代、90代に入られている作家さんたちではあるので、残念ながら、しかたなく思うところではあるのですが。そうした巨匠が遺された足跡をたどりつつ、系統発生を繰り返しながら進化していくSFというジャンルの魅力を味わいたいと思うところです。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞の名だたる名作が勢ぞろい、是非、特集ページをご覧ください。

■ 『ハヤカワSFシリーズ』特集

今回のフェアの対象銘柄のうち、復刊リクエストが入っていた作品を紹介します。今回のプチ・リニューアルで、投票者の皆さんのコメントも会員ログインしなくてもご覧になれるようになりましたので、是非、ご参照ください。

★『レ・コスミコミケ』(152票)
イタロ・カルヴィーノ 米川良夫 訳

★『無伴奏ソナタ』(125票)
オースン・スコット・カード 野口幸夫 訳

★『きみの血を』(6票)
シオドア・スタージョン 山本光伸 訳

★『ストーカー』 (19票)
アルカジイ・ストルガツキー ボリス・ストルガツキー 深見弾訳

★『砂漠の惑星』 (9票)
スタニスワフ・レム 飯田規和 訳

★『九百人のお祖母さん』 (5票)
R・A・ラファティ 浅倉久志 訳

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年7月 8日 (火)


『ブライズヘッドふたたび』がふたたび

ディレクターの、ともおです。

イーヴリン・ウォーの『ブライズヘッドふたたび』は復刊ドットコムで121票のリクエストを集め、出版社ブッキングから復刊されました。英米文学に通じられている方で、ウォーの名前を知らない方はいない、という断定口調で人の心を泡立たせるのはいけないところですが、少なくとも英米文学研究者にとってはマストな作家と言われているようです。『ブライズヘッドふたたび』はウォーの(異色作でありながら)代表作とはいうものの、復刊ドットコムの需要だけではコスト的に製作が難しかったため、一般書店販売も視野に入れた形となりました。僕たちスタッフが悩んだのは、それこそフィッツジェラルドや、ウォーに親和性の高いグレアム・グリーンならまだしも、ウォーが現代の一般書店の店頭で、どれほど訴求力があるのだろうかということでした。吉田健一氏訳の人気は心強いところでしたが、けっこう、おっかなびっくりと製作販売を進めていた記憶があります。あまねくジャンルの本を「復刊」という共通項だけで扱っているブッキングは、こうした時、経験不足を痛感するのです。この本を常備してくれるような、海外文芸の単行本の棚を構えている書店がどれぐらいあるのだろうか・・・。しかし、結果として販売は好調で、やはり名作の作品力は、復刊という形で光があたれば、ふたたび世の中で輝くことができるのだということを、再認識した次第です。

■ イーヴリン・ウォー特集

そして、前々から噂にはなっていましたが、ついに『ブライズヘッドふたたび』の、映画化が実現されたようです。
『Brideshead Revisited』
残念ながら、日本公開は未定ですが、各国での上映は決定したようです。まずは、アメリカで8月から公開の模様。原書も、映画版のパッケージで新装され発売されています。本作については、以前にTVドラマ化され(『華麗なる貴族』という邦題でビデオ発売もされていたようです。本国では非常に評価が高かった作品です)、そのイメージでファンになった方たちも多いと言われています。回想の中で物語られる、貴族青年たちの青春の彷徨。真面目な中産階級の青年チャールスは、美しい貴族青年セバスチャンとオックスフォード大学で出会い、友情を得て、彼の故郷であるブライズヘッドの城に誘われる・・・。英米文学ファンならずとも、このパターンの物語にひきつけられる方たちは、多いのではないでしょうか。映画版も、さぞや美しい青年たちの競演となるのだろうな、などと思うところです。

投稿時刻: 午後 04:31
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2008年6月12日 (木)


復刊!「フランス田園伝説集」

フランス田園伝説集」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

岩波書店より復刊いたしました。
フランス中部ベリー地方の農村に伝わる口碑・伝説を収集!

投稿時刻: 午後 03:03
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2008年5月 8日 (木)


復刊!「ハイラスとフィロナスとの三つの対話」

ハイラスとフィロナスとの三つの対話」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

岩波文庫より発売中。
『人知原理論』、『視覚新論』とならぶバークリーの代表作です!

投稿時刻: 午前 10:40
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2008年4月30日 (水)


復刊!「いきいきと生きよ ゲーテに学ぶ」

いきいきと生きよ ゲーテに学ぶ」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

サンマーク出版より発売中です。
ゲーテは、つねにみずみずしい新鮮な心で現実をありのままに受け止め、しかも現実に
おぼれることなく、理想をもってそれに対処した人であった・・!

投稿時刻: 午前 10:51
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2008年4月14日 (月)


復刊!「冬のバラ」「狼と鳩」

冬のバラ 上・下」「 狼と鳩 上・下」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

ソフトバンク・クリエイティブのソフトバンク文庫より2008年後半から『冬のバラ』『狼と鳩』がそれぞれ新訳で登場予定です!

詳細が決まり次第お知らせいたしますのでお楽しみに!

投稿時刻: 午後 01:12
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2008年3月26日 (水)


復刊!「生き残った帝国ビザンティン」

Photo_2生き残った帝国ビザンティン 」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

講談社より復刊いたしました!

偉大なローマ帝国の後継者として、約一千年続いた都・コンスタンティノープル。
その街を首都として栄えたビザンティン帝国の隆盛!

投稿時刻: 午後 02:19
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2008年3月24日 (月)


復刊!「ポール・ペニフェザーの冒険」

ポール・ペニフェザーの冒険」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

岩波書店より復刊いたしました!

イギリス流の苦いユーモアに彩られた波瀾万丈の物語です。

投稿時刻: 午前 10:52
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2008年3月19日 (水)


復刊!「雄牛と槍」

紅衣の公子コルム 全6巻」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

早川書房より復刊いたしました!

「コルム」シリーズ後半3巻を収録しています。

投稿時刻: 午前 10:03
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2008年3月18日 (火)


復刊!「モンキーハウスへようこそ2」

モンキーハウスへようこそ2」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

早川書房より復刊いたしました!

カートヴォネガットの短編集vol.2です。

投稿時刻: 午前 10:45
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2008年3月13日 (木)


復刊!「エゴイスト」

エゴイスト」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです。

岩波書店より復刊いたしました!

ジョージ・メレディス著。求婚する女性に次々とふられる彼の結婚の顛末は?

投稿時刻: 午前 10:40
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2008年3月12日 (水)


復刊活動:「心は孤独な狩人」

心は孤独な狩人」にリクエストをくださった皆さまにお知らせです!

ブッキングのスタッフ会議で復刊にあたっての調査を開始しました。
新たな情報が入り次第、こちらのブログにてお知らせいたします。

投稿時刻: 午前 11:06
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2007年5月17日 (木)


一行紹介:凱旋門

副編集長Bです。
パブリシティのお知らせです。
5/18(金)の「たけしの誰でもピカソ」(テレビ東京系列)の 『子供だけに楽しませるのはもったいない?アートなアートな絵本特集!』にて、弊社刊行の『あけるな』と『ZOOM』が紹介されます。


非常に楽しみです。
お願いですから、長めに紹介してください、イーストさん。


さて、今日は弊社刊行書籍を一行で紹介します。


凱旋門


一行紹介:表紙の女優がわからなければ、この本を読んでください。


名前と顔が合致しませんでした。

投稿時刻: 午後 06:32
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2007年5月15日 (火)


一行紹介:族長の秋

副編集長Bです。
今日は6月発売タイトルの部数と価格の決定会議がありました。
以下、速報でございます。

■ブッキング6月刊行タイトル


今日もものすごく時間がかかりました。


さて、今日は復刊ドットコム予約タイトルを一行で紹介します。


族長の秋』(新潮社)

一行紹介:ガルシアマルケスの本ではありません。


『百年の孤独』と聞くと、焼酎を想像してしまいます。

投稿時刻: 午後 06:14
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2007年3月24日 (土)


ニジェールからの手紙

アンジェリク」復刊交渉で大いにお手伝い頂いた「おにゆり」さんから、在住国のニジェール共和国から手紙が届きました。「手紙を出しました」とは、ご本人からメールで伺っていたのですが、何と到着に一ヶ月以上要したことになります。エアメールの封筒は一部茶色に変色していましたが、中の内容物は無事でした。ニジェールと、日本って本当に遠いのですね。アフリカとアジアの距離を実感いたしました。何だか瓶に入れて海に流した手紙が着いたようで、不思議な気持ちになりました。

投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月20日 (火)


アウルズ・エージェンシー

中堅版権エージェントのアウルズ・エージェンシーを訪問いたしました。五番町のオフィスから、ここ神保町に移転されてきたそうです。扱っている版権を聞いてビックリいたしました。「プリンセス・マサコ」など、今話題の書を多数扱っています。韓流も強く、ソ・ジソフやソン・イェジンの「夏の香」なども、こちらの扱いです。国内での規模はタトル・モリ・エージェンシー、日本ユニエージェンシー、イングリッシュ・エージェンシー、酒井著作権事務所、フランス著作権事務所などに次いでいる位のポジショニングでしょう。それでもここはまさに、山椒は小粒でもぴりりと辛いの口でしょう。

投稿時刻: 午前 01:00
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2007年3月 5日 (月)


アンジェリク翻訳者決定!

復刊が確定したフランス歴史大河ロマン「アンジェリク」の翻訳者が決定いたしました。早川書房などの刊行物で活躍されている藤本優子氏です。アンジェリクは、敵をも惚れさせる女の中の女、美と強さと優しさの化身です。そんなヒロインは、やはり女性自身によって描かれて欲しいという思いも、私にはありました。そして、幸いにして有能な翻訳者を確保することができました。目標としては、先ずは年内に第一巻を、その後は半年に一巻ずつくらいのペースでの続刊をめざします。あくまで予定ではありますが、今年のクリスマスにはヨーロッパ、地中海、新大陸を股にかけた女神があなたのもとを再び訪れることでしょう。

投稿時刻: 午前 01:00
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2007年2月 7日 (水)


アンジェリク復刊確定!

278票もの大量得票を集めているフランス歴史大河小説「アンジェリク」に投票した方々に、朗報です。このほどブッキングでは本書の全面改訂版の日本語出版権を獲得いたしました。機会あって、このほどフランスのヴェルサイユを直接訪問して、著者であるアン・ゴロン先生にもお会いすることができました。齢80歳を超えて、アン・ゴロン先生は、ますます創作意欲を活発にされており、とってもお元気でありました。この作品は本当に血沸き肉踊るエンターテイメ ントです。ヒロインであるアンジェリクの勇敢な生き方は、真の女性の美しさを永遠に問いただします。そしてこんな素晴らしい文学作品を改めて世に問える喜びは、 出版の世界に身を置く者だけが味わえる醍醐味です。ちなみに今回の交渉は、5年前からずっと連絡を取 り合っていて、この度もコンタクトに、説得に大車輪の活躍を して下さったアンジェリク・ファンのおにゆり氏というMVPがいらっしゃったからこそ実現した結果でした。読者と復刊ドットコムが手を携えて復刊を成就する、またもやビッグな成功体験が新たに生まれました。また、英語版に先駆けて日本語版を刊行する運びとなり、長らくお待たせしましたファンの皆様のお気持ちに少しでも報いることができれば幸いです。日本での刊行に際してアン・ゴロン先生が強く主張されたのは、現在欧州で刊行中の「完全版アンジェリク」を忠実に再現することでした。講談社版「アンジェリク」は英語版から翻訳された作品でしたが、そもそもその英語訳に著者としてはご満足されていなかったそうです。又、編集段階で著者が知らないうちににカットされた箇所が大量にあり、ある巻については80%以上・、平均して50%近くが自主的に編集されてしまっていたそうです。この度の刊行(敢えて復刊とは申しません)につきましては、その仏語版オリジナルから直接日本語訳を行いますので、アン・ゴロン先生の思い描くアンジェリクの世界そのままを、皆様にお届けできることになります。また、表紙装幀も欧州版と全く同一のものを忠実に再現いたします。そして、ファンの皆様が最も気になる続編となる最終巻「アンジェリクと王国(仮題)」も殆ど書き上がっているそうですので、どうぞご期待下さい! 完全版での復刊ということで、新訳にかなりの時間を頂くことになりますが、準備が進み次第に逐次ご報告いたします。

投稿時刻: 午前 01:00
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2007年1月15日 (月)


ル・グインのサイン

ブッキングでは多くの海外作品を復刊させて頂いています。復刊に先立って、日本の国内出版物と同様に、海外の著作権管理者と、版権エージェント経由で出版契約を締結いたします。タトル・モリ・エージェンシーや日本ユニエージェンシーに、その書類作成をやってもらっています。私は契約書に自署でサインをしますが、たいていは日本語版の契約書抄訳をエージェントが添付して下さっていますので、そちらを熱心に眺め、実際の英文は斜め読み程度です。しかし、先日「天のろくろ」の契約書を必要に迫られて、原文で英字テキスト入力にチャレンジしてみました。その時、ドッキリした事実に気がつきました。何と先方のサインは、ル・グイン氏自筆のサインだったのです。「あぁ、あの『ゲド戦記』のル・グイン様が!」と思うと、自分たちがあのル・グインの著作を復刊したのだということを、改めて実感いたしました。単調な契約事務も、原文の契約書をじっくりと読み直してみると、またそこにドラマがあるのです。

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2006年11月22日 (水)


論座

朝日新聞社から「論座」という雑誌が発行されています。私なんぞには、ちょっと敷居が高くて手が出し辛い硬派の雑誌です。この「論座」2006.12月号で批評家の東浩紀氏がソルジェニーツィン「収容所群島」復刊について2頁に渡って詳述して下さっています。非常に深くこの作品を掘り下げた批評で、目から鱗状態でした。氏曰く、多くの民衆からの怨嗟の声を集めたという意味での「多声性」や、言論迫害を逃れるための「書くことの物質性」について言及されています。冷戦という鉄のカーテンが開かれた今、現代史最大の悲劇をどう総括するか、新たな方向性の一つを東氏が提示して下さっていると思います。

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2006年10月31日 (火)


白水社

ご近所の白水社を復刊交渉に訪問いたしました。近所という意味では、白水社はメディアワークスと双璧です。徒歩わずか5分以内のご近所です。オンデマンド時代以来、久し振りに大学の同窓の先輩でもあるS常務に復刊交渉してきました。ここでは100票以上はないため、先方の意志による復刊商品、近刊の高額商品の販売について話し合いをしてきました。海外作品の復刊はライセンスの更新の問題があるので、なかなかそう簡単には行きませんが、何しろ「キャッチ・イン・ザ・ライ」を村上春樹訳でブレイクさせた白水社です。新装復刊で、よりパワーアップした復刊も期待できます。復刊交渉ついでに、S常務に同窓会の勉強会の講演講師もちゃっかりお願いして来ちゃったりして。。。

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2006年10月21日 (土)


富山にて

富山は三度目です。一度は藤子スタジオの方々と氷見での藤子不二雄A展に。二回目は家族旅行で。そして今回は「アンジェリク」の聞き込み調査に。実は著者A・ゴロン氏ここのところ、スイスで改訂版を出しているそうなのです。この作品の講談社版には、何と第一巻からある章がすっぽり脱落しているそうなのです。仏語版の原書をファンの方に見せて頂きました。仏語っで書かれていますが、何となくニュアンスは伝わってきます(これがアルファベット文化圏の強み)。A・ゴロン氏御年80うん才ですが、ますます意気軒昂であります。しかし、今回の出張は、名古屋経由で富山に入りったのですが、名古屋はF1鈴鹿サーキットで、どのホテルも満室。北陸本線「しらさぎ」は連休のためか、どの号も満席でした。東京は大雨で、名古屋はピーカン、北陸はまた大雨ということで、富山発越後湯沢行きの「ほくほく線」は雨量オーバーで特急「はくたか」が徐行運転のため、乗り継ぎ新幹線が間に合わず。結構、道行道程が大変でありました。

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2006年10月13日 (金)


篠田正浩監督のコメント

ソルジェニーツィン「収容所群島」第3巻の推薦文は、以前に予告した通り、篠田正浩監督です。いつも作家や芸能人などの方々に推薦文をお願いするとき、こちらで文案をご用意頂くことがないわけでもありませんが、頂戴できるメッセージを楽しみに待っています。それはやはりひとかどの名を成した方から生まれる言葉たちが、素晴らしい文章であることが多いからです。今回は、最後のフレーズがかっこよかったです。さすがはビシッと決まって、素晴らしい出来栄え! 「20世紀の悲劇も壮大な文学作品となって救われたのだ」と。

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2006年10月 6日 (金)


ル・グイン展

姫路市立城内図書館で10/1-11/22にル・グイン展開催に伴い、復刊書籍「天のろくろ」を展示紹介のオファーあり。ゲド戦記映画化で大いに盛り上がる日本におけるル・グイン熱ですが、そんな皆さんの興味を、美しき白鷺城のたもとでご覧になれます。そういえば、一度ある著者に会いに行った際に、姫路城下の懐古園という日本庭園に案内して頂いたことがあります。その著者は「編集者は姫路に来ると、みんな姫路城に行きたがる」と笑っておいででした。復刊交渉にまつわる、優しい素敵な思い出の一つであります。

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2006年10月 4日 (水)


アンジェリク全26巻読了

遂にアンジェリク全26巻読了いたしました。残念ながら絶版の書ですが、復刊投票者の方にお借りいたしました。こんなに面白い小説は読んだことがありません。僅か一ヵ月半で一気読みいたしました。フランスの太陽王ルイ14世時代に現れた可憐で、美しき、愛と意志の力溢れる緑の瞳を持ったヒロイン、アンジェリク。彼女を愛し、支えるペイラック伯爵。そして二人を取り囲む攻撃勢力。中世ヨーロッパにおけるキリスト教のカトリックと新教徒の凄絶な血で血を洗う虐殺の応酬。英仏の限りない欲望のぶつかり合い。われわれ日本人には理解し辛い相克が、物語の背景に横たわっているところに、歴史という真実だけが本書に与える深みを醸成しています。ヨーロッパから地中海へ、そして新大陸カナダへ。この物語の舞台は、読者の想像を裏切って、新たな展開が繰り広げられます。そしてラストには、真実の愛の勝利のドラマが待っています。

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2006年9月19日 (火)


ブライヅヘッドふたたび

ブライヅヘッドふたたび」の素直な読後感想は「何と凄いボリュームの作品!」です。そして正直わたしには完全にこの本を理解できたとは言い難い、奥深い作品です。そんな私でも、この作品が何だか凄いことは判ります。イギリス貴族が崩壊してゆく過程は「滅びの美学」であり、残光に満たされた夕景であります。戦争、宗教、背徳、儀式など近世から現代への転換の中で、バラバラになってゆくものに、愛惜の情が全文に満ち満ちています。翻訳は故吉田茂首相のご子息にして、粋人として知られた英文学研究者の故吉田健一氏であります。その格調高き、英文学の香りをお楽しみ下さい。

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2006年9月13日 (水)


収容所群島の推薦者

8月から刊行が開始された大作復刊ソルジェニーツィン「収容所群島」ですが、その第一巻には著者ソルジェニーツィン氏ご自身によるメッセージを掲載いたしました。そして第二巻には収容所群島の舞台ソロフキ島を追い続けているカメラマン亀山哲郎氏をフィーチャーいたしました。そして第三巻の応援団は、映画監督の篠田正浩氏です。そうです!、あの「はなれ瞽女おりん」「夜叉ヶ池」「瀬戸内少年野球団」「少年時代」などの素晴らしい映画でファンを魅了したあの篠田監督です。どんなメッセージを寄せて下さるか、今から楽しみです。

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2006年7月27日 (木)


NHKラジオロシア語講座

「NHKラジオロシア語講座」テキストにて『収容所群島』が紹介されました。こういう畑違いな雑誌に紹介されるのも、復刊ドットコム発の書籍の面白いところです。それというのもカメラマン亀山哲郎氏のお陰なのです。実は亀山哲郎氏は「はるかなるわがラスカル」の翻訳者でもある亀山龍樹氏のご子息なのです。亀山哲郎氏は「収容所群島」舞台であるソロフキ島をずっと撮影で追っています。1900年代前半のレーニン・スターリン時代の血の弾圧を象徴した政治シーンでもあるこの群島は、一方で高貴なモスクや風光明媚な海岸線を持つ世界遺産でもあります。この地をシャッターに収めることをライフワークにされている亀山氏が、「NHKラジオロシア語講座」テキストでずっとコラムで紹介してきたロシアの素顔の一つとして、この世紀の証言である名作復活もアナウンスされたのです。

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2006年6月27日 (火)


ソルジェニーツィン氏コメント和訳

6月11日の本ブログでお伝えしたように、「収容所群島」の著者であるソルジェニーツィン氏から「日本の『収容所群島』復刊に寄せて」と復刊の辞が届きました。全文は第一巻に収録しますが、一部を抜粋して紹介します。『本書は、自分の良心に忠実であるか、それとも道徳的に屈するか、その選択を人がしなければならない極限の危機状況を描きだしている』。刊行の暁には、是非とも本を手に取って、著者の世界人類に向けた魂のメッセージ全文を心に刻んで下さい。

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2006年6月11日 (日)


ソルジェニーツィン氏からのメッセージ

いよいよ復刊間近となってきた歴史的名作「収容所群島」ですが、その復刊に寄せて、記念碑的なできごとが起こりました。それは著者であるソルジェニーツィン氏が日本での復刊に寄せて、日本の読者に向けたメッセージをお寄せ下さったのです。齢83歳となった氏は、病身をおしてロシア語にして11行、日本語にして約300字のメッセージを綴って下さいました。ただいま翻訳をお願いしていますので、われわれもまだ内容は拝見していません。ダメもとでお願いしていたのですが、お願いするだけお願いしてみようということで、関係者筋から手紙を出して頂きましたら、そのご返答があったのです。この名作も、今や本国ロシアでも絶版になっていたそうです。しかし今回の日本での復刊と呼応するかのように、ロシアでも復刊の動きとのこと。2006年を偉大なレジスタンスでありノーベル賞作家であるソルジェニーツィン氏の再評価の年としたいものです。

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2006年5月30日 (火)


ファンタジーと現実世界

銀座教文館ナルニア国主催の5月イベントのテーマはファンタジーでした。その一連のイベントの中で5月27日はル・グイン「天のろくろ」の翻訳者である脇明子先生がご講演に登場されました。私はキャンセル待ちでやっと入れたくらいの大盛況で会場は約100人の女性中心の聴衆でぎっしり、梅雨空のごとき熱気ムンムンでした。今日のお題は「ファンタジーと現実世界」、なかなか興味深いお話でした。脇先生のお話によれば、ファンタジーは、人の描く白昼夢を物語化したものだが、その作品の資質を決めるのは、どこまで物語のプロットにリアリズムをもって設定をできるか、登場人物の生き様にどれだけの力があるかなどであるということです。つまり物語世界から現実世界に戻れるルートを持っているかが鍵だということです。岡田尊司氏の「脳内汚染」を例にとって、子供たちが親しむアニメ・ゲームが虚構世界で完結閉鎖していることを憂いていらっしゃいました。そして講演の締め括りに、脇先生は「天のろくろ」を引用して「夢には手綱が必要です」と、おっしゃいました。人間がどんどん世界を悪くしていることへの警鐘と抵抗として、ル・グインが「天のろくろ」で啓示していることを読み解いて下さいました。さすが翻訳者です。名刀の切り口のような鮮やかな解釈に、なるほどこの作品はこう読むべきなのかということを改めて認識いたしました。講演終了後、6階の児童書売り場では脇先生が推奨した書籍に聴衆が群がりました。「天のろくろ」も、みんなが手にされていて、飛ぶように売れてゆきます。著者のレコメンドこそ、最高のセールスであることを目の当たりにいたしました。

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2006年3月 6日 (月)


今はなき月刊ペン社

私の大好きな出版社(過去形もあり)を挙げてみます。社会思想社、評論社、岩波書店、晶文社、そして月刊ペン社です。いずれもファンタジーや奇譚文学に強い出版社です。その中で今日は海外ファンタジー文学に強かった月刊ペン社をご紹介いたしましょう。月刊ペン社の出版物で何と言っても秀眉は「妖精文庫」でしょう。昭和51年6月10日から始まったジョージ・マクドナルドの「リリス」を先頭にして、全34巻+別冊3巻で刊行されていた全集です。その一部はちくま文庫などで刊行されていますが、今だ「美妙な死体の物語」などは救済されておりません。あぁ、「リリス」のあとがきに掲載されていたウィリアム・ブレイクの詩「童心占徴」の一節が、いまだに忘れられません。その一文に私は眼前に宇宙を見ました。「一握の砂に世界を観る。一輪の花に天界を眺める。汝の掌に無限を握る。そして一刻の中に久遠を」

http://www.fukkan.com/group/?no=3160

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2006年2月 8日 (水)


ニコライ堂

ブッキングのある御茶ノ水の瀬川ビルのすぐそばに、かの有名なロシア正教の殿堂「ニコライ堂」があります。ソルジェニーツィン「収容所群島」の翻訳者である故木村浩氏の奥さまが、月に1~2回は、こちらに礼拝にいらっしゃるということで、お越しになった際にお会いすることができました。実はソルジェニーツィンは、1982年9月に、お忍びで来日したことがあるそうです。約一ヶ月間の滞在だったそうですが、期間中、常に追っ手を気にするそぶりであったとのこと。そして、ここニコライ堂を訪れた彼は、礼拝堂の中で、いきなり膝まずいて祈り始めたそうです。この年、私はニコライ堂の隣の日販本社に勤務していましたが、すぐそばで、そんなことが行われていたなんて、知るよしもありませんでした。ちなみにニコライ堂は、受付の方がいらっしゃれば、いつでも誰でも構内を案内して下さるそうです。

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2006年1月24日 (火)


収容所群島

どうしてノーベル文学賞を受賞するような作家の代表作が絶版になっているのでありましょう。かつて復刊ドットコムから復刊されたヘッセ「ガラス玉演戯」もしかり。そしてこのたび復刊が確定したソルジェニーツィン「収容所群島」もしかりです。旧ソビエト連邦の狂気のような弾圧の歴史を克明に描いた、人間はいかに人間に残酷になれるのかという本作品は忘れてはならない人類の歴史を映し出しています。読んで辛く、胸を締めつけられる作品です。バルト海に浮かぶ美しき島ソロフキ島で、やがてソビエト連邦全土で繰り広げられた惨劇を、われわれは忘れてはなりません。教条主義に名を借りた権力抗争は、ナチスに勝るとも劣らない人類史の汚点であったのですから。

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2005年12月18日 (日)


新訳

海外作品の復刊においては通常は底本の翻訳をそのまま利用させて頂きます。しかしながら諸般の事情でそれがかなわない場合があります。そのような場合は「新訳」となります。しかしながら、あまりそういう経験のないブッキングでは、その道の識者に翻訳者を紹介して頂くことになります。しかしながら、紹介された方を右から左にそのまま頼むのも、あまりに芸がありませんので、先ずはその方の翻訳書をじっくり熟読いたします。そして得心のいったところで「お願いします」ということになります。今回のケースではポール・ギャリコの名作「ハイラム氏の冒険」で、東京創元推理文庫ニール・ケアリーシリーズ」などで活躍されている東江一紀氏に、翻訳をお願いすることになりました。熱いハートに、繊細な心が流れる東江氏の新訳を、しばらくお時間はかかると思いますが、是非楽しみにお待ち下さい。

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2005年12月15日 (木)


次のジブリ

何とまぁ、次のジブリ映画は「ゲド戦記」とのこと。それもジブリ美術館(一度だけ行ったことがあります)の館長であり、宮崎駿氏のご長男である吾朗氏が監督を務められると。驚きました。ちょうど復刊ドットコムでもゲド戦記の著者であるル・グイン「天のろくろ」の復刊を決めたところだったからです。来年、ル・グイン旋風が出版界を席捲するのでしょうか。とても楽しみな来年の夏であります。

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2005年12月12日 (月)


図解クトゥルフ神話

いつもゲーム系、コミック系で復刊のサジェスチョンを頂くクロノスケープのT氏から「図解クトゥルフ神話」を送って頂きました。ラヴクラフトが暗黒の深淵を描いた恐怖の世界は、その一つ一つの魑魅魍魎たちが、イラスト付きでビジュアライズされ、詳しく解説されています。何だか子供時代に読んだ怪獣図鑑の頁をめくるような楽しみに満ちています。発売以来、売れ行きも好調とのこと。おたくの中のおたく、それもプロとしてもおたくであるT氏の快心の作をたっぷりと味わって下さい。

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2005年11月24日 (木)


版権エージェント

海外著作物の出版契約を、国内外の出版社の間で仲介する仕事を、版権エージェントと呼びます。日本国内ではタトル・モリ、日本ユニ、イングリッシュが大手三社と言われています。ここでの交渉は、いきなり部数×定価×印税率の提示から始まります。そしてもう一つが書籍のライツ表示の連絡です。書籍には、たいていは扉の後ろないしは奥付あたりに、その書籍が何と言う原書名で、それは海外の何と言う出版社で、いつ刊行され、日本にはどこの版権エージェントから輸入されたかが明記されています。これがない書籍は、既に著作権フリーなステータスにあると考えて、ほぼ間違いがありません。復刊投票者の方々には、ここをご連絡頂きたいのです。さすれば復刊は、ぐぐっと実現に大きく近づくのであります。版権エージェントの方々は、概ね海外著作権印税(6~8%が相場)のうち、その僅か10%を収入としています。復刊ドットコムから復刊された多くの書籍も、ここを通過して来ました。僅かな収入で、この困難な事業を遂行するためには、いきなり条件交渉が必要なほど「時は金なり」なのでしょう。華やかな出版業界の海外コンテンツ供給を支え続けるのは、舞台裏の版権エージェントの知性高き女性たちなのです。

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2005年11月19日 (土)


天のろくろ

「天のろくろ」は「ゲド戦記」で有名なル・グインの執筆した、極めて大人向けな近未来SF小説です。「ナルニア国物語」のC・S・ルイスも大人向けのSF小説をたくさん書かれていますが、ル・グインは、情報通によれば、むしろこちらのテリトリーの方がお得意だそうです。さて、本書は、自らが見る夢が現実を変えてしまうことに気がついた主人公オアが、精神科医に相談いたしますが、彼の相談が真実であったことを知った医師は、それを自らの栄光や自己実現のために利用し始めます。天の摂理に棹差す医師の行動に抗するため、主人公と彼を愛する法律家の女性の戦いが始まります。ル・グインが荘子の教えに範を取った、人類救済の物語は、とてつもないスケールで、われわれ読者を引き込みます。

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2005年10月18日 (火)


銀河ヒッチハイクガイド映画化

復刊ドットコムでも大人気のダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイクガイド」が遂に映画化され、日本上陸いたしました。かねてから映画化の噂は聞いておりましたが、それが現実のこととなり、何だか感無量です。私はマイミクのモナークさんにチケットを予約して頂き、六本木ヒルズのヴァージンシネマ六本木で映画を見ることができました。評して一言「これは壮大な冗談です」。以上、面白かったっす!。ちなみに終わってから食べた「中国茶房」の北京ダックは、安くて、ボリュームたっぷりでありました。モナークさんに多謝。

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2005年8月 9日 (火)


SFギャグとは。。。

SFギャグ小説という独特のジャンルを形成しているダグラス・アダムスの代表作2本が、新訳で河出文庫から一挙発売です。第一作「銀河ヒッチハイクガイド」は、銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。地球最後の生き残りとなったアーサーは、たまたま地球に居着いていた友人の宇宙人フォードと、宇宙でヒッチハイクをするはめになります。そして続編である「宇宙の果てのレストラン」では、<黄金の心>号が攻撃され、アーサーらは離ればなれになってしまう。元・銀河大統領ゼイフォードとマーヴィンがたどりついた星で、ある現象に遭遇いたします。宇宙の迷真理を探る一行のめちゃくちゃな冒険を堪能して下さい。

銀河ヒッチハイクガイド

宇宙の果てのレストラン

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