2010年2月20日 (土)


復刊ドットコム再移転のお知らせ

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

既にトップページ上ではご案内済みですが、あらためて復刊ドットコムからの大切なお知らせです。復刊ドットコムは、2月22日(月)より恵比寿南にある新事務所へと移転になります。そのため現在下記の日程で出荷が一時停止になっています。復刊ドットコムで商品をお買い求めいただいた皆さまには大変ご不便をお掛けしますが、どうかご容赦ください。


―――――――― 事務所移転による出荷停止のお知らせ ―――――――――

弊社事務所移転の都合によりまして、勝手ながら出荷を一時停止させていただきます。スケジュールは以下を予定しております。

出荷最終日 2/17受注→2/19出荷
出荷開始日 2/18~2/22受注→2/24より順次出荷
2/23以降受注→2/25より順次出荷(通常出荷)
*一部予約商品を除く

皆さまには大変ご迷惑お掛けいたしますが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


というわけで、復刊ドットコムは約8ヶ月の短い新オフィス生活を終え、再移転を行う運びとなりました。熊野を含めスタッフ一同、今回の移転の事実をギリギリまで知らされていなかった事もあり、発表の折には一同「えっー!」というリアクションでしたが、いざ引越作業がはじまってみると既に引越慣れしてしまったせいかスイスイと準備が完了してしまいました。これはすごい成長だと自分でも感じます(笑)

ちなみに今度の移転先には、話題の「Twitter」でおなじみのデジタルガレージさんや、いまやグルメ探しの定番ツール「食べログ」、そして、ネット上から商品の価格や品質を一発でチェックできる「価格.com」を運営するカカクコムさんがひと足先に入居されていて、同じネット分野で大きな飛躍を目指す復刊ドットコムにとってはいい刺激になりそう。先日開始した「復刊ドットコム公式Twitter」、そして今回の移転を足がかりに、ユーザーの皆さんがさらに面白いと感じるサービスを続々提供していきたいと思っていますのでぜひ期待していてください! もちろん「復刊ドットコムblog 」も頑張ります!

投稿時刻: 午後 04:26
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2010年1月 4日 (月)


新年のご挨拶

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

新年あけましておめでとうございます!
年末年始にお休みをいただいた復刊ドットコムも今日から平常通り営業を再開しています。

新生復刊ドットコムも、Webマスターとしての私自身も2年目を迎える2010年は、何かと真価が問われる1年になるだろうと決意新たに日々の業務を行っていく所存です。まだまだ至らないところばかりですが、よろしくお願いいたします。

ちなみに今日の熊野は、明後日に控える新年1回目のメルマガ配信に向けて、初っ端から追い込みモード全開です……。ちょっとタイトなスケジュールという事もあり、今から山篭り修行してきます(苦笑)

では、またお会いしましょう!


■今日のオススメ♪
『無限のリヴァイアス コンプリートアートワークス』




『この本が発売になると知り、実は年末に「無限のリヴァイアス」を全話ぶっ通しで見てしまいました。思春期の子どもの持つ繊細かつ衝動的な感情が幾重にもぶつかり合う複雑なストーリー、そして社会の縮図を示したかのような閉鎖空間で繰り広げられる欲望丸出しの人間関係は、さながらSF版「蠅の王」といった感じです。大人になった今だからこそ気づく作品の本質や魅力は、誕生から10年を経て「リヴァイアス」が名作と呼ばれる所以だと感じます。(熊野談)』

投稿時刻: 午後 03:30
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2009年10月29日 (木)


「ウホッ!!いい男たち2」やらないかバンダナ付きで、ついに発売!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

大人気「ウホッ!!いい男たち」の続編「ウホッ!!いい男たち2」が、ついに発売になりましたよ~。発売前にものすごい反響を集めた「やらないかバンダナ」も《完成版》となって同梱! すでに入手された方はきっといまごろ「やらないかバンダナ」を巻いて颯爽と街へ繰り出しているのではないでしょうか。(ある意味、その光景は恐ろしい…!)

そういえば「ウホッ!!いい男たち2」発売を迎え、ヤマジュンさんとならぶ「ウホッ!!」ブームの火付け役、元『薔薇族』編集長・伊藤文学さんご自身のブログでこの本(と、ヤマジュンさん)について熱く語っていらっしゃいます。熊野は残念ながらまだお会いした事はないのですが、実際に会った事のあるスタッフに聞くと、とてもアグレッシブでやる気に満ちあふれている方だそうです。確かにブログの文面からもその熱い思いは伝わってきますよね。

伊藤さんもオススメの「ウホッ!!いい男たち2」。まだ買っていないという方はぜひお早めにお買い求めください。忘年会をにぎわす事間違いなしの「やらないかバンダナ」が手に入るのはいまだけですよ。

最後に、本日はもうひとつご報告があります。
一昨日・昨日と抽選販売を行っていた、あきまん先生の『∀ガンダムデザインズ』ですが、ユーザーの皆さま、あきまん先生のファンの皆さまからの熱心なお申し込みにより、予想以上に早く完売となってしまいました……。ある意味、熊野にとっての初プロデュースともいえる企画だったので、結果にはすごく満足してるんですけど、ちょっとの時間差で買えなかったという皆さまからのお声をたくさん頂戴すると、なんだか申し訳ないような気がしてしまいますね。

とにもかくにも企画にご協力いただきました、あきまん先生、本書をお買い求めいただいた皆さま、そして、あきまん先生やガンダムを愛してやまないファンの方々すべてに厚く御礼申し上げます。
このところサイト外活動に精を出しすぎて、周りからは呆れられている熊野でした(笑)

投稿時刻: 午後 07:28
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2009年10月 5日 (月)


高尾山、山登りレポート!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

両足中心にやたら筋肉が張って痛い……。
というのも昨日は、上司主催の山登りに飛び入り参加させてもらったからなのです。
日ごろからの運動不足を慮って招待いただいたのですが、事前に聞いていたハイキング的山登りとはまったく違う、超ハードな展開にちょっとばかりビックリでした!

アップダウンの激しい細く険しい山道、しかもケモノ道を彷彿とさせるほどの草木の茂り方と断崖絶壁を思わせるギリギリの細道…落ちたら確実に死ぬなと思いました(笑)
でも、山の空気はおいしかったし、大木を乗り越えたり、くぐったり、ちょっとした冒険気分を味わえて本当に楽しかったです。元々、結構な野生児だったので、小さいときに野山を駆けめぐったころの純粋な気持ちを取り戻せた気がします。

山登りのあとは、童謡「夕焼小焼」のモデルとなった里山の施設「夕やけ小やけふれあいの里」でひと休み♪ 疲れた体を癒すお風呂とおいしいビールは、自分への最高のご褒美でした。まぁ飲み食いしてたら、山登り効果は半減しそうですが、そこはご愛嬌って事で!

最後に、貴重なアドバイスとみんなの引率を一手に引き受けていただいたHさん、事前に“○イダーinゼリー”しか持参しなかった熊野にラーメンまでご馳走いただいたNさん、そして、わざわざ呼んでいただいたSさん、この場を借りて深くお礼申し上げます。山登りの楽しさ、厳しさ、奥深さを体験できた貴重な1日でした。また機会があればよろしくお願いします!


■気になるリクエスト! 『ランニング登山』(18票)
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=11455&tr=b

※今回登った「北高尾山稜」は、トレーニングやトレイルランニング場所として有名だそうです。納得。

投稿時刻: 午後 01:24
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2009年9月10日 (木)


「あの本のタイトルが知りたい」掲示板をご存じですか?

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

今日は社内メンバー全員で、これからの復刊ドットコムをさらに良くしていくためにはどうしたら良いだろうという事をざっくばらんに意見交換しました。いわゆる“ブレインストーミング(ブレスト)”というやつです。

そのブレストの中で「あの本のタイトルが知りたい」掲示板についても話題が及びました。この掲示板、実はすごい機能を備えているにも関わらず、現状まったく有効的に生かせていないのがもったいないとの意見が大半で、熊野自身もやはり同じ感想を抱いています。

このブログをご覧の皆さんは、そもそも復刊ドットコムの中にこんな掲示板があるなんてご存じでした? わかりにくいと悪評高き復刊ドットコムのトップページの中でも、ダントツにわかりにくいとされる右上ゾーンに、実はひっそりと掲示板へ行くための秘密の入口があったりします!
って、ここまで開き直れると逆に自分でも清々しいですね(笑)

そんな秘密の掲示板「あの本のタイトルが知りたい」は、いまの復刊ドットコムにあって熊野の影響下にない唯一の場所にして、ユーザー同士の貴重な交流の場になっているのです。この掲示板では、本のタイトルがわからずに書き込まれる方と、その書籍のタイトルを見事に言い当ててくれるユーザーの方とのあいだで、日々熱いやり取りが繰り広げられるのですが、実は熊野もそんなやり取りを楽しみに、ちょっとした空き時間に覗いては楽しませてもらっていたりします。

ある意味、復刊ドットコムの中で一番かもしれないぐらい本当に面白い掲示板なので、本に詳しくない方にもオススメですよ! だからこそこれだけの優良コンテンツを上手に生かせていない現状にはとても歯がゆさを感じますし、もっと認知度アップを目指さねばと思ってしまいます。これは熊野の仕事ですね。

ユーザーの皆さんから教わる事ってたくさんあるなと感じる今日この頃。
熊野自身もさらに努力を重ねて優良コンテンツ発掘にまい進していきたいと思います!

投稿時刻: 午後 10:41
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2009年9月 8日 (火)


「ウホッ!!いいメルマガ」

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。
恒例のメルマガ追い込みで、ただいま少々疲労困ぱい気味……。

そんな熊野の状況などは置いといて、気を取り直して明日のメルマガの内容をざっと紹介しちゃいます。

実は明日のメルマガは、ただいま会員急増中といわれる「TSUTAYA DISCASコミックレンタル」との初コラボ(!?)メルマガだったりするんですよ! しかもそんな記念すべき号に、敢えてわが復刊ドットコムがメインに据えたタイトルは、なんと…あの『ウホッ!!いい男たち』の続編『ウホッ!!いい男たち2』(ホントそのまま…)なのです! これはマジでヤバイッス(汗)

まぁある意味、復刊ドットコムの名刺代わりには最適なのではと、若干開き直り気味ではあるんですけどね……。もしクレームが来ても、正直、熊野は責任負えないです(笑)

ちなみにこの『ウホッ!!いい男たち2』は、これまで一度も単行本に収録されたことのない、幻のヤマジュン作品を4点も収録した豪華仕様に加え、初回版には大人気・阿部さんだらけの特製「やらないかバンダナ」(名前だけで笑えます♪)が同梱されるという、「ウホッ!!」好きにはたまらない奇跡の珍品となっております♪ 実はすでにバンダナの試作品を見ているのですが、一部大事な大事な「具」の部分がはみ出していたりして、結構ヤバ~イ感じでした。(これは街中で所持しても大丈夫なんだろうか…)

そんな凄すぎる「ウホッ!!」一色の祭り状態かと思いきや、今回は東京大学出版会さんが誇る名歴史書『増上寺 徳川将軍墓とその遺品・遺体』や、手塚治虫の生誕80周年を記念した豪華仕様の復刻版『冒険狂時代/ピピチャン』、ついに完結となる『アンドルー・ラング世界童話集』などもたっぷりとご紹介していて、意外とバランスの取れたラインナップになっているのではと思います。ただ、やはり「ウホッ!!」のインパクトが飛び抜けていることは否めないですけど。ま~これはしょうがない。

というわけで、明日のメルマガも乞うご期待といった感じです!

■メールマガジン配信希望の方はこちらまで♪

投稿時刻: 午後 08:47
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2009年8月 7日 (金)


大人の社会見学!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

昨日はブログをお休みしてしまいました(汗)というのも、復刊ドットコム(ブッキング)とはある意味造詣の深い日販さんの計らいで、普段はなかなか見る事のできない書籍の搬入・出荷現場2ヶ所を特別に見学させてもらっていたんですよ。すさまじい勢いで機械が動き回る倉庫内の光景に、驚きとともに本来の性分である機械萌えの体質がうずいてしまいました(笑)完全自動化された高度なシステムを通して、全国の書店や読者の皆さんに本を届けるサービスを実現している日販さんのすごさをあらためて感じました!

さらに今日は、コミックナタリーでおなじみの株式会社ナターシャさんにお邪魔させていただき、あの先鋭的な情報サービスの舞台裏をバッチリ取材してきました。あれだけの規模で毎日ニュース配信が行われる裏で繰り広げられる地道な努力とスタッフの皆さんの熱い志は、熊野にとってもひとつの目標でもあり、とても刺激的な時間でした。

お休みをいただいちゃいましたが、この2日間で体験した貴重な経験を次の面白い企画へ結びつけていきますよ。まだまだ続く“夏の復刊ドットコムはオモシロイ!”にご期待ください。

投稿時刻: 午後 08:34
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2009年7月23日 (木)


Webマスター・熊野のお仕事 その1

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

今週も慌ただしく準備を進めていたメルマガの配信が終わり、ようやくちょっとひと休み状態です。ただ、明日からはふたたび“メルマガモード”突入なんですが(汗)

まずは今週配信のメルマガのおさらいから。今回は『機動戦士Zガンダム フィルムコミックス』と『ロックマンギガミックスVOL.3』予約開始のご案内をメインに、東京創元社さんの復刊タイトル、幻の画集『モンス・デジデリオ画集』、非売品絵本だった『クラリとティンのたび』などをご紹介したのですが、結果は「うーん、反応イマイチ」という感じでした……。「復刊ドットコム的」には反響が大きいであろうと個人的に予想していた『モンス・デジデリオ画集』には、やはり皆さんご興味を持っていただけたのですが、肝心のメインタイトルがさっぱりでは言い訳しようがないですね。ここら辺のユーザーの皆さんの期待に添えない感じが歯がゆくもあり、次回に向けての自分自身の発奮材料にもなったりします!

まっ、メルマガのおさらいはこのぐらいにして、今回からWebマスターである私のお仕事をぼちぼちと紹介していきます。

Webマスターとは、まぁひと言で言ってしまえば、Webサイトの管理人です。ホントそのまんまだ(汗)
ただ、復刊ドットコムの場合、ネット書店としての役割も大きいので、現状はサイト管理人とネット書店店長(代理ぐらいが妥当ですが)を半々で兼ねてやってる感じです。Webマスターとしては、毎日ユーザーの皆さんから寄せていただくたくさんのご要望に応えたいと日々粛々と業務を行っているのですが、なんだかんだ他の業務も絡んできてしまって、なかなかすべての要望に応えきれていないのが実情。そういう時は「あー、体がもう一個あれば」などと思うのですが、総じて自分の非効率さから来るダメダメなワークスタイルじゃ、例え二人になってもたいして変わらないんだろうなぁと半分諦めモードに入ってしまいます。どっちやねんって感じですよね(笑)

結局、今日もやりたい業務ははかどらず、このブログを書いて静かに1日が終わるのでした……。明日からまた頑張ろう。

投稿時刻: 午後 07:25
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2009年7月20日 (月)


あなたのハートを、キャッチ!キャッチ!キャッチ!

復刊ドットコムWebマスター、熊野です。

初っ端からいきなりドンずべりました、すいません(汗)
いま、とある場所に復刊ドットコムの新しいバナーを掲載しようと色々動いてるんですが、そのバナーにちょっとしたキャッチコピーを載せようと社内であれこれ検討しています。副編集長の二宮さんを中心に、4月から新しく仲間に加わっていただいた経営企画のFさんと、あーでもない、こーでもないと何度か意見を出し合ってはいるのですが、どうもしっくりとくるフレーズがみつかりません。こういうとき、自分のセンスのなさに凹みます……。

そもそもキャッチコピーとは、読んで字のごとく「人の目をひく広告文」なわけですが、これがなかなか奥が深くて難しいんですよね。なんせ予備知識のない人に対して、その商品なりサービスなりの魅力を一瞬で伝え、なおかつ興味を持ってもらわなければいけないのですから。ある意味、ヒット商品となりえるかは、キャッチコピーの出来ひとつにかかっていると言っても過言ではありません。

食品の広告を中心に広告業界では、よく「シズル感」なる言葉が使われますが、これは美味しそうな食べ物のイメージから食欲や購買意欲を想起させるというもので、人間の深層心理に直接働きかけるこの手法にすっかりやられてしまったという方も多いのではないでしょうか。

数あるキャッチコピーの中でも個人的に特に秀逸だなと思うのは、JR東海が京都観光キャンペーン向けに足かけ17年にわたって採用している「そうだ 京都、行こう。」ですね。簡潔な言い回しながら、京都に行きたいと思わせる効果が抜群! のどかな音楽と美しい京都の風景に、このキャッチが寄り添うように重なるテレビCMは、なんとも余韻ある素敵な“作品”だと思います。

アイデア枯渇気味ですが、とりあえずもうちょい精進してみます。あっ! これはと思うキャッチコピーが思い浮かんだ方は、ぜひ熊野までご連絡ください(笑)

投稿時刻: 午後 06:16
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2009年7月14日 (火)


ブログ再開!

復刊ドットコムWebマスターの熊野です。
前任のディレクター、ともお氏が3月をもって退任となり、私がこのブログを引き継ぐ形となりました。

昨年末のブログ停止宣言から約7ヶ月…会社も、このブログも心機一転、本日より再始動いたします!

そして、もう一点ご報告。こちらも長らく更新が停止していました復刊活動レポートも、同じく本日より更新を再開しております。

復刊ドットコムの活動報告は復刊活動レポートで、私の個人的なご報告(!?)はこのブログで、それぞれ随時展開していきますのでお楽しみに!

投稿時刻: 午後 09:24
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2008年12月 9日 (火)


ブログ、停止します。

ディレクターの、ともおです。

色々とありまして、こちらのブログをお休みすることにいたしました。自粛です。ちょうど、他の業務も切羽詰ってきているところですので、そちらに専心したいと思います。復刊情報については、復刊活動レポートでご案内していきますので、ご参照ください。宜しくお願いします。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年12月 8日 (月)


異次元からの挑戦

ディレクターの、ともおです。

となりの会社の人間が全員、異次元人にすり替わっているから気をつけなさい、と十代の頃の冨田靖子さんに警告されるという不思議な夢を見て目が覚めました。たしかに、異次元人の侵攻には注意が必要です(そうか?)。先日、「二次元キャラと法的に結婚したい」という署名運動が盛り上がっているということがニュースにもなりましたが、現時点ではまだ3,000人に満たないようなのでもうひと頑張りですね。どうせなら、もっと高次元を目指そうということで、今回、おすすめしたいのが、L・P・デービスの『四次元世界の秘密』(あかね書房、少年少女世界SF文学全集収録)と、さらに上の次元を行く『五次元世界のぼうけん』(あかね書房、国際児童文学賞全集収録)です。この二作品、復刊ドットコムの未復刊児童書リクエストの中では、かなり高位にランキングされているものです。1960年代の終わりから70年代初頭の児童文学全集は、かなりグレードの高い本が目白押しなわけですが、今、そのラインナップを見ていても、やるなあ、と思ってしまいます。児童向けSF作品全集は、岩崎書店さんのものは新装復刊されていますし、国土社さんのものは、復刊ドットコムから復刻で甦りました。まだまだ、注目すべき濃い作品は残されていますので、少年少女時代の異次元ロマンに胸を躍らせてみるのも一興です。

『四次元世界の秘密』は、わりとスタンダードなジュニアSFですね。少年たちが消えた科学者の謎を追って(これは黄金パターンですね)、強力な地場発生装置を通り、四次元世界に到達するとそこには・・・という感じ。イラストも物々しく、解説でも不思議な四次元がらみの失踪事件などを詳細に紹介していたりと、時代感覚も含め、実にそれっぽい作品です。一方、『五次元世界のぼうけん』は、児童文学の著名な賞であるニューベリー賞を受賞した作品。こちらは児童文学系ファンタジーですね。『惑星カマゾツ』(サンリオ発行)というタイトルでも翻訳されてもいます。ちょっと変わり者の姉弟が主人公で、やはり失踪してしまった科学者のお父さんを追って、空間と時間を跳躍する五次元運動を用いて、惑星カマゾツに到達するとそこには・・・と、パターン通りですが、児童文学系である妙味は、姉の複雑な心理状態や屈折感ですね。ちょっとした天才児なんだけれど、周囲からは低能児と思われて浮いてしまっている姉弟の設定が良いんですね。『氷の海のガレオン』もそうでしたが、こう、先に進みすぎていて学校の同級生には受け入れてもらえないタイプの子どもという像は、作品のモチーフであり続けますね。こういう主人公って、読書するタイプの子どもたちにとって共感があるのかも知れません。同じ教室の中にいながら、一人だけ別次元にいるような、ちょっとした疎外感と優越感を同時に感じている、そんな子どもなのだから。さびしんぼー。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年12月 5日 (金)


M色のS景

ディレクターの、ともおです。

沼正三だと言われる、天野哲夫氏が亡くなられました。沼正三は、覆面作家のペンネームであり、その正体が誰か、ということがずっと取沙汰されてきた名前でした。共同ペンネームなのだとか、ニセ物であるとか、諸説ささやかれていたようですが、『家畜人ヤプー』に、天野哲夫氏が執筆した部分があることは確かであり、そうした意味では、沼正三のひとりである天野哲夫氏が亡くなった、ということになるのかも知れません。ある意味、そうした周囲の騒動も含めて、沼正三が書かれた『家畜人ヤプー』という奇書の、奇書たる幻想をもりあげているような気もします。戦後のベストセラー史の中でも有名な『日本人とユダヤ人』を書いた(ユダヤ人)作家、イザヤ・ベンダサンも、日本人作家、山本七平氏である、というのが、ほぼ確定の状況ですが、こうした謎めいた覆面作家の存在も、読書世界を彩るスパイスなのかとも思います。未だに東洲齋写楽論争にも決着がつかないところですが、いつか歴史上の大発見があって、答えは出るのものなのでしょうかね。こうしたことは、謎のままにしておいても良いかな、と思えるこの頃です。

さて『家畜人ヤプー』という作品。日本人男性が最下級の奴隷として白人女性に奉仕し続ける、遥か未来社会に連れ去られた現代の日本人青年の話だったな、と記憶しています。なにより「家畜人」というインパクトのある言葉には気おされます。翻案されて、石の森章太郎氏の手でコミック化もされていますが(復刊ドットコムでもリクエストが多数集まっています)、まあ、実に嗜虐的な内容の物語です。これがSFというよりは、幻想小説として、文学的に評価されているのは、ひとえに三島由紀夫氏がこの作品に極度に惚れ込んでしまったことが要因となっています。これは、文学者たちによるマルキド・サドの再評価に近いものがあるやも知れません(両方とも澁澤龍彦氏が推しているということもあるな)。

そういえば『愛の処刑』という三島由紀夫氏が書いたと噂されている小説(これ、中学の男子教師が男子生徒の前で切腹して見せるという同性愛小説なんですが、文学的完成度としてはどうなのかなあ、という印象でした)があり、ついには三島本人が書いたものと確定したというのも記憶にあるところです。覆面作家の覆面の下がバレバレだったというケースだったわけですが、詳しくは、伊藤文学さんのブログでどうぞ。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年12月 3日 (水)


ブックマンカインド

ディレクターの、ともおです。

復刊ドットコムをご覧になっている方から教えていただきました。「全国の自称ー書店員と本好きの為の情報&意見交換サイト」という『ブックマンカインド』さんです。業務の参考に復刊ドットコムをご覧になっている書店員さんも多いと聞いておりますので、復刊ドットコムとの親和性もあるかも知れません。こちらのサイトは、掲示板を中心にして、匿名で本や出版業界の話をできる場所なのですが、(いま書店員)とか、(出版業界のひと)とか、(読書好き)であるとか、属性を明示できるところがヒネられているところではあります。「業界の人」が多く参加されていて、立場を明示されているというところが、通常の読書コミュニティとは違うところですね。ここから新しい出版業界でのムーブを作り出すことを目指されているのかも知れません。ということで、色々なトピックが立っていますので、是非、興味のある方はご覧になっていただければ幸いです。

僕は、取次を軸足にして、書店(オンライン)、出版社、と本に関する仕事をしてきましたが、個人的には、どうも業界的な感じ、が苦手です。読書について話をすることは好きですし、仕事上の立場のおかげで、知りえない情報を知ったり、なかなか関われないような方たちとも話をさせていただいたこともありますが、なんとなく、業界的なオトナの世界とは未だに線を引いている自分がいます。ビジネスならビジネスとして割り切れるのですが、読書、という個人的行為との切れ目が良くわからないところがあって困ってしまうのです。僕自身が趣味を仕事にしてしまったことの功罪でもあります。復刊ドットコムも、読者の気持ちをビジネスにつなげる試みなのか、読者の気持ちに純粋に応えるための場所なのか。そのあたりの塩梅が難しいところです。読者の方たちとの交歓があってこその本の仕事だとは思うのですけれど、そうした場所を維持するための経営的課題もまた重要です。そのあたりの曖昧さが厳しいところですね。「僕に会員資格を与えるクラブには入りたくない」というのは有名なジョークらしいのだけれど、「僕をギョーカイ人にする業界には入りたくない」というのが僕のジョークです。いや、本当は社交能力がなくて、どの業界筋のお付き合いにも出て行く根性がないというのが真実なのですが。いや、実に社交界へのデビューは難しいものです。個人的に、ささやかな読書ポータルを作って、ちまちまと好きな本の話をしていたいという、ご隠居モードを準備中のこのごろです。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年12月 1日 (月)


四桁、突入

ディレクターの、ともおです。

このメッセージブログのエントリーも、今回で1,000件目となります。もともとは左田野専務(当時)の連載コラムを、2005年7月1日から、こちらのシステムに移行させたものです。そこから数えて、ちょうど1,000件の記事が続いたことになります。2005年7月というと、ちょうど僕がブッキングに正式着任した頃でした。ココログのプラットフォームを利用していますが、こちらの記事に書かれているように、スタイルシートを親会社の日販のシステム部の方たちに作成していただき、色々とサポートしてもらった記憶があります。当時、手伝っていただいた日販システム部の今西さんが現在は鬼籍に入られていることは痛恨の極みです。歴代のこのブログの書き手たちも、復刊ドットコムならびにブッキングを去っていき、残されたメンバーで、最後の灯を守っています。現在の復刊ドットコムは、ディレクターとはいえ、専任ではない僕や、ブッキング編集部が多少、手伝いをしながら、なんとかアルバイト二名が運営してくれている現状です。リクエストサイトということでは、サイトを運営する原資にはならず、書籍販売を並行することで、なんとか収益を得て、細々と命脈を保っています。「復刊を応援するサイト」としての存在意義はあると自分たちは信じているところですが、理想とビジネスの狭間で、何をするべきか、をもっと明確にしていかなくてはならない時期にきているようです。このブログ自体も、担当者がやめていく度に何度も閉鎖しようとの話をしていたのですが、なんとなく続いています。このまま続くかどうかは今後の担当者次第ではありますが、どうぞごひいきにと申し上げつつ、1,000件目の節目のご報告とさせていただきたいと思います。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年11月28日 (金)


読書管理系サイト

ディレクターの、ともおです。

「読書」という趣味は、いたって個人的なものなのだけれど、多くの人たちと感想を共有したい方や、ともかく情報を早く入手したいという方のために、ネットでの読書管理をサポートするサイトがいくつかあります。そこにさらにアフィリエイトプログラム(紹介報酬)もくっついて、擬似書店として、ちょこっとお小遣いももらえたりするものもある。復刊ドットコムも、広義では読書サイトですので、そうした友軍としてネットで読書を楽しむことを推進していきたいと思っています。今、増えている読書管理系のサイトのこうした試みをイイゾイイゾと応援していきたいのです。そして良ければ、色々と連携させていただきたいなあ、なんてお願いしたいところでもあります。もはや老舗になった『みんなの書店』『たなぞう』あたりから始まって、こうした読書管理系サイトが、かなりの数にのぼっています。ということで、個人的に、面白いなあと思っているものをいくつかご紹介します。

■メディアマーカー

メディアマーカーは「情報メディアの記録・管理・共有ができるWebサービスです。本や雑誌、CD、DVD、ゲーム等のアマゾン取扱品、Webサイトのブックマーク、独自アイテムなど、あらゆる情報メディアが一括管理」できるサイトです。新たについたアンケート機能や、図書館検索などユニークな機能があります。本に限らず「情報メディア」全般の管理ができ、「Webページ」や「ブログ」も登録できるのは目新しいかと。本やDVDではなく、同一の「ブックマーク」をしているユーザー同士が連関できる機能は面白いですね。

■読書メーター 

「読書メーター」は「最近読んだ本のページ数や冊数をグラフにしてあなたの読書量を記録・管理するwebサービス」です。ユーザーの個人ページにどんどんと読んだ本が記録され、グラフ化され、ビジュアルで見えるのが面白いところです。この本を好きな人は、どんな本を読んでいるのか、なんて覗きに行った時、その人のグラフを見ると一目で、(量的な意味で)どのぐらいの読書家さんかわかるわけです。読書というものを量的に捉える試みが面白いですね。姉妹編の「鑑賞メーター」もついております。

■Flinker.jp(えふりんかー・じぇーぴー)

復刊ドットコムの生みの親でもあるエンジニア、二渡さん率いるカブトオフィスが作られた「探す!見つかる!ボクらの本の情報サイト」です。著者単位の階層化された最新出版作品リストを提供することが特色です。Amazonの書誌情報より自動で更新されるため、適切な検索ワードを設定さえすれば、永続的に利用可能な著者新刊の情報源となります。自動で検索・更新してくれて、ファンの人が情報の妥当性をメンテナンスしてくれる著作一覧が欲しい! という願いを実現しました。Amazonとの情報連関が密なので、コミュニティというよりは、新刊を、もらさず購入するために便利な情報サイトというイメージがあります。タイプ的には「新刊.net」と近いかと思いますが、アマゾンのレビューなどが見やすく連携しているのが個人的には嬉しいところです。

■ ブクログ

『最新のテクノロジー(JavaScript)を駆使した画期的なインターフェースを装備。あなただけのヴァーチャル本棚が完成いたしました。アマゾンとの連携により書籍・CDを登録、あなたの所有欲を満たします。書籍・CDにはランク、レビューも登録可能』というもの。ヴァーチャルに手にとれるような「自分の本棚」をweb上に設置できるのがブクログの楽しいところです。画像がない本も並べたいのですが、本棚としての完成度が落ちるのが悲しいところ。だんだんと機能開発されてきていますが、「本棚.org」と比較されると面白いかも。

他にもまだまだ沢山、あります。もっと有機的に感想同士がつながって、同じ志向性を持つ人と人を結びつけるソウルメイト探しの機能があるサイトや、リコメンドエンジンを中心に機能させて、関連商品の紹介を強化しているところなどもあります。僕が知らないところで面白いものも沢山あるのだろうと思います。中学生の頃に、読んだ本や見た映画なんぞをノートに記録する、ということをやっていました(ひいい恥ずかしい)。今は、こういうサイトが沢山あるので、自分の趣味を記録して、さらに公開することもできるわけですね。僕は、むしろ、本について感想を書くなら、自分のブログで、じっくりと長文で書いて、そこを基点にして、コメント機能や掲示板機能で、もっと深く話ができたら良いなと思っています(そうした意味では、こうした管理系のサイトの個人ページとブログを密接につなげるタイプのものがありがたいのですが)。手帳のようにサイトを使う汎用管理ツールというよりは、表現とコミュニケーションの場所として、読書を発展させる場所があっても良いかな。良い部分だけ活用して、パーツとして組み合わせながら、自分で楽しめる読書の場所を作ってみたいなと思っています。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年11月27日 (木)


本をすすメール

ディレクターの、ともおです。

SNSの読書コミュニティなどを見ていると、『私に○○○な本をすすめてください』というような書き込みを良く目にします。感動できる本を、とか、爽快な本を、とか、泣ける本を、などと抽象的なテーマを振ってくるものが多いですね。そういう時、僕はどんなテーマがきても、山田悠介さんの『リアル鬼ごっこ』を薦めています。嘘です。でも、わりと薦めている人が多いかなあ、と思う本が『リアル鬼ごっこ』ですね。何故、ここで『リアル鬼ごっこ』を出すのか、というタイミングで登場します。『リアル鬼ごっこ』の振り幅はそんなに広いのか。僕は『リアル鬼ごっこ』は、最初の文芸社版を読んだのですが、その後、文庫化に際して、大分、手が入っているとも聞いているので、現在は、多少、内容が変わっているのかも知れません。自費出版なのに、重版がかかったことで話題になっていた頃ですので、当時は、一般小説というよりも「珍しい本」としての認識でした。ですので、普通の小説のようには認識していなかったのですが、その後の世の中への受け入れられ方を見ると、ああ、こうした作品が若い読者層に求められていたのかも知れないな、と目を見張るものがありました。『バトルロワイヤル』も賛否両論でしたが、『リアル鬼ごっこ』と比べると、最初から商業的ラインを超えていたのではないか、という印象さえ持ちます。そういえば、両方とも映画化されていますね。たまたまご縁があって『リアル鬼ごっこ』の最初の担当の編集の方とお話させていただいたことがあって、出版にいたる経緯などを伺いましたが、これは今後の「出版というもの」を考える上で、とても興味深いお話でした。ともかく、『リアル鬼ごっこ』は、小説界に「異種格闘技」で参戦した、既成の概念を覆す作品であったことは確かですし、そこから沢山の付加価値を世の中に生み出した小説だと思います。是非、乙一さんや、日日日さんの作品と読み比べて欲しい気がします。一体、何が違うのか。ここに、足りないものや、溢れているもの、が見えてくるのではないか、と思うのです。

ところで、こうした『本をすすめてください』系のコミュを見ていて、「薦められている作家」の現在のトップは東野圭吾さんでしょうか。伊坂幸太郎さんも多いですね。宮部みゆきさん、吉本ばななさん、そして、村上春樹さんも健在です。自分にとって面白い、ではなく、誰かに薦める、となると、想定読者の方の嗜好性や許容範囲を考えることになります。袖すりあうも他生の縁、であるところのネットで、行きずりに本が紹介しあっている場所では、汎用で受け入れやすい作品が選択されるのかも知れません。本を薦めるにしても、復刊ドットコムユーザーの皆さんに向けて発信している本は、「復刊ドットコム的なもの」を志向していて、漠然としているのでまだ良いのですが、一人の人に範囲が狭まってしまうと、逆に難しいものになってしまうのは不思議です。僕は、最近、自分が面白いと思っているものが、汎用性があるのかどうか、かなり自信がなくなってきてしまい、感想文は書けても、お薦めはできない自己不信状態になっています。例えば、SFを読んだことがない、という人に、SFを薦める時には、とりあえず、ハインラインの『夏への扉』か、ジェームス・P・ホーガンの『星を継ぐもの』あたりを選択すると思うんですが、翻訳モノというだけでもハードルが高いのか?、などと考えてしまうときりがないものですね。

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2008年11月26日 (水)


アンツルとは誰か?

ディレクターの、ともおです。

今年、生誕100年を迎えられる1908年(明治41年)生まれの方たちのお名前を一覧で拝見しておりました。伴淳三郎、長谷川一夫、マキノ雅弘、菊田一夫、杉浦茂、東山魁夷、朝比奈隆、ディック・ミネ、南條範夫・・・。昭和元年に17歳だった皆さんですから、その後、まさに昭和を彩る活躍をされた方たちです。ご存命の方はいらっしゃいませんが、昭和の文化史に足跡を刻んだ、その記録と記憶は遺され、映像作品や小説や絵画などに遺されたものから、僕のような昭和後半の生まれの人間も多大な影響を与えられてきました。そういえば、1939年(昭和14年)のマキノ監督の手による『鴛鴦歌合戦』という日本初のオペレッタ映画があるのですが、マキノ監督も、出演されていた同い年のディック・ミネさんも、当時、まだ31歳だったんですね。今見ても、その、おバカパワーに圧倒されること間違いなしの作品ですが、これが日中戦争の戦時下に作られていたという時局を意識すると、更に感慨深いものがあります。復刊ドットコム的には、こうした大メジャーなお名前だけではなく、同じ1908年に生まれた方でも、やはり茂田井武さんや、安藤鶴夫さんなどをご紹介したいところです。昭和の文化を支えた人々の偉業は語りつくせないものがあります。

今年、生誕100周年を迎える茂田井武さんについては、現在、記念復刊が相次いでおり、復刊ドットコムでも、全商品を取り揃えてご案内しなければと計画中です。東京の、ちひろ美術館では『生誕100年  夢と記憶の画家 茂田井武展』が11月30日まで開催中ですので、是非、お立ち寄りいただきたいところです。現代日本の絵本文化の前身として「童画」というジャンルがあります。国内絵本発展史はとても興味深いものがあって、断絶している童画の系譜については、多々、言及したいところでもあるのですが、そうした中で味わいのある素朴な画風が素敵な茂田井武さんの作品には、注目していただきたいのです。こうしたアニバーサリーに光があたることで、新しいファンも増える好機かと思っています。とりあえず、童心社さんの復刊『野ばら』だけ扱わせていただいたのですが(この本、山本夏彦さんの解説なので、ファンの方は是非)、まとめて復刊ドットコムでも特集したいと思いますので、いましばらくお待ちください。そして、もう一人、1908年生まれの昭和文化を彩る巨人といえば安藤鶴夫氏。ちょうど僕が生まれた頃にお亡くなりになったこともあって、リアルタイムでは全く知ることもなく、後に古書などで、その文筆業を拝見してきた方です。落語や芝居などの芸事の評論、また食エッセイなど、その語り口には不思議な味があり、当時の時代感覚も含めて楽しませてもらっていたのですが、同時代人としての評価はまた複雑なものもあるとか。全部ひっくるめて、1908年生まれの方々です、とご紹介するのには、ジャンルもさまざまで、主たる活躍年代も微妙に違うところなのですが、その遺されたものを偲び、現代にも通じる良さ、には、どんどんと触れていきたいと思うところですね。

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2008年11月23日 (日)


苦しいのは私だけじゃない

ディレクターの、ともおです。

国内の個人消費の冷え込みが自動車の販売数に影響を与え、各主要メーカーでは減産の動きが目立つとの記事が新聞に載っていました。注目は、それにより期間労働者や派遣労働者が数千人単位で大幅に削減されているということで、昨今、話題の焦点にもなっている労働弱者の問題がまた取り沙汰されそうです。こうした世相を鑑みるに、思いだされるのが鎌田慧さんのルポ『自動車絶望工場』です。鎌田氏の視点は鋭く社会の実相に切り込み、長年、末端であえぐ弱者の立場になったルポルタージュを著されてきましたが、そのデビュー作となった『自動車絶望工場』は、トヨタの一期間工(季節工)として従事した衝撃の潜入レポートでした。70年代後半ですので、すでに30年も前のことですし、時代背景も労働環境も違うので、この本が提起していた労働現場の状況というものが依然として継続されているのかどうかはわかりません。また、同時代的に見ても、鎌田氏の視線の多少の感情過多はあったかも知れないは、現在の冷静な判断として思うところです。鎌田氏は高校を卒業した後、工場のライン労働者として働いていた経歴があり、記者でありながらも、より親身な視点で、一労働者を見据えています。『女工哀史』の細井和喜蔵氏の視点に通じるところでもあるのですが、果たして、現在の労働者の実相はどこにあるのかは、リアルタイムのルポを見ていくべきでしょうね。『蟹工船』も映画化されるということで、労働者哀史を考えることもまたひとつのブームのようですが、古きを知ることで、未来が拓けるなら良いですね。弊社も昨年から人数が半減しており、自分もまた、一労働者として人員整理の対象となることも遠くないと思われる状況ではあるので、その覚悟と、後の生き延び方は、いつも意識していないといけないのでしょう。なかなか安定した生活は得難いものです。ふう。

ところで『自動車絶望工場』という本のタイトルには、かなりインパクトを受けた記憶があります。その前に後続刊の『ロボット絶望工場』という本を知ったことの方が先で、当初は凄いタイトルのSF作品だな、と思ったわけですが、ただの勘違いでした。実際は、ロボット化が進むハイテク工場の「隙間仕事」で、技術者や労働者としての「誇り」を持ちえない工場従事者たちの人間疎外の状況が克明に描かれる本であったのでした。望みが絶たれる→「絶望」という言葉に、他の名詞がつくと、凄味がありすぎるのですね。「絶望工場」ってなんだ、と思わせる、その衝撃。「絶望商店」「絶望家族」「絶望警官」「絶望教師」(「絶望先生」という漫画はありますが)、なんでも絶望がつくと、かなり凹んでしまいます。しかし、惹かれる、というか、刺さるタイトルであるのは何故だろう。ブルボン小林(長嶋有)さんの『グッとくる題名』という本の中で、本のタイトルはなるべく多くの人に心当たりのあるフレーズを使った方がヒットする、というような記述がありました。このところ、復刊ドットコムでは、復刊されたH.S.クシュナーの『なぜ私だけが苦しむのか』が良く売れています。これも、多くの人に心当たりのあるフレーズなのかも知れません。

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2008年11月22日 (土)


23日は一葉忌

ディレクターの、ともおです。

復刊ドットコムを運営しているブッキングの出版お手伝い系ビジネスでお付き合いのある原昭二先生から、11月23日の「一葉忌」にはブッキングの所在地にもほど近い本郷の赤門前の法真寺では「本郷一葉忌」が行われ、一葉が在していた菊坂通りあたりも賑やかになりますよとのご連絡をいただきました。一葉が家計をやりくりするために通っていた旧伊勢屋質店と原先生の法人事務所も程近いとのこと。そうか、一葉は生活苦の人であったのだな、ということを思い出しましたが、そんな方がいまや五千円冊の肖像画になっているというのは皮肉ですね。ブッキングも神田駿河台から本郷に越してきて半年以上となり、喧騒の御茶ノ水を離れ、江戸、明治の名残も床しい本郷の地に安住して思うのは、とても過ごしやすい、ということです。個人的な感想としては、目黒区の祐天寺のオフィスに勤めていた時と同じぐらいゆったりとした気分です。なにより親会社が目に入らないのが本郷の良いところですね(どれだけ苦手なのかという感じですが)。そんな昔懐かしい風情を満喫できる本郷で、11月23日(日)に「本郷一葉忌」が行われます。台東区でも一葉記念館を中心にイベントが行われるそうですが、本郷はより人肌で温かみがあるイベントだとのこと。是非、法真寺にお立ち寄りください。

さて、樋口一葉、といえば、日本の女流小説家の草分けですが、明治28年に『たけくらべ』を発表し評価を受け、続々と作品を発表しながらも、翌年、29年の11月には肺結核で25歳の若さで亡くなる、という、あまりにも惜しまれる夭折の人でありました。僕は、父親が揃えていた一葉の全集や日記などが数多く家にあったので、それほど熱心ではなかったものの良く目にしており、流麗な擬古典調の美文にやたらと惹かれていた学生時代には、初期作品の『闇桜』など、そのエキセントリックな少女テイストも併せて、凄いなあ、と感心していた記憶もあります。夏目漱石と一葉は親同士の付き合いがあって、一葉と漱石の長兄との縁談も計画されていたが破談になった(漱石自身との縁談だったというのも何かで読んだ記憶があるのですが)などの文学こぼれ話的なものも、明治文学世界への憧憬を感じさせられるものです。作品は青空文庫さんでもカバーされていますが、日記までは電子データ化されていないのかな。しかし、各種資料も充実の模様です。

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2008年11月19日 (水)


挿絵、漫画の発展史

ディレクターの、ともおです。

会社に徳尾書店さんの目録が届きました。徳尾書店さんは店舗のない通信販売専門の古本屋さんです。戦前から戦後にかけての古い漫画、音楽、映画、芸能、美術関係書などを中心に取り扱われていますが、今回の目録は「特集・貸本漫画」ということで、昭和三十年代の貸本漫画を中心にカラーページもふんだんに紹介されています。なんというか、息を呑む凄い目録です。マニアの方は垂涎の本ばかりが集まっているのではないでしょうか。昨今、マンガショップさんや、小学館クリエイティブさんを中心に、また大手の出版社さんでも、昭和三十年代以前のコミックの復刻再刊が続いていますが、まだまだ光の当てられていない本があるのだ、ということを思い知らされる目録です。古書というものと、復刊書籍というものは、似て異なるもので、完全に復刻されたとしても、前者と後者は意図の違うものとなります。『マキの口笛』や『ペスよおをふれ』など、このところ復刊された本のオリジナルも目録に並んでいますが、こうして同時代の本に囲まれている中にあってこそ、その本の本来の存在感を感じます。復刊系出版社さんは、果たして、今後、どの本に、新しい光の当て方をして、現代によみがえらせてくれるのか楽しみなところでもあります。

戦前、戦後の抒情画について、色々と調べていたことがあります。僕は、稀代の挿絵画家、中原淳一さんと同時代に活躍され、少女画から童画までをカバーされていた松本かつぢさんのファンでした。この世界には、けっこう床しいものがあって、惜しむべき文化かな、と思っているのですが、少女雑誌は昭和三十年代を境に、コミックへと移行していきます。こういうのを見ていても、やはり内藤ルネさん、藤井千秋さんあたりが抒情画家としての再末期の方たちだなあという印象。わたなべまさこさんや、ちばてつやさんのように漫画として活躍された方たちもいれば、高橋真琴さんのように、時代を越えて少女画を極めていかれた方もいる。こうしたモードを時代の変遷で見ていると面白いですね。一方、少女小説の方は、これもコミックに吸収される一方で、草初期のコバルト文庫には佐伯千秋さんや、吉田としさんのような、まだなんとなく旧来の少女小説的匂いをもった作家さんがいたりする。ジュニア小説がライトノベルにシフトするには、もう少し時間がかかるわけですが、さらにここに児童文学側の攻勢もあって、ヤングアダルトとジュブナイルの発展史も紐解いていくとかなり興味深いものがあります。どなたか考証系の評論家の方がまとめてくれないかなあ、と期待しています。榎本秋はやらないのか。

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2008年11月18日 (火)


こぐま、ではなく、おぐま

ディレクターの、ともおです。

図書館で、ふと目がとまった『小熊秀雄童話集』(創風社)を借りてきて読んでいました。2001年に発行されたものなので、ちょうど生誕100年を記念して刊行された本かと思います。何故か周囲に、詩人、童話作家である小熊秀雄を愛好される方たちが多くて、そうした影響で作品を読んだことがあったのですが、実は、「紙の本」になっているものを読むのは、はじめてでした。小熊秀雄の愛好者の方たちは、青空文庫を中心に、かなり積極的にネット上で完璧な小熊秀雄アーカイブを作り上げようとされておられるので、現在では、わりと簡単に読める作家さんになりつつあります。実際のところ、それだけのファンがいる方ではあるので、紙の方でも復刊活動は進んでいて、近年でも何冊か小熊秀雄作品が刊行されています。考えてみると、電子データ上でしか読んだことのない作家さん、というのも、何人かいます。将来、「紙で残されている小説」は稀少で、「電子データ」としてサーバー上に保管されていることで、永遠の命を保つことになるのではないか、という未来予測ができるものです。ネット上での文字組みが、プラグインソフトを使わなくても、もっと鑑賞に適するものになれば電子読書の発展は進むのだろうな、と思います。

今回、読んだ『小熊秀雄童話集』(創風社)は、年表や解説(木島始氏だったりして)も充実していて、小熊秀雄氏の文学的背景や、時代の中での位相など詳しくわかるようになっていました。興味が出たので、児童文学史側からはどう評価されているのか(児童文学オンリーではない作家への「児童文学村」からの評価というのも興味深いものなので)、そのあたりも調べてみました。ネットだと、ついぞ単体で作品を読んでしまうのですが、本にまとめられている場合、周辺記事なども充実していたりして、より作家像、作品像を時代感覚や背景を踏まえて捉えることができるようになります。例えば、著名な『焼かれた魚』という作品。焼かれて食卓に供されようとしていた秋刀魚が、どうしても海に帰りたいために、自分の身体の肉を与えることを報酬にして猫やネズミや鳥に運んでもらうものの、肉を食われては、途中で棄てられ、海につく頃には、もう殆ど身体が残っていないという、哀しい童話です。ここにあえて、プロレタリア文学としての寓意を見出そうとしない方が、作品鑑賞の立場としては、正しいのかどうか。この本の書かれた時代や、著者の思想的背景などを見るか見ないか。電子データだと、のっぺらぼうのテキストと対峙することになるので、ある意味、純粋な読書になることはなります。出版形態もまた、ひとつのコンテクストであり、メタファーなのだと思うところではあるので、単独の電子データとしてテキスト化された作品の位相が、内容への評価をどう変えるのかは興味のあるところですね(そういう調査や論文があったら読みたいな)。青空文庫さんの小熊秀雄全集のプロジェクトページは、かなり充実しつつあって、周辺情報も網羅しつつ現在に至っています。一概に紙の出版物の方が詳しいという時代でもなくなってきたということでしょうね。がんばれ青空文庫。

こうした電子データによる書籍のことを考えていると、今から二十数年前に書かれていた小林恭二さんの初期作品『小説伝』を思い出します。芥川賞候補にもなった作品。孤独死した老人が書いていた世界最長の小説は大容量ディスクに遺されいて、それを読破しようという読者たちの試みが戯画的に描かれる一大叙事物語。当時は、2DDのフロッピーディスクが主流だったので、まだ空想の世界の出来事だったわけですが、いつの間にか、世界最長の小説が収まるぐらい莫大な容量のディスクも家庭ユースになっていますね。物語は、ほとんど紙の書籍が発行されていない時代を舞台にしていますが、それもまた遠くない話かも知れません。想像された未来に、本の世界はどう近づいていくのでしょうか。・・・考えて見ると復刊ドットコムは時代に逆行しているのかなあ。

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2008年11月16日 (日)


『さびしがりやの彼女』

ディレクターの、ともおです。

中国でのニュース。拾った2匹の子猫を飼っていたら、だんだんと大きくなって、体重が15キロにもなり、あげくの果てに羊を食い殺したりしたので、不審に思って調べてもらったところ、国家1級保護動物の「ユキヒョウ(雪豹)」と判明したそうです。・・・途中で気づかないのか、とツッコミを入れたくなるところですが、自分も現在、子猫を育てていて思うのは、毎日、良く食べ、良く遊び、かなりのスピードで成長していくので、その成長ぶりが猫として異常なことかどうかわからないんですね。しかし、体重15キロでも、猫のようにじゃれるのだろうか。子猫のツメでも難渋しているところではあるので、かなりハードな生活になるかなあとは思います。

このニュースを見て、多くの方たちが想起されたようですが、遠藤淑子さんに『さびしがりやの彼女』というコミック作品があります。猫だということにして、気づかなかったフリをしてユキヒョウを飼っている青年の話。この作品が秀逸なのは、物語がユキヒョウ視点で描かれていることで、なかなか洒落ています。数ある遠藤淑子さんの好短編の中でも、とても好きな作品です。人気の漫画家、遠藤淑子さんには、復刊ドットコムにも数多くのリクエストと得票が集まっていますが、ほとんどの作品は漫画文庫になって読めるのではないでしょうか。自分のような、むくつけき大男が、『花とゆめ』連載の、いわゆる白泉社系漫画の魅力に気づかされたのも、遠藤淑子さんや川原泉さんなどの、少女漫画云々以前に、洒脱なストーリー構成や、ウィットに富んだ台詞など、少年漫画にはない世界観を持った見事な作品を描かれる作家さんがおられたからです。今回のニュースも、ヒキヒョウを飼う=遠藤淑子、という書き込みがネット上で見受けられたのも、嬉しいところでした。多くの人たちの記憶に作品が生きているのだなと思います。

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2008年11月15日 (土)


ビンづめ、し放題

ディレクターの、ともおです。

子どもの頃に風船に手紙をつけて飛ばしたところ、大人になった数十年後の自分のところに返事が戻ってきてビックリ、なんていう話を良く聞きます。レアな状況で本人に戻ってくるとニュースになることもあります。風船以前は、海に放った「ビン」に詰めた手紙が、穏やかならぬドラマを生んでいたのではないかと想像されます。誰でも、そんな「どこかの誰か」に「メッセージ」を送りたい願望があるのかも知れませんが、インターネットの発達によって、そんなことが簡単に出来るようになり、かえって味気ないものになってしまって、古き良きロマンも「危険」と警戒されるようになりましたね。まあ、知らない人からきたメールは開封しない方が無難ですものね。さて、一部で流行っているようですが、そんな古き良き「ビンの中の手紙」を、ネット上で再現しようというサイトがあります。かつてはボトルメールというサービスがあったわけですが、ビジュアル的にはこんな感じの方が良いかな。送っても良し、拾っても良しのようですが、過度の期待をせず、インスピレーションを得られれば、ぐらいで試して見れば、面白いかも知れません。

誰かが読むことを期待して、ビンの中に手紙を入れて海に放る。あるいは、海で拾ったビンから手紙が出てくる。こうしたモチーフの作品で思い出すものというと、やはり、ポーの『壜の中の手紙』ですね。小説史前期にこうした大定番があると、後続は異色作にならざるを得ません。思い出されるのは、ジェラルド・カーシュの『壜の中の手記』とか、日本だと夢野久作の『壜詰めの恐怖』とか、まあ葉山嘉樹の『セメント樽の中の手紙』も、無理やりですが「ビン詰め」モノのジャンルに入れてしまって良いでしょうか。フィニィの『愛の手紙』は、古道具屋で買った机の中にしまわれていた手紙を偶然、見つける話ですが、しかしながら、机のような、本来は動かないものに手紙を入れるのはどうか。学校図書館の本に手紙をはさみ、未来の後輩に希望を託す、なんてお話も作れそうですね。こうしたものの中で実際にあった一番壮大な試みは、宇宙に放たれた「ボイジャー」の宇宙人に宛てた手紙でしょうね。この宇宙人の手紙への「返信」をテーマにしたSF映画がありましたが、今、どのあたりにいるのでしょうか。未だに、古書店からレアな歴史的資料が発見されるニュースも飛び込んでくることもあって、世の中には、意外にも、まだ誰にも見られないまま眠っている手記や、手紙が数多くあるのかも知れません。この僕のブログの戯言も、世界のどこかで、誰か見てくれていますか?。

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2008年11月14日 (金)


ガバっと出てきた怪獣は!

ディレクターの、ともおです。

恐竜と怪獣の定義上の違いは「火を吐くかどうか」かと思っていたのですが、そうでもないらしく、「実在」か「架空」かの違いの方が重要のようです。じゃあ、ネッシーなどのUMA的なものの場合、どっちなのかと思いますよね。ところで「好きな怪獣はなんですか」という質問に真剣に答えるとすると、ガイガンキング・ジョーをあげています。この選択は、いかに僕が「メカっぽい」モノに惹かれる性格であることを表しています。というか、ほとんどロボットではないのか。でも、恐竜戦車にはあまり惹かれない。どうやらメカが混ざっていればいい、というわけでもないようです。・・・ここまで書いてきて、今日の文章は、ちゃんと続くのか心配になってきています。

それにしても、少年時代は、どうしてあんなに怪獣のことを考えていたのか、と思うぐらい怪獣三昧でした。なのに、あれほど持っていたソフビ人形も一体、どこに行ってしまったのだろうかと思うほど忘却の彼方に消えてしまった存在です。特撮に出てくる怪獣だけでなく、神秘的な現象や、未知の生物などにも惹かれるところはあって、センスオブワンダーに心を震わせていた日々を思い出します。怪獣と言えば、復刊リクエストではジャガーバックスの『宇宙怪物(ベム)図鑑』に多数の得票をいただいております。他にも1960年代~70年代発行の心揺るがす「怪獣本」は多々あって、そうした中の一冊である『世界の怪獣』が、続編である『新・世界の怪獣』がセットで復刻されました。こちらの復刻本には、フィギュアつきのセットもあったのですが、押えた在庫は、あっという間に売り切れてしまい、その圧倒的な人気の高さに驚きました(メーカーでも100体の限定数しか作っていなかったのです)。すっかり忘れていた僕も少なからず疼くところがある、というのが、やはり、怪獣の世界の魅力です。『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』は、超常現象研究家の中岡俊哉氏による本です。生涯に数多くの奇想あふれる作品を著し1970年代のオカルトブームの中心的人物だったという中岡氏。これだけの「未知の動物」を集めた本はないと言われる『世界の怪獣』と、「宇宙獣人」や「宇宙怪獣」まで登場して、更に飛躍する『新・世界の怪獣』のイマジネーションに、是非、脱帽していただきたいと思います。

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2008年11月13日 (木)


そして誰もが主人公

ディレクターの、ともおです。

町に紙芝居のオジサンがやってくる、という時代は、果たしていつまでだったのか。1970年代に同じ東京で子ども時代を過ごした人に聞いても、下町ではまだ来ていた、というのですが、僕が住んでいた世田谷区(渋谷区、目黒区より)ではついぞ見かけることはありませんでした。拍子木を鳴らしながらやってくる「紙芝居」の人は、むしろ、過去の風景の中のもの。「紙芝居」は、学校で見せてもらったもの、という印象があります(ということで、僕は活劇的な大衆系紙芝居を見たことがないのでした)。流行の「読み聞かせ」のように「本を読んでもらう」だけではなく、「紙芝居」でビジュアルに物語ってもらう、というのは、けっこう楽しいものでした。とはいえ、小学校低学年までだったかな。自分が六年生になると、一年生のクラスに行って紙芝居を演じてくる、という「お兄さん・お姉さん」企画もありました。ということで、多分に懐かしいものである「紙芝居」。今回、童心社さんからのご紹介で、復刊ドットコムでも紙芝居の銘柄をご案内させていただきました。懐かしい作品も多々ありますので、是非、こちらのページをご覧ください。宮澤賢治新美南吉などの作品を紙芝居化したものや、かこさとしさん、松谷みよ子さんの作品が並んでいます。今回の販売では、「復刊」ということもあってか『へっこきよめさま』が好評です。出版社さまからいただいた紹介文は『ユーモアあふれる民話を紙しばいにしました。絵本とは一味違った作品世界をお楽しみいただけます。学校でのウンチをガマンしてしまう今の子ども達に是非見てもらいたい作品です』という文面になっています。ユーモアが「開放的な笑い」に結びつけば良いのだけれど、指導に落としこみたがる教員がいると、ちょっと難しいかな、という気がします。今、物語は、どのように子どもたちに与えられているのか、という現場の状況には興味があります。紙芝居も現役で活躍しているのでしょうか。

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ところで、今回は、あの紙芝居の「舞台」も一緒に販売しています。家庭ユースかと言われると、どうなんだろうか、と思うところですが、本格派を目指す方は是非、ご覧になってください。

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2008年11月12日 (水)


あの小説の中に集まろう。

ディレクターの、ともおです。

一度、完結した見事な物語に、続編があるということが、まさに「蛇足」となっているケースをまま見受けます。特にSFの場合、その傾向が強いような気がします(例をあげない方が良いような気がします)。一方で、続編があり、シリーズ化したことが評価される作品もあります(これも異論が多そうなので割愛します)。ところで、オリジナルの作家が亡くなった後に、別の作家によって、続編が書かれるケースもあって、この場合、かなり複雑な様相を呈しているような気もします。

ついクタビレてSFを読みたくなりスティーヴン・バクスターの『タイムシップ』という作品を読んでいたのですが、この作品、H・G・ウエルズの『タイムマシン』の後日談なのでした。超未来から戻ってきた例の時間旅行者が、再度、未来に旅立ち、複雑なパラドクスの相克に立ち会う話。近年だとバリの『ピーターパン』の続編をマッコクランが書いたものもありましたが、かつての名作に後日談を付けることの試みは、かなりの勇気が必要ではないかと思います。やはり「公式続編」ともなると「オマージュ」以上のものを求められてしまいますね。逆に、軽い感じで、映画『タイムアフタータイム』や、映画『フック』などは、「パロディ」ということで面白かった気もするのです。古典作品となってしまえば「異説○○○」的なスタンスでの創作も、オリジナリティを獲得するものと思いますが、近現代の作品の公式続編のムズカしさは存在し、日本でも『続・明暗』がセンセーショナルな話題を引き起こしたことも、記憶にあるところです。いや、過去の名作なんて、すべての権威をひっぱがして、楽しんでもいい「素材」とだけ考えれば良いのか。そうした意味では、同人誌的な「二次創作」のキャラクター・ラブのスタンスで、続編が書かれることもアリなのかも知れません。

復刊ドットコムから復刊された『それからのハイジ』は、『ハイジ』の著者であるヨハンナ・スピリが逝去された後、『ハイジ』のフランス語版の翻訳者でもあった、シャルル・トリッテンによって書かれた異作です。もともとトリッテンは『ハイジ』をフランス語に訳した際にも、創作部分を付け加える「翻案」を行っていたそう。さらに『ハイジのこども』たちと続き、その続編もあるよう。こうした翻訳者が、続編を書いて刊行していく例として、日本では、先日、亡くなられた野田昌宏さんが、キャプテンフューチャーシリーズのオリジナルストーリーを書かれているものがあります。まあ、考えて見れば、アニメなどでは原作を離れたオリジナルストーリーが入ってくるのは良くあること。小説の場合、まだ違和感を多少、感じますが、クトゥルフ神話のように同一の世界観を基に他の作家たちが作品を書きついでいった例もあり、集団創作という段階に進んでいくこともあるのかも知れません。当初の「世界観」を創造された、神としての原作者がいて、その創造された世界を引き継ぐ担い手たちもいる。架空の世界が、架空のまま大きな存在感を持つランドマークとなる。それもまた不思議なものですね。

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2008年11月11日 (火)


よく取材で聞かれる質問について

ディレクターの、ともおです。

復刊ドットコムには相変わらず頻繁に新聞・雑誌等の取材の申し込みがあり、各種媒体で紹介していただいております。サイト設立当初から、サイトコンセプトにご注目いただき、マスコミでの紹介は数多く、そうした中で知名度があがってきたものと思います。こうした取材を受けると、運営しているわれわれ自身も、この「復刊ドットコム」という運動体の存在意義を言葉として捉えなおす契機となります。2000年のサイトオープンから8年たった現在、これまでのサイト運営の経験も踏まえて、お話することも多少、変わってきたかも知れません(僕自身は、創設以来、時々手伝いに来ていたものの、実質、参加3年目なので、実際のところは良くわかりませんが)。良くいただくご質問について、現在、お答えしていることを記載してみます。

Q1.得票数が100票を越えた銘柄から、順次、復刊交渉に着手されるのですか?

現在、登録点数が4万点を越えているため、ある程度、目立ったものでないとスタッフの目に触れない状況があります。一方で、50票、100票到達といった得票数のものにはもちろん注目しておりますし、得票の伸び率、PV(閲覧数)の推移などにも留意して、現在、「活性化しているリクエスト」をとらえようとしています。つまり「復刊できる可能性があるか」ということの指標として全リクエスト銘柄を見ているので、ひとつの判断要素として「100票到達」は大きな要素です。一方で、同じ100票でも8年間かけて100票集まったものと、1カ月で100票が集まったものでは性質が違います。今後、復刊した後の「動き」が違ってくるため、同一には捉えていません。また両者には一長一短があります。ここでは「定性的(質的)」な判断が行われています。票の集まり方のスピード感はもちろんですが、長期にわたって支持されることも重要です。更に「コメントの内容や熱さ」、「得票者の年齢構成や性別」、「支持母体(組織票だとしたら、継続的支持運動の可能性はあるか)」、「今後、得票者以外にも広がる可能性があるか」などを勘案して、復刊(重版)を提案していく形となります(また、古書市場でのプレミア価格も参考になりますね。概して、古書価が高いほど復刊後の動きは良いものです)。そして、高額小部数なら復刊できるものか、低定価ではないと販売できないものか(この場合、必然的に大部数になります)、これまでに数々のビジネス面での失敗を経験してきた経緯もあるので、そのあたりを踏まえた上で、出版社様への提案や、自社での復刊の判断材料としております。無論、得票数という数字は最も説得力がありますが、それだけが「復刊の可能性」を探るものではない、というのが現時点での得票の見方でしょうか。「復刊」というアクションだけではなく、「復刊」された後、その本がどうなるか、を視野に入れて考えています。復刊後の販売の可能性が高いものからピックアップしている、という感じかも知れません。

Q2.投票した人は、かならず、その本を購入されるのですか。

かならずしもそうではありません。過去の事例としては、投票者の5%も購入されなかったケースもあります。投票の誘因は、かならずしも、「その本が欲しい」というものだけだはなく、「良い本だから、後世に残したい」という、その本の意義を「復刊」という形で知らしめたいという想いの丈である場合が多いのです。逆に、自分が読んで、持っていて、良い本だと思ったからこそ、復刊リクエスト投票をされる、という方もいらっしゃいます。ある意味、本のオールタイムベストが絶版本の中で投票されている感覚もあります。最近の例だと、チベットに関する本で、現在のチベット問題を受けて「今こそ、この本を復刊させなくてはならない」、という、「復刊というアクションによって何かを訴えよう」という投票が多かったケースもありました。「平和への祈りや願い」としての復刊リクエストもある、という一例です。Q1の判断と絡めて、考えるべき点は多いところです。他の商材と違う「本」ということが、いろいろな想いを象徴している場合があるのですね。実際に販売を前提としての製作が視野に入った場合、「購入予約企画」として、本当に買われる方たちだけ募ることをしていますが、復刊リクエスト投票自体は、本というものの性質上、その本の思想や、存在意義への支持表明や、人気投票と未分化であることは否めません。なので、得票数=購買指数とは見ることはできない現状です。「良い本だからといって売れるわけではない」という一過的な結論もあります。やはり、一度は絶版になった本ではあるため、その得票は、その本に対する「質的な評価」なのか、「購買意欲の表明」なのかは、冷静な判断が必要なんですね。

※続きます。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年11月 6日 (木)


ピュアフル文庫3周年

ディレクターの、ともおです。

ジャイブさんのピュアフル文庫が3周年を迎えられます。つい先だて『光車よ、まわれ!』文庫化に際して、復刊ドットコム(ブッキング)で協力させていただいた関係で、編集部の方々にもご来社いただき、色々とお話をさせていただいたのが楽しかったです。ピュアフル文庫は、このお話がある以前から、個人的にとても注目していたレーベルでした。例えば、復刊という観点では、あの「伝説」の木地雅映子さんの『氷の海のガレオン』を文庫化したり、ラノベ系作家である深沢美潮さんのYA作品『サマースクールデイズ』を、ちゃんとマークされていたり、これは、かなり選書眼のある人がいるな、という印象を持っていました。児童文学系でも非常にエッジの効いた作品をチョイスしてあったり、一般小説でもYA寄りの感性のある作家の作品を持ってきたり、そのラインナップの妙は唸るものがあります。色々な既存の作品が集められて、文庫化されているわけですが、透徹したセンスに貫かれているので、ひとつのレーベルとして統一感があるのです。編集長にお聞きしたところ、ご自身が興味を持って読みたいと思える本を集めた、とのこと。僕と年齢があまり変わらない編集長ではあるので、その見据えられているあたりに親和性があって、なるほどなあ、という感じだったのかも知れません。

以下は、僕の希望による、ピュアフル文庫に収録して欲しい本です(いいのか、こんな勝手なことを書いて)。『ステゴザウルス』(岩瀬城子)、『たまご焼きとウインナーと』(村中李枝)、『ざわめきやまない』(高田桂子)、『ボクサー志願』(皿海達哉)、『リズム』(森絵都)、『ホーン岬まで』(森忠明)、『記念写真』(長原啓子)、『茉莉花の日々』(加藤幸子)、『ファースト・ラブ』(越水利江子)、『ふたりは屋根裏部屋で』(さとうまきこ)、などなど、まだまだあるのですが、一筋縄ではいかないのが出版の世界なので、ええ、難しいのは承知の上。そして、僕の想像を越える突拍子のない作品が、急に文庫化されるのではないか、という予感を感じさせてくれるのがピュアフル文庫の凄いところ。一般文学や、児童文学系だけではなく、SFや、昔のジュニア小説、時代小説にもピュアフル文庫的なニュアンスのものはあるのではないでしょうか。どんな驚きを見せてくれるのか、今後も楽しみにしております。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年11月 3日 (月)


大人の修学旅行

ディレクターの、ともおです。

11月1日(土)は、大塚のイベント参加を終えて、今度は本郷で、児童文学同人誌「季節風」の全国大会に参加してきました。季節風は30年の歴史を誇り、会員200名を越える団体です。代表の後藤竜二さんをはじめとして著名な作家さんたちが幹事をされ、ここで鍛えられた同人たちが、どんどんとプロデビューしている児童文学の虎の穴です。年に一回開催される大会が、この日から二日間行われました。三年前に一度、見学がてらで合評会(同人が持ち寄った作品を批評しあう会)に参加させていただいたことがあったのですが、プロの方もアマチュアの方も、同じフィールドで遠慮なく批評しあうというスタンスが楽しく、これは、自分も作品を書いて参加しないとつまらないなあ、と思っておりまして、ついに今年は、自分の初の創作長編をひっさげて臨んでみました。遅刻参加になってしまいましたが、2日間、非常に楽しかったですね。僕が参加した比較的初心者向けの分科会は、20歳の大学生から60代の方まで、自分のような書き始めの人間からプロとして活躍されている方たちまで、同じ立場で作品を批評しあうというフラットな場所でした。いろいろな経験を持った人たちの意見は参考になることが多いですね。この大会で生まれた作品が、昨年、児童文学各賞を総ナメにするなど、日本児童文学の揺籠として機能している貴重な場所です。各児童書出版社の皆さんも注目されていて、合評会に参加されたり、また懇親会には、多くの出版社さんがお見えになっていました。今回の大会からどんな作品が生まれて、揉まれて、更にブラッシュアップされた作品となっていくのか、非常に興味深いところです。本郷の合宿所旅館を借りての大会は、なんだか大人の修学旅行みたいで、真面目に討議する合評会も、夜の懇親会も楽しく、時間を忘れるひとときでした。

復刊ドットコムで本に関わる仕事をして、過去に消えた本、甦った本に注視するのは、無論、楽しいことです。それ以前に読者としての自分がいますし、今度は書いてみたり、それを読んでもらったり、人と批評しあったり、意見交換をするなどもまた楽しいことだなと思いました。物語や文学、本全般を楽しみつくすことには、まだまだ多くの広がりがあります。復刊ドットコムとしてもいろいろなサービスや情報を提供していきたいと思っておりますが、本に関するいろいろな試みに参加してみたり、自分でも、もっと読書について考えてみたいと思いました(いや、社交性ないし、すっごい出不精なんでエネルギー要りますが)。

投稿時刻: 午前 08:00
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2008年11月 2日 (日)


大人の文化祭

ディレクターの、ともおです。

大人の文化祭。どんなものでも「大人の」がつくと穏やかではない感じになります。似たようなところで「夜の」があります。夜の文化祭。なんなんだ一体、という感じで、想像をかきたてられますが、すいません、期待ハズレかも知れません。えーと、11月1日(土)は、朝から神保町のブックフェスティバルへの出店準備で奮闘しておりました。小学館さん前の子どもランドで、他の児童書出版社さんに交じっての店開きでしたが、ウチは純然たる児童書出版社ではなくて、刊行された本には他のジャンルも多いので、浮くかな~とか、お客さんもきてくれないんじゃないかなあ、などと心配していたのですが、とりあえず、スタート時点では弊社の本を手にとってくださっている方もいたので安心しました。こうした販売出店は、夏のコミケをはじめてとしてたまにあったのですが、今回は久々で、そして伝統ある神保町ブックフェスですから緊張もの。しかしながら、営業担当のkyoが頑張って仕切ってくれて無事、スタートを切れました。いや、通常の販売イベントとは違い、ブックフェスはお祭りなのです。仕事というよりも、文化祭の露店を出しているような、そんな楽しさがありますね。

Iage082 僕は、開店準備の荷降ろしと店舗造営を手伝ったところで、次なるイベントがあったため、早々に退出しましたが、さてお店の方は盛況だったのだろうか。周囲の児童書出版社さんたちが出されている商品も気になっていましたが、やはり児童書ファンとしては見逃せないところ。11月3日(月)まで、弊社ブースはありますので、よろしければ、お立ちよりください。

続いて、お昼から大塚に参りまして、出版社ラピュータさんの『機甲天使ガブリエル』の発売イベントの、宮武一貴氏×加藤直之氏のトークショーに行ってきました。復刊ドットコムでも初日で50冊を売った、この人気商品は、スタジオぬえ、伝説の企画資料に解説と描き下ろしを加えた書籍化。「マクロス」やハインラインの「宇宙の戦士」のイラストのメカニックデザインでも知られる宮武一貴氏のデザインワークを、加藤直之氏が調理したこだわりの一品。イベントに集まった、中年層を中心とした男子率95%のファンの皆さんが発するひとかたならぬ熱気や(こないだ電王のイベントに行ったら、女子率95%でしたから。ここはまだ男子の牙城ですね)、質問コーナーで飛び出す濃い質問などかなり気押されました。宮武氏のデザインに対するこだわりやポリシーなども披瀝され、マニアではない自分も(それでも宮武氏の影響下に色々な作品を見てきたことを気づかされたわけですが)、かなり楽しめる時間でした。「グインサーガ」の初代グインを描かれた加藤氏には、一ファンとしても思い入れはあって、ちょこっとお話させていただいきましたが、嬉しかったですねー。ぬえの方たちの楽しいお話など聞いていると、こうやって、それぞれ才能のある方たちが仲間で創作をされていく世界への憧れを感じるのでした。

ということで、二つ目のイベントを終えて、続いて、本郷に行きます。こちらは「大人の修学旅行」という感じだったかなあ。詳細は明日。

投稿時刻: 午後 09:39
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2008年10月31日 (金)


菊池寛ショー

ディレクターの、ともおです。

第56回の菊池寛賞が発表になり、復刊ドットコムでも復刊をさせていただいている、偉大なアーティスト、安野光雅さんと、かこさとしさんが受賞されました。お二人とも文章も書かれますが、まずは画業ありきではないかと思っていたところ、この賞は、菊池寛氏が生前に、特に関係の深かった「文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、及び広く文化活動一般の分野において、その年度に最も清新かつ創造的な業績をあげた人、或いは団体を対象」にした賞であるとのことで、特に文章による文芸作品にこだわらないところなんですね。受賞おめでとうございます。

TVドラマの影響で、菊池寛氏の『真珠夫人』の復刊が新潮文庫からなされたのも、もう何年も前の話かと思います。復刊ドットコムでも多くの得票を集めた作品でした。大衆小説作品は、たとえ著名な文学者の筆によるものでも、出版流通の世界から消えていってしまうのは早いものです。僕も学生の頃には、昭和三十年代の角川文庫収録のものなどを古書店で探して、『青春国会』とか、それこそ氏の通俗的な作品も読んだことがありました。その作家の全作品のうち、だんだんとそぎ落とされて、一部の代表的作品だけが遺る、というのは過去のことで、現在は、青空文庫さんのようなネットアーカイブが、出版流通に寄らず、その作家の偉業を伝えてくれるのは嬉しいところです。『父帰る』や『恩讐の彼方に』にような代表作以外にも菊池寛作品を、もっと現在の若い世代が読んでくれると良いなと思っています。個人的に好きなのは『入れ札』という作品。捕り方から追われた国定忠治一門は逃げのがれるうちに、ついてきた子分たちも精鋭の10人程度となったが、件の「赤城山」を前にして他国へ逃げ延びるには少々、人数が多い、という状況。せいぜい二人しか連れていけない。そこで、忠治は、自分に誰がついてくるべきか、子分たちに問うのだが・・・。というところで、この忠治大好き子分たちの思惑が、それぞれに交錯する、男騒ぎの愛憎と嫉妬の好短編。太宰治の『駆けこみ訴え』における、キリストの使徒たちの、キリストの寵愛をめぐる愛憎劇のようでもあります。まあ男同士の愛と憎しみの関係性の複雑さもまたドキドキしたものに満ちていたりしますので、お若い方たちも是非、クラシックな文芸の世界に萌えどころを探していただきところです。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年10月30日 (木)


イベント盛りだくさん、その2

ディレクターの、ともおです。

復刊ドットコムゆかりのアーティストさんたちのイベントが盛りだくさんなので、さらにご紹介します。秋だから、文化祭の季節でもあるんですね。そういえば、11月3日(月)は文化の日なのでした。僕も11月1日(土)は、朝は神保町のブックフェスを手伝いに行って、昼から出版社ラピュータさんの加藤直之さんのイベントに行って、その後、児童文学同人誌「季節風」の全国大会に(行けたら)参加する予定でおります。

■スズキコージ LIVE PAINT 2008

 日時 2008年11月2日(日)13時~(約3時間~4時間/コージさん次第です。)
 場所 大阪デザイナー専門学校 1F 2号館アトリエ
    〒530-0003 大阪市北区堂島2-3-20  電話番号 06-6345-4676
 入場 無料(申し込み不要/観覧自由/出入り自由)

当日は、大きな画面でその日の時間内で完成させるライブペイントです。
またバンド演奏もあります。バンド演奏については即興での演奏となりますので、そちらもあわせてお楽しみください。

■味戸ケイコ 絵本原画展と小品展

日時 2008/11/8(土)~16(日) 12:00~19:00
場所 ギャラリーブロッケン 
※8日、16日にはギャラリーコンサートも開催。

味戸ケイコ先生の個展が開催されます。
絵本『うまれてきたんだよ』原画展と白鳥と少女をテーマにした小品展です。

色々なイベントに参加して、読書の秋、芸術の秋を、皆さん、どうぞお楽しみください。

投稿時刻: 午前 11:55
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2008年10月29日 (水)


イベント盛りだくさん

ディレクターの、ともおです。

読書週間ということもあるのか、諸々の催し物が開催されています。復刊ドットコムのメンバーは、運営会社のブッキングとして、11月1日(土)から「神保町ブックフェスティバル」に出展しております。これまでの復刊本の中から、汚破損等で通常販売できない商品をお値打ち価格でご提供いたしますので宜しければご来場ください。10月29号のメルマガで、ちょっとしたプレゼント企画も紹介しておりますので、そちらをご覧になってから行っていただけると、ささやかですが、良いことがあるかも。ということで、詳しくはメルマガをご覧ください。「神保町ブックフェスティバル」は、各出版社さんが、思わぬ商品を出品されてワゴンセールなどをされるイベントでもありますので、探されている絶版本なども見つかるかも知れません。秋の神保町で、是非、読書週間を満喫していただければ幸いです。

復刊ドットコムゆかりの著者の方々が登場されるイベントのご紹介①

■ 手塚治虫アカデミー 

開催期間:2008年11月2日~2008年11月3日
手塚治虫の生誕80周年を記念し、その功績を検証するシンポジウムを開催。

※第1期の(1)に藤子不二雄A先生、(3)に萩尾望都先生 里中満智子先生が
パネリストとして登場されます。

◆第1期◆
(1)「手塚エンターテインメント」 2008年11月2日(日)14:00~16:30
(2)「アトムの時代~SFか科学か」 2008年11月3日(月・祝)13:00~15:30
(3)「女性マンガの世界」 2008年11月3日(月・祝)16:30~19:00 

※手塚治虫先生といえば、あの『新宝島』のオリジナル版が、小学館クリエイティブさんから復刻されるということで話題になっておりますね。復刊ドットコムでも近々、予約を開始します。話題の一冊を是非、復刊ドットコムでご入手ください。

復刊ドットコムゆかりの著者の方々が登場されるイベントのご紹介②

■『薔薇族』伊藤文学編集長との新宿「文学」散歩

薔薇族の恩人であり、伊藤文学編集長の盟友でもあったイラストレーター・内藤ルネ氏一周忌によせた『内藤ルネ展“ロマンティック”よ、永遠に』が、10月29日~11月4日に伊勢丹新宿店で開催されます。薔薇族では11月1日(土)の午後のひととき、文学編集長と共にその展示を鑑賞した後、新宿の街を散策し、お茶を飲みながら語らうイベントを企画しています。ルネさんのこと、かつての新宿二丁目のこと、あれこれ聞いてみませんか。
会費は2,000円(お茶代等の実費は各自負担)。お申し込みは、こちらまでお願いします。

※ 僕は今回、参加できませんが、前回、下北沢での文学編集長の催し物には参加してきました。個性的な面々が集まる、とても刺激的な集いでしたよ。新しい知的興奮を求める方は、是非、ご参加ください。怖くない(多分)。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年10月26日 (日)


茶の花忌

ディレクターの、ともおです。

今日は「茶の花忌」です。あまり馴染みのない文学忌かとは思います。二十九歳の若さで夭折した詩人、八木重吉は、生涯に二千編の詩を遺し、一方で二冊の詩集を編んだのみで亡くなりました。今から八十一年前の今日のことです。重吉とは、どんな詩人であったのか。第一詩集、『秋の瞳』の序文には『私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私には、ありません。この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください。』とあります。そして、続く彼の詩の数々は、とても清らかで優しく、心の澄んだ部分だけを集めた結晶のようなものなのです。清貧の詩集、ですね。美しすぎるのです。重吉の言葉は、ある種の人たちを引きつける魅力があって、逝去から八十年以上を重ねた今でも、多くのファンに支えられています。ご多分に漏れず、僕も十代の終わりに大いにハマったわけですが、まあ、重吉を読むのに最適な季節はあるかなと思うところです。先日、復刊ドットコムでも教科書収録作品のアンソロジーである光村ライブラリーのご紹介をいたしましたが、重吉の詩がいくつか収録されているので驚きました。彼の作品をご記憶ある方もいるかな。青空文庫でも、第一詩集第二詩集が収録されていますが、その他の詩篇の中にも良作があるので興味のある方は是非、ご覧になっていただければと思います。かつては創元社文庫と、旺文社文庫しか残されていなかった重吉の詩は、今や、色々な出版元から多数刊行されています。時代は、かならずしも良書を駆逐していくだけではなく、再評価によってその価値を広めてくれる場合があります。復刊ドットコムのような運動もインターネットが一般的に普及した西暦2000年にスタートしたわけですが、とくに「復刊」を意識して運動しなくても、どんなコンテンツでも簡単に入手できる時代がくるかも知れません。そういう未来もまたありうる。今、眠っている、知られていない良質な作品が甦り、世の中を席巻する未来も夢想してしまうのです。

全然、関係ありませんが、こちらのブログの裏で、児童文学やYA作品の紹介をするブログをやっておりました。こちらを、このたび閉鎖しました。いろいろと事情はありますが、当面、眠らせておこうという感じです。色々な季節はありますね。

投稿時刻: 午後 09:47
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2008年10月21日 (火)


サナトリウム文学ではなく、温泉文学

ディレクターの、ともおです。

10月21日、今日は「直哉忌」です。そのままズバリ、作家・志賀直哉のご命日です。久しぶりに志賀直哉作品を読みたいなと思い、とりあえず青空文庫(著者の死後50年が経過して著作権が切れた作品をネット上にアップしてあるサイト)で探したのですが、ない。それもそのはずで、志賀直哉が亡くなったのは1971年で、まだ50年経ってないんですね。というか、まだ亡くなってから、37年しか経っていないということの方に驚きました。あの心境小説『城の崎にて』が発表されたのが1917年で、直哉34歳の時。それから亡くなるまで50年以上の歳月があったというのは、ちょっと感慨深いところです。印象として、あの小説は、もっと老境にあった人の晩年の物思いかと思っていたのですが、そうか、34歳であったのか。生と死を切実に意識してからの50年。それでは晩年が長すぎますね。それにしても「山の手線に跳ねられる」という冒頭の謎の状況や、城崎温泉での滞在生活(日本的ということではサナトリウム文学じゃなくて温泉文学なのでしょうな)、更に「脊椎カリエス」という、かつて難病も文学的メタファーを感じる床しさの『城の崎にて』なのですが、この「死」と「生」を意識した作品を時折、読みたくなる心境があるというのは、自分ながら年をとった感じがしますね。

志賀直哉に『赤西蠣太』という小品があります。この作品、なかなか楽しいエンタメ的な掌編です。1936年(昭和11年)に伊丹万作監督(伊丹十三のお父さんです)によって映画化されています(片岡千恵蔵主演でした。学生時代に「大井武蔵野館」あたりで見たはず。これも、時代感覚あふれる話ですなあ)。この作品には、前述した『シラノ・ド・ベルジュラック』と同種のペーソスがあるのではないか、と思っております。昭和文学の中に眠るロマンス溢れる短編のひとつですね。文字通り「教科書」通りに作家のイメージが記憶されてしまうと、こうした、作家の広い振り幅の部分が見られにくくなってしまう弊害はあると思います。太宰治が『如是我門』で、志賀直哉を徹底的にこき下ろしていますが、いや、志賀直哉ってもっと懐が広いんじゃないのかなあ、と反語を思わせるあたりも、太宰流レトリック芸なのか、どうか。

■『志賀直哉』復刊特集ページ

投稿時刻: 午前 10:40
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2008年10月19日 (日)


コミックオンデマンド

ディレクターの、ともおです。

下北沢に演劇を見に行き、ついでと言ってはなんですが、ヴィレッジヴァンガードさんの下北沢店にも寄ってきました。今から十年程度前であったか、それ以前に『菊地君の本屋』という本を読んでいて、是非、行ってみたいと思っていた噂のヴィレッジヴァンガードさんの、東京進出した店舗を初めて見たのがこの下北沢店でした。当時は、その実験的な商品構成に驚いたものでしたが、今や、多くの店舗が東京にも根づき、ヴィレヴァン的なセレクトが多くの読者を魅了しているのではないかと思います(僕は倉橋ヨエ子さんのファンなのですが、こうしたインディーズレーベルの作品もヴィレヴァンさんで推されていたからこそ知ることができたのだと感謝しています)。久し振りに行った下北沢店はとても大きく拡張していて、店内も充実していたのですが、驚いたのはコミックパークさんのオンデマンドコミックが多く在庫され陳列されていたことです。コミックパークさんは、絶版になったコミックスのデータを数多く保管し、一冊から印刷して届けるビジネスを実践されている会社です。復刊ドットコムでも、ビジネスモデルの親和性から協力させていただいており、復刊実現のひとつの形として期待しているものでもあります。しかしながら、受注生産のオンデマンドコミックが、ネットならぬ店頭陳列で販売されることは、かなり思い切ったことではないかと。先進的な本の販売を志す企業の力が合わさった時、もっと面白いことが実現される可能性が見えてきますね。

ところで、復刊ドットコムのリクエストとも、つなげさせてもらいましたが、先立て亡くなられた氷室冴子さんの原作シリーズをコミック化した、みさきのあさんの『クララ白書』『アグネス白書』が、コミックパークさんよりオンデマンドコミックとして発売されております。個人的には、『クララ白書』シリーズについては活字で読むべし派、なのですが、コミックス版に愛着がある方たちも多くいらっしゃる作品でありますので、これもまた推させていただきます。注目作が続々登場する、コミックパークさんの今後のコミックオンデマンド復刊活動にも、是非、ご注目ください。

投稿時刻: 午後 09:05
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2008年10月14日 (火)


疑惑の銃弾

ディレクターの、ともおです。

ニュース報道等で御存知のことかと思いますが、三浦和義氏が突然、亡くなったことは、かなりショッキングな出来事でしたね。一連の事件が、延長戦の果てにここで終結、なのか、それとも、まだまだ続くのか。真相はこれから明らかになるのかどうか、人が一人亡くなられたという事実は厳粛に受け止め、御冥福をお祈りしつつも、これからの進展を色々と想像してしまいます。自分が十代で、「ロス疑惑」が毎週のように週刊誌の見出しを飾っていた頃、まさに「時代の寵児」であった三浦和義氏。あの最初の逮捕劇(1985年)も含めて、トリックスターとして記憶に残る人物ですね。逮捕後、三浦和義氏の拘束中に、ミステリー作家、島田荘司さんが『三浦和義事件』というドキュメントを出版され、三浦氏は果たして本当に犯人なのか?という提起をされ、とても驚いたことがあります。あの当時は、三浦氏が無罪になるなんて誰も思わなかったほど、マスメディアの風潮は疑惑の犯人を、犯人とみなしていたと思います。ところが、二審、三審と無罪になり、釈放されたこともまた事実。今年の米国での逮捕から、今回のロスでの突然の死に至るというのは、この事件の終局としては、非常に運命劇的な因縁を感じるものです。でも、まだこれが第一章の終わりにすぎなかったりするのかも。さて、この『三浦和義事件』、現在は品切れとなっており、amazonでも古書として高額で取引されています。文庫本の方が更にプレミア(文庫なのに一万円近い)がついているのは、増補されているのでしょうか(僕は単行本の方で読んだので、文庫は未読でした)。現在のところ復刊リクエストはないようですが、重版されるのでしょうかね。他に三浦和義氏関係のリクエストがあがっていないかな、と思いましたが、ありませんでした。しかたがないので、景山民夫さんの特集をくっつけておきます。・・・すいません、わかりにくいネタで。そういえば、景山民夫さんも謎の死を遂げられたのでしたね。色々な運命に翻弄される人生があるのだと思います。

■『景山民夫』復刊特集ページ

投稿時刻: 午後 05:31
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2008年10月13日 (月)


あきらめたらそこが終点さ

ディレクターの、ともおです。

昨日は映画館で、ただ今、大ヒット上映中(現在、ランキング2位だったか)の映画『さらば仮面ライダー電王』を見て、その後、引き続き、今回の映画の電王のイベントの衛星生中継を見てきました。生イベントを全国の映画館で衛星中継するという画期的な試みで、配信先の各映画館でも特別な趣向があったりして、なかなか楽しめる催しでした。電王は、昨年放送されていた仮面ライダーシリーズの一作品ですが、今回で3度目の映画化という破格の人気を誇る作品です。どうしてこんなに人気があるのか、というと、テレビシリーズの秀逸な作品性から、僕のようないい年をした大人もハマっていることがひとつの例ではあるのですが、やはり絶大な女性人気を集める「サムシング」があるからですね。イベント参加者も95%は女性でした。平成ライダーは、カッコいい男性俳優が出演することで、子どもたちよりも若いお母さん人気を集めたと言われていますが、電王はそこを更に一歩進めた「キャラクター人気」が中心です。「時間を超える」「電車で移動する」「怪人(イマジン)がライダーに憑依する」など特色はいくつもありますが、弱すぎてふがいないヒーロー「電王」の味方についた怪人(イマジン)たちが、衝突したり、叱咤激励しあいながら、「電王」を盛り上げ一緒に「成長」していく、その「関係性」が魅力なのです。その個性的な怪人(イマジン)たちを演じる、コスチュームアクターと声優たちの芸達者ぶりも見事です。人気声優たちが配されていることもありますし、実にウィットに富んだ脚本が、登場人物たちの個性を際立たせ、物語の中でのキャラクターを忘れ難いものにしてくれました。今回で終わり、と銘打たれていますが、まだまだ続けて欲しいシリーズではあります。とはいえ、映画とイベントを見ていて、主演の佐藤健君があまりにも成長しすぎてしまったなあという実感もありました。存在感ありすぎましたね。立派になったなあ、という気がしました。弱くて強い、そんな逆説的なヒーローが、名実ともに強くなってしまった。「成長」を見届けたいと思うものの、成長しきってしまうと、少し寂しい、ものですね。

原作者の石ノ森章太郎さんが亡くなっても、延々と続いていく仮面ライダーシリーズですが、もはや、面影は「変身」「バイク」「仮面」程度にしか残されていない気がします。それでも、最初に「初代仮面ライダー」ありきなのだと思うところです。石ノ森先生の偉業は、完結も近い「石ノ森章太郎萬画大全集」で詳らかになっています。復刊ドットコムでも現在では、ご予約の方以外、通期入手ができないのですが、まだバラで在庫があるものもございますので、宜しければ是非、ご覧ください。

投稿時刻: 午後 08:17
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2008年10月11日 (土)


やって来たのは、ガスコン兵

ディレクターの、ともおです。

土曜日はふだんはお休みなのですが、本日は出勤です。経理も担当しているので、決算対応が忙しいのです。プロデューサーもいなくなられてしまったので、マルチタスクは更に加速して、どんどこ業務が増える予定です。まったく種類の違う分野の仕事を同時にこなして、高い精度を維持する、というのは、なかなか難しいものがあります。しかし、専門職ではないゼネラリスト事務系会社員は、クリエイティブから、数字作りから、営業的交渉から、たまにプログラム製作までなんでもやらねばならぬのです。でも、小さい会社の方が面白いと思えるのは、逆になんでもやれるチャンスがあるということですね。などとポジティブなシンキングで日々を送っております。ところで、例の光文社さんの古典新訳文庫、11月の新刊ではロスタンの『シラノ・ド・ベルジュラック』が刊行される模様です。そう、あの鼻のシラノです(学生の頃、僕は無名塾の上演で見た記憶があります。仲代達也さんが鼻をつけてました)。実在の人物、シラノ・ド・ベルジュラックをモデルにしたこの有名戯曲は、まあ、なんというかペーソスのカタマリなのですが、それというのもこのシラノという登場人物の見事なキャラクターが際立っているからと言えるでしょう。哲学者にして音楽家、剣客にして詩人、怖いもの知らずの猛き武人にして、繊細な文人。その巨大な鼻のために、己の容貌を卑下して、憧れの女性に恋心をうちあけることができないまま、恋敵の恋愛の成就に手を貸してラブレターの代筆まで行うシラノ。現代に舞台を置き換えて映画化されたり、色々な作品で例証されたりする有名なストーリーは、新訳で更に読みやすく、楽しめるものになっているのではないかと期待しています。「詩人の顔と、労働者の身体を持ちたい」という誰かの言葉の記憶がありますが、いかつい顔の裏に、繊細な魂が宿っていることもままあります。しかしながら、労働者としても、詩人としても才覚を発揮するマルチぶりが求められているのが現代の会社ですね。そして仕事をこなしたらこなしたで器用貧乏とか言われるのです。いいとこなしだな。うーむ。

「やって来たのは、ガスコン兵」でもお馴染みのガスコン(いや、誰にお馴染みなのか?)。勇猛にして果敢、猪突猛進、熱血をもって知られるガスコーニュ人(ガスコン)気質。シラノはこのガスコンの代表格ですが、もう一人、ガスコンで知られる人と言えば、そう、大デュマの『三銃士』のダルタニャンです。ダルタニャンも実在の人物をモデルにしていると言われていますが、ダルタニャンとシラノは実は同時代人でもある。佐藤賢一さんの『二人のガスコン』は、そんな二人が出会っていたら、という奇想の物語。ダルタニャンは第一部が終わってから何年かたったあたり、シラノは軍人を退役して作家に専念しているところという設定だったかな。こうした物語を楽しむにも、まずは原典に目を通したいところ。ということで、ながながとした宣伝でした。復刊ドットコムからよみがえった『ダルタニャン物語』、現在も発売中です。

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2008年10月10日 (金)


ギヨエテとは誰か?

ディレクターの、ともおです。

今朝、通勤電車で新潮文庫の車内刷広告で「R・ブラウン」という名前を見かけました。誰だっけR・ブラウン、と思ったのですが、『私たちがやったこと』の文庫化を知らせるものだったので、ああ、レベッカ・ブラウンか、と腑に落ちました。『私たちがやったこと』は、あの人気を博した『体の贈り物』に比べると、破調の作品が集まっている短編集なのですが、『よき友』という一篇が凄く好きだったなあ、と思い出しました。末期のエイズ患者の話なのですが、この作品はお薦めです。いや、今日の本題はそんなことではないのです。不思議なもので、名字だけでも通る作家名もあれば、名字と名前が揃わないと誰だかわからない作家名もあります。一昨日のブログで「ヘンリー・ジェイムス」の名前を挙げたのですが、ヘンリーでも、ジェイムスでもなく、ヘンリー・ジェイムスと言わないと通じにくいですね。H・ジェイムスという標記も、いまひとつわかりにくい。逆に、略称の方が通っている作家の場合、略されないとビックリしますね。ジェローム・デーヴィッド・サリンジャーって誰だ、という感じです。ハーバート・ジョージ・ウェルズとかね。マルケスも、以前はG・G・マルケスと標記されていた気がするんですが、いつの間にか、ガルシア・マルケスの方が通りが良くなりましたね。ちなみに最初のGは、ガブリエルだとか。ジェイムズ・P・ホーガンの真ん中のPはパトリックなんだ、とか、まあ、色々とあります。D・R・クーンツは、いつの間にか、Rが消えていましたね。それはまた別の話か。

略称も含めて、外国人の名前をどのように日本語で標記するか、これは問題です。オンライン書店が全盛になってきてからは、実際の本に付されている作家名と書誌データベース上の作家名の乖離が問題になっていました。これ、検索にひっかからないんですね。例えば、楽天だとこう、アマゾンだとこうなっています。さて、この作家は誰でしょう、という感じです。こうした同一人として検索できないパターンを解決するための試行錯誤は、日本オンライン書店史に刻まれた苦労話なのですが、それもまたまた別の話。主要な外国人著者名一覧を別途用意していたオンライン書店もありましたな。復刊ドットコムの場合、そもそも書誌データベースを噛ませておらず、登録者が、個人の記録や記憶から入力しています。本の発行年や出版元などにより、個人名の標記にはかなりブレがあります。ということで、著者の串刺し検索が難しくなってしまうのです。そこでの苦肉の策が「著者特集」というもので、同一著者を関連付けていただいて、同一人物として見られるようにしているのです。「ギヨエテとは俺のことかとゲーテ言い」という有名な川柳がありますが、ギヨエテもゲーテも「ゲーテ特集」でまとめてしまう、というのが復刊ドットコムの懐の深さです。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年10月 8日 (水)


エドガーとアラン、そして、あの一族

ディレクターの、ともおです。

昨日は「ミステリー記念日」だったそうです。何故、10月7日になったのかということですが、これは作家のエドガー・アラン・ポーが亡くなった日だったんですね。エドガー・アラン・ポー。この名前を知るきっかけが江戸川乱歩から、というのが代表的日本人かも知れません。ポーが生み出した作品世界がミステリーというジャンルの扉をあけたと言われています。改めて文学史の年表を見ると面白いのですが、ポーの代表作『モルグ街の殺人』が発表されたのが1845年。19世紀アメリカ文学は、ホーソン、ポー、メルヴィル、マーク・トウェイン、ヘンリー・ジェイムスという並びで続いているのが有名どころ。同じ19世紀でも、前期のポーと後期のヘンリー・ジェイムスを比べると、「小説の進化」ということを意識させられます。しかし、日本で言うと江戸時代で、あの大飢饉や、水野忠邦の改革などがあった天保年間の終わった翌年に書かれた作品が『モルグ街の殺人』なのだと思うと、これはこれで感慨深いですね。高校生の時、英語のリーダーのテキストがポーの作品集で楽しかった記憶があります。どの作品も「ここで終わりか?」という、投げっぱなしの結末にかなり衝撃を受けました。当時、『モルグ街の殺人』の、あまりのオチ、というか犯人に「はあ?」と呆れた記憶があるのですが、この作品が書かれた時代における、こうした結末の「ミステリー的な斬新さ」に、むしろ感嘆するべきだったのだと今は思うのです。小説の進化の先端にいる我々にとっては、新しいものを求める楽しみもあれば、ジャンルの原点に戻っていく読書にもまた、清新な発見があるのではないかと思うのです。古典もどんどん復刊されるし、読まねば。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年10月 5日 (日)


読書にとって課題とは何か

ディレクターの、ともおです。

右腕が上がらなくなりました。春には、首が廻らなくなりましたし、今年は色々と変調が多いのです。恐らく、年齢的な問題だろうなと思います。働き盛りだが、気持ちは折れている、という昨今で、余力で動いている感じです。だったら、こうしたブログも休むなり、止めるなりすれば良いと言われているのですが、まだもう少しだけ続けます。遠からず終わりはくるので、その時までは頑張って書き続けてみようと思っています。存在価値はあまりない、とはいえ、存在しているだけでも誰かに見てもらえることもあります。サイトもそうなのですが、ブログの方も、レギュラーで見ていただいている方は僅かで、おおよそは検索エンジンから入ってこられる方たちが主です。今年の八月は、おまけでやっていた児童文学の読書感想ブログが、全然、更新していないのにPVが伸び続けていたので、なんだろうなあ、と思っていたら、「課題図書」の作品の紹介をしていたところに、検索から入ってこられる方が多かったようです。「課題図書」とは、今年54回目を迎える「青少年読書感想文全国コンクール」の課題の本のことです。おそらく夏休みの読書感想文の宿題にされている学校も多いのではなかったでしょうか。子どもたちか、保護者の方々かわからないのですが、一応、ネットで検索して他の人の書いた感想文などを参考にして見る、というアクションが一般的になったのだなと自分の学生時代を思えば隔世の感があります。今回は事前に感想を書いていた作品、あれこれが選ばれたのを、後から知りました。読書感想文が終わったと思ったら、今度は、読書感想画の波がきます。「読書感想画中央コンクール」です。こちらもすでに、これこれを載せていたので、PVが増えるかなと期待しています、というか多少なりとも誰かの役に立てば嬉しいです。ちなみにこちらは「課題図書」ではなく「指定図書」と言うのです。この微妙な違い方が何かに似ている気がしましたが、「預金」と「貯金」の違いでしょうか。

投稿時刻: 午後 10:27
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2008年10月 1日 (水)


青天の霹靂

ディレクターの、ともおです。

10月1日となりました。会社的には下半期のスタートです。突然ですが、本日付で復刊ドットコムのIプロデューサーが異動することとなりました。親会社からの出向が解かれ、復刊ドットコム運営会社のブッキング自体から離れることになったのです。唯一、残っていた創業メンバーで、復刊ドットコムを立ち上げ、揺籃期から現在にいたるまで支え続けてきたIプロデューサーが急にいなくなることで、残されたスタッフの動揺は隠せませんが、昨日突然に辞令を聞かされた本人自身が一番、戸惑っている状況かと思います。辞令ひとつで、まったく違う部署や、違う業務に従事するのが会社員の宿命とはいえ、なかなか、厳しいものがあります。自分自身も、明日には違うところで働くことになるかも知れず、この業務をいつまで続けていられるかわからないところですが、状況が許す限りがんばりたいと思います。人が代わっても、復刊ドットコムのスピリットは生き続ける。そう信じたいものです。ともかく、体制を整えなおして、ユーザーの皆さんや関係取引先各位にはご迷惑をおかけしないようにしていきたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

投稿時刻: 午前 10:56
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2008年9月30日 (火)


棚卸の日

ディレクターの、ともおです。

本日は、9月末日の仮決算日で、棚卸の実施日でもあります。その影響で商品出荷を一旦止めており、ご購入いただいた皆様には、ご迷惑をおかけしております。明日より、速やかに、出荷を再開いたします。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

ということで、今日は総出で倉庫に出かけて在庫品の棚卸の最終チェック作業を行ってきます。社会人になってから、ずっと本の仕事をしているのですが、なんらかの形で「棚卸」に関わってきました。取次を軸足にして、書店、出版社と経験してきて、担当業務的にもグルグルと変わっていますが、年に二回は棚卸で本を数えてきたのです。社会人になってから簿記を勉強して、実際、経理業務も担当してきたのですが、「売上原価確定のための期末在庫金額算出」という理屈を勉強して財務諸表を作成することと、営業活動を行い、商品を販売し、期末には在庫をカウントするということを、両方、体感してみると、なんとなく会社ってどうやって儲かっているのかというのが見えてきます。構造はわかるが、なかなか儲けはあがらない。そのあたり問題だなあ、といつもながら思います。来年は、どんな仕事をしているかわかりませんが、それでも期末には棚卸で本を数えているのだろうか。何の仕事をしていても、棚卸に参加できるぐらい元気でいたいと思います。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年9月23日 (火)


七瀬なんどめ?

ディレクターの、ともおです。

NHKで筒井康隆氏原作の『七瀬ふたたび』がドラマ化されるそうです。この、NHKで、というところがポイントで、かつて数々の伝説を生んだ「少年ドラマシリーズ」で、多岐川由美さん主演で1979年にドラマ化されていたことがあり、ふたたびNHKでドラマ化されるということが、更に「ふたたび」感アップというところのようです。『七瀬ふたたび』は、超能力者、火田七瀬を主人公にした三部作の第二作にあたる作品ですが、もっともアクティブでドラマティックな作品であったかと思います。いわゆる筒井康隆氏のブラックユーモアや実験的な作品ではなく、ストレートに物語を見せてくれるもの。ジュブナイルなら『時をかける少女』のような、一般小説なら『おれの血は他人の血』のような、ストーリーを持った作品です。ここには共通する、普通の人にはない特殊能力を持ってしまった人間の悲しみ、があります。人の考えていることがわかってしまう、という超能力を持っている少女、七瀬が遭遇する事件。さて現代を舞台にしてどのように七瀬がよみがえるか、楽しみにしたいところです。

僕はかつての『七瀬ふたたび』のドラマを見ていないのですが、堀ちえみさん主演で『家族八景』がドラマ化されていたものは見たことがあって、「七瀬のイメージじゃないなあ」と思った記憶があります。というぐらい、小説の中の火田七瀬というキャラクターは、存在感があるのですね。梶尾真治さんの小説、『おもいでエマノン』を読んだ際に、時間を超えて存在する女性、エマノンというキャラクターと、七瀬の印象がカブりました。『おもいでエマノン』も現在は復刊版で再登場していますが、エマノンに思い入れがあったという人気イラストレーター鶴田謙二さんが装画や挿絵も書かれています(後にコミック化もされているよう)。そういえば七瀬もコミック化されていましたね(ストーリーは別モノだったと思います)。小説のキャラクターのビジュアルは解釈次第のところがあるのですが、それでもなんなく、実在の人物のような不思議な存在感をたたえている場合もあります。何十年か前に読んだ小説の中の人を覚えている、なんて不思議な感じもしますね。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年9月22日 (月)


孤児院の日

ディレクターの、ともおです。

9月22日は、「孤児院の日」だそうです。僕は「孤児院の日」の存在さえ知りませんでした。江戸時代の日本には捨て子の互助システムのようなものが自治体にあったとの記憶があるのですが、日本にはじめて孤児院ができたとされているのは、1887年(明治20年)の9月22日。岡山県の医師、当時まだ22歳だった石井十次氏が、お寺の本堂の一部を借り受け、孤児院を開いたのが日本初であったという故事により、記念日が設定されたそうです。ヨーロッパでは、コーラム養育院という孤児施設が18世紀前葉に設立されていたようですが、それにまつわる物語を読み、当時の子どもたちの置かれていた状況に震撼させられたものがあります。孤児院、というと不幸そうなイメージがありますが、そこに収容された孤児はまだ幸運だったのだと、当時の社会状況を考えると思えてくるのです。

「孤児院」は、沢山の物語の題材として描かれてきました。文芸史的に見れば、修道院に拾われた捨て子的な題材から孤児収容施設モノはあるのですが、孤児が集まる専属の場所としての「孤児院」が出てくるものとなると、思い出されるのは、まず『あしながおじさん』でしょうね。個人的には『続あしながおじさん』の方が好きですし(わりと同じ意見の方も多いよう)、こちらの方が「孤児院」を中心とした話なんですよね。『アニー』や『キャンディキャンディ』や『タイガーマスク』も思い出されます。児童文学の世界だと『ヘブンアイズ』という作品が、近年のものであったことを思い出しましたが、物語の主役になるのは、やはり孤児院からの「はみだしっ子」たちですね。孤児院は理想郷ではなくて、そこから出ていって、自分の家庭を見つける場所、という位置づけなのかな。孤児モノは、もう枚挙に暇がないので省略しますが、貧しい孤児、ミーツ、お金持ち、の図式がパターンとして確立していますね。社会的な「格差」を前提として、それがどんなふうに乗りこえられていくのか。貧しいけれどハートを持っている孤児、という設定は、しかしながら、現代でも通用するのかな。あらかじめ「温かい家庭」を失われた存在である「孤児たちの喪失感」が埋められていく過程にこそ、物語のカタルシスはあるのですね。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年9月 9日 (火)


イケメン作家列伝

ディレクターの、ともおです。

作家のビジュアルについてあまり関心がないのですが、漠然としたイメージとして心に浮かんでいる、それぞれなりの像があります。作品のイメージや、字面で、この人はきっと美しい面立ちをしているのではないか、などと思ってしまう作家さんもいます。例えば、堀辰雄、福永武彦、日夏耿之介、大手拓次、あたりそんなイメージですね。詩人は往々にして、美的なイメージがありますが、僕が好きな詩人の八木重吉などは、ちょっと鈍重なイメージがあるので、一概に言えないかな。実際は、ほとんど近現代作家の顔を知らなかったりします。新潮社さんの文学アルバムも「太宰治」と「川端康成」ぐらいしか持っていません。よっぽど好きじゃないと、そこまで知らなくても良いかと思っているぐらいなのです。ところで、gooのランキングで『イケメンだと思う日本の文豪ランキング』というのがありました。ぶっちぎり芥川龍之介で、漱石、三島、太宰、中也、と続きます。「イケメン」の基準が良くわからんところですが、教科書に載っていた囲み写真のイメージなのかなあ。舞台や映画で演じた人のイメージもありますね。中原中也を三上博さんが演じられていたドラマがあって、もともと似ていることもあって刺激的でした。菊池寛氏の自伝映画を渥美清さんが演じられていたものも印象深くて、もう自分の中ではかなりイメージがダブっています。林真理子さんの役を原田知世さんがというのもありましたが、文学史上の人物になるぐらいまで歴史を経ないとダブらせるにはハードルが高い・・・場合もあるようです。ちなみに、先ほどあげた作家さんたちのビジュアルはというと、堀辰雄福永武彦日夏耿之介大手拓次、というリンク先参照です。文士めくカッコ良さに溢れているのは、内側から光るものがあるからですね。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年9月 5日 (金)


絵本作家、大道あやさんがTVで紹介されます。

ディレクターの、ともおです。

青息吐息ですが、なんとかやっています。以前にこの場所でも紹介いたしました、画家、絵本画家の大道あやさんが、TV番組で紹介されますので、皆さんにもお知らせします。


放送時間:2008年9月7日(日) 朝 9~10時 「再放送」 夜 8~9時
NHK教育、新日曜美術館にて 
『母と娘 咲き誇るいのち 丸木スマ・大道あや』
が放送されます。

大道あやさんと、お母さんで画家である丸木スマさんのことが特集されます。再放送もありますので、是非、皆さんにご覧になっていただきたいと思います。

また、渋谷の松涛美術館にて9月21日(日)まで『おてんば作家 大道あや展』が開催されています。この後、高浜市、田川市、沖縄、呉市での開催も予定されていますので、お近くの方は、是非、お立ち寄りください。

また復刊ドットコムでは、この美術展でしか手に入らない、図版を特別に販売させていただいております。この機会に、是非、ご入手ください。

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■『生誕 100年記念 けとばし山のおてんば画家 大道あや展 カタログ』
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【著者】
【発行】大道あや展
【定価】1,300円(税込み)
【発送時期】3~6日後
美容師を26年、花火師となり、60歳にして独学で絵を描き始めた異色の画家、絵本作家、大道あや。その生誕100周年を記念した初の本格的な回顧展が2008年8月より全国3カ所で開催されます。

このカタログは、その展覧会会場でのみしか購入できない、貴重な一冊です。
大道あや人気の高い復刊ドットコムでのみ、販売を許可していただきました。この好機に是非、ご入手ください。現在、多くの作品が品切のため、入手できる本が少ない大道あやの、エネルギッシュに自然の躍動を描く絵の図版が多数収められたカタログです。是非、ご覧ください。


■『生誕 100年記念 けとばし山のおてんば画家 大道あや展』
 開催情報は、こちらをご覧ください。
 

――――――――――――――――――――――――――――――――――
■『絵本』 復刊特集ページ


■『大道あや』 復刊特集ページ

投稿時刻: 午後 06:20
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2008年9月 1日 (月)


ちょっとお暇をいただきます。ちょっとだけです。

ディレクターの、ともおです。

7月になって、復刊ドットコムのディレクターになったのですが、少なくとも、このブログだけは、毎日、続けていこうと思っていました。復刊ドットコムとは何か、ということを常に意識して、そうしたことを考え、まとめながらサイトを運営していくことができればと思っていたのです。運営体制自体は、まだ揺れていて、今後もどうなるかわからない部分もあり、また改善に着手したばかりで、表立って目につく変更点は少ないと思います。今、僕の考えている路線が正しいのかどうかは良くわかりません。でも、やっていきたいことの理想はあって、なんとか進めてはいますし、そうしたことの中核として、このブログは進行していきます。そうしたこととは、一切、関係なしに、ちょっとこのブログの更新のお休みをいただきたいと思います。今週末ぐらいまで。メルマガ予告で復帰しようかと思います。理由は、私事です。すいません。昨日、育てている猫が亡くなりました。まだ八歳の若さでした。自分にとって本当に大切な存在あったことをつくづく実感しているところです。喪失感や、あの時、ああしておけばという後悔にさいなまれています。そうしたことはありながらも仕事は仕事でガンバリます、なんですが、ちょっと、精神エネルギーが切れてしまいまして、いましばらく充電するために、しばしのお暇をください。

とりかえしのつかないこと、はありますね。戻ってこないこともある。とはいえ、思い出の中にある大切な作品をもう一度、復活させたいという皆さんの想いを応援するのが復刊ドットコムです。このところは、ある程度の規定数を設けさせていただいた仮予約方式でロットにしたり、多少、高価にはなりますがオンデマンドの少量生産などを利用して、復刊実現のお手伝いをしてきました。一度、書店流通から消えた本を、再度、オフセット大量生産するのは無理があり、代替手段を用いることが多くなってきます。支援していただけるファンの方たちと、もう一度、本を復刊させ、流通させたいという著者さんや、出版社さんとの橋渡しを行いたいと思っています。もっと開かれた場所として、復刊ドットコムを利用してもらえるような企画をいろいろと立ち上げたいと思いますので、今度とも、どうぞ、よろしくお願いします。

投稿時刻: 午後 05:24
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2008年8月27日 (水)


お米屋さんで売ってます。

ディレクターの、ともおです。

プラッシーは、お米の研ぎ汁から出来ている、というのは都市伝説ですが、これは、プラッシーがお米屋さんで販売していた飲料だからこそ派生したデマですね。僕が子どもの頃、お米を買うとクーポン券をもらえて、それが貯まるとプラッシーと引き換えられるというサービスがありました。・・・などと、書きはじめてみたものの、昨今は「お米屋さんで米を購入する」こと自体が稀になっているのではないかという懸念があります。それ以前に「米を研ぐ」という行為が、無洗米の拡大で減ってきているのではないか、という気もします。そもそもプラッシーって一体、なんですか、という人も多いはずです。プラッシーはジュースです。ミリンダほどマイナーではないものの、あの時代とともにあった飲み物ではないかという印象です。しかしながら、昨今の復刻ブームは、いろいろな商品に光を当てるもので、過去の飲み物とはいえ、なかなか侮れないところではあります。プラッシーも生誕50周年だそうですが、新装版も登場しているんですね。ほお、という感じです。

視覚よりも、味や匂いや感触で記憶を遡らされることはあります。あのマドレーヌの故事を引き合いに出すまでもなく、そうした刺激で、突然、感覚だけトリップしてしまう瞬間を迎えることがありますね。最近、復刻パッケージの食物を多く見かけることがあるのですが、「味」も本当に、そのままなのだろうか、と食べてみたいような、ちょっと恐いような気もしています。三角パックの牛乳は、昨今はプラパックになっていますが、やはり、あれも紙のヤツだったら、その触感で過去にさかのぼれるのではないか、という気もしてしまうのです。過去の感覚とのシンクロで時間を越える。タイムスリップの方法論としては、ジャック・フィニィ的です。復刊ドットコムという運動体は過去に目を向けるだけのものではなく、その本が現在にも生きる価値があるということを見出そうとするものです。ただの回顧だけに終わらない復古がここに実現することが理想です。古きを知ることで、今ある世界のまた違った新しさを感じられるようになるのではないか、そんなふうに思っています。

投稿時刻: 午後 01:31
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2008年8月19日 (火)


伊藤文学さんがイベントを開催されます。

ディレクターの、ともおです。

復刊ドットコムとは浅からぬご縁のある伊藤文学さんがイベントを開催されます。

『どんなお宝がとび出すか! 伊藤文学のコレクション展』
開催日:2008年8月22日(金)~9月2日(火) 12:00~21:00
場 所:ONE LOVE BOOKS 東京都世田谷区下北沢2-1-3

復刊ドットコムは、あの一代ブームを巻き起こしたコミック、山川純一さん(ヤマジュン)の『ウホッ!いい男たち』の刊行に際して、発行元である伊藤文学さん主宰の第二書房のお手伝いさせていただいた経緯から、ご友誼をいただくことになりました。昭和、裏出版界の伝説の巨人。男性同性愛誌として知られる『薔薇族』の創設者にして編集長、伊藤文学氏。伊藤氏が書かれた本を何冊か拝見しているのですが、一番最初に『薔薇を散らせはしまい』という、素敵すぎるタイトルの本を読んだ時の衝撃はとても大きかったですね。あえて口さがなく、ズバリ言ってしまって「ホモのエロ雑誌」であるところの『薔薇族』。そこに連載されていた伊藤文学氏の二十二年にわたるエッセイを集成した本書は、異端者であるがために辛い思いをしている「読者」たちを擁護し、真摯な言葉を掛け続ける、こんなに温かくも優しい「編集後記」があったのか、と驚くばかりの一冊でした。読者からの手紙が数多く紹介されているのですが、同性愛であることを隠し続け、孤独に生きてきた人たちがこの雑誌を発見し、この雑誌のもとに集っていく様は、ちょっと感動的ですらありました。まだネットがなく、遠隔地にあってマイナリティーであるための孤独に苛まれ、また同性愛者であるがゆえに迫害されてきた「読者」たち。彼らを慰める優しさや、とくに80年代中盤以降は、エイズの問題がクローズアップされてくるため、強く無軌道な性行為を叱咤し、警鐘を鳴らし続ける姿勢。誰かを励ますことの力強さが伝わってくる本です。文章は限りなく優しく、人が人を思いやることの美しい力に満ち溢れていて、理由は不明なのですが、なんだか勇気がわいてきます。この伊藤文学氏のイベント、8月23日(土)にはオープニングパーティーも開催されるそうですので、皆さんも、是非、お出かけになっていただければ幸いです(僕も、行ってみようかとは思っております)。

藤野千夜さんの芥川賞受賞作『夏の約束』の中で、主人公(の一人)が同性愛者であることが発覚して会社の男子寮を追い出されるくだりがありました。失笑とともに「ホモがバレた」と乱暴に混ぜっ返されてしまうような事件なのですが、決してコミカルなエピソードではありません。ご自身もトランスジェンダーである藤野千夜さんの作品には、「異端の人たち」が、違和感のある世界を漫然と受け入れながら、淡々と生きている様が描かれています。当事者にとっては一大事のはずなのに、真正面からの攻撃を、ゆるやかにいなすような感情の機微が微妙です。ごく一部分の嗜好は異なっていても、それ以外は、普通の人と同じ、普通の感覚があるがゆえに、自分が普通ではないことの世間とのきしみを、普通以上に感じているではないかと想像してしまうのです。藤野作品の軽妙な語り口と、希薄さ、の裏にある、語り得ない余白にこそ文学的余韻は響いているのだとはいえ、悲痛な思いを抱えて日々を生きる人たちの、静かな諦念や、内面の葛藤みたいなものは、もう少し言葉として聞いてみたいような気もしていました。一方で『ウホッ!いい男たち』には、そうした同性愛者の陰りが一切ない、あけっぴろげで解放された楽天的な世界が展開されています。ゲイコミックである本書は、常識を超越した破天荒な展開と、想像を絶するあからさまな性描写に、度肝を抜かれたまま硬直状態に陥ってしまう衝撃の一冊です。山川純一描く端正な「いい男」たちが謳歌する「歓びの世界」には、後ろ暗さなど皆無。さあ「このコミックの中に集まろう」、その時、世界はどんな輝きを持って貴方のたましいを解放するのでしょうか。とはいえ、絶賛発売中ですが成人指定ですし、やはり、一部の嗜好の方にしかおすすめできないことはお断りしておきます。

■『山川純一』 復刊特集ページ

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年8月 3日 (日)


あらためての所信など

ディレクターの、ともおです。

僕が復刊ドットコムの担当をするようなって一か月ぐらいがたちます。普通に動いている業務に途中参加してディレクションする、というのは、走っている車に飛び乗ってハンドルを握るようなものです。まずは、どこにブレーキがあってどこにアクセルがあるか探ってみないとならないといけない。まあ、そうした人事異動後にありがちな個人的混乱は、なるべく人様にはお目にかけないように努力すべし、と会社員諸氏は思われるでしょう。まだまだ精進が足りません。数字を見ながら考えるべきことと、復刊ドットコムで実現したいこと、を天秤にかけながらですが、もう少し先に進めていければと思っています。

ブッキングという会社の中で、復刊ドットコムというサイトは先期まで30%ぐらいの比重で行っていた業務なのですが、今期は50%ぐらいの力を入れる陣容になっています。ただ、復刊ドットコム専任の社員はいません。僕自身、現時点での業務パートは、会社としてのブッキングの経理と総務の課長であって、財務諸表をにらみつつ、資金繰りやら計数管理やらをしながら、また出版社としてのブッキングの営業実務を色々とこなしつつ(販促系はさすがに手放しましたが)、さらに復刊ドットコムの表側のディレクション諸々やら、裏側の事務改善やら管理云々を行いながらで、まあ、ひとつに注力できない状態で仕事をしています。小さい会社なので、個人の素養でどれぐらい実務をこなせるかが、業務の生産量を左右するんですね。マルチタスクなんて当たり前じゃん、と、これも会社員諸氏は思われるところでしょう。経営を成り立たせるために、なんとかこなさなくてはならないことは多いのです。ただ、復刊ドットコムの理想はあって、その灯はなんとか守りたいのです。今、言えることは、ガンバリます、ということです。今後の流れの中で、色々な形で皆さんにご協力をお願いしなければならないだろうなと思っています。その際には、是非、宜しくお願いします。なかなか腰をすえてゆっくり本も読めないなあ、という日々です。本に対する気持ちがネジを捲いてくれる仕事ですので、本末転倒を感じますが、それでもガンバレと自分を叱咤しつつ進みますよ。おう。

投稿時刻: 午前 09:00
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2008年7月16日 (水)


『雪の下の炎』、状況報告!

雪の下の炎』(パルデン・ギャツォ 著)にリクエストいただいた皆さまにお知らせです。

復刊ドットコムを運営するブッキングからの刊行を実現すべく、

元出版社(HARVILL PRESS社、イギリス)との交渉を開始いたしました。
(※新潮社からの再刊の可能性はなくなりました)

無事交渉が成立すれば、今秋にも復刊実現の予定です。   

新たな情報が入り次第、随時こちらのブログにてお知らせいたします。

また、本書の著者であるパルデン・ギャツォ師が、きたる7月24日(木)、
下記のイベントにて講演されますのでご案内いたします。

イベント『受難と祈りー、チベットを知るための夏

(以下、上記HPブログより)
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いまや入手困難になってしまった『雪の下の炎』の著者、
パルデン・ギャツォ師が「受難と祈りー、チベットを知るため
の夏」で特別講演をしてくださることになりました。

30数年に及ぶ勾留での過酷な体験を通して、チベットの
文化、宗教、中国の弾圧について語ってくれます。

通訳は「受難と祈りー、チベットを知るための夏」の仕掛け
人でもある、ダラムサラのNGO「ルンタ・プロジェクト」代表
の中原一博が担当。チベット受難の歴史をどう語り合って
くれるのか・・・みなさんぜひご来場ください!

7月24日(木) 19:00~21:00  
会場 東中野 space&cafe ポレポレ坐 03-3227-1405
会費 2000円
予約 info@tibet-free-tibet.com
----------------------------------------------

投稿時刻: 午後 02:12
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2008年7月 9日 (水)


こんなふうにします。

復刊ドットコム、ディレクターの、ともおです。

七月からブッキング内で担当替えをいたしました。バタバタしながらも体制を整えている最中です。各スタッフが本領を発揮できるようになるにはもう少し準備が必要で、楽屋裏のみっともないところをお見せしながらですが、ご容赦いただければ幸いです。社力を集中して、グンとパワーアップした復刊ドットコムをお見せできるよう、スタッフ一同、努力して参ります。「復刊ドットコム」も八年が経過し、それなりの評価をいただいて現在に至っております。設立以来のスタッフは現在1名しか残っていない状態ですが、受け継がれたものを磨きあげ、「復刊ドットコム」が在ることの意味を問い続けていければと思っています。

さて、そうした一歩として、この春、統合いたしました、復刊ドットコムブログ(こちらのブログ)と、復刊活動レポートを、再度、分離することにいたしました。こちらの復刊ドットコムブログの方は、僕が担当し「復刊的な話題」を中心に、イベントなどの情報提供や、ニュース、「復刊的な本」についての話題などをお話する場所にいたします。できれば毎日更新で(汗)。復刊活動レポートは、復刊についての出版社さんとのお話の進捗状況や、復刊本の刊行についての情報などをお伝えする場所としていきたいと思っております。今後は、更に、皆さんに本の情報をたっぷりとお伝えできればと思っておりますので、何卒、両ブログともにご注目ください。

投稿時刻: 午後 09:44
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2008年6月16日 (月)


クッキング特集

復刊ドットコムスタッフのロドリゴです。

皆さんこんにちは。
最近、料理関連の復刊本がよく売れています。
料理関連のリクエストで目立つものは、有名な著者の料理本です。
タイトルに著者の名前を冠している本が多いですね。「マドモアゼルいくこの・・・」「堀井和子の・・・」など。

料理家として有名であることはもちろん、そのライフスタイルに注目されている方もいらっしゃいますので、その方の本であれば欲しいというリクエストが目立ちます。

今週のメルマガでは料理特集として様々な料理本を紹介する予定です。
料理関連ではまだ復刊されていない本は多いですので、この本で料理して
みたいという方は是非下記にてリクエストをお待ちしています!

クッキング特集ページ

投稿時刻: 午前 07:00
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2008年5月27日 (火)


佐々木丸美展レポート

佐々木丸美コレクション担当の編集部・Y田です。

「佐々木丸美復活!」
このタイトルが復刊ドットコムblogにアップされたのは、2006年8月のこと。
その後『雪の断章』を皮切りにスタートした〈佐々木丸美コレクション〉は、
2008年4月をもって全18巻をついに完結いたしました。
これを記念して5月9日~15日まで、北海道の紀伊國屋書店・札幌本店
にて開催した佐々木丸美展の模様をレポートいたします。

開催初日、5月9日はあいにくの曇り空。しかし、紀伊國屋書店のご
担当者・Kさんの「曇りのほうが書店は繁盛する」という言葉の通り、
平日にもかかわらず開店まもなくしてお客様が続々と店内に入ってこ
られました。
会場である2階にあるギャラリースペースに来場されたお客様の数は、
なんと1週間合計で約700名!
店頭のポスターを見て偶然知ったという方が多かったようですが、
やはり地元北海道は熱いです。
札幌市外からはるばる2時間以上かけていらっしゃった方や、関東や
関西などから駆けつけてくださった方もいて、その情熱に驚かされる
ばかりでした。

会場には直筆原稿、直筆の草稿ノート、味戸ケイコさんのカバーイラ
スト原画、デビュー当時のインタビュー記事などを展示し、札幌静修
高校・放送局が制作したドキュメンタリー映像「命の断章」も上映し
ていたのですが、じっくりと1時間以上かけてそれらを鑑賞される方
も少なくありません。
また、MFS(佐々木丸美作品復刊推進委員会)のUさんとTさんが
準備してくださった手書きのメッセージカードを掲示できる“ゲスト
ボート”にはたくさんの感想が集まり、佐々木丸美さんや作品に対す
る皆さんの想いが凝縮された素敵なコーナーとなりました。

10日、11日は高校生による朗読会と、北海道文学館の学芸員・喜多香
織さんによるトークイベントを開催しました。
いずれも60席の座席があっとう間に埋まり、立ち見が出るほど大盛況
です。
朗読会では、道内の大会で好成績を収める実力者の女子高生3名が、
個性豊かに作品を朗読。読者から人気が高い『雪の断章』『花嫁人形』
『崖の館』の3作品を各10分で読んでいただきましたが、終了した後
は感動と賞賛の拍手が鳴り止みません。
トークイベントは、北海道文学と佐々木丸美作品を研究者の視点か
ら解説し、色々な切り口で作品を紐解くという聞き応えのある内容で
した。トークの後半にはMFSのUさんにも登壇いただき、復刊秘話
を語っていただくというサプライズもあり、参加された皆様が満足し
ていらっしゃる様子が伝わってきました。

本イベントは北海道テレビや北海道新聞でも紹介され、私達スタッフ
が予想していた以上に大盛況で幕を閉じることができました。

佐々木丸美さんのご家族、MFSのお二人、そしてユーザーの皆様に
支えられて、完結にふさわしいイベントとできたことを感謝しており
ます。本当にありがとうございました!

今回、読者の方と直に交流して改めて実感したのは、
「佐々木丸美という作家は、たくさんの人に愛され続けている」
ということです。
多くの人を惹きつけてやまない佐々木丸美作品の魅力を、これからも
伝え続けていきたい。そう強く思いました。

投稿時刻: 午後 04:46
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2008年5月21日 (水)


今日泊亜蘭さん

いろいろ担当のともおです。

SF作家の今日泊亜蘭(きょうどまり・あらん)さんが12日に亡くなられ、本日、ニュースでも報道されました。97歳。日本SF界の最長老のご逝去に、謹んで哀悼の意を表したいと思います。

復刊ドットコムと国土社の共同復刊企画で、『創作子どもSF全集』が2006年に復刊されています。1967~71年にかけて発行された、この子どものためのSF全集は、SF作家のジュブナイル作品と、児童文学作家のSF風のテーマの読み物が、同じ全集で競演するという異色の企画でした。子ども時代にこの全集にインパクトを受けた方たちから多くの投票が集まり、この約40年前の作品の復刊が実現しました。空想科学と不思議で神秘的な驚異の世界。ここには、子どもたちの胸を高鳴らせる物語の興奮があります。進歩した科学と化学の未来は、どんな社会を生みだすのか。昭和時代の中葉に描かれた、未来社会への希望と警鐘。ここには「懐かしい未来」の、不思議な趣があります。

Photo_2


今日泊亜蘭さんは、この全集の中で、宇宙船に乗った子どもたちが操縦器の故障で漂流してしまう物語、『シュリー号の宇宙漂流記』を書かれています。




この『創作子どもSF全集』には、数多くの優れたアーティストたちが参加されていました。SF界からは、矢野徹、豊田有恒、福島正実、光瀬龍、そして今日泊亜蘭。児童文学界からは、大石真、小沢正、香山美子、佐野美津男 谷真介、三田村信行、そして、つい先日亡くなられた砂田弘。イラストを寄せているのも、小林与志、中村宏、斎藤博之、石田武雄、田島征三、山藤章二、杉浦範茂など、著名な方たちばかりです(敬称略)。この中には、現在、ご存命ではない作家さんも何名かおられます。残念ながら、人の命は有限ではありますが、こうして遺された作品が、再び息を吹き返し、昔を懐かしむ読者と、そして新しい読者に、読書の歓びを与え続けています。それは、想像と空想の未来よりも、ずっと先まで続いていくものかも知れません。是非、多くの方たちに読んで欲しい貴重な本です。

あらためて、今日泊亜蘭さんのご冥福をお祈りしたいと思います。

投稿時刻: 午後 05:17
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2008年5月 8日 (木)


白井一信さんを悼んで

いろいろ担当のともおです。

ブッキングから、帆船模型についての著作を発行されていた白井一信さんが、4月29日に亡くなられました。

復刊ドットコムを運営している出版社ブッキングでは、「復刊」本を刊行する以外にも、幅の広い出版活動を行っています。オンデマンド(受注生産)方式による自費出版の書店流通もそのひとつです。製作部数が多くなり、在庫をもてあましてしまいがちな通常の自費出版とは違い、本当に売れた部数だけ製作する方式ですので、コストも小額で済むため、多くの方たちに活用いただいている自費出版の形態です。こうしたオンデマンド自費出版の中から生まれたヒット作が、白井一信さんの『帆船模型製作技法』でした。受注生産であるのに、2年間で2000冊以上の販売を行い、現在も、製作が受注に追いつかないほどの人気を博している本です。

白井一信さんは、会社員でありながら、日本の帆船模型製作の第一人者としてその名を知られている方です。『帆船模型製作技法』は、その30年余にわたる模型製作の技法を集大成した大著であり、帆船模型製作を目指す人にとって非常に有用な参考書であると評価された結果が、このヒットにつながりました。ブッキングでは、この『帆船模型製作技法』の成功から、白井さんにお願いし、自費出版ではなく、ブッキング発行にて帆船模型に関する本を製作していただきました。


Photo_2 『魅惑の帆船模型 チャールズ・ヨットを造る』

白井さんが開発に協力した帆船模型キットの製作解説書であり、初心者向け入門技術から経験者向けバリエーションまでを200枚以上のフルカラー写真と文章で解説した、帆船模型製作をされる方たちに参考になる内容です。



Photo_4  『華麗なる帆船模型』(木製帆船模型写真集)

日本初の木製帆船模型の大型写真集。小型船から戦列艦まで約150隻の木製帆船模型の全体やアップ、ジオラマでの写真などを豊富に収録した本です。新聞でも紹介され、話題になり、昨年11月の発行以来、好調なセールスを続けている本です。



団塊世代の大量退職期となり、熟年男性の間で「帆船模型製作」が静かなブームとなっているそうです。これまで働きづめだった男性たちが、退職後の余暇を自分の好きなことに活かしたいと思われているようです。白井さんの帆船模型製作の技術は、遺された著作を通じて、帆船模型製作を目指される方たちの道標となるものと思います。これから帆船模型製作をはじめる人たちにも、白井さんが帆船模型にこめられた想いが受け継がれていくのです。

僕自身は白井さんとは、帆船模型本の販促のためのページを作成する際に、ご助言をいただいただけで、深くお話させていただく機会を得なかったことを残念に思っています。聞くところによると、会社員としても優秀な方で、仕事に矜持を持ちながらも、趣味の世界でもその力を発揮されていた方だそうです。その生き方に尊敬を抱くとともに、哀悼を捧げたいと思います。白井さんのご冥福をお祈りいたします。

投稿時刻: 午後 03:50
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2008年3月21日 (金)


棚卸期間の配送休止のお知らせ

復刊ドットコムは、棚卸期間に入りますため、配送を一時停止させていただきます。

スケジュールは以下を予定しております。

  • 配送最終日 2008年3月24日(月)受注→2008年3月26日(水)出荷
  • 配送開始日 2008年3月25日(火)~2008年3月30日(日)受注→2008年4月1日(火)より順次出荷
  • 2008月3月31日(月)受注より通常出荷(一部予約商品を除く)

皆さまには大変ご迷惑お掛けいたしますが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。

投稿時刻: 午後 05:42
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2008年3月 4日 (火)


復刊・重版の情報のご提供をお願いします!

副編集長Bです。
2/8のエントリで、「3/9(日)の「忘文(わすれぶみ)」(フジテレビ系列 AM5:45~)にて、稲垣吾郎さんが『いちくん にいくん さんちゃん』(復刊傑作幼児絵本シリーズ)を朗読されます!」とお知らせしましたが、なんと、3/16日(日)の放映でも『一千一秒物語』『あけるな』が朗読されることが決定しました!
ぜひぜひ、ご覧くださいませ。


さて、復刊ドットコムではユーザーの皆様へ、「復刊された本」をいち早くお知らせしたいと考えております。

ありがたいことに、ユーザーの皆様からは毎日たくさんの情報を提供していただき、そして、復刊ドットコムに賛同していただいている多くの出版社さんからもご協力いただいているのですが、しかし、それでも漏れがたくさんあったりします。

泣き言をいってすみませんが、約4300社の出版社と、年間8万点以上の出版物の中から、どの本が復刊書籍かを探し出すのは至難の業です。


そこで、毎度お願いしていることなので恐縮ですが、ひとつでも多くの復刊を実現させるため、情報提供のご協力をお願いします!


★復刊/重版の予定、既に販売しているなどの情報


上記をお持ちの方は、ぜひ、こちらからご提供くださいませ。
または、info@fukkan.com宛てにメールをくださいませ。

お手数ですがよろしくどうぞお願い申し上げます。

投稿時刻: 午前 11:03
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2008年1月22日 (火)


お年玉キャンペーン、今週いっぱいで終了です。

副編集長Bです。
復刊ドットコムを運営するブッキングですが、来月オフィスを引越すことになりました。
振り返ると、私は前の部署でも、前の会社でも、前の会社の前の部署でも、前の前の会社でも、オフィス移転を経験しています。


私が来るとオフィスが引越しすることになるので、私は引越し男なのかもしれません。


引越しの詳細が決まりましたらご連絡差し上げます。>関係各位さま


さて、年末から開催している「お年玉キャンペーン」ですが、今週一杯で終了いたします。

まだ応募されていない方は、お早めにご応募くださいませ。

投稿時刻: 午後 04:31
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2007年11月13日 (火)


日々のつぶやき:1

副編集長Bです。
今日は12月の部決会議でした。

前にも書いたかと思いますが、部決会議とは「初版部数を決める会議」のことでして、いつもいつも長時間かかります。

作りすぎるとあまりますし、作らなすぎると機会損失を招きます。
送りすぎるとたくさん返ってきますし、送らなすぎると機会損失を招きます。

もしも出版流通が再販維持で委託制度でなければ、こんなに苦労しなくてもいいのにと思いますが、ならば岩波書店のように買い切りにすればいいですし、また、トランスヴューのように直接取引のみの流通にすればいいのだと、自らツっこみます。

それに、電化製品のような流通になれば、大きなメーカーや特殊な技術(内容)のあるメーカー以外はほとんど潰れてしまうので、今の流通だからこそ、ウチもなんとかやっていけるのかもと思うことしばしばです。

投稿時刻: 午後 06:45
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2007年10月22日 (月)


イベント情報:『もじゃもじゃペーター』原画展

ご無沙汰しております、副編集長Bです。
10/1付けで復刊ドットコムのディレクターを兼任することになりました。
そのため、3週間引き継ぎやらなんやらのドタバタで泣きながら働いておりましたら、更新が滞ってしまいました。
申し訳ございません。

心機一転がんばりますので、今後ともよろしくどうぞお願い申し上げます。


さて、本日はイベントのお知らせです。


■飯野和好『もじゃもじゃペーター』原画展
日時:2007/11/26(月)~12/1(土)
場所:ピンポイントギャラリー


弊社10月新刊の『もじゃもじゃペーター』(略称「もじゃペー」)の原画展が、東京表参道のピンポイントギャラリーで開催されます。
ご来場お待ちしております。

投稿時刻: 午後 04:17
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2007年9月21日 (金)


お知らせ:サーバメンテナンスがございます。

副編集長Bです。
もうすぐ棚卸です。

棚卸とは、

1)卵屋さんに卵が10個ありました。
2)5個売れました。
3)2個、売ってる最中に落として割ってしまい、捨てました。
4)鶏があらたに4個産んだので、お店に並べました。
5)さて、今、卵屋さんには何個の卵があるでしょう?

というような作業です。
実は私はこの作業が大好きなので今から楽しみです。


さて、本日はお知らせです。


■サーバメンテナンスのお知らせ

 メンテナンス作業の為、サービスを一時停止させていただきます。スケジュールは以下を予定しております。

 2007年9月25日(火) 9:00 ~ 2007年9月25日(火) 9:15
 ※作業時間が前後する可能性がございます。

皆さまには大変ご迷惑お掛けいたしますが、ご了承いただけますようお願い申し上げます。

投稿時刻: 午後 05:53
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2007年8月31日 (金)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(一旦まとめ)

副編集長Bです。

長く書いております「復刊はどのように決まるのか?」ですが、自分でも流れが把握できなくなってきたので一旦まとめてみます。


(1)復刊の種類と、復刊の可能性が高くなる要素と難しくなる要素
(2)復刊の可能性が高くなる4要素
(3)復刊が難しくなる5要素
(4)本が絶版になる4つの理由
(5)「絶版」と「品切れ重版予定なし」の違い
(6)海外版権の場合
(7)出版契約の話(1)出版契約は「著作権者の意向」で決まる
(8)出版契約の話(2)著者の連絡先を調べ方

読み返してみますと、結構踏み込んだ内容を書いているなと思ってしまいました。


さて、本日は閑話休題です。


■閑話休題:コミックの復刊について思うこと

書籍を新刊と既刊に分けるとします。
そして、新刊の条件を「発売から60日以内のもの」、既刊の条件を「発売から60日以上経過したもの」と設定します。

数年前、某ナショナルチェーンの過去2年間のジャンル別売上構成を上記設定で調べたことがあるのですが、その時、おそろしく新刊偏重のジャンルと、おそろしく既刊偏重のジャンルが判明しました。

新刊偏重なのはコミックで、新刊・既刊の売上比率はなんと、「95:5」でした。

出版社側にとってこれがどういうことかと言うと、「コミックはキャッシュフローが抜群に良い」ということです。
だから、出版社はコミックの版権を非常に大切にします。

そして、既刊のラインナップを調べてみましたら、当時大ヒットしていたテレビドラマの原作ものが大きな部分を占めていました。
つまり、発売から2ヶ月を経過したコミックは、なんらかの外部要因が無いかぎりほとんど売れないのです。


多くのコミックの復刊が難しい理由は、実は上記にあります。


では、新刊・既刊の売上比率が「5:95」のジャンルはと言うと…(つづく)

投稿時刻: 午後 12:26
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2007年8月30日 (木)


出版豆知識:取次

副編集長Bです。
実はブッキングは楽天市場に出店しております。
http://www.rakuten.co.jp/book-ing/

そして、今月一杯で閉店いたします。

ご利用になられたみなさま、これまでご愛顧ありがとうございました。


さて、今日は出版豆知識です。


取次(とりつぎ)
他業種における「問屋」のことで、ちゃんとした言い方だと「販売会社」となります。
日販やトーハンの「販」は、「販売」の「販」です。

仕入の時は「版元(出版社)→取次(販売会社)→小売(書店)」、返品は「小売→取次→版元」という商流になります。

取次大手をまとめて呼ぶ時、「トーニッパン」や「ニットーハン」と言ったりします。どちらを使うかはその場のメンバー次第といったところです。


中堅取次が「東日販(とうにっぱん)」という名に社名変更すればややこしくなりそうですね。

投稿時刻: 午後 05:43
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2007年8月23日 (木)


出版豆知識:再販制度

副編集長Bです。
在庫僅少商品を集めた好評企画『帰ってきた!夏のお蔵出し2007!』がはじまりました。
ラインナップの脈絡の無さがすごいですので、ぜひご覧ください。


さて、今日は出版豆知識です。


再販制度(さいはんせいど)
「再販売価格維持制度」の略称で、「書籍、雑誌、新聞等は、いつ、どこで買っても販売価格を維持する」という制度です。

例えば弊社刊行の『こたろう』は2400円(税別)ですが、どこのリアル書店でもネット書店でも、また、2007年でも2010年でも、この制度がある今のままであるかぎり、書店は2400円で販売しなければいけないということです。
※弊社が値上げしたら別ですが…。

ちなみにDVDは再販制度外商品で、理由はDVDは工業製品だからです。


5年周期ぐらいでこの制度の見直しについて検討されたりするのですが、ここしばらく放置気味なように思います。

投稿時刻: 午後 12:02
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2007年8月10日 (金)


出版豆知識:ISBN

副編集長Bです。
8月刊の『これはおひさま』『天の華・地の風③』『ぶるうピーター③』の見本が上がりました。今月末には書店店頭発売となりますのでお待ちくださいませ。

8月はあと、『佐々木丸美コレクション⑨恋愛今昔物語』『⑩新恋愛今昔物語』も発売となります。

しかし、児童書、耽美、マンガ、日本文芸と、弊社刊行物って本当にジャンルがバラバラです。


さて、今日は出版豆知識です。


■ISBN(あいえすびーえぬ)
「International Standard Book Nunber」の略で、世界規模でのその本のIDナンバーです。日本では1981年に導入されました。ですので、それ以前の本にはISBNはございません。
当初は10桁でしたが、2007年より現行の13桁になりました。

内容ですが、左端の「978」は共通です。

その次の数字が「国コード」で、4は日本、3はドイツ、などなどです。

その次は「出版社コード」で、00は岩波、04が角川、06が講談社、10が新潮社、8354がブッキング、などなどです。
出版社コードは先着順で決まったらしく、「幻の00コード(某児童書版元)」というのもあったらしいです。

その次が商品コードとなってまして、詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。


ちなみに、ブッキングのISBNは私が作っていたりします。

投稿時刻: 午後 12:11
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2007年7月31日 (火)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(8)

副編集長Bです。
今月半ばぐらいから、夏風邪をずっと引きずっています。
ためしに「夏風邪」でgoogle検索しましたところ、世の中のたくさんの人々が同様にひかれているようです。

「馬鹿は風邪をひかないが、夏風邪は馬鹿がひく」という言葉は嘘だと思いました。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(8)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(8)
前回
ブッキングがどのように復刊交渉を進めているかを説明する本コーナーですが、いよいよ佳境に入ってきました。今回は「出版契約の話(2)」を説明いたします。


○出版契約の話(2)
ブッキングの刊行書籍として復刊するには、著者と出版契約を結ばなければならないというのが前回の話でした(例外あり)。

さて、出版契約の前にしなければならない大きなことがあります。
それは、著者の連絡先を調べることです。
方法はおおむね下記のようになります。


  • ネットで調べる
  • 文藝年間(新潮社発行)で調べる
  • 作家関係の協会の会員名簿で調べる
  • 国会図書館などで著作権台帳を調べる>今は刊行されてません
  • コミケ出店作家の場合、会場で直接伺う
  • その著者の本を刊行している出版社へ尋ねる
  • その他

一番上の「ネットで調べる」で見つかる例はあまり多くありません。
また、個人情報保護法施行後は、著作権者の連絡先をおおやけに掲載することはできなくなったようです。

ということで、この「連絡先を調べる」という部分が、最初で、且つ、最大のハードルのように思います。
もちろんその先もハードルはあるのですが、それらはこちらの力ではどうしようもないものがほとんどです。


次回は「出版契約の話(3)」を説明いたします。(つづく)

投稿時刻: 午前 11:56
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2007年7月30日 (月)


復刊ドットコムニュース:岩本プロデューサーインタビュー

副編集長Bです。
昨日は選挙でした。
久々に自転車に乗って投票所まで行きましたが、行きはカンカン照りでぐったりし、帰りは滝のような豪雨でびしゃびしゃになりました。

が、難儀な目にあったというより、すごくサッパリしたのでした。


さて、今日は「復刊ドットコムニュース」です。


マンガのお仕事インタビュー:絶版マンガを復刊するお仕事(みんなで創るマンガソーシャルメディア)

弊社岩本Pへのインタビュー記事です。
「マンガ読者個別に対してのニーズに全て応えるというのは非常に難しいですよね」という一言は、まさしくその通りだと思いました。


ちなみに、ブッキング設立からずっと残っているメンバーは岩本Pだけです。

投稿時刻: 午後 12:00
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2007年7月27日 (金)


出版豆知識:図書館流通センター(TRC)

副編集長Bです。
まずはニュースです。一旦お休みとなってました茶木ひろみ先生のホームページですが、ブログとして復活いたしました。

茶木ひろみ公式サイト―銀のお茶―

トラックバックをバシバシよろしくお願いします。


さて、今日は出版豆知識です。


図書館流通センター(TRC)
復刊ドットコムを運営するブッキングは、出版社でもあります。ブッキングは様々なジャンルの書籍を出版していますが、中でも、児童書・絵本のラインナップが充実しています。
児童書の出版社の大きなお客様は、なんといっても図書館です。そして、図書館への販売で登場するのが、図書館流通センター(TRC)という会社です。

TRCは図書館への書籍販売シェアがナンバーワンの書店です。販売面での特徴は、書籍を倉庫に在庫して、カタログを図書館に配布して受注を募るという、「カタログ通信販売」のスタイルを取っていることです。
また、書誌データ「TRC MARC」を作っていることでも有名です。一般的にはあまり知られていませんが、出版業界では存在感のある会社です。


ちなみに、親会社にも日販図書館サービス(NTS)という図書館専門の子会社がありますが、ビジネスモデルが全然違います。

投稿時刻: 午後 04:01
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2007年7月19日 (木)


復刊ドットコム豆知識:復刊ドットコムサイト内検索

副編集長Bです。
復刊ドットコムの構造は、リクエストページとショッピングページの2つに大きく分けれます。
これは、書誌ページも同様に分かれてまして、例えば、今月発売の『新八犬伝 下の巻』の場合、リクエストページ販売ページの2種類があることになります。

そして、データベースもそれぞれに分かれてますので、大変申し訳ございませんが、ちょっとわかりにくい仕様になっております。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識は、それを一発で出す方法です。


■復刊ドットコムサイト内検索

下の検索窓を使えばリクエストもショッピングも一発で検索できます。


Google
WWW を検索 www.fukkan.com を検索





すみません、豆知識でもなんでもなく、単なる他力本願でございます…。
でも、便利でございます。

投稿時刻: 午後 06:15
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2007年7月 6日 (金)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(7)

副編集長Bです。

宣伝です。
今週、私が担当している『ぼくはジャガーだ』と『みてるよみてる』が校了となりました。
今月末には書店店頭に並びますのでよろしくお願いいたします。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(7)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(7)
前回
今回は「出版契約の話(1)」を説明いたします。


○出版契約の話(1)
出版契約は著作権者(著者や著作権継承者)と出版社の間で結ばれます。
そしてこれは、本の種類によって複数の出版社と契約することが可能です。


例えば、灰谷健次郎さんの『兎の眼』という作品があります。これは、

  • 単行本:理論社
  • 新書:理論社(フォア文庫)
  • 文庫:角川書店

となっています。

また、高村薫さんの『マークスの山』は、

  • 単行本:早川書房
  • 文庫:講談社

宮部みゆきさんの『火車』は、

  • 単行本:双葉社
  • 文庫:新潮社

です。

こういったことがあるのは、作品単位ではなく、本の種類によって出版契約ができるからです。

ちなみに、『兎の眼』の文庫はかつては新潮文庫から出てましたが、事情により、1997年に角川文庫へ版権が移動しました。


何が言いたいかと言いますと、原則、出版契約は「著作権者の意向」で決まるということです。

※もちろん、「著作権者の意向」には、出版社の影響力や「大人の事情」も含まれます。


復刊ドットコムの復刊交渉は、基本的には出版社への重版交渉なのですが、時として、著作権者へ直接交渉し、出版契約のお願いをします。

そして、無事に出版契約を結べた場合、ブッキングの刊行書籍として復刊されます。


次回は「出版契約の話(2)」を説明いたします。(つづく

投稿時刻: 午後 01:11
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2007年6月29日 (金)


復刊ドットコム豆知識:「あの本のタイトルが知りたい」掲示板

副編集長Bです。
右足の骨折ですが、昨日3度目のレントゲン撮影だったのですが、経過が良好でしたので、ついに、松葉杖を返すことになりました。

苦労をともにした仲ですが、感慨などなく、せいせいしました。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識「あの本のタイトルが知りたい」掲示板です。


「あの本のタイトルが知りたい」掲示板
復刊リクエストをしたいと思っても、「ストーリーや挿絵や登場人物の名前は覚えているのに、本のタイトルがどうしても思い出せない!」という場合どうすればいいのか?
実は、復刊ドットコムにはそういう質問専用の掲示板があります。
それが、「あの本のタイトルを知りたい」掲示板です。


例えば、こういう質問がありました。

Q:三つ子とベビーシッター?家庭教師?のマンガ
「うろ覚えなのですが、確かうさぎマークのコミック(フレンドコミック?)だったかと思います。内容は三つ子とベビーシッターor家庭教師のおかっぱの女の子の、ギャグに近い話しでした。三つ子の特徴は、直毛の男の子とくせ毛の男の子とポニーテールの女の子の3人で、外人の名前でした。(もしかすると外国から来た子供達だったかも・・・)あとコミックの表紙をぼんやりと覚えているのですが、黄色とオレンジの背景に三つ子のイラストが描かれていたような気がします。大好きなマンガだったので、ぜひタイトルを知りたいです。どうかよろしくお願いします。」


すると、無償で答えてくださるユーザーのみなさまのご協力で、サクっと意中の本が判明したりします。


原理は「はてな」や「教えて!goo」と同じではありますが、復刊ドットコムではこの掲示板を、なんと2000年7月より設置しております。
みなさまもぜひご活用ください。

投稿時刻: 午後 05:59
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2007年6月18日 (月)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(6)

副編集長Bです。
相変わらず骨折ですが、杖が一本になり、気分的にはかなり楽になりました。

杖が一本になると傘が差せるんですよ。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(6)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(6)

前回
今回は「海外版権の場合」を説明いたします。


○海外版権の場合
そもそも「海外版権」とは、翻訳書などの著作権が国外にある出版物のことです。
著作権が国内にある場合は、たいていは著作権者と出版社がダイレクトに交渉して出版契約を結びますが、国外にある場合は、出版エージェントに交渉を委託することが多いです。


※エージェントで有名なのは、タトル・モリ エイジェンシー日本ユニエージェンシーなどです。


復刊書籍の場合は、扉の裏や奥付に、そもそもどこの出版エージェント経由で交渉したのかが書かれてるので(ライツ表記と言います)、そのままそこへ交渉を依頼したりします。

例えば、5月刊タイトルの『きこえる きこえる』復刊のフローは、下記のようになります。


1)ライツ表記で出版エージェントを確認

2)出版エージェントへ交渉価格を提示し、著作権者へ交渉を依頼

3)いろいろやりとり

4)交渉成立 or 決別


海外版権の場合、翻訳者との交渉は、版権を取得できてから行う場合がほとんどです。
ただ、いろいろな事情で、そもそもの翻訳を使わないで新訳になることもあります(例:『ハイラム・ホリデーの大冒険』)。


海外版権で大きなポイントは、「一定期間刊行しない場合、出版権が切れる」ことです。
つまり、海外版権で長期間(数年以上)品切れ状態のものは、その出版社での出版権が切れている確率が高いということです。

だからと言って、すぐに出版権を獲得できるかと言えば、そうで無いあたりが難儀です。

やはり、いたるところに大人の事情があったりします。

ただ、国内版権よりも海外版権の方が、復刊への道筋が比較的スマートであるとは言えるのではないかと思います。
わりと早めに白黒がハッキり出ますし。


次回は「出版契約の話(1)」を説明いたします。(つづく

投稿時刻: 午後 04:00
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2007年6月 7日 (木)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(5)

副編集長Bです。
相変わらず骨折です。


さて、今日はマクラなしで、復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(5)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(5)
前回
今回は「絶版」と「品切れ重版予定なし」の違いを説明いたします。


○「絶版」と「品切れ重版予定なし」の違い
「絶版」も「品切れ重版予定なし」も、基本的にその本の在庫が無いという意味では同じですが、その本の「版権の有無」に違いがあります。

  • 「絶版」は、その出版社に版権は残っていません。
    →その本を出す意志が無いということです。
  • 「品切れ重版予定なし」は、その出版社に版権が残っています。
    →なにかあれば、その本を重版するという意志があるということです。

そして、どちらのケースが多いかと言うと、圧倒的に「品切れ重版予定なし」の方が多いです。
その理由は、その本が売れなくなったとしても版権を手放す積極的な理由など無いですし、また、出版社と著者の大人の事情もありますし、などです。

しかし、海外版権(翻訳ものなど)の場合は、著者との契約が日本よりもシビアな場合が多いので、「絶版」となることが多いです。


そもそも、「絶版」とは「版(印刷のための版)を捨てる」とういうことで、絶版本を再度刊行する場合は、その場合は「復刊」というよりも「復刻」という言葉が妥当ではないかと私は思っています。

  • 「復刊」=印刷版が残っているものの再刊行(≒重版)
  • 「復刻」=印刷版が残っていないものの再刊行

という感じです。>ですよね? S編集長。


で、なぜこういう話を今回したかと言いますと、「絶版」と「品切れ重版予定なし」で、復刊交渉の進め方が違うからです。
どちらが楽かと言えば、どちらもしんどいです。


次回は「海外版権」を説明いたします。(つづく

投稿時刻: 午前 11:30
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2007年6月 1日 (金)


復刊ドットコム豆知識:仮予約

仮予約のフローは下記となります。


1)仮予約の受付開始(規定数設定)

2)規定数以上の購入希望が集まる

3)復刊決定となり、「通常予約」に切り替わる

4)発売>予約者へ発送

※そもそも仮予約している場合は、3)の時点で新たに予約する必要はありません。


つまり、仮予約とは、
★復刊基準(=規定数)がはっきりと決まっている復刊リクエスト
なのです。

規定数が明確に決まっていて、それ以上の購入希望が集まると、100%復刊します。
「復刊リクエスト」と「仮予約」の最大の違いはこの点にあります。


そして、購入希望が集まらない場合は、復刊されません。
「予約」と「仮予約」の最大の違いはこの点にあります。



5月新刊で売行き絶好調な『銀の鬼 -目覚め-』も、仮予約でスタートした復刊タイトルです。

投稿時刻: 午後 06:07
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2007年5月24日 (木)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(4)

副編集長Bです。
最近、また腰痛がひどいです。
私の最初の社会人経験は、トーハン帳合の某書店の駅前SCインショップからスタートしました。


書店で数年働くと、「必ず」と言っていいほど、腰をやられます。


さて、今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(4)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(4)
前回
今回は「復刊するために必要な許諾」の予定でしたが、その前に、「そもそも、本はなぜ絶版になるのか?」を説明いたします。


○本が絶版になる理由
1)売れなくなったから

  • ミもフタもないですが、絶版になる理由としてはもっとも多いパターンです。人間の死に例えるならば「老衰」です。
  • ただ、「売れている/売れていない」の基準は出版社等によって多少異なるので、曖昧といえば曖昧です。

2)文庫落ちするから

  • 単行本が文庫化することを「文庫落ち」と言います。文庫落ちした場合、そもそもの単行本はほとんどの場合絶版になります。
  • このパターンでやっかいなのは、単行本が品切れになってから文庫落ちするまでに時間が空く場合です。たまにこういう作品にリクエストが集中することがあります。
  • 余談ですが、文庫は当初は「良作を後年に残すこと」が目的だったのですが、近年は単なる「二度売り手段」になっていて、文庫化して一年も経たずに絶版なんてケースが多発しています。

3)出版社が倒産、または、出版事業から撤退したから

  • 本が絶版になる理由としては哀しいものです。人間の死に例えるならば「事故死」かと。

4)上記以外の理由

  • 上記以外の理由で、ほとんどの場合は「ヘビーな問題」です。人間の死に例えるならば「病死」になるかと思います。

そして、上記1)~4)の絶版理由によって、交渉の仕方も復刊の難易度も変わります。
次回は「「絶版」と「品切れ重版予定なし」の違い」を説明いたします。(つづく

投稿時刻: 午前 11:01
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2007年5月18日 (金)


出版豆知識:見本出し

副編集長Bです。
今日は平凡な一日で、「昼間に近くに飛行船が飛んでいた」ぐらいしかネタが思いつかなかったので、マクラはなしです。


さて、今日は「出版豆知識:見本出し」についてです。
まずは、以下は、出来上がった本(新刊配本書籍)が書店に並ぶまでの大雑把なフローです。


■出来上がった本が店頭に並ぶまで
1)印刷会社から出版社へ見本が届く。

2)出版社が取次へ見本を持っていく(見本出し)。

3)取次が仕入部数を決める。

4)印刷会社から取次へ、現物を納品する(取次搬入)。

5)取次から書店へ納品する(店頭発売)。

※例外もあります。


取次の仕入窓口へ見本出し(※上記2)に行きますと、たくさんの出版社の人たちでごったがえしています。
仕入窓口の担当者は、出版社からの説明とその見本で、仕入部数を決めていきます。
じっくりと話を聞いてくれる担当者もいれば、まるで流れ作業のように処理していく担当者もいます。


はじめて見本出しに行った時、その景色はまるで、銀行の窓口にそっくりじゃないかと思いました。

取次によってカラーは違いますが、見た目だけでなく、日によっては数時間も待たされるあたりとか、「待って当然」のような空気が漂っているあたりなんかも、銀行窓口に似ているような感じがしました。


しかし、これを経ないと、取次に配本してもらえないのですよ。
のわりに、全ての出版社が見本出しをしているかと言えばそうでなかったりもするのです。
その辺りも銀行窓口的で、大人の事情としか言いようがありません。


そして本日は、『ケンペーくん 増補新装版』と『銀の鬼 -目覚め-』と『収容所群島6』の見本出しの日でした。
久々のコミックス2冊同時刊行で(しかも『銀の鬼』は復刊でなくて新刊、『ケンペーくん』は約3分の1が単行本初収録)、『収容所群島』はついに最終巻と、弊社的には話題豊富なラインナップでございます。

店頭発売(※上記5)は5/25(金)を予定しておりますので、お待ちくださいませ。

投稿時刻: 午後 06:16
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2007年5月 2日 (水)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(2)

副編集長Bです。
連休の谷間というのは、ひとつひとつの作業にバッファがかかっていけません。

さて、今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(2)」です。


■復刊はどのように決まるのか?(2)
前回の(1)では、

A)出版社にお願いして復刊してもらう。

において、「復刊の可能性が高くなる要素」と「復刊が難しくなる要素」をざっくり説明いたしました。

今回は「復刊の可能性が高くなる要素」ついて細かく説明いたします。


○復刊の可能性が高くなる要素
1)かつて、「単行本」として出版されていた。

  • これは、「単行本」として出てた場合はそのデータやフィルムが残っている可能性があるので、新たに印刷・製本するに際して、ハードルが低くなるためです。また、中身を変えない形ですり直す場合は、通常の「重版(じゅうはん)」と同じフローになるので、出版社の作業的な負担も軽くなります。

2)「復刊したら是非購入したい」というたくさんのリクエスト票がある。

  • 出版社にとって、復刊後の売行きを予想するデータとして、リクエスト票がたくさんあることはたいへん重要です。また、ブッキングが出版社へ復刊交渉をする際にも、これ以上の説得力のある材料はありません。

3)過去に復刊が成功している出版社や著者の作品である。

  • すでにルートが確定していて、ブッキングも出版社も進め方がわかっているので、復刊の可否はともかく、スムーズに交渉することができます。

4)その作品や著者に関する情報が多い。

  • まずは、「いつ頃」「どの作家さんが」「どのタイトルで」「どの出版社から」出ていた本かがわからないと、より時間がかかってしまうからです。また、中には出版社の方でも作家さんの連絡先がわからなかったりすることがあります。どんな細かいことでも構いませんので、その本や作家さんについての情報を提供いただければありがたいです。

次回は「復刊が難しくなる要素」を説明いたします。(つづく

投稿時刻: 午後 05:30
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2007年4月27日 (金)


復刊ドットコム豆知識:復刊はどのように決まるのか?(1)

副編集長Bです。
今日は復刊ドットコム豆知識「復刊はどのように決まるのか?(1)」です。

正直なところ、サラっと説明できないヘビーな項目で、書けないこともたくさんあり、長文必至となるのですが、チャレンジしたいと思います。


■復刊はどのように決まるのか?(1)
まず、復刊ドットコムからの復刊は、大きく分けて2通りです。

A)出版社にお願いして復刊してもらう。
B)自社(=ブッキング)で復刊する。

細かく分けるともっとありますが、仕組みはおおよそ上記の二つです。

ここでは、A)について説明したいと思います。

A)の復刊の可能性が高くなる要素は4つあります。


○復刊の可能性が高くなる要素
1)かつて、「単行本」として出版されていた。

2)「復刊したら是非購入したい」というたくさんのリクエスト票がある。

3)過去に復刊が成功している出版社や著者の作品である。

4)その作品や著者に関する情報が多い。


逆に、復刊が難しくなる要素は5つあります。


○復刊が難しくなる要素
1)なんらかのヘビーな問題があり、絶版となった。

2)そもそも、「単行本」として出版されていない。

3)リクエスト票が少ない。

4)いままで復刊したことが無い出版社や著者の作品である。

5)作品や著者に関する情報が無い。


これらは、復刊ドットコムがこれまでの活動を経てわかった結果です。


もちろん、私たちの力不足もあり、大変申し訳なく思っております。
しかし、このような要素によって復刊できたりできなかったりするのが、すごく正直なところです。(つづく

投稿時刻: 午後 07:53
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2007年3月28日 (水)


電通

たまに仕事で電通を訪問いたします。言わずと知れた世界最大の広告代理店です。今の本社は汐留に、その壮麗な本社ビルが屹立しています。本社ビルの脇には、あの有名な劇団四季のシアターが本社ビルを囲むように並んでいます。ガラス張りのエレベーターから、はるか下界を眺めると、電通のライバル会社である博報堂や、松下電工などの一流企業の高層ビルが立ち並んでいます。六本木ヒルズも凄いですが、電通本社ビルは入口だけでなく、各階のフロア入口にも入館セキュリティが掛けられて、より一層厳重な体制になっています。超一流企業は違うな、と庶民的な僻みも覚えながら、こんな素晴らしいオフィス環境で、たっぷりとした予算を背景に仕事ができれば、発想豊かなコンテンツビジネスを展開できるだろうな、と夢想します。親会社の社長に贈られたことばの一つに「恒産なくして、恒心なし」があります。「孟子」の「梁上編」にある言葉ですが、安定した財の備えなくば、平常心を保った日常も営めないという意です。早く復刊ドットコムも「恒産なくして、恒心なし」のお手本となりたいものです。

投稿時刻: 午前 01:00
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2007年2月20日 (火)


伯父です

アフラックのHPに出ていた伯父、黒田英之の本の一節です。日本仏教連盟副会長(と言っても8人もいましたが)まで務めた方でした。北九州市小倉にある、市内では最も大きな寺の住職でした。とても明るく豪快な方で、大学時代に友人と飲みに連れて行ってもらった際、『いったいこの人は一晩にいくら使うんだろう』と呆れたものでした。昭和一桁生まれなのに、小学校時代に洋食屋から出前を取っていたという、今の時代なら顰蹙ものの生活を送ってきたという伝説も聞いたことがあります。それでいてインド留学したりして、ちゃんとお説法もぶっていました。この寺では、私は少年時代に、よく寺の境内にある墓石を片っ端から倒して回ったそうです。そんあ豪放な伯父も、癌となって三界の人となりました。その時代に伯父が書いた本が「癌になってよかった」(探求社)です。あの、ちょっと林家三平師匠に似ていた笑顔が懐かしいです。

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2007年2月 9日 (金)


さようなら、カク

閑話休題。今日、妻からの電話を受け、湯島の爬虫類&両生類専門の医院「レプタイルクリニック」に一緒に行きました。入院していた、わが家のペットである在来日本種のクサ亀「カク」(♀)が亡くなったのです。わが家の6匹のうち、唯一の女の子にして、体格は最大の彼女でした。以前住んでいた練馬区時代から10年ほど一緒の家族でした。おっとりした穏やかな性格で、妻や息子にかわいがられていました。数年前にも冬眠に失敗して入院して、ここで一度は入院費7万円(当然ながら動物は医療保険が利かないので)と引き換えに助けられた亀でした。原因は発情期になった他の亀に、尻尾を噛まれ続けたストレスだそうです。私たち夫婦がフランスに行った隙のできごとでした。残念ながら手遅れでした。何だか亡くなった原因が、人間社会で問題になっている世相のようだなと思い、物悲しくなってしまいました。お医者さんには最善を尽くして頂いたと思います。今日、家のそばの桜の樹の下に埋葬いたしました。安らかに眠れ「カク」。

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2007年2月 5日 (月)


東大駒場コミュニケーションプラザ

そこは表参道ヒルズかと見まごうばかりの光の城でした。大学生協、人文会の出版社の方々との交流会に参加するため、この日は東大駒場の三ヶ月前に完成したコミュニケーションプラザを訪問いたしました。産学協同の新しいコラボレーションで建築されたこの建物は、コンビニエンスストアやナショナルチェーンの大学キャンパスの進攻に対する、大学生協の一つのアンチテーゼです。物販店舗は明治屋か紀ノ国屋かと思う、リッチな買い物空間です。そしてもちろん書籍売り場は、旧店舗よりググッとグレードアップした強力なブックセラーとなっています。食堂も安くて、きれいで、メニューが抱負で、自分たちもこんなところに通ってみたかった!と思わせます。この新しい試みが実を結び、次なるトライアルが実現することを確信いたしました。

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2007年2月 3日 (土)


ペンネームの由来

ネット上での私のハンドルネームは「野猿」です。なぜ野猿なのか、多くの方に尋ねられます。その由来は今年の大河ドラマ「風林火山」の著者である井上靖氏の「孤猿」という詩に魅せられたからです。しかし、そのままでは、あまりに芸がないかということで、野に下る反骨精神の意を加えて「野猿」といたしました。自分ではなかなか気に入っているのですが。復刊投票では「孤猿」など多くの詩を書かれた井上靖先生の「井上靖全詩集」が、まだ3票ですがリクエストが寄せられています。この書籍も是非復刊したいものです。

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2007年1月25日 (木)


日本のお土産

閑話休題。近々、入社25年で頂く一週間のリフレッシュ休暇(以前は10万円の旅行券が会社から出たのですが、数年前からトップが「長く勤めているから偉いわけではない」との発言から、ただ休暇が出るだけになりました)で妻と渡欧するため、かの国の知己へのお土産を選びに行きました。日本らしいものと、日本橋高島屋でいろいろ考えましたが、なかなか良い考えが浮かびません。結局、妻に応援を頼んだ結果、浅草雷門で日本手ぬぐいを、日本橋三越で江戸切子のカップと、螺鈿のペンケースを選んで貰いました。やっぱりこういうチョイスは女性の方が良いようです。三越の中と言えば、大多数のお客さんが年配の女性です。どうもお買い物の売り場はどこでも元気な女性上位です。そんな年配の女性客に、百貨店の店員さんがお買い上げになった商品の荷物を持ちながら、エレベーターまで付き添っている風景も、日本古来の老舗らしい、余裕のある、なかなか心和む光景でありました。

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2007年1月 6日 (土)


仕事始め

ブッキングは祝祭日に当たらない限りは、毎年5日が仕事始めです。例年、親会社での関連部署への挨拶回りの後、年賀状を眺めて、溜まったメールに返信を打ち、兄弟会社⇒図書館系販社⇒大手ネット書店と挨拶回りすれば、はや夕刻。そこから恒例の神田明神への商売繁盛祈願に向かいます。ここは平将門が氏神さまですが、わらわらと千代田区の会社の皆さんが、やはり商売繁盛祈願に訪れます。仕事始めの参拝客でごった返す境内の神前で、禰宜に今年の商売繁盛を祈って頂き、榊を奉納し、皆で二礼二拍一礼で合掌いたします。親会社の物流センター勤務時代は、西新井大師で安全祈願が新年の常でした。足先がかじかむような寒さですが、例年この場に来ると、新しい年にファイトが湧いてきます。新しい一年が、いろんな復刊リクエストされた書籍にとって、復刊成就元年になるよう、祈りを捧げます。

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2006年12月31日 (日)


今年の10大ニュース(プライベート編)

年間10大ニュース、今度はプライベート編です。今年も一年、本当にお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。私も自分自身と、自分の周りを取り巻く人々を大切に2007年を過ごしたいと思います。家庭円満、友人交誼、心身健康でこそ復刊活動にも、しっかり励めるというものですから。

1.長女の大学入学~あの幼かったわが娘が(泣)

2.長男の高校入学~あの幼かった坊やが(泣)

3.亡父の半生が書籍に~小林弘忠著「逃亡~『油山事件』戦犯告白録」(毎日新聞)

4.NHKテレビに生出演~「日本の、これから」で「ネット社会」を考えた。

5.PTA会長任期、4月で無事終了~ほっ。。。

6.親会社の菅会長の勇退~悲!

7.同窓会に精を出す~中学、高校、大学と、そんなお年頃?

8.地方出張多し~韓国、北海道、徳島、淡路島、熊本、名古屋、富山などなど。

9.入社勤続25年(+ねりまDC10周年)~リフレッシュ休暇、取るぞ!(来年9月までに)

10.阿武松部屋の訪問体験~根っからのお相撲大好き派です。

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2006年12月30日 (土)


大風邪で仕事納め

今年は仕事納めを前に大風邪を引いてしまいました。お腹の風邪で3分おきにトイレに行くほどで、丸々三日も寝込む有様でした。医師によれば、幸いにしてノロウィルスではなかったそうですが、それでも完全断食と点滴生活でプチダイエットを短期間にして達成してしまいました。しかしながら年末の会議、挨拶回り、講演会の講師、忘年会などは全てキャンセル。関係者の皆さまには、まことにご迷惑をおかけいたしました。私はそんなに実務をしているわけではありませんが、ブッキングの全ての業務の決裁をしていますので、この間、対外的な新たな意思表示などは全てストップで、越年してしまいました。無事これ名馬とまではいかずとも、健康であってこそ駄馬に非ずです。仕事納めの29日を迎え、ようやく出社。今年は恒例の親会社各フロア回りも謹慎して、入社初のノンアルコールで納会を過ごしましたが、若手女子の元気一杯に、こちらの病み上がりの心も少々癒されて、難事多かった年の瀬を越えられそうです。

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2006年12月18日 (月)


交流会

ブッキングの親会社である日販の経営戦略室主催の交流会に参加いたしました。なかなか面白い面子が集まっています。日販の方々はもちろんのこと、日販と何らかの形でおつきあいのある会社や団体の方々です。雑誌無料携帯電話サイトを立ち上げた広告代理店のケイタイ広告、全国書店チェーンのリブロ、コミックレンタル実験を担当している書店チェーンのすばる、保健所で母子に本を薦めるブックスタート、電子書籍のパピレスなど面白い会社満載です。ここから何か新しい商機が生まれればいいな。ところでまたまた蛇足なのですが、今日は私と妻の第19回目の結婚記念日なのでありました。お互い年とるはずです。

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2006年12月16日 (土)


ねりま10周年

ブッキングの仕事をする前には、私は親会社の日販で設備投資の仕事をしていました。その最後に手がけたのが、雑誌の発送センターである「ねりま流通センター」でした。12月12日には、その10周年の祝賀パーティが、センターの食堂で盛大に開催されました。建物設備合計で150億円を投じた大事業でしたが、その実質的なプロジェクトリーダーを務めさせて頂きました。開設当初は大規模に導入した新鋭設備や、移転先の人員の不慣れで、作業は大混乱に陥りました。業務は深夜、ひどい時は朝までかかりました。連日連夜、多くの現場の方々が職場に泊り込んで、スタートアップの苦難を忍んで下さいました。当時、責任者だった私は『聖橋から飛び降りて、死んでお詫びしようか』と悩んだり、従業員の家族の方々に心の中でいつも謝罪したりしていました。そんな苦難を経たねりま流通センターも、10年経った今ではすっかり落ち着いて、順風満帆で稼動しています。当時ご一緒した仲間は、ごく僅かになってしまいました。もうお亡くなりになった方、定年で職場を去った方、他の職場に異動した方など、目に見えない仲間たちを心で追いながら、10周年祝賀会のパーティの席上でご挨拶させて頂きました。今は昔、人生最大のピンチでありましたが、人生最高の仲間を得た人生の一こまでもありました。

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2006年9月 3日 (日)


秋田屋

いつも徳間書店や山と渓谷社に復刊交渉で訪問した帰りに、指をくわえて通り過ぎていた秋田屋に、慈恵病院に入院した知人のお見舞い帰りに寄ることができました。3時半の開店前から待ち行列で、土曜日にもかかわらず開店と同時に店内はもちろん、店先まで人が溢れる盛況でした。煮込みはトロトロ、たたき(肉団子)はプチプチ、タン串はプリプリ、ネギ焼きは香ばしかった!。激うまです。入って来るお客さんが皆さん破顔一笑だったのが印象的でした。しかしこのお店は立ち飲みだと思っていたのですが、店先軍団以外は全て椅子席だったのが意外でした。

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2006年8月31日 (木)


過去最悪

7月のブッキングは、売上実績が全部門で大幅予算未達での、過去最悪の数字でした。企業人として、恥ずかしい限りです。こういう危機に際して、人は器量を問われます。親会社の日販では、練馬にあった物流センターの屋根が降雪の荷重で落下して作業の進行に支障を来たした際、毎晩就業後に管理職が会議を行い、その対策を講じたそうです。今回は部下たちが8月に向けた10件の売上リカバリー策に取り組むことを宣言しました。若い力の底力に期待するとともに、その行方を見守ってみたいと思います。

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2006年8月20日 (日)


新体制

日夜変転を続けるブッキングですが、8月1日にまたもや人事異動を行いました。編集部にネット書店出身のBくん、営業部には日販グループにかつて在籍していたT女史が加入いたしました。トップの仕事は人心一新です。Bくんは出版業界経験は長いものの、編集は初体験です。T女史は、山のように蓄積してしまった復刊交渉案件をモリモリかたづけて頂くために入社してもらいました。新布陣で臨むブッキング夏の陣にご期待下さい。

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2006年7月21日 (金)


相田みつお美術館

昨春CVS本の編集でお世話になった唐沢明先生の出版パーティが開かれました。TBS「クイズ日本語王」の出演されている大学講師であり、数々の著作を刊行されている方です。この日は若干25歳にして㈱オレンジを設立した深井次郎氏、学生新聞を発行する㈱就職課の内田雅章社長の三人合同の出版記念パーティです。会場は唐沢先生の教え子など女子大生で満杯。若干の居心地の悪さを感じつつ、出席させて頂きました。このイベントの会場は、有楽町「国際フォーラム」ガラス棟地下一階にある「相田みつお美術館」を貸しきって行われるという、粋な設定でした。会場いっぱいに味のある相田みつおの人生の呟きが来訪者に語りかけられています。思わず「うまいこと言うなぁ」と苦笑してしまいます。

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2006年7月17日 (月)


自費出版アドバイザー講座

ブッキングでは本の風景社とタイアップした自費出版をオンデマンドで請け負っています。印刷製本から流通までを一環してお引き受けするサービスです。一部のような自費出版会社のような高額でなく、数万円という信じられない低価格で本を作れます(それだけにこちらもあまり積極的に営業していませんでしたが)。自費出版ネットワークという中小印刷会社の組織する団体では、自費出版アドバイザーという資格を立ち上げようと、論議試行を重ねていらっしゃいます。その一環として7月16日に「自費出版物は書店に置けるか」というテーマで、パネルディスカッションが開催されました。私は「ネット書店」代表としてパネラー参加いたしました。他のパネラーは自費出版業者でしたので、流通代表は私だけということになってしまいまいした。綿矢りさのような新星が飛び出す反面、今や有名作家でも売れなくなってしまった出版業界、知名度も実績もない自費出版物が書店店頭を賑わすことは、常識から考えてありえることではありません。では何もできないか、それは著者本人のPRと、その本の持つポテンシャル次第です。著者の熱心な宣伝活動が、マスコミを動かし、書店に注文を呼び込むこともあります。そのキーワードは、やはりインターネット=口コミであるとおもいます。ブッキングで扱った自費出版物で最大のヒットとなった「帆船模型製作技法」「モテる女になる方法♪」は、いずれも口コミでセールスを大きく伸ばした事例です。この日は、著者代表である西野氏、自費出版業者であるサンライズ出版の岩根社長がパネラーとして同席下さいました。西野氏は文芸社と揺籃社という大手と非大手の自費出版コストの比較を、サンライズ出版は地方小出版流通センターを通した流通を説明されて、なかなか興味深かったお話でした。今日の結論は「著者よ、セールスも頑張れ!」「ネット書店に期待!」であったと思います。

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2006年6月29日 (木)


熊本出張

亡父の法事で訪れて以来、久々に熊本を訪問いたしました。今回は同じ会社の方々と業務出張です。最近の地方都市はさびれているところが多いので、訪問しても暗澹たる気分に陥ることがあります。しかし、この街は活気があって賑やかでした。商談後にお取引先と、辛し蓮根や馬刺などの熊本郷土料理を楽しみました。そして奇しくも、会食の場所の真ん前が熊本城だったので天守閣に登ってみました。ところが、あまりの急峻かつ長い階段に同行者と息も絶え絶え。しかしながら苦労して登った甲斐あって、最上階からの景色は熊本市街を360度で見渡せる絶景でありました。古くは豊臣秀吉や前田利家と覇を競った悲運の将、佐々成政公(「利家とまつ」の彼は哀愁に満ちてよかったです!)や、賤ケ岳の七本槍で功名を挙げた加藤清正公、加藤家が改易となった後の肥後藩を継いだ細川家のお殿様たちが、この熊本市街のシンボルとなった古き名城の歴代の主たちです。今年は熊本城築城400周年ということで、改修の真っ最中です。

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2006年5月17日 (水)


ブログ増発

ここのところ人の出入りが激しいブッキングですが、元オンライン書店員B氏の加入によって、ブログ発行は隆盛を極めそうです。現在の掲載はこの復刊ドットコムブログと合わせて、合計4本。どうだ、枯れ木も山の賑わい!、数は量を凌駕する。営業お元気ガールによる『kyoちゃんのワクワク営業日誌』、某取次社内応援団による『元文学少女のどっぷり読書日記』、そしてB氏による『知らんぷり週報』 new!

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2006年4月30日 (日)


鮨の食べ方

富士山マガジンサービスの遍理さんに教えて頂きました。グーグルビデオで爆笑放映されている「鮨」、あまりに面白かったので復刊とは何の関係もありませんが、紹介させて頂きます。出演はラーメンズです!。そうそう、そう言えば「かるた ラーメンズかるた? 」が300票以上が得票されていましたね。「http://video.google.com/videoplay?docid=-4946101556303618610&q=sushi&pl=true

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2006年4月22日 (土)


二つの会長、お役ご免!

先日、親会社の部長会総会を東京ドームホテルの見晴らし絶景で気持ち悪くなるくらい高い42階で行いました。ここで今年度部長会会長として三度ご挨拶して、部長会役員一同の打ち上げも済ませて、とうとう次期会長にバトンタッチできました。昨年から息子の中学のPTAと部長会でダブル会長で奔走いたしましたが、やればやったなりに、みんなに「ご苦労様」などと言われて、ちょっぴりしんみりいたしました。まぁ、これで二つの大役を特に大きな粗相まなく、つつがなく終えることができたのも、ありがたいことであります。多謝。

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2006年4月15日 (土)


ハンドルネーム

「なぜ野猿なのですか?」、そうよく尋ねられるます。私の「野猿(やえん)」は、大学時代の友人と断続的に続けている同人誌のペンネームです。音楽バンドの名前から取ったわけではありません。高校時代に読んだ井上靖の短編「孤猿」に影響されて付けたペンネームです。孤独で群れをなさない猿、カッコいいなーと思ったのです。そして野に下る、在野の精神をそこに込めました。復刊ドットコムも世の中のニッチを埋める仕事です。亜流の王さま、それが私のめざす道であります。

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2006年4月 4日 (火)


始末書、顛末書

皆さんは始末書や顛末書と呼ばれる書類を書いたことがありますか。仕事上でミスやトラブルを起こして、会社に損害を蒙らせてしまったことに対して、その事故が起こった経緯や今後の再発防止策を報告するための文書です。ブッキングも出版社なので、本の作成や販売絡みでいろいろなことが起きます。そこで始末書、顛末書の提出を部下に求めることになります。世の中はパソコン全盛で、最近は私も自分の手で文字を書くことはほとんどありません。せいぜい著者の先生方に出版契約する際に添付する一筆箋に書く程度です。そういう状況なので、始末書、顛末書も、皆ついついワープロ文書で提出してきます。しかしこれらの文章は、本来は便箋に手書きで出すべきものなのです。なぜなら、これは「お詫び状」だからです。始末書や顛末書は個人から会社に対して提出される正式の文書です。退職届や住所変更届けと同じ意味合いを持ちます。このあたり、若いメンバーはなかなか理解していません。実は私も血気盛んな若年管理職時代に、仕事でトラブルを起こし、当時の上司に「始末書かくあるべきか」ということを教わった経験があるのです。

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2006年4月 2日 (日)


卒業

長女は3月18日に高校の、長男は3月20日に中学の卒業式を無事終えました。それぞれが受験を経て、第一志望校に入学が決まり、わが家はほっと一息の春を迎えることができました。そして、長男の卒業は私にとって、もうひとつの卒業を意味していました。それは生まれて初めてお引き受けした地元中学のPTA会長の任期満了です。「入学式、運動会、卒業式の三回だけ出てくれればいいから」と前任の会長から頼まれて、シブシブ引き受けました。『忙しい自分がなぜ?、地元出身の方がやればいいのに』と正直思いました。そんな気分でお引き受けしたので、前半の活動はどうしても仕事優先で副会長に一任という機会が多かったです。「入学式、運動会、卒業式の三回だけ」なんていうのはとんでもなくて、実際には荒川区会長会など多くの対外的活動があり、結構な負荷でした。しかしながら、PTA役員さんたちが、全く報われない行事の数々に嫌な顔一つ見せずに、ボランティアに徹しているのを見て、私の心情も大きく変わりました。後半は仕事を前もって調整しながら、月一回の実行委員会にも極力出席するよう努めました。3月31日を以って任期終了、4月1日には学区域の町会長さんたちに、新旧会長で交代のご挨拶回りをもって、めでたく後任会長にバトンタッチすることができました。この間、仕事人間だった私が地域の方と交流を持てて、その地縁的繋がりを持った地元の社会や行政と接点を持てたことは、人生にとって大きな経験となりました。

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2006年4月 1日 (土)


ブログにおける方針

いつもこのブログを読んで下さってありがとうございます。私は文章を書くのが趣味みたいなものですので、こういう場があるのは、とてもありがたいことだと思っています。できることなら毎日更新したいと思い、そう努力して来ました。しかし、自分のそんな努力が間違っていると思ったいくつのできごとがありました。ここのところ、このブログにいくつか批判が寄せられたのです。そのひとつは、私の述べた意見に対する反論です。しかし私は職業柄、このブログ上でバトルロイヤルをやるわけにはいきません。辛かったけれど、批判は甘んじて受けるしかありませんでした。もうひとつの批判は「勝手に写真を使うな」「無断で書いては困る」というものでした。こちらは本当にこたえました。毎日アップするために、書かれる人に許諾を求めることが追いつかなかったのです。書くためにアップしていたのが、いつの間にかアップするために書くようになってしまっていたのかもしれません。私の過剰なサービス精神が生んだ過ちだったと思います。これからは無理せず、毎日は更新できないかもしれませんが、着実に書き、確認してアップしようと思います。それと復刊をテーマに絞ってしまうと、書かずがもなことをつい書いてしまうので、日常の日記なども、今よりは頻繁に混ぜて書かせて頂こうと思っています。とにかく、無理はせず。。。

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2006年3月31日 (金)


助役さん

助役さんは役所のナンバー2です。区長は政治家がなるので、実質的には現場ナンバー1でしょう。PTA会長として出席した中学の卒業式で、来賓でいらした助役さんのご接待をいたしました。ご接待と言っても特別のことをしたわけでなく、みんなが気後れして一人でいた助役さんの話し相手になっただけです。しかし話してみて23区の助役にまでなる方は、やはり違うと思いました。話していて清々しく、こちらも背中がピンとするのです。卒業生たちが校門の前で記念撮影に沸いていて、公用車が外に出れなくても、じっとお待ちでした。見兼ねて、生徒たちを整理して「お車にお乗り下さい」と申しあげても、「失礼に当たりますから」と、おっしゃって運転手が車を校外に出してから、お乗りになりました。これまで「競争のない世界」と批判的な目で見ていた、公務員という職業の方々を初めて見直しました。

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2006年3月26日 (日)


夜間中学

東京都には八つの中学夜間学級があります。そのうちの一つが、同じ荒川区内にあります。その荒川区立第九中学のPTA会長は、荒川区のPTA会長会でよくご一緒するのですが、先日居酒屋で飲んでいた際に「うちには夜間があって、山田洋次監督『学校』の舞台にもなったのですよ」と。そして彼は夜間学級に関わった経験を「人生観が変わった」とまで言いました。そして「今度、卒業生を送る会があるので、皆さん来てみませんか」と誘ってくれました。一ヵ月後、校長からの招待状に応えて出席してみました。そして、この会は私にとって相当のカルチャーショックでした。今の中学の夜間学級は、その9割が外国人と言って過言ではありません。何らかの事情で日本には来たものの、彼らは日本社会になじめず苦しんだり、すねたり、ひきこもっていたりしていました。ここ荒川九中でも、中国、韓国、ミャンマーなど様々な国の生徒が在籍しています。彼らはここで日本語を習い、仲間を求めて集まります。年齢層は意外にも高齢の方から、高校生くらいまで非常に幅広い構成です。もはや山田洋次の映画「学校」とは全く違った世界がここにはあります。映画「学校」がとらえた生徒像は、学習機会を持てずに就業してしまった大人や、学校生活になじめなかった生徒たちの心の回復の物語でした。しかし、今の夜間学級の姿は、日本の文化に溶け込めない海外からの移住者の融和トレーニングの場と化していたのです。そして、いよいよ「送る会」本番です。全てが生徒たちの手づくりで工夫された会でした。圧巻は14名の卒業生の一人一言。彼らの素朴な学校への感謝のことばに、聞いていてずっと涙や嗚咽が止まりませんでした。みな日本語が完全ではなく、つっかえ、つっかえ喋ります。ときには途中で何を話していたのか判らなくなって混乱して、三分ほども絶句して立ち尽くしてしまう中国人の青年もいます。85歳の女性は中国から日本に来て62年働き詰めで、初めて修学旅行で行った京都の街の美しさや、食べた料理の美味しさに「あんな素晴らしいところに連れて行って頂いてありがとうございました」と何度も何度もくどいくらいに頭を下げていました。交通事故を起こした青年は、何度もお見舞いに来てくれた担任の先生への感謝のことばで、声を詰まらせて最後まで喋ることができませんでした。ある母親はフィリピンから日本に嫁いで、日本語は話せるが、漢字が読めませんでした。自分の子供たちは学校で字を習って読めるのですが、子供が学校から持ち帰ったプリントを読解できずに悲しい思いをしていたそうです。そこで夜間学級に通い始めたのですが、まだ幼い子供が母親の不在を辛がるので、かくれんぼをした隙に通学に出ていたそうです。そのことを自分の子供たちに詫びていました。夜間学級の受け持ちになった教員は実際に担当してみると、昼間の生徒とは比較にならない向学心や、運動会などのイベント参加への積極性などに心を打たれ、自分たちも熱くなってしまうそうです。九中には「千江子の鐘」と呼ばれる始業用の鐘が吊るされています。病いに倒れて勉学をまっとうできなかった第5期生の永井千江子さんの「自分の遺志を継いで欲しい」という後輩たちへの願いを込めて昭和40年に設置され、今も現役で活躍しています。ここはそういう場所なのです。この日の私は、仕事で半年間かけてきたプロジェクトが水泡に帰すことが確実になり、かなり落ち込んでいました。やけ酒でも飲みたい気分で、この送別会に来るのも、ちょっと億劫でした。でも逆境にめげずに生きる彼らの姿を見て、逆に励まされました。こんなことで落ち込んでちゃいかん、と。

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2006年3月17日 (金)


山椒魚戦争

あまりにユニークな作品でしたので、復刊ではありませんが「山椒魚戦争」の読後感想文をアップいたします。まことに寓話的な作品です。1994年に小学館から刊行された チャペック著、,小林 恭二,氏と大森望氏が翻訳された、風刺&未来予言的なSF作品です。まるでジョージ・オーエン「1984年」のようでもあります。奴隷のように使役される山椒魚を、黒人と置き換えると「ルーツ」の世界となります。正直、かなり奇異な物語であると思いましたが、人間界に警鐘を与えるスケールは壮大です。やや期待の方も大きすぎた読後感でしたが、むしろ巻末のブックレビュー集が、なかなか興味深かったです。

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2006年2月27日 (月)


アマゾンのメール広告効果

アマゾンさんにメール広告をお願いしてみました。青池保子先生の「青池保子コレクション」第一弾「アクアマリン」発売の告知を2月初旬に行ってみたのです。結果から申し上げましょう。効果の検証結果は、配信の当日及び翌日に、PVは15倍に、受注冊数は5倍にアップいたしました。だいたい効果は4~5日間というところです。費用は〆てウン万円、これを安いと見るか、高いと見るか。しかし効果があったことは、確かに事実でありますし、こういう検証をきちんと出してもらえるところが、マーケッターとしてのアマゾンさんの凄いところです。

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2006年2月13日 (月)


女性中央第3弾、クォン・サンウの魅力

ブッキング発売の韓流雑誌「女性中央」誌第2弾(準備号からは通算3弾)の3月情報号が今月7日に発売になりました。今回のメインはクォン・サンウであります。表紙は彼のにっこり笑った、人なつっこい笑顔です。折りしも日本でも「美しき野獣」が公開になった今年は、韓流ブームにおいてはクォン・サンウイヤーに間違いありません。韓国ナンバー1女性雑誌で、韓流スターの数々や、韓国女優のメイク法、美味しい韓国料理の手ほどき、魅惑の朝鮮半島旅行への道先案内など豊富な記事の数々を、お楽しみ下さい。そういえば、週末に表参道を歩いていたら、クォン・サンウの店がありました。店内はクォン・サンウ出演の映画やドラマのDVDはもちろん、彼を模したフィギィアまで販売されていました。店内は、もう老若女(流石に男性は僅か)で、いっぱいでありました。

http://www.fukkan.com/

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2006年2月 6日 (月)


二つの統合ニュース

会社に二通の封書が届きました。その一つは、オンライン書店のbk1が3/1付けで、TRC本体に吸収されるというもの。もう一つは、電子書籍の会社であるデジパネットワークが楽天ブックスに吸収されるというものです。bk1さんは自分自身大好きな会社でありましたし、本当に色々な方に引き立てて頂きました。ことにブッキングの最もベストセラーである「はせがわくんきらいや」などは前面に出して頂いて、いっぱい売って頂きました。又、デジパネットワークは楽天グループでありながら、元の看板のサイトも継続して残しておられたことで「おっ!」みたいな気骨を感じておりました。もちろん、その実体がなくなるわけではありませんが、何だか寂しいなー。

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2006年2月 4日 (土)


元文学少女のどっぷり読書日記

今、ブッキングのHPには三つのブログが併走しています。一つは私めの書く「復刊ドットコムブログ」、これは主に復刊交渉にまつわるエピソードがディリーでアップされています。もう一つは美貌の若手女子営業社員Sによる「KYOちゃんのわくわく営業日誌」で、これは新米出版社営業マンとしての彼女が出会う新しい体験への驚きや感動の数々が綴られています。実は「会社ともおの読書日記」という小社経理担当係長が綴る児童文学中心のクオリティ高い書評欄もあったのですが、これは本人多忙で、ヒートダウンにつき休載のやむなきに至りました。なかなか人気も高く、休載後はその中止を惜しむ声が相次ぎました。そして、それに代わって新たに登場したのが、今回の「元文学少女のどっぷり読書日記」です。実はこの方はブッキングの方ではありませんが、同じグループ会社の女性です。自ら「書いてみたい!」と手を挙げてくれた彼女の志に感謝です。

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2006年1月 6日 (金)


今年も仕事始め

毎年1月は5日から仕事始めです。親会社の仕事始め式に出て、その後関連部署にご挨拶して、年賀状チェックして、大きな取引先を訪問して、その後で神田明神に商売繁盛祈願に参拝というのが基本動作です。いつも仕事始めの日の神田明神は、寒気の中を、凄い人の波です(今年はやや少なかったかな)。商売繁盛祈願は祭壇にパンパンと手を合わせて、お賽銭投げるだけでなく、神主さんに祝詞をあげてもらう本格的な祈願です。いくつかの会社と一緒にやってもらいますが、ちゃんと会社名や代表社名も織り込んで、終わってからお神酒も口にする本式です。終われば直会(なおらい)という名目で単なる飲み会に突入。しかし居酒屋方面はどこも満杯で探すのに一苦労でした(何と入れたのは9軒目)。それでは、今年がブッキングにとって、復刊ドットコムにとって、そしてこのブログをご覧になっている皆さんにとっても、良い一年でありますように。

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2005年12月31日 (土)


職場は一将の影である

中川政雄氏の講演を聴きました。八尾信金の仕事から、現在はPHPで本を出されたり、年間200本の講演をなさっていらっしゃる方です。凄かったです。講演の90分間、非常なハイテンションのお話が維持され完結しました。そしてある箇所では笑わせ、泣かせ(聴衆の大の大人たちが、皆、目を潤ませていました)。その中で、心に響いたお言葉は「職場は一将の影である」でした。どんなに本人が立派なことを言おうとも、職場は一目で本質をさらけだします。わが身に振り返って、胸をグサリと刺す一言でありました。さて、皆さま、今日は大晦日であります。私も、会社や組織の運営の難しさと、やりがいの両方を感じさせる一年でした。それでは、皆さま良いお年をお過ごし下さい。

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2005年12月29日 (木)


仕事納め

今年も12月29日はブッキングの仕事納めです。昨年からコミケ出展も夏だけにしてしまったため、普通に年越しの勤務体制となります。午前中は大掃除、午後からはこじんまりと納会という、どこの会社にもある光景に、今年も年を越せたのだなーという安堵感を覚えます。今年も新たにメンバーに加わった方もいれば、諸般の事情で職場を去った方もいます。人数的に考えてみればプラスマイナス0でしたが、内容的には得る物も、失う物も多かった濃い一年でした。

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2005年12月24日 (土)


天使探知機

箱根に忘年会を兼ねた社員旅行に行って来ました。そこからの帰りに、以前から行ってみたかった「横浜トリエンナーレ」という大規模な現代美術展に寄って来ました。横浜は氷川丸の停泊している海岸阜頭にある倉庫二棟が会場で、開催は12月18日まででした。ここでのお目当ては「天使探知機」。「天使探知機」とは、フランスの言い伝えで「会話が途切れたときに天使が通る」をモチーフにした美術作品です。どういう仕組みかは判りませんか、室内に静寂が訪れた時に、ランプが点灯いたします(このフランスの言い伝えは映画「親切なクムジャさん」にも出ていましたね)。この不思議な機械を見るために、会場の一隅は大行列でした。さて暗幕で仕切られた一室で、20人ほどの観客で「天使探知機」を取り囲みました。しかし会場の喧騒で、なかなか天使は姿を現してくれず、二回目に入場して、ようやく天使探知機に灯りが灯され、観衆たちに幸せの安堵が漲りました。ということで天使にも会えたということで、メリークリスマス!。復刊ドットコムのスズキコージ「クリスマスプレゼントン」もよろしく(ちょっと強引か)。

http://www.yokohama2005.jp/jp/G.php#2

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2005年12月23日 (金)


社員旅行

ブッキング設立以来、経理を預かってくれた小筆さんの送別会+会社ともお君歓迎会兼忘年会旅行で箱根中強羅にある親会社の保養所にほぼ全員+ブッキングOBで行ってまいりました。こういうことをするのは2回目で、2年前にも復刊交渉隊長であった竹林が親会社に戻ったときに行って以来のことです。何となく大きな節目の人事異動があったときに行っています。2年前に旅行に行ったメンバーから、ブログ営業日記のKYOちゃん、アキバ系嗜好のFなどの加入でメンバーも賑々しくなっています。特に今回は、いじられキャラであるF君が、みんなにからかわれて笑いの絶えない旅行でありました。私が親会社に入社した頃は社員旅行はごくごく当たり前の日常行事でしたが、個の時代が進行する中、だんだんさびれていってしまいました。しかしながら、一般論として行事の多い組織は活性化しています。お互いに共通の話題を持てる組織は、心を一つにしやすいのであります。

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2005年12月22日 (木)


2005年ブッキング10大ニュース

今年の10大ニュース本日が最終日。今回はブッキング編です。ブッキングは復刊ドットコム運営中心の会社ですが、復刊以外にもいくつかの事業をてがけています。

1.マドンナ小筆さん去る、会社ともおが加入。

2.TRPGの星、福原くん加入。

3.藤子不二雄Aランド完結~3年越しでした。。。

4.「女性中央」誌創刊~初の韓国出張も。

5.「復刊ドットコム奮戦記」築地書館から出版~重版出来!

6.CVS-PB商品を続々開発。

7.新中期経営計画をみんなで策定~新しい船出。

8.イベントの嵐~夏から秋にかけては毎週でした、疲れた!

9.大海赫先生の受賞!~児童文化功労賞おめでとうございます。

10.ブッキング満6歳、復刊ドットコムは5周年、ありがとうございました。

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2005年12月20日 (火)


2005年私的10大ニュース

今日から三日間「10大ニュース」シリーズ三連発をやります。初日が「プライベート編」、二日目が「復刊編」、そして三日目が「ブッキング編」です。一部の出来事は共通で出てきますが、そこはご勘弁を。では先ずはプライベート編から。

1.「復刊ドットコム奮戦記」が出版~ほぼ一年がかりでありました。

2.息子の中学校のPTA会長を務める~入学式で挨拶もしました。

3.親会社の部長会会長に就任~CCC増田社長も講演にお迎え。

4.ぎっくり腰をやる~痛かったです。

5.長女と長男が受験の年~二人とも頑張ってます。

6.亡父の戦犯記録が日経新聞に⇒このことで、亡父の戦犯記録本を作家の小林弘忠氏が執筆へ。

7.ブッキングで専務にして頂きました。

8.初めて韓国に行く~出張ですが、面白かった!

9.「宮廷女官チャングムの誓い」にはまる~ファンミーティングも参加。

10.犬鍋を2回も食す~韓国版(辛い!)、中国版(すき焼き風)を。

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2005年12月17日 (土)


取次口座

ここのところ、いわゆる「口座貸し」の仕事のお話しがよく来ます。出版社にとって、取次の口座開設は新規事業の最大の難関です。私も取次からの出向ですが、外に出てみて、各社の交渉を横目で見ながら、これはなかなかシビアだなと思います。口座開設の鍵は「出版計画」の出来栄えです。今後どういう企画を、どのくらいの規模と頻度で出し続けることが出来るかが評価のポイントとなります。つまり一回や二回出しただけで取引が終わってしまうのは困るということです。このほかにも、口座開設そのものは合意に達しても、商取引ですから取引条件の数値を巡って攻防が繰り広げられます。古くて新しいこの戦い、われわれがお手伝いしようとしている新規出版社の方々を、いつかは本口座の形で各取次に送り出せればよいのかなと思っています。

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2005年12月10日 (土)


出張校正室

よく印刷をお願いしている廣済堂の出張校正室に陣中見舞いに顔を出して来ました。三田にあるオフィスの一角に、その戦場はありました。この日は12月7日に、いよいよ創刊号発売を迎えた韓国の雑誌「女性中央」誌の初校日でした。創刊号ということで、何と韓国からも国際出張校正となりました。「今宵は徹夜も辞さぬ出張校正」という状況の臨戦態勢です。今の時代はめっきり減りましたがとは、印刷会社のベテラン営業部長のお話しです。この言葉も、寂しいですが、過去の物となりつつあるようです。

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2005年12月 2日 (金)


日本一のプレゼンテーター

日本一のプレゼンテーターである、TSUTAYA創始者であるCCC増田社長のご講演を最前列で拝聴いたしました。今回の講演会は、光栄にも、僕自身がお願いに伺って実現した機会でしたので、このような役得を頂きました。増田社長は講演が始まる前から、椅子から飛び出すような動きをしきりとなさっていました。その光景は、まるでゲートの中で逸って出番を待つ競走馬のようでした。そして、講演が始まって5分ほどして、室内が暑かったのか、がばっと上着を脱ぎ捨てながら、熱く語り続ける姿に、僕は思わずうっとりです。90分間、情熱の限りに語り、聴衆を魅了した増田社長のことばの中で、最も僕の心に残ったセリフが「自分の能力で一番になれる商品と商圏で勝負しなさい」でした。この場合の能力とは個人資産を含めた、いろんな意味を示しています。とても身につまされた、人生を賭けてきた増田社長にこそ言える、重い一言でした。

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2005年11月26日 (土)


酋長先輩

またしても閑話休題。高校時代の水泳部のS先輩の訃報が届きました。彫りの深い美貌(男性ですが)と、天然パーマの先輩は「インディアン」とか「酋長」とかの綽名で呼ばれていました。水泳部ではフリースタイル(いわゆるクロール)だったのですが、キックがバタ足ではなく、バタフライのドルフィンキックだったため、大会でも珍しがられて「何だ、あの変な泳ぎは?!」と注目を集めていました。とても心優しくて、開けっぴろげに明るい方で、誰もに好かれていました。卒業後、個人で建築事務所を開業されていましたが、このほど年若くして他界されてしまいました。今晩のお通夜は週末から酷くなってしまった腰痛が悪化して、結局、葬儀に参列できなかったのですが、本当に残念です。だんだん知己を失うことは、寂しさの極みです。酋長先輩に、合掌。。。

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2005年11月18日 (金)


資金繰り

会社経営に携わっていて、最も頭が痛いのは資金繰りです。本当は本作りや、販売にだけ関わっていたいのですが、なかなかそうも行きません。損益という会社が儲かった、損したという指標も、もちろん重要ですが、一番大事なのはキャッシュフローです。売掛金、買掛金、支払手形、借入金などのバランスが、うまく月末に整わねばなりません。時には当店券、他店券という、どこの銀行口座に振り込んだかなどという手続きも、売掛金を現実に資金化できるか否かの重要なポイントとなります。会社にとって、資金は血液循環のような物ですから、これが不足すると組織は人事不省に陥ってしまいます。「不渡り手形」は会社にとって、死を意味するのです。損益という指標では、在庫が売れ残っても「財産」という形で、含み益にカウントされてしまいますから、あまり表面には損益には表れません。従って、利益は出ているはずなのに、手許資金は減ってしまっているということも、現実によくあることです。月末近くになると、私と経理担当の会社ともお君は、営業や編集メンバーに「えー、どうやって責任取るんじゃ。何とかせいよ」と、意地悪く詰め寄ることになります。最近は現存会計による企業会計の見直しが、監査界に傾向とし蔓延していますので、損益と資金繰りの乖離もなくなりつつあるのかもしれません。しかし資金繰りの重要さだけは、今も昔も変わらぬ経営の重要要素です。

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2005年11月 7日 (月)


出版甲子園

一部マスコミでも紹介されておりましたが、天才工場やその関連NPOである「企画のたまごやさん」が支援する「出版甲子園」というイベントが開催されていました。これは大学生たちが自ら主催して、学生たちが自ら立てた出版企画を集め、出版社の編集者たちの審査を経て、優秀な企画を選定するという物です。全部で3000以上の企画が集まったそうです。10月23日の最終審査では、ブッキングの染谷編集長も審査員を務めました。当日は、上位入賞5作品が入賞とされ、その中で栄えある1位に輝いた企画は「これでいいのだ!、スタートラインの国語」という、薄さを強調した国語の参考書企画だったそうです。出席した染谷氏の感想によれば、なかなか運営もしっかりしていたし、プレゼンや企画内容も面白くて、全く退屈しなかったとのこと。学生による、学生のための、学生たちのビジネスは、成功に向けて、第一歩を踏み出しました。

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2005年11月 5日 (土)


周年行事

閑話休題。今日は同じ荒川区の学校である第一日暮里小学校の創立120周年記念式典に、息子の中学のPTA会長として参列いたしました。これは大変であります。区長に都議に地元の衆議院議員まで呼んでの式典とパーティーです。アトラクションも多く、児童たちも随分と練習を積んだようで、北朝鮮もかなわない一糸乱れぬパフォーマンスでした。教職員もPTAも子供たちも、大変お疲れ様でありました。行く前は正直「休日にかったるいな」なんても思いましたが、参加してみて、その荘厳さに頭が下がる思いでありました。ちなみに、ここの小学校は、かの有名な高村光太郎氏の母校だそうです。

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2005年10月29日 (土)


初韓国

近くて遠かった国、韓国に初めて行って来ました。仕事で二泊三日の駆け足の滞在でしたが。ハングルと漢字とアルファベットが混在する常態に最初は戸惑いましたが、そのうちにコツのようなものを飲み込むと、あとは同じ東アジアの隣国のこと、親しみやすい土地になりました。たくさん写真を撮ってきたのでアップいたします。ソウル市内は地下鉄が便利。タクシーも廉価です。物価は日本の三分の二くらいです。地元経済に日本人がもたらす影響は大きいようなので、街中には反日感情などは露とも感じませんでした。ちなみに韓国の料理は、すごいボリュームです。特に韓定食は品数の多さに圧倒されます。三十三もの皿が基本だそうです。余しても構わないようです。味は辛い以外は、だしの取り方など日本料理に近い感覚があり、親しみやすさは欧米とは比較になりません。もちろん辛くない料理も、あまたあります。ちなみに杯は相手の物を飲み干して、杯を満たして返すのが礼儀だそうです。 又、行きたいなー。

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2005年10月11日 (火)


こふでさんラストデー

今日は、今の会社の創業から一緒だった、ブッキングそして復刊ドットコムの台所を預かって頂いていた、こふで女史が親会社である日販へ戻る人事異動でのラストデーでした。6年以上一緒にやってきた中で、彼女の笑顔に職場が救われたことは数え切れません。そして、何より不慣れな経理事務を教えてくれる人が周囲にいない環境の中で、一人で支えるべく、人知れず努力してきたレディでした。復刊ドットコムを通過する全ての大河のごとき会計は、全て彼女の手作業で処理されていたのでした。文字通り、苦楽を共にした、われわれも感無量でしたが、彼女を姉のように慕う後輩女性社員の感極まった送辞は、聴いていて、思わずこちらも目頭が熱くなった内容でした。こふでさん、本当に本当に、ご苦労様でした。

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2005年10月 3日 (月)


仙台の牛タン

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今日で仙台レポートも終わりです。大海先生のイベントにお供した仙台の地といえば牛タン。駅を出た観光客は、たちまちにして「牛タン軍」と「笹かまぼこ軍」と「萩の月軍」の軍勢に取り囲まれてしまうのです。この日は、仙台庶民の気楽なご馳走牛タン店である「き助」で牛タン定食に舌鼓を打ちました。ここ「きすけ」牛タン定食は、牛タンを塩、タレ、味噌のいずれかの味を選べます。そして牛タンのお供は、必ずキュウリのお漬物と決まっているそうです。これに絶品のテールスープと麦飯がついて、大満足の800円ですた。旅の思い出、出張太郎は舌の記憶でもあります。

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2005年10月 2日 (日)


仙台の街

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仙台レポート2日目です。今日は仙台市街のご案内です。ここ仙台は、京都や札幌ほど完全ではないけれど、ある程度に碁盤の目状の広い道路で区切られていて、交通が理解しやすい、清潔な印象の街です。杜の都の名の通り、通りのあちこちに巨大なけやきの木々が林立しています。笹蒲鉾や、和菓子の白松、牛タンなどの看板が目を惹き、街を東北大学の散在するキャンパスが取り囲んでいる文化都市といった印象でした。観光スポットは、「荒城の月」の土井晩翠の生家があります。青葉城恋歌で有名になった広瀬川河畔の桜の名所である西公園には、中をくりぬいた鉄製の巨大なこけしのモニュメントが、何の説明もなく佇んでいるのが、まか不思議でありました。

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2005年9月24日 (土)


会社ともおの読書日記

現在はブッキングの金庫番として腕を振るっている新人のともおくん。今年の8月から着任しています。そんなともおくんは、すごーい読書家です。毎日一冊は読んでいるんじゃないでしょうか。古典から今どきの小説までカバー範囲は、かなり広いです。元ネット書店にいただけあって、書評はお手の物。ヤングアダルト・児童文学作品を中心に素敵な図書を紹介いたします。これから、バンバン行きます。

会社ともおの読書日記

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2005年9月18日 (日)


極うま奈良漬

naraduke 奈良の絵本ギャラリーIN奈良で、初めて体験した味覚に「今西」の奈良漬があります。これは、まことに衝撃でありました。味が深くて、濃いのです。ずいぶん以前に、人形町の魚久の粕漬けの、はまって以来のビックリでした。何しろ八年物とのこと。味が、漬けられた野菜の細胞の奥の奥底まで染み渡っています。もう美味くて、中毒症状を来たしております。

今西はこちら→http://www.nara-cci.or.jp/imanishi/

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2005年9月14日 (水)


本の雑誌社講演

子会社なのに何故か親会社の部長会の会長をしていますが、その部長会の今年第一回の定例会の講師を本の雑誌社の杉江部長にお願いいたしました。台風と社員の葬式で出席人数があまり多くなくて、申し訳なかったのですが、杉江部長、実にお話し上手でビックリしました。特に本の雑誌社が直販時代に納品書の存在も書き方も知らなかった話や、本屋大賞創設時にお酒も飲まずに菓子パンかじって会議していた話は、聴いていて、ずっとお腹を抱えて笑っていたり、涙ぐんだりしていました。ともあれ、講師、まことにご苦労さまでした。

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2005年8月 7日 (日)


自宅で取材

たまには復刊以外の話題で、閑話休題。今日は自宅に日経新聞の記者が取材にいらっしゃいました。会社で復刊お仕事系の取材は何度も受けましたが、自宅での取材は初めてです。取材にいらした目的は、戦後60年の特集記事を書かれるためです。実は亡父はBC級戦犯でありまして、あの横浜裁判で極東軍事裁判の最後の決審となった人でした。吉村昭氏が「遠い日の戦争」で描かれた「西部軍油山事件」で、米軍捕虜虐待の罪で起訴されました。非常にメモ魔な人で、かの巣鴨プリズンにいる間に、多くの写真、食事メニュー録、裁判の陳述書、多治見での逃亡期間の陶器職工を務めた詳細な記録などが残されています。父自身は、中国の共産党台頭で、アメリカの判決が緩和されたことも、逃亡生活が長きに渡ってしまったことも幸いして、絞首刑を免れたのでした。父は戦犯、母は小倉が曇天だったため、原爆投下を免れた偶然によって、自分が生を受けたことに、不思議を覚えます。ちなみに今回の取材記事は、8月14日頃に掲載されるそうです。

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