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2012年5月13日 (日)

No.100「五人の先生」

第100回の執筆を記念して、復刊の仕事を始めてから教えて頂いた、五つの教えを確認してみようと思います。先ずは仲人でもあり、山登りを教えて下さった、元職場の故鶴田元会長。前の職場の社是となった「七つの行動指針」の中にある第二条「悩むな、考えろ」。困窮の中、この教えにどんなに冷静になれたか判りません。そして元職場の古屋現社長からは「恒産なくして恒心なし」。孟子の故事成句でありますが、マスコミにチヤホヤされていい気になっていた時期、最後は数字だけが真実を語ることを教えられました。そして実績を挙げてこそ、本当の文化貢献もできるのだと。そして現場の何たるかを最も教えて頂いた、元職場の仕入担当だった橋元専務から「その仕事を好きなひとは失敗する、嫌いな人こそ成功する」。自分の大好きな文学作品を中心に復刊するのではなく、個人的関心がそこまで行かないコミック中心に復刊しているのはこのためです。そして元職場の阿部元会長には「思いだけでは成功しない」。苦い教えだけれども、編集者気取りだった自らを、経営者としてチェンジしなければならないと、自分自身を戒めました。最後に今の職場の親会社の増田社長からは「執念あるものは可能性を考え、無き者は問題点を議論する」。事業が行き詰った際、その立て直しに動いた時に心を奮い立たされました。この五人の先生には、これ以外にも多くの教えを人生観においても、実務面においても頂きましたが、いつも手帳の中に、これらの教えを書き連ねた紙を忍ばせています。私が心迷ったとき、戸惑ったとき、その紙面を見て、自らを一新するのであります。今の復刊ドットコムがあるのも、この方々のお陰です。

No.99「第二の教え」

前編からの続きです。さて、T社長に教わった二番目に大切なことは企業で最も重要な経営指標は資金繰りであるということ。大企業にいると、なかなか実感できないことですが、本当の業績はキャッシュフローに表れます。損益計算書でも、貸借対照表でもないのです。出版社=メーカーをやっていると在庫は資産に計上されるため、その原価は損益に加算されず、貸借対照表でも資産の増加と解釈されます。最近は資産評価に在庫の評価損が加えられますが、それでも市場在庫を含めて、一年は評価が保留されます。そういう意味で本当の企業の姿を映す鏡とはキャッシュフローなのです。もちろん含み資産という意味で工業所有権や不動産なども企業価値には含まれはしますが。T社長は毎期の目標に必ずキャッシュフローの残高をカウントしていました。V2といえどもまだまだ実力足らず。復刊事業を後世に伝え、引き継ぐためにも、ASAMIこと、小社の縁の下の力持ちと私は更に努力せねばと思います。

No.98「第一の教え」

小社も決算処理が終わり、新たな第4期を走り出しています。前にも書きましたが、従業員全員の努力と、それを支えてくれた皆さんのお陰で黒字V2を達成できました。それ以外でちょっと気になる指数が、お取引先での取引順位です。うちの大口取引先の中でAmazonさんとTRCさんは200位デコボコ、ジュンク堂書店さんは300位ちょいデッパリです。ちなみに日販さん、トーハンさんには取引順位を教えて頂いていませんが、かつて在籍した時代にそういう順位を公開していると聞いたことがありませんでした。小社が以前のグループにあった頃、同業会社のT社長には教わることが多々ありました。その一つに取次ルートのシェアが上がると返品率と資金繰りが芳しくないということでした。同社は児童書を出版していたので、取次経由の書店販売以外に、地域生協や全国販社などの直販ルートを数多く持っていました。こういう販路を多く持っていることで、15%以上の驚異的な経常利益率を誇っていました。優秀な出版は書店ルート以外に、例えば染色の本なら染物問屋に、弓矢の本なら弓道具屋に、写真集なら近々の展覧会を予定していたりと、必勝の直販先を持っています。復刊ドットコムには自前の書店があり、ここの業績はお得意先の順位にはカウントされません。内心『ここを加えたら何位になるのかなあ?』と思いつつ、それでも自前のお店の売上を増やすことが、投票者の皆さんとダイレクトに道を繋げる成功の方程式なのだと自戒いたします。そこを踏まえた上で、大口取引先でのランクアップを図りたいと思います。「出版社の本当の実力」とは何か、ということです。

No.97「復刊リクエスト投票キャンペーン」

復刊リクエスト投票キャンペーン」が始まりました。5月8日から5月末までの期間はリクエスト投票をした方にはTポイント30ポイントがプレゼントされます。昨年末のTポイント導入からウェブマスターのJUNくんが様々なキャンペーンを展開してくれています。おかげさまで復刊ドットコムのコミュニティも増殖を続けています。5月12日現在の会員は418千人、リクエスト数は43千点、投票数は770千票を超えるまでに成長いたしました。5月には2,473名の方が新規加入、新たに163銘柄の投票が、そして2,414票のリクエストが寄せられました。ジミネタですがサイトが成長することこそ、復刊実現への基礎体力の向上だと思っています。ちなみにTポイントをゲットするためにはT会員となるためのT-ID登録が必要です。

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2012年5月11日 (金)

No.96「金銀砂岸」

紫綬褒章も受賞が決まった日本の代表的な女性漫画家といえば「花の24年組」トップを走り続ける萩尾望都先生です。そんな先生のイラスト集「金銀砂岸」が重版となりました。長きに渡る在庫切れ、まことに相済みませんでした。あまりに品切期間が長かったため、その間に弊社の引越や社名変更などの変更が多々あり、装丁まわりもデザイナーである宇野亜喜良先生に微妙に調整頂いています。表紙カバーの「fukkan」マーク、帯の紙、表紙カバーのイラスト「青い髪」キャラの着衣色などにマイナーチェンジが施されています(あとすいません少々お値段の方も。。。)。これまでの本書をお持ちの方は、その微妙な差を確かめてみて下さい。そして今回ご予約して頂いた方には、萩尾望都先生のサイン本も抽選で!

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No.95「我ら降伏せず」

サイパン玉砕の凄惨を参戦者自らが語る「我ら降伏せず」の予約が開始されました。著者である田中徳祐氏は既に故人となられていますが、太平洋戦争におけるサイパン島での戦いに従軍なさった方です。戦場で体験したいくつもの衝撃的な体験や場面を本書の中で克明に再現なさっています。そもあまりの苛烈な内容に、戦後しばらくは雑誌の掲載原稿がGHQの指令により検閲そして改竄、そして1983年に立風書房で刊行されるまで陽の目を見ることはありませんでした。戦争という過ちが、いかに人の心に罪と業を背負わせるかということ。もう本を閉じてしまいたいような、それでも次の頁を読まねばならぬ責任感に、読みながら心迷うことになります。本書の復刊に当たっては、窓口担当者も相当に悩んでいましたが、熟慮の末に刊行を決意いたしました。私事ではありますが、自身の亡父が戦犯として裁かれたという過去があり、戦争が社会に遺した傷痕は絶やしてしまいたくなかったのです。ちなみに亡父の人生は小林弘忠のノンフィクション「逃亡」に描かれて、2008年末にNHKで、井浦新(当時AKIRA)主演によって「最後の戦犯」というタイトルでテレビドラマ化されました。

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2012年5月 2日 (水)

No.94「ゴールデンウィーク」

巷はゴールデンウィークということで、復刊ドットコムもCCCグループに倣って9連休です。ネット受注は受け付けていますが、倉庫からの出荷もストップです。私も前半は大菩薩峠に登山、後半は韓国に遊びに行きます。しかしお休みとは言うものの、仕事の進行次第で各自に任せた出勤体制です。特に編集部隊は〆切対応で全員が暦通りの出勤(社内ですが『おつかれさまです!』)。私も中日は復刊交渉でプチ出勤でした。ゴールデンウィークは長い休みもさることながら、その前後に片付けておかなければならない仕事も多く、復刊交渉しても交渉記録のアップもついつい滞りがち。はい、実はせっせとバックヤードで復刊交渉やってます。皆さんご期待の「シド・ミード『ターンAガンダム』モバイルスーツ・デザイン画集『MEAD GUNDUM』」十二の真珠」「レスリー・チャンのすべて」などなど。復刊交渉は実行するだけでなく、その告知も業務の一環と心得ています。連休明けには交渉記録のアップに努めます。

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2012年4月28日 (土)

No.93「コペルニクス的転換」

太田出版の岡社長のご講演を聴講いたました。主なテーマはコンテンツのマルチユース=二次利用のエージェント業務委託を、出版契約書に盛り込むということでした。一味違うのは印税をアドバンスで支払うことによって、その権利を獲得しやすくするという教えでした。設備投資もなく、二次利用で得られた収入は原価のない純益です! これは契約書文面に紙の本以外を条項として盛り込むだけで出来ることではありません。エージェントを引き受けるということは、たとえば自社単行本を他社から文庫化オファーを受けた際、自らが噛むことによって著者が損をしないように、印税率や部数増加の交渉まで引き受けて、著者ができないサービスを提供するという覚悟なのです。そしてもう一つ感動したのは、マルチユース+二次利用エージェント業務の契約書面を全て聴講者に公開したということです。岡社長の懐の深さに感激! ちなみに太田出版では、いとうせいこう「ゴドーは待たれながら」復刊が実現しています。サミュエル・ベケットによる戯曲の古典「ゴドーを待ちながら」をもとに、「待たれているゴドー」という反対側から焦点を当てた意欲作です。

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2012年4月23日 (月)

No.92「ヒカリエ」

今月26日に渋谷でオープンする「ヒカリエ」に初めて足を踏み入れました。今日は8階に出来るヒカリエの情報発信基地である「8/」の内覧会でした。会場の中央には当社が復刊させて頂いた秋岡芳夫著「割ばしから車まで」を販売して頂いている「D&DEPARTMENT」の物販スペース「d47」があります。その周りには「d47ミュージアム」と複数の小さなギャラリー、シェアできるオフィス「MOV」(ここにはBook logの書架もありました!)、食堂「d47食堂」が配置されています。パーティにはフロアを監修なさったナガオカケンメイ先生ご夫妻も参加されており、多くの来賓が会場を興味深げに視察されていました。フロア全体にナガオカイズムが浸透している、一種独特なデザイン感覚のある空間でした。合理的で、ナチュラルで、かつスタイリッシュな皮膚感覚があります。ちなみにヒカリエには福井盛太さんの「SHIBUYA PUBLISHNG BOOKSELLERS」が2号店を出店なさるので、そちらも楽しみです。いずれにしても渋谷の街を大きく変えそうなヒカリエの引き起こすであろう反響に今からドキドキいたします。

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2012年4月22日 (日)

No.91「テレビ登場」

復刊書籍がここのところ2回テレビで大々的に紹介されていました。かたや関西での放送、もう一つは午前中の主婦の方々向けの情報バラエティ番組、なかなか東日本の男性陣には見ることが難しかったと思いますので、録画画面の一部シーンを紹介いたします。先ずは4月3日の読売テレビによる「朝生ワイドす・またんZIP」では「小池さん!大集合」が藤子不二雄A先生と、小池さんの実在モデルとされる杉並アニメーションミュージアム館長である鈴木伸一氏がインタビューで登場しました。藤子不二雄A先生は司会の辛坊治郎さんと森たけしさんに愉快軽妙にからみながら、鈴木伸一氏は「ラーメン大好き小池さん」さながらに実際にラーメンをすすりながら登場。なぜ小池さんは、鈴木さんという名前でないのか?という基本的疑問が番組では明らかにされていました(笑)。そして4月4日の日本テレビ「スッキリ!!」でテリー伊藤さんが「怪獣ウルトラ図鑑」を紹介して下さいました。レッドキング・バルタン星人・バラモンなど5つの怪獣を図解で微に入り細に入りの熱の入ったレクチャーでした。ことにカネゴンは愛されキャラなのか放送現場も盛り上がっていました。

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