No.100「五人の先生」
第100回の執筆を記念して、復刊の仕事を始めてから教えて頂いた、五つの教えを確認してみようと思います。先ずは仲人でもあり、山登りを教えて下さった、元職場の故鶴田元会長。前の職場の社是となった「七つの行動指針」の中にある第二条「悩むな、考えろ」。困窮の中、この教えにどんなに冷静になれたか判りません。そして元職場の古屋現社長からは「恒産なくして恒心なし」。孟子の故事成句でありますが、マスコミにチヤホヤされていい気になっていた時期、最後は数字だけが真実を語ることを教えられました。そして実績を挙げてこそ、本当の文化貢献もできるのだと。そして現場の何たるかを最も教えて頂いた、元職場の仕入担当だった橋元専務から「その仕事を好きなひとは失敗する、嫌いな人こそ成功する」。自分の大好きな文学作品を中心に復刊するのではなく、個人的関心がそこまで行かないコミック中心に復刊しているのはこのためです。そして元職場の阿部元会長には「思いだけでは成功しない」。苦い教えだけれども、編集者気取りだった自らを、経営者としてチェンジしなければならないと、自分自身を戒めました。最後に今の職場の親会社の増田社長からは「執念あるものは可能性を考え、無き者は問題点を議論する」。事業が行き詰った際、その立て直しに動いた時に心を奮い立たされました。この五人の先生には、これ以外にも多くの教えを人生観においても、実務面においても頂きましたが、いつも手帳の中に、これらの教えを書き連ねた紙を忍ばせています。私が心迷ったとき、戸惑ったとき、その紙面を見て、自らを一新するのであります。今の復刊ドットコムがあるのも、この方々のお陰です。





















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